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>>143ナネッテ
気に入ってもらえたならよかった。
梔子、いいよな。ふんわりとして甘くて、でも強すぎない。
真っ暗の夜でも強い雨の中でも香りを感じて、ああそこに在るんだな、ってわかるんだ。
……貴女の、ように。
うん、行っておいで、ナネッテ。
俺はいつものこの場所で貴女を待とう。
[...は酒場を出るナネッテを見送ると、胸元に挿された梔子を抜き取りじっと見詰め、]
………。
[そっと、大事そうに口付け、また胸元に戻した。]
[声を掛けられて、ナネッテはどんな対応をしただろうか]
[…はいつもの笑顔で彼女半歩先に立つ。10歩ほど、お互い無言で歩く]
[ナネッテの手の中にある花束を見て]
グラの奴、女性に花を渡すとは、やるなぁww
きっといろんな花言葉も知ってるんだぜ?
俺はそういうの苦手だから、いつも教わってる。
こないだなんかな、飴のお礼にって花を送ったら、相手の子に泣かれちまって。
慌てて理由聞いたらさ。
その花、「貴方が嫌い」って意味の花言葉を持った花だったんだと。
意図したわけじゃないが、悪いことしたなぁと思ったよ。
…………その相手ってニコラの事なんだけどな。
俺らが恋窓をシロウにもらってから、初めて俺があげた贈り物の話。
ばっかだよなぁ、俺。
なぁ、さっき厨房にニコラが泣いてとんできたよ。
シスターさんと何話してたのか、聞いてもいいか?
まぁ予想はつくんだけどもさ。
[…は優しい目をしてナネッテを見た。歩みは止めない]
思い出にするには、わたしも彼も傷を負いすぎた。
でも過去から逃げるだけじゃだめって、シュナウザーが教えてくれたの。
わたしはまた間違ってしまった。
同じ過ちでグレートヒェンもあなたも傷つけようとしてる。
・・・いいえ、もう傷つけてしまったのでしょうね。
[...は歩む足を止めた]
トール聞いて。
わたし、シュナウザーを愛してるわ。
だからわたしはあなたの「アリシア」になれない。
あなたも心に傷を負っているのでしょうね。でも、それを癒すのはわたしの役目じゃないの。
・・・ごめんなさい。
[...の小さな呟きはトールに届いただろうか]
まずね、シスターさん。
俺とニコラの事に、シスターさんが責を負う事は何もないよ。
あれからきちんと二人で改めて話をした。
シスターさんがいなくても、
俺はニコラにニコラの望む愛をくれてやる事はできないから。
だからお別れをするだよって伝えてきた。
泣かせたけどな。でも分かってくれたと思う。
だって俺、ニコラに送りだされてきたんだし。
確かにニコラは今回の事で深く傷ついただろうけど、それを跳ね返す力もちゃんと持ってる。
俺みたいのに寄り道しても、きちんと自分で幸せになれる女の子だよ。
それが俺の知ってるニコラなんだ。
だから、お願いだからそんな顔をしないでくれよ。
グラに怒られる。
それから……よければちょっと俺の昔の話を聞いてくれないか?
そう、長い話にはならないから。
[…は愁いを帯びた笑みを浮かべて首を傾げた]
どでかく空いた穴に、
お猪口で水をいれて埋めようとしてる、みたい……か。
それじゃあ、何時まで経っても……満たされない訳……だ。
愛とか……、分からない……よ。
わたしは、……人狼だもの。……人と分かり合えない存在なの。
全ての村人をたいらげれば……、ようやく満たされると……思ってたの。
同じ人狼にも……裏切られるなんて……、そんな、わたしのお似合いの結果なのかもしれないね……。
ううん、そもそも……。
わたしは人狼だから誰とも分かり合えない……。
他の人狼達が……、共に生きて行く人間を見つけた、今……、それも……間違え。
甘えだった……んだろうね。
わたしは、……もう行くよ。
……此処はわたしの居るべき場所では無いから。
さようなら**
[…は■green色のハンカチを取り出して草の上に敷いてナネッテに座るよう促した]
[自分もその横に腰を下ろす]
シスターさんがさっき言ってた俺と重ねた人の話って、シスターさんの故郷での話だろ?
今度実家に〜ってグラと話しをしてるの、ちらっと聞いちまったんだ。
や、他は何にも。本当に何にも聞いてないよ。
……シスターさんの故郷はどんなとこなん?
俺の生まれ故郷はね、もう無くなっちまったんだ。
[…は一つ、小さなため息をついてから言葉を続けた]
こっから大分東の方にね、░▓▒▓░░▓▒っていう町があったんだ。シスターさんの親御さんくらいなら、知ってるんじゃないのかなぁ。
そこそこ栄えてたと思う。
親父がいて、お袋がいて、友達がいて。みんなのんびり暮らしてた。
人狼ゲームとかやったりしてなw
んで、その町の住民が、俺を残して全滅した。
理由は流行病。俺だけが、軽い風邪みたいな症状で済んで、後はみんなバタバタと死んでいった。
近くの町が救援に駆け付けて来てくれた時には、もう手遅れだったそうだ。
俺は唯一の生き残りとして、隣の町に迎えられた。
最初は奇跡の子、とかいって持て囃されたんだけどさ。
段々、変な目で見られるようになっちまったんだよな。
「人の命を吸い取って生きてる」とか「近寄るな、この疫病神」って言われ出したよ。
即効、その町を抜けたな。
んで、別の町や村に行くんだけどさ、やっぱりいつかばれちまうんだよな。
俺が░░░▓▒の生き残りだって。
俺の性格だと、最初の方は上手くやっていけるんだけどな。
そのギャップもいかんらしい。
そんな感じでいろんなとこ流れてから出会ったのがアリシアだった。
ひょんなことから俺の出生を知ったアリシアだったけど、偏見なく接してくれたよ。
初めての存在だった。
その時はもう、本当に幸せで。…幸せで。
当然のように結婚の約束をしたよ。
あぁ、これで俺も旅を終えることができるんだって思った。
でもそうはいかなかった。
彼女のな、父親が俺の素性を調べて░▓▒▓░に辿り着いちまったんだ。
…すごいんだ。いつもは村の重役で鼻息荒くえばってるような人がさ、俺の前で地面に額こすりつけて必死に頼み込むんだよ。
「どうか娘と別れて下さい、何でも致しますから、どうか…っ」って
世の中、殴られた方がマシな事ってあるんだな。
俺もうすげー疲れちゃってさ。………ほんと疲れてさ。
それで、月に光るブロンドより、蝋燭の灯りに照らされた鈍い金色を選んだんだ。
アリシアは俺からこっぴどく振ったよ。
……俺は、彼女の手を引いて、一緒に逃げるなんて、できなかった。
臆病で、信じ切れなかったんだ。
俺と一緒に根なし草になったアリシアが、いつか疲れて、俺を疎ましくなるんじゃないかって。
いつか俺を、憎む時が来るんじゃないかって
ただ怖くて。
…そっから後は荒みっぱなしで。
いつものように村を転々としてたらここのビラを見つけた。
全部忘れたかったんだ。
んで、シスターさんに会った。
びっくりしたよ。雰囲気がね、似てるんだ。
そのままシスターさんにアリシアを重ねて。
この人と幸せになれたら、この乾いた何かから俺は解放される気がしたんだ。
シスターさんが俺に誰かを重ねてるのも、うっすらとだけど分かってた。
見ないフリして近づいた。
俺を助けて欲しかった。自分のことしか考えていなかったんだ。
俺こそ、シスターさんを傷つけなくて済んでよかった。
シスターさんがね、グラを選んだって分かるまで、
俺は自信を持ってアリシアではなくてシスターさんが好きだって言えなかったよ。
グラと話すシスターさんを見て、ようやく気付いたくらいなんだから。
シスターさんがアリシアじゃないのなんて、もう知ってたのにな。
アリシアはね、嫌いなんだ。アップルパイ。
シナモンが駄目なんだと。
…ごめん。さっきも聞いたけど、ダメ元でいっぺん言わせてな。
でないとニコラに怒られちまう。…それとユーリエにも
ねぇ、シスターさん、グラじゃなくて、俺を選んでよ。
>>168トール
[...は長い話を聞き終え、閉じていた目を開いた]
・・・一昨日の夜にね。
「『恋』は『見たい・聞きたい・知りたい・触れたい』って求める気持ち。相手の幸せを願ってこそ『愛』」って話をグレートヒェンとしたの。
以前あなたが彼女に酷い言葉を投げ付けるのも見てたわ。
でも、グレートヒェンは心の底からあなたを「愛」してるのね。
なかなか出来ないことよ?
思い出の中の「アリシア」じゃなくって「ナネッテ」としてわたしに想いを寄せて下さってるのはとても嬉しいわ。
でも「グラよりもっとずっとナネッテを幸せにする」って言えないあなた。
わたしはあなたの手を取ることは出来ない。
[...は立ち上がり、ハンカチを丁寧に畳んでトールに差し出した]
・・・ねえ、最後に、アップルパイを焼いて下さる?
わたしはシナモンも好きよ。
酒場に戻りましょうか。
[...はトールを促し、来た道を引き返し始めた]
>>サシャ
やっぱり吊るより喰ってやりたかったな。
俺の中で、満たされる幸せを感じればよかったんだ。
ゆっくりおやすみ。
/* お疲れ様でした!またどこかで。
遊び人村、参加は難しいと思うので外からちらっちらっさせていただきますね! */
自分から話したのは初めてだよ。聞いてくれてありがとう。
[…はナネッテの後ろ姿を眺めて]
アップルパイと言わず、何でも焼いてみせましょう。
[ナネッテの後を追いかける]
例えば名前を呼んだら、次は手を繋ぎたくなる。そうしたら次は抱き寄せたくなる。次は…次は……きっともう止まらない。
優しく手を引く事などせずに、強引に彼女を自分のものにしようとするだろう。
でも自分は、幸せそうに笑う彼女を攫う事は、できない。
この数日、自分を癒してくれたのはもちろんナネッテであり、そしてグレートヒェンであり、シュナウザーであり、ユーリエだった。
自分の幸せはその上に成り立っている。
きっと彼女もそう。いろんな人の幸せがあるから、笑う事ができる。
トールにとって、相手のために全てを投げ出す覚悟をする事が恋で、泥を啜っても生き抜く執着を捨てない事が愛だった。
失恋したけど、苦しくて辛いけど、嫌なことなんかじゃないよ。
ありがとう、シスターさん。
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