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じゃあ、そうする。
[軽く抱きしめられて、強く抱きしめ返す。
抜け出すなんて許さない、といわんばかりの。
まるでしがみつくように。]
こうしてれば、きっと眠れる。
……大好き、だよ。
[そのまま頬にキスを降らせて、柔らかな熱の中にまどろむ。]
それは、そうかもしれませんけれど……まだお昼まで、時間がありますし……。
[徹夜明けが心配なのも本当。お出迎えが嬉しいのも本当で、どうしたらいいのか困ってしまう。
こちらのワガママに、構わないと返ってくるのには慌てた]
じょ、冗談ですの! それくらいわたくしも早くお会いしたいって、お伝えしたかっただけですの!
危ないことはなさらないで。
[全然冗談に聞こえなかったので、必死に止める。
もううかつなことは言うまいと胸に刻んだ]
大した量ではございませんのよ。
ただ、お花が……お水をこぼしてしまいそうで……。
…………。
[説明している最中、通信機の向こうの気配が、小さく寝息を立てたような気がして。
お嬢はふっと口をつぐんだ]
[ウェルシュが眠ったら抜け出そうなんてこっそり考えていたが、どうやら出来そうになかった。
しがみつくように強く抱き返されて、何度か身じろぐも抜け出せる気配はない。]
……もう。
[結局その状況に甘んじてしまう自分に呆れながらも、ウェルシュが次第にまどろんでいくのを感じる。
暖かい体温に包まれているのに、やはり一向に眠れず。
何とか座るくらいは出来ないかと試行錯誤しはじめるかもしれない]
[するりと腕の力が弱まり、そっと抜け出して椅子に座る。
安らかな寝顔を見て、無意識のうちに笑顔を零し]
…ふぁ。
[少し時間が過ぎただけかもしれないし、かなりの時間が過ぎたかもしれない。
その寝顔を見ていると、あんなに眠れないと思っていたのに次第に眠くなって。]
…少しだけなら、いいわよね……
[ぽすり。
ベッドに体を預け、やがて眠りに落ちていった]
[危なかった。本当に危なかった。やっぱり冗談じゃなかった。自分の発言のせいでフェリクスが無茶をするなんて、あってはいけないことだ。
改めてうかつなことは言うまいと自分に言い聞かせていると、どうやらフェリクスは眠気から持ち直した様子。
新しい花、というのには顔を曇らせた]
お花があればいいというお話じゃありませんのよ。
せっかくフェリクス様から頂きましたのに、置いていくのが残念で……置いてくる?
[思わぬ言葉に目を瞬く。その発想はなかった]
確かに、お見舞いのあとは、もう自由にしてよろしいんですわよね。
でしたら……、
!?
[弾んだ声で言いかけたが、フェリクスの続く言葉に真っ赤になった]
いっ、一緒に、って、そ、そんな。
な、なにを仰って、
―自室―
[シルキーに言った通り、荷物を片付ける。もともとそんなに散らかしてもいなかったので、さほど時間はかからなかった]
[自警団員が呼びに来れば、荷物を持って病院へと向かうだろう。**]
[浅い眠りのなか、隣にぽすりと跳ねる音が聞こえて。]
ん……あいりだ……だいすき……
[するり、と腕の中におさめてしまう。]
あったかい……
[にへ、と蕩けた笑顔のまま、もう一度眠りの国へ。]
[どれくらい眠っただろうか。
今回は寝ぼけもせずに目を覚ました。
そして自分が何故かウェルシュの腕の中にいるのに気付いて、声を上げそうになったのを何とか押しとどめ]
……っ!?
[確かに自分は、一度起きて。
抱きしめられたままで眠りはしなかったのに。]
…頭、痛いわ……
[眠りすぎたせいか、少し頭が痛かった。
まだウェルシュが眠っているなら、どうしようかと悩み始めるだろう]
[フェリクスからヴェルナーへの指示は、お嬢の耳には届いただろうか。
聞こえていたとしても、どんなものかさっぱりわからなかったので、特に口は挟まなかった。
そこまではよかったのだが]
うっ。
[棒読みの演技でも、混乱しているお嬢にはこうかはばつぐんだ!
残念そう(棒読み)に言われると、なんだか悪いことをしているような気になってしまう。
いくら気立てのいいお嬢でも、通常運転ならそこまでころっと大根な演技には騙されないはずだが、いかんせんお嬢は混乱していた]
だ、って。でも、そんな、
そもそも、そんなの無理ですもの!
[お嬢は、この集会場の露天風呂が混浴であるということも、そもそも混浴という概念すらも、いまだ知らない]
[身動ぎに気がついたのか、うすらぼんやりと眼を開ける。]
う、ん……時間、か……?
[状況が良くつかめていないが、アイリの顔をぼーっと眺めたまま。]
おはよ……
…おはよう、ウェルシュ。
[起きてはいるのだろうが、まだぼうっとしているウェルシュに苦笑気味に挨拶を返す。
廊下からは時々、誰かの足音が聞こえた。
彼が目を完全に覚ますまで待っていようか。そう考えているうちに、ノックの音が響く。]
……?
[誰が来たのかと首を傾げ、出るかどうするかウェルシュに尋ねるだろう**]
こんよく?
こんよくって、なんですの?
[そしてお嬢は素ボケをかました。前後の文脈からして、嫌な予感しかしないわけだが……]
露天風呂が、こんよく?
え、でも、わたくし、昨日露天風呂に入りましたのよ?
え? ええ?
[誰も来なかったのは、単なる偶然です]
[ノックの音に目が覚める。手をゆるめて、ごし、と目をこすった。]
ん、出る。ちょっとまっててな。
[そういって、素早く唇を奪って。]
おはよう。挨拶忘れてた。
[そう笑って、するりとベッドを抜けだした。]
…っ、普通に挨拶できないの……?
[素早い行動に呆気にとられること数秒。
顔を赤くしてぷるぷる羞恥で震えるのは、もはや慣れたものかもしれない。]
(次こそは、私からやってみせるわ…!)
[なんてよくわからない上に恐らく出来るはずがない決意を胸に秘めた。
ちなみにノックした人物は自警団員で、全員見舞いに指名されたということを伝えにきたようだ]
だ、だって。
そんなの、知りませんでしたもの。
[ああ、呆れられている。無知っぷりを晒してしまったことにしょぼんを眉を下げた]
だんじょが、いっしょに。
[文脈からなんとなく予感はしていたが、やっぱりそうだった。青い顔で思わず復唱してしまう。
知らずにそんなところに入っていたなんて。
しかも、気に入ってまた行こうとか、そんな]
あああああああ。
[思わず枕を振り回して、当時の自分を全力で止めたい気持ち]
ど、どなたもいらっしゃいませんでしたの。
あ、当たり前ですわ!
[俺以外の男なんて釘を刺されなくても、俺とだって一緒に入るなんて、考えただけでも]
普通の挨拶、したぜ?
もうひとつはかわいすぎる恋人さんへの礼儀とかそーゆーのってことで。
[へらっと笑って悪びれもせずに。
いったい本意は那辺にありや。]
はいはーい、いまでますよーっと。恋人の語らいを邪魔して、もう。
……ああ、はい。お見舞い。はいわかりました。
あ、お見舞い用の花の手配おねがいします。ドクダミとドクニンジンのミックスで。できれば牡丹も。
[やってきた自警団員に着崩れた服で応対しつつ。
中に女性がいるから、なんてことまでいっている。]
[そんな礼儀はいらないと言わんばかりに見つめるが、飄々とした様子からは怯えた色は見えない。
安心していいのかよくないのか。
はあ、と一度小さなため息をついた。]
……なにかしら。
[少し離れているせいか、会話内容までは聞こえない。
唯一微かに聞こえたのは、お見舞いという言葉。]
…はあ。
[また一つため息を。
なぜか自警団員が慌てていた気もするが、気のせいかと自己完結しておいた。]
お見舞い、だってさ。
今いる全員で。
[自警団員が引き上げてから、振り返ってぽり、と頭をかき。]
めんどくさい……
アイリが一緒なのはいいけど。
[心底だるそうにいうと、着替えるために服を脱ぎ始めた。
さすがにしわくちゃの服で行くのはどうか、くらいには常識があったらしい。]
と、ともかくじゃございませんわ!
[ああ、見える。なんかドヤ顔が見える。
力一杯言い切られたら、なんかそっちの方が正しいんじゃないだろうかとか錯覚しそうになるが]
だ、だって。
……は、恥ずかしい……ですもの……。
[消え入りそうな声で主張してみる。圧倒的不利]
[全員という言葉に目を見開くが、それはすぐさま頭から抜け落ちることになる。]
…待って、着替えるのは良いけど私の前で脱がないで……っ!
[慌ててベッドを降りると、着替えるなら部屋を出なければならないと顔を赤くして扉の方へと。
その間、目線はもちろん床だった。]
わ、私外で待ってるわ!
[テンパりながら、そう声をかける]
だめ。
[扉の外に行こうとするかわいいひとを、一言で制止した。
むろん片手で捕まえる実力行使つき。]
アイリのことみてたいし。
べつに俺、見られても気にしない……わけじゃないけど、アイリならいいし。
気になるなら壁でも床でもみてていいよ?
[こて、と首を傾げて、見つめてみた。]
な、なにを。
なにを頑張るおつもりですの……!?
[ああ、嫌な予感しかしない。
どうしよう、またどんな顔で会えばいいのかわからなくなってきた。
花瓶の花も、本当に置いていっていいのか不安になってきた]
え、ええと……。
[しろうさぎは抱えて、夜着と着替えは袋にまとめて、お嬢は迷うようにテーブルの上の薔薇を見つめて。
小さく息を吐いて、持って行くのを諦めた]
[制止の言葉だけなら、きっと無理にでも出ただろう。
けれど腕を掴まれてしまえば、振りほどくことはできず]
……も、分かったから。
早く着替えて…っ。
[恥ずかしくてウェルシュの方は見ることができず。
相変わらず床を見つめたまま、そう言った]
……少し、待っていてくださいませね。
多分、すぐ戻ってくることになると、思いますの。
[なぜか何かを諦めたような、重い息を吐きながら、お嬢はテーブルの上の薔薇に話しかける。
しろうさぎはいつものように抱えて、もう片方の手に少しの荷物を持って、部屋を出た。
そろそろ広間へ向かうつもりで]
はいはいっと。さすがに可愛いからってじらしたりのんびりしたりはしないよ。
そこまで極悪人には……なるとアイリが恥ずかしさで死にそうだしなあ……
[ろくでもないぼやきを入れながら、クローゼットから適当な服をだして着始める。
漢服 とか 青いツナギ とか 青いツナギ とか ホルターネックワンピース とか ホルターネックワンピース とか変なものもあったがみなかったことに。]
ん、おまたせ。
アイリは着替え、大丈夫?
[さっさと着替えを追えて、その顔を覗きこんだ。]
[恥ずかしくて死にそうは、否定出来ない。
死因がそんなものになるのはまっぴらごめんだが。]
…病院で着替えるわ。
時間がないようだし。
[大丈夫かと覗き込まれた時には、既に顔の赤みは引いていただろう。
病院に着替える為の部屋くらいあるだろうという軽い考えでそう返して、広間に向かおうと。]
[隣に並んで、広間に向かう。
手は、あえてつなぎにいかずに、アイリがどうするかをみている。]
ん、じゃあまあさくっとお見舞いしてしまいますか。
……社長たちが血祭りにあげてそうな気がするんだけどな。
[あり得べき未来を想定して、ちょっとだけげんなりしたような、口元がほころんだような。]
あ、病院で着替えるなら、最初は俺に見せてな。
アイリの綺麗な姿、最初にみたい。
[意味深。
なぜか、「次の楽しみ」といういつかのフレーズが頭をよぎったが、きっと気のせいだと自分に言い聞かせる]
もうすぐ、ですけれど。
あぅ……。
[どんな顔をして会えばいいのか。嬉しいはずなのに、出てくるのはうめき声だった]
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