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― 再会の後に ―
[答えが紡がれるよりも、少し前。
アディリエルが呆然として、困惑したかの表情を見せるのに、
可能な限り平静を装いはしていたものの、
……どこか、不安げにしていた様子は見て取られたか。
気付かれていたにせよ、そうでなかったにせよ。
是の答え返った瞬間に大天使が見せたのは、
ほんとうに、嬉しそうな笑顔であった。>>279
安堵の息が零れると同時、
輝ける花咲零れるように笑みが開く。]
お前が、……お前だから良いのだ。アディリエル。
お前にならばきっと、この心を預けられる。
そう、願って──…
……、 ん …
[光の御使いの頬へと導かれる手。>>279
柔らかく触れ合う温もりに、穏やかに目を細めて。]
………かなうなら。
お前の心も、この手に受け止められたらと願う。
ふふっ…ありがとう、アデル。アディリエル。
[告げる言の葉への反応。
その一つひとつを、影は楽し気なままで受け止める。
ただ、僅かに見えた動揺の色>>288に、ひとつふたつ思う所を重ねて]
……そうだな。
きみの生き死にはきみの勝手。
だが、俺の在り様も俺の勝手だ、気にするな。
[筋が通っているようないないような無茶、それだけをさらりと口にして]
[伝えてくれ、と紡がれる言葉。
それに、真紅が数度瞬く。
伝えられたのは、あの気配の主の行く末か、と。
そんな事に思い巡らせつつ]
……ああ。
気が、向いたらな。
[告げるのはそんな短い言葉だけ。
月白色の翼が再び羽ばたき、空へととけて──]
― 帰還の刻 ―
[そんな邂逅を経た後の、帰還の刻。
主といとし子の在り様には何も言う事無く]
……御主。
[戻るというその直前、影は唐突に、主の前に膝を突く]
このような間際に……とは思いますが。
俺はもうしばらく、地上に留まりたく。
己が投げた言霊の行く末、見届けたいのですよ。
……戻るべき、と判じたならば、或いは、急を要する主命があれば。
その時は、何を置いても主の許へと戻りますので。
どうか、お赦しを。
[例え天に、その傍に戻らずとも、主命とあらば参ずると告げて]
ああ、それと。
コンラート・フリーデルが、天に伝えてほしい、と言っていた事があります。
[ふと、思い出したように響きで告げるのはいつかの伝言]
『天の全知なるを支える為、知と秘術を求めた天使ラドリエル・ケセト・ファーティマは、この地の大気となって消えた…知を求める心を、天が失わぬことを祈って。』
……だ、そうです。
この件の扱いは、主にお任せいたします。
例え、傍らに在らずとも、俺はあなたの影。
あなたの光にて、己の光を得るもの。
……故に。
いずれ、必ず戻ります。
[宣する声は、どこまでも静かに。
揺らがぬ忠義の響きを帯びて。*]
ああ、そんなこと、言うまでもなく。
私の心は、貴方様の手の内にあります。
私の名を――アディリエルと、その名を口にされたその時から。
[それは黙示天使が、意志持つ者として生まれた瞬間からと言うに等しく]
― 数日後あたり ―
[泣きそうな顔になるコンラート>>294をじっと見遣る。
遠回しではあるが、零される言葉は消えたくないと願うもの。
それでも尚、振り切ろうとするコンラートに言い放った言葉>>295は彼に涙を流させた。
馬鹿という言葉には可笑しげに口端を持ち上げる。
愚直さで言えば他の誰にも負けないだろう。
宇宙船の開発然り、
だからこそ、出来ることもある]
[涙が零れた次の瞬間、コンラートは覚悟を決めたように言い放ち>>296、目元を拭って差し伸べた手を握ってきた。
続けられた宣は共に歩むを願うもの。
マチスは嬉しそうに笑んだが、その表情はすぐさま驚くものへと変わった]
うわ、なんだ!?
[淡く光る手に思わず声を上げる。
次いで誰かの声が聞こえ、視線を向けると、宙に浮いている天使もどきがいた。
喋れたのか、と思考が巡るも、それよりも紡がれた内容が気になった。
とりあえずコンラートが消えなくなったということは理解する。
コンラートと天使もどきのやり取りが終われば、天使もどきの姿は透けて消えていった。
コンラートは未だ目の前にいる。
所在投げに笑う>>297のが目に入った]
……あまりにお待たせしすぎて、
忘れられないと、いいのですが…。
[はにかんだような言葉は、嬉しさの裏返し。
必ず、生ききってみせるという、約束の形でもある。]
いつの日か、
またお会いできることを、楽しみにしております。
あなたと行く道の、なにを恐れることがあるでしょう。
―
蒸気圧正常、魔法機関異常なし、システムオールグリーン。
[計器類のチェックを終え、操縦席の窓から空を見上げる]
いい天気だ。
[ あの日から伸ばしていた髪は今は後ろで一つに括っている。時々風に靡くと緋色の翼のようだと言われることもあった ]
『カウントダウン開始』
[ ポケットには、マレンマが、お土産だと持って返った古い金貨がひとつ、返ったらダーフィトの副官に操縦を教えると言う約束もした、なんだか数日前に影がちらりと見えた気もするがそっちは気にしていない ]
[結局、泣かずに見送るという決意は果たされなかったが、
涙残る顔のまま、満面に笑み浮かべることには成功した。
ありきたりで、有り難い祝福に、嬉しさがたまらなく溢れ出してきたのだから*]
[別れは無論、師父のみのものではない。
師父の傍らに添うようにしてある光の天使がもたらす約束に、
ふわりと心の底から浮かび上がるような笑みで応えた。]
アディリエルさまは、
私の心に、目標を残してくださいました。
あなたの隣を歩めるようになる、
そのために、私も日々を重ねていきたい。
[重なり合う約束。
その先の光景を思い浮かべれば、唇が綻ぶ。]
───はい。
競争、なら、 ……負けませんから。
[きょうだいと交わす響きは屈託なく、
胸張って見せた後、弾けるような笑いを零した。*]
― 旅立ちの日 ―
[街の門を出たところで、一度振り返った。
堂々たる門の向こうに、今まで自分が生きてきた世界がある。
しばらくは、戻ることもないだろう、懐かしい神の家。
簡素な麻の長衣に身を包み、草を編んだサンダルを履いて、
たいした荷物も持たずに徒歩で旅をすると決めた。
準備はいらなかった。必要なのは覚悟だけ。]
───… いってきます。
[服の上から首飾りに触れ、微笑んで囁く。
前を向き、一歩を踏み出せば、
世界はどこまでも広がっていた。]***
人と天との争いは、こうして終わった。
人間の意思と知恵、夢を追う心が天使の
天の固き城門は開かれ、人は
行く道がたとえ平坦でなかろうと、人は諦めないだろう。
道を切り拓く力は、人間の心に力強く息づいている。
───著者不明 『天の書』
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