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[柔らかなこころが震えるのとは裏腹に、
意識の面を覆う意思は、滑らかに澄んでいく。]
必ず───。
あなたを、お守りします。
[求められた喜びに、微かに心浮き立ちさえした。]
[煌く輝きが外空間を満たす>>112。
これまでの激闘を忘れさせるようなほどの美しさ。
呆然とするような意識を引き戻したのは、上空に在る別の色の輝き>>113だった]
───……はぁ!?
ふざけんな、んなことさせっかよ!!
[浄化の裁きを決行する宣>>118に声を荒げた。
宙に浮く蒼白い光を弱めたプリズムを右手で掴み取り、握り込む]
お前らの好きにはさせねぇ。
俺達の未来は、俺達の手で選び取る!!
[再びプリズムの光が強まり、沈黙していた魔導砲に閃光が凝集する。
蒼白き光は人々の
未だ地上に在る者達の、そして散った者達の
[トラオムングが再び上昇を開始し、ナタリエルへと砲口を向ける。
直後、魔導砲から放たれた蒼白い光がナタリエルを貫かんと一閃した*]
[大天使の声と、天の御子の声。>>126
それらは折り重なり、輪唱となって
それは天使らの歌声と似て非なる、妙なる響き。
ほそやかに繊細に、力強く。
響きは輝ける魔法の陣を、より強く輝かせた。
衣の裾掴む指先、それを咎めることはしない。
ただ少しそれへ目を留めた大天使は、微笑んだ。
いとし子見守る慈しみ深きまなざしで。]
マーレ、本当にお前は、悲しくはないか?
[ 地を焼き払い、人を殺し、数多の涙と死の上に築かれる神の王国で、あの優しい弟は、本当に幸福だけを享受できるのか? ]
どうか…
[ 青い小鳥が、愛おしげに歌う* ]
[小鳥の囀り歌う声は、今は耳には入らない。
けれどもわずかに、ごくわずかに意識がそちらへと逸れた。
短く紡がれる防御の呪。
大天使が構築した陣さえ砕くそれに、いかほどの効果があるだろう。
それでも、能う限りの力注いで術を展開した直後、
魔導砲の光は、
未知なる想いの力乗せた結晶の輝きは、
護りの陣を貫いて、鮮やかな軌跡残し、先へと突き抜けていった*]
misericordia ejus et veritas....
[このままで済みはすまい。
その確信ともいえる思いがある。
光と影の天の御使いらを退け、この
遂には天の御船を打ち砕くまでに至った者だ。]
[───── だから。
それ故にこそ、大天使は、
大天使自身が命を懸けて対峙する道を選んだ。
それだけの価値を、人の子らに見出したと言っていい。
頭上に描かれる魔法の文様は、既に眩いほどになっている。
中心にあるのは強烈なエネルギー。
それが地上に向け放たれれば、
ただごとでは済まないかと思われた。]
...Domini manet in aeternum!
[それ>>130が撃ち放たれたのは、
術の最後の一語が記述されるとほぼ同時。
既に大天使の力は、ほぼ全てがその術へと注ぎ込まれてある。
目に映ったのは、天の御子の背中。
そしてその向こうにある、強烈なる輝きであった。>>135]
…──────、マレンマ!
[咄嗟に大天使の唇をついて出たのは、
術の発動を告げる最後の一言ではない。
悲鳴のように呼んだのは、愛しき子の名前であった。
術の記述を終え、動けるようになった腕で咄嗟に御子の身を引く。
抗議の声が上がろうとも構うことなく強引に、
その身を掻き抱いて、六翼の羽根を以て御子を包み込んだ。
それは力による防御ではなく。
ただ大天使自身の身を以て、いとし子を庇い────]
[───── 大きく。
地上から後に目にした者はそのように言い、
別の者は太陽が纏めて何個か爆発したようだったとも言う。
ともあれ、そこに爆発が起こった。
天の御子の巡らせた防御の陣を貫き>>136、
御子とそれを庇った大天使を巻き込み、
更にはその余波に殆ど完成していた術式をも巻き込んだ。
嵐が夜と昼との狭間の世界に荒れ狂う。
…やがてその嵐が吹き止んだ時。
大天使の姿は消え、
その場には白金色の輝きばかりが残されていた。]
[大天使の姿が光に弾け、失せた瞬間。
天の御子の身に着ける銀の首飾りが、同じ色に瞬いた。
ふわりと、幻のような羽根が御子の眼前に散る。
それは主に白金色で、月白の色をも僅かに掠めさせて。
天の守護>>114は、変わらず御子の身を守るであろう。
その役割の時終えるまで。
─────天の御子、地の救世主、
かつて教会に預けられし子どもに、ひとつの首飾りが与えられた。
その首飾りには、人には読めぬ祝福の文字が記されていた。>>0:123
” …──── いとしき子へ ”
何ということはない、ありきたりな、けれど愛情に満ちた言葉。
それが、首飾りに記されている *言葉である。*]
[大天使が命を糧として術を編むのならば、
自分は命を盾として、それを守ろうと覚悟を決めた。
───はずなのに。
視界を覆ったのは、砲火の閃光ではなく、
六翼の、白金に月白の一翼差す、おおきな翼だった。]
[時ならぬ
そこには淡い光の名残に支えられながら、
ただひとり呆然と、天の子が浮かんでいた。*]
[ 放たれた光の射線上に、マレンマが立ち塞がる。それはすでに予感されていた出来事で、コンラートは、顔を歪めながらも、その姿を見据えたまま、トラオムングを、大天使の方へと飛ばし続けた ]
[ 魔導砲が防がれれば、あるいは威力が足りなければ、トラオムング自体を天使にぶつけてでも止める。そうなれば、本当に無事では済まないだろうが、それが最後の手段だとは、おそらく乗員の全てが思っていただろう ]
[ だが ]
[ 光に貫かれるかと見えたマレンマを、包み込む白い翼に、息を飲む ]
庇った…?
[ 審判の術を放棄してまで…何故?
人間の言葉も心も、最後まで塵芥のようにしか認めず、頑迷に力による粛清を推し進めた天の使いが、まるで、人と同じ愛情を知るかのように振る舞う姿の違和に、言葉を失う ]
天使にも、愛はある…人とは違う形なれど
[ すぐ側で、囁く声に、答えを返す暇はなかった ]
[ 嵐のような光と暴風が、世界の全てを巻き込むように吹き荒れる ]
ほんっとーに、最後まで、はた迷惑だなっ!!
[ これ以上、上空にとどまる事はできそうにない。光に包まれたマレンマの姿は視界に移ったが、手出しすることもできず、トラオムングは、ゆっくりと螺旋を描いて下降し始めた** ]
っ、
[ナタリエルの前に立ちはだかるマレンマ>>134。
それを眼前にし、マチスは表情を歪める。
放たれた以上、閃を止めることは出来ないし、粛清を止めると決めた以上、止める選択をすることも出来なかった]
[蒼白き光はマレンマを、ナタリエルを貫かんと奔る。
発射と同時に紡ぎあげられた黄金色の美しき文様。
粛清の発動が先か、根源を貫くのが先か。
一瞬の交錯]
[動いたのは、黄金色の文様ではなく、ナタリエル自身>>140だった]
[ナタリエルがマレンマを庇い、マレンマが構築した護りの陣を蒼白き閃が貫いて]
────……っ!!
[爆発が巻き起こる>>141。
それは黄金色の術式さえも巻き込んで、狂い荒ぶ嵐を呼び込みトラオムングを煽った。
軽量化されているが故に、衝撃波と強風は天敵であり、トラオムングは大きく揺らされることになる。
船体へのダメージも少なからず受けたことだろう]
[しばし後、吹き荒れる嵐が徐々に止む。
後に残っていたのは白金色の光に包まれたマレンマの姿のみ>>145]
………─────
[は、と短く息が零れ落ちる。
静寂の中、強敵たる大天使を打ち破ったと悟るまでにはいくらかの時間を要した*]
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