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語り手 に 1人が投票した
令嬢 シルキー に 3人が投票した
次期領主 ディーター に 1人が投票した
令嬢 シルキー は村人の手により処刑された。
領主 オズワルド は哀しみに暮れて 令嬢 シルキー の後を追った。
今日は犠牲者がいないようだ。人狼は襲撃に失敗したのだろうか?
現在の生存者は、語り手 、次期領主 ディーター、政務官 ベルティルデの3名。
[淡水と海水の真珠。
耳元と首を飾る花嫁衣裳の装飾は、オベルジーヌでも南方の富を象徴する輝き。
他の宝石とは違い、一代限りで後へは続かぬ束の間の輝きを、涙や一途な思いに見立てることも多い。
さすがに外つ国の伝説のように、美容のために真珠を酢で溶かして飲む、などといった真似は出来そうにもないけれど。
市井の民では手に出来ない装飾であり、領主の血族である以上は相応の振る舞いの一つとして求められる、装い。]
[自らの婚約者が、後嗣のお披露目で居心地が悪そうにしていたのを思い出すと、小さな笑いが零れた。]
ディーター様は、ああいった場はあまりお好きではないようだったみたいね。
[話すのも、聞くのも、今は鏡の中の自分だけ。]
私は、かしこまった場は緊張はしても嫌いではないから、きっとお役に立てるのではないかしら?
[既に、婚姻の報は国中に広がっている。
戸惑いはあるが、嫌ではない。
不思議な心地だった。
胸を内側から叩くような、そんな高揚感。
不安ではなく、きっと期待だと呼ぶのだと、半ば確信していた。]
[もしも、他の人が相手であったならば、こんな気持ちになっていただろうか。
仮定を考えても、答えはいつも出てはこない。
けれど、たったひとつ、自分を動かしたものがあるのなら。
最初に貰った、手紙を広げた。
指先で、そっと撫でた、一言。]
[最近は白一色の花嫁衣裳が流行だと聞くが、果たして彼の地で用意されているのはどうであろうか。
伝統の、白地のドレスの上に黒い上着を羽織り、赤の刺繍が施されたものも美しい。
ベールの縁取りは金糸か銀糸か。
社交会の華のような艶やかさにも、
妖精のような舞の名手の美しさにも、
凛と背を張った友の潔さにも、
適わないとしても。]
…もうすぐ、あの人の隣に立つのだわ。
[それは、嬉しい真実。]
[独身最後なのだから、と幾日か休みをもらう。
だから忙しい、のではなく、休みをくれるのが七領らしい。
ぶらぶらと朝から釣りをして、日が昇れば市場で食事をして、みなに祝福と囃し声をもらって。
女性にはこういうふうに接したらいいですよ、
こんなことはしてはいけませんよ、
いやいや、それよりここを気を付けるべき、なんてみんなが思い思いのアドバイスをくれるのに苦笑する。]
俺なりに、気を付けるよ、みんなありがとな。
たまに花を贈って、口答えをしないで、毎朝ほめて、ときにはガツンと言って、常に後ろを歩かせて……
あとなんだ?
[前半は女性から、後半は男性からのアドバイス。みんな勝手なことを言いつつも、それぞれが幸せそうな夫婦に見えて、今はまぶしい。]
あ、仕立て屋に行くんだった、店主が張り切ってくれてね
[先週依頼をしたら、結婚式までには絶対間に合わせますよ、と言ってくれた注文の服を取りに行く。
式のための服も、伝統的なものから最近はやりのものまで、何着か揃えているらしい。
めでたく、こんなときこそ、という気持ちもあるが、あまり経済状況が芳しくないこともあり、そこまで派手なことはしないはずだが。
そんな畏まった服ではなく。
今会ってきた町民たちが着ているような、簡素だけれど丈夫な服を。]
おっす、注文の品できてる?
[仕立て屋に入っていくと、きれいな赤いスカートと、白いブラウス、革のジャケットにブーツを揃えたマネキンが目に入る。]
……おお。
時間なかったのに、ありがとうな。
[仕立て屋連中で頑張りましたよ、と親父がにこにことしてマネキンに帽子をかぶせる。]
喜んでくれるといいな。
[プレゼントは、もっと宝石や花のほうがよかったのだろうか、なんて先ほどの話を思い出しながらも。
これを着たベルを連れて、領内を歩く日が楽しみになる。
だからきっと、喜んでくれるはず、と一つうなずいて。
包装は簡単に、汚れから守る程度にしてもらって、服を抱えて屋敷へ帰る。]
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