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もし、卒業後に士官せずにいたら、俺はどうしてたんだろう。
そうなればきっと親子の縁を切られて家からも追い出されたんじゃねーかな。
シュヴァルベで、ひっそり菓子屋でもやっていたかな。それとも……
いや、考えてもしかたないんですけどね。……自分が選んだ道だから。
ただ……
先輩は……今、すごく、温かい、いい顔をしていて。
俺は、それが今、少しだけ、羨ましい。
[きっと、求めるものを手に入れ、満足のいく終止符を打ってきたのではないかと。
かつての菓子作りの生徒に、今は人生の師であるかのように、ダーフィトを相手にそんな話をしていた*]
またいつか、ここに家が立ち、人が集い、
灯りがともり、煮炊きの煙が立ち上る日が来るだろうか。
俺たちが過ごした小さな巣に似た雛の仮宿が出来ることも。
願わくば、その時は、
家族と友、愛する人々がいつまでも笑顔で……
香り豊かなお茶と珈琲を楽しむ日々が続きますように。
―思い出の地・士官学校―
[今日も私は待ち続ける。
やくそくがあるから
たいせつなひとだから
だいすきなひとだから
約束したあの地で―――
―――思い出の残るこの場所で]
ディーク、私は貴方と会えてよかった
[兄のいれてくれたカフェオレを口に含み、ほのかにあまいものが広がるのを*感じていた*]
[>>285停戦の瞬間、鮮やかな光が空を彩ったという。
自分はその光景を見ることはできなかったけれど、
思い浮かべることはできる。
学校で皆と共に見上げた、二国の平和の象徴であった花火を思い出せる。
だから、またいつか、あの美しい場所を作ることができるだろう。
そのために、父の力になりたいと願う]
[その後―――帝国公国双方は、長い停戦を迎える。
その条約の名は『
再会の声と天使祝詞を冠した、長い長い平和の日々が**]
……お茶、ですか?
ええ、紅茶も珈琲も、ほとんど前の通りに淹れられるようになりましたよ。
今日お会いする方は、どちらがお好きなんでしょう?
[一応は大臣と秘書の立場、大臣に問われれば敬語で答える。
しかし父の声は、暖かい笑いを含んでいた]
知ってる人、ですか?びっくりするような人って……
……誰、だろう。
[浮かぶのは、記憶の中のいくつもの顔。
会いたいと願ってやまない人々。
彼らとまた、テーブルを囲むことができる日々が戻ってくることが、自分の望み**]
カーク………。
[少し、淋しげな。透き通ったような眼差し。
手を止め、カークの髪をくしゃりと撫でた]
お前は、菓子職人になるのが一番いい、と思ってたよ。
だって、あんなに人を喜ばせるものが作れるんだから。
……少しの間だったけど。
色々教えてくれて、ありがとう。先生。
[選ばなかった、選べなかった未来。
それを選んだら、どうなっていたのだろう。――…戻る事のない日々]
―いつかの出来事―
[長い――…戦争と、
長く在りたい――…これからの平和。
手に入れたいと望んでも、
手に掴むには雑草混じりの道を舗装する必要があり。
実現には、帝国と、公国、
国の差なく…和平を願う者たちの沢山の奔走を必要とした。
そうして、今]
― 回想・4年生の春 ―
お、カサンドラ先輩。
[それは初めて彼女と同じクラスになった、ある時の事。]
先輩じゃアレなんで、カッちゃんでいいよな。
[そう笑顔で言って、返事がどうだろうがそのまま呼び続けた。
気後れしないように溶け込めるようにと願いながら。
何よりも少し近い、友人でいられるようにとそう願って。]
[“もうあんたは要らないわ。だから――好きになさい。”
拾い主ファミルに宣告され、ソマリはロスチャイルド邸を出た。
軍人として育ってきた自分は…もう不要だと。
冷ややかに告げる彼女の眼差しは、それでも何処か優しかった。
箱は、確かに箱だったけれど。
…人は辛く苦しんだ時、すぐさま空を羽ばたくことなど出来やしない。
羽根を休め、しばし心を癒す場所…としての箱――。
だから、箱を出ようと決めた後も。
彼女を嫌いにはなれなかった]
…、今まで、有難うございました――!
[十数年分の想いを篭めて…深く、ソマリは彼女に頭を下げた]
……また、会えるよ。
凍える冬が来て、……そして、またあたたかな春が来るように。
あったものがあった場所に還って、
……お前が笑って過ごせる場所に。きっと辿り着ける。
[微笑みと共にそう告げ。
様々な喜びを生み出す彼の手をそっと、握った**]
――帝都・公爵邸――
[遠く戦場にて主を亡くしたという報せは、いまだ届かぬままに。
ただ、そこに居るべき人が居ない――それだけで、豪奢な邸宅はどこかひっそりと静まりかえっていた。
元より先代就任前に血生臭い後継者争いのあった公爵家である。
嫡流は既に居らず、庶流に血をわけた者が数名在るのみ。
そのいずれもが後ろ盾もなく、また壮年とはほど遠い者ばかりであった。
リエヴルが戻らねば、名門たる公爵家は――…
その不安が、より一層空気を重く沈める。]
[先の公国との最後の対戦で負った負傷――左脇腹と右腕は、
消えぬ傷跡を残しながらも完治した。
だが、右太腿に振り下ろされた爪痕は、
当たり所が悪かったようで、筋の一部を切断していた。
日常生活に支障は無いが、疾走すると右脚が重い。
前のような無茶は出来ないと軍医に言われた時、
だがソマリはこう答えた]
なァに、いいさ。
きっと、誰かがくっついてきたいって、
右脚に乗っかってるんでショ。
[何処の怪談ですかと軍医には呆れられたけれど。
まあ、何事も前向きに捉えるのは大事だと思う]
[主を欠き、無人の執務室。
座す者のいない机に仕舞われたのは、花押の入った文。
そこに書かれたのは、戦地へと赴いた若き当主の言葉。]
私が戦地へと赴くのは、ひとえに
我がロストルム帝国の勝利を願ってのことである。
長きに渡る公国との争いに終止符を打ち、
その併合を持って両国の平定を成さんが為に。
そして、再びこの帝都へと帰参しよう。
だが、万一私が戻らぬ場合。
トゥーレーヌ家の処遇は宰相預かりとし、
その処遇及び後継者については、帝国宰相の指示を仰ぐべし。
そして、当家の財産においては、
この戦争によって命を落とした兵士達の遺族の補償へと
宛てて欲しい。
― 後日談 ―
[様態が変わったと聞かされて、
病床にたどり着いたのは停戦の確約が済んだ後の事だった。]
カッちゃん……。
[旧友は目を閉じたまま、青白い顔で横たわる。
その傍らに立つと、ずっと小柄な彼女はより小さく見えた。]
[懐から懐中時計を取り出して、そっと耳に当てる。
あの日から変わらない時を刻む音がする。
優しい音色だ。
これからも共に、ずっと傍で奏でてゆく――…未来の、音色だ*]
いずれにせよ、この文面が人目に触れる頃には、
戦火が収まっていることを願う。
我らが戦地に赴くは、より良き未来の為に。
その為の礎となるならば、この上なき誉れである。
Lievre de Touraine.
[そこに刻まれたのは、嫡流無き名門公爵家の実質的な凋落の証。
その座を新たな者達に譲るかのように、
静かに表舞台から消えていった――…。**]
よぉ、終わったぜ、戦争。
被害は…ゼロじゃぁないが。
ただ、でも、
出来る限りの事はした…つもりだ。
[そう語りかけながら、膝をついて、屈んだ。
顔が少し近づいて、青白いさがより際立つ。]
百年の後は
その場所を知る人もない
そこでなされた苦悩も
今は平和のように静か
雑草が誇らしげに肩を並べ
ときおり道に迷った旅人が
もう遠い死者の
寂しげな墓碑の綴り字を探った
夏の野を過ぎる風だけが
この道を思い出す
本能が
記憶の落していった鍵を拾う
記憶の落していった鍵を拾う―――― **
[その部屋で、父君の秘書となったステファンを見た時。
色々と覚悟していたはずだったのに、こみ上げ来るものが多すぎて、すぐには動けなかった]
……スティ。
[震える声で名前を呼ぶ。
彼よりも前に、大臣に挨拶をして。ステファン・フォン・トライブクラフトと、フルネームで呼ばなければいけなかったのに。
零れたのは、もう二度と呼べないと思ったその名、だった**]
だから戻って来い。
お前は生きろ。
幸せになれと、言っただろうが。
お前には、やる事だって沢山あるだろう。だから…
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