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律儀な奴だ。
[チコリコーヒーというらしい飲み物を一口。
約束など破る為にあるのに。
などというひねくれた心情はこれで流し込もうか。]
……ふん。
悪くはないな。
[この一言が狐としては充分な賛美と知る程近しく長いのは、商会の面々くらいだ。
男セイレーンなどと称した彼とそうなることは、無いだろう。
けれどこの再会は、
永い命で期待を忘れ独りであった妖の心にはきっと残るものだ。*]
さて、
忙しくなりそうだしな、
今の内に何か食って、その後は一服してくる。
出発の時は呼んでくれや。
もう一匹のペットを忘れてくれるなよ?
[軽口は変わらない。二人から背を向けて自分の座っていた席へと戻っていく。
その後にもう会うことはないと思っていた男と再び再会することとなったとか、なんとか。]
もうこの服も用無しか。
短かったな。
[そして。
カフェの外で煙をふかしながら、独り呟く。
山奥の村、神父のいない教会へ潜り込んでいたわけだが。
こうなればただ目立つだけの服だ。
人里に現れては、痕跡も残さず煙のように消えていく
同族とすら二度があるとは限らない。
そんな生き方をしていた妖狐が今、主となる男を待っている。
そう悪い気分ではなかった。*]
偶然……なのかしら?
[名前を知らない人もいるけれど、確かに旅館でみかけた顔ぶれ]
あの人もそうだわ、あの人も。
大きなわんことご主人と、
あれは、確かアルビンさん……と。
あら。
[>>103こちらを見て驚いているような彼の姿を見つけ、笑みが深くなる]
……お久しぶりね、シルキー。元気だった?
ここよろしいかしら?
[返事も待たずに彼の向かいの席につき、メニューを広げる]
それ、綺麗なケーキね。
私もそれを頂こうかしら。
あとはコーヒーと……え?
[注文を取りに来た店員が言うには、『あちらのお客様』からの飲み物があるそうで>>87]
いいのかしら。ふふ、でも何だか楽しいわ、そういうの。
ありがとうございます、頂きますね。
[少し声を張り上げて、その人物へ感謝を伝える]
でも……何かしら。
旅館ではあの人とお話ししてない筈だけど、何となくこう、親近感というか……。
[酷い歌のコラボレーションを繰り広げた仲間だと、2(6x1)偶数:思い出す、奇数:思い出さない]
…………。
うふふ。
そうそう、とても楽しかったんだわ。
今度カラオケにでもお誘いしてみようかしら。
[物騒なことを考えた]
でも良かったわ、シルキーとまた会えて。
ご挨拶もできないままだったから、気になってたの。
[やがて香りの良いチコリコーヒーと、繊細な細工の薔薇ショートケーキが運ばれてくる]
あら……まあ。
薔薇の味がするのね。あの牛乳を使っているのかしら。
思い出の味ね。
[ひとくち食べて目を瞠り、それから細める。
そして]
もう。
また、クリームがついてるわ。
[相手の口元へ、つい、と手をのばした**]
[ハズレを引いた>>119かどうかは神のみぞ知る
……いや、神に頼る気もない身は、己を信じるのみだが]
けどおまえ、おれにおべっか使わねぇだろ?
あいつらの腹の裡探るの、いい加減めんどくせぇんだよ…
狸と狐の化かし合い?とかそういうのなぁ…
[別に洒落で言ったわけでもなく、それが本音のよう。]
[出発の時になったら、と約して暫し別れたのち、
外で紫煙くゆらすアルビンの横に、トールが近寄る。]
失礼。
ひとつお聞きしますが、
それは、あなたに必要なもの?
[アルビンの指の間に挟まるものを指しながら、
すん、と服にも染み付いている匂いを嗅ぐ。]
もし欠かせないものなら、今のうちに十分用意した方がいいですよ。
[そう。まだ火薬もない時代には、煙草など縁遠く。
向こうで煙草を喫むには、原料の発見からになること請け合いである。
あるいは、煙草の祖として名を刻むことになるやもしれず]***
>>127
あ、俺も…。
急な呼び出しがあったからさ、
挨拶もしないで、ごめん。
[流れるような所作でケーキを味わう彼女を、
見惚れるように見詰めながら、
こちらもケーキを口に運ぶ。
一口毎に、薔薇の馨りはより深くなるようで。
それから、彼女の白く、細い指が
俺の口元を拭えば、その嫋やかさに思わず固まってしまった。
まるで、何でもないことのように。
ごく自然なその動きは、
家庭教師という仕事柄、生徒相手に培ったものだろうか。
意識しすぎている自分が恥ずかしく、滑稽で、
落ち着け、と思うほどに胸が高鳴ってゆく。]
……ありがとう。
[やっと絞り出した言葉を口にしながら、
顔は隠しようもないくらいに赤くなっていただろう。]
[しばらくして、店員が持って来たのは
ghostwhiteの色をしたメモ帳とペン。
それに、「よろしければお使いください」と、油紙でできた封筒。
メモ帳に自分の連絡先を記すと、油紙の封筒に入れて]
ヴェル、これ…俺の連絡先。
よかったら、また……一緒に食事でもしよう。
[少し緊張しながら。
彼女は連絡をくれるだろうか。
いつ頃連絡をくれるだろうか。
連絡をしてくれますように、と、
ラッキーアイテムたちに願いを込めて、手渡した。**]
[ 人の寿命を越えて生きる妖異など、存在しない世界に生きる男には、元よりアルビンの内心を慮る術はない。
だが、人と深く関わる事を避けるようでありながら、伝えた言葉も、交わした約束も心の端には留めている...そんな彼の様子に>>117どこか嬉しさを感じていた ]
チコリは花も美しいですよ。俺の国、ウルケルのシコンという港町では、白い街並に青いチコリの花が咲き乱れる季節は、本当に見物です。
[ その国の名は、きっと、アルビンやオズワルドには聞いた事も無い名だったろう。
店の片隅でいい雰囲気になっているヴェルザンディやシルキーにはどうだったか。
彼等が彼の国に来る事が出来るかどうかは、判らないとは、男もどこかで理解していた。
けれど、やはり笑顔でこう告げるのだ ]
いつか機会があったら見に来てください。**
―
[からん、と心地いい音ひとつ立てて、カフェの扉が開く。
一歩店内へと踏み込んだ扶翼官は、中の様子に目を細めた。
懐かしい顔ぶれが、いくつもそこにある。
ただ一度、宿で出会っただけの人々だったが、
吸い寄せられるように集まって、今、ここにいる。
その、縁の妙を思わずにいられない。]
私に、ですか?
[店内に居る客全員>>87
そう数えられるくらいにはタイミングが良かったらしい。
テーブルについて、注文を通すより先にカップが運ばれてくる。]
これは───
[懐かしい香り。苦い香り。
けれどもまた、甘い香り。
艶めく黒の海を内包するカップから、
記憶の泡誘う香りが立ち昇る。
美しく、気高く、強かったひとの面影が湯気の間に揺らいで、
───それをも呑みこむように、カップを傾けた。]
ごちそうさまです。タクマ・ナギ。
[独り言のように礼を言って、
ウェイトレスにひとつ頼み事をする。
やがて、タクマの前へ小さな皿が運ばれるだろう。
ヘーゼルナッツの乗ったチョコレートがふたつ。
小さな青い花と、あの日に撃たれなかった弾丸を一つ添えて。]*
[ 皆にふるまったチコリコーヒーを、自分も幾許かの感傷と共に味わっている所へ、ウェイトレスが、小さな皿を運んでくる>>138 ]
......これは。
[ 誰から、とは、尋ねるまでもなかった。視線は、つい先程姿を見せた銀髪の男の秀麗な容貌へと向けられる ]
...最近、チコリの花には「気高い護り手」という花言葉が出来たんです。
[ 先刻の観光案内の続きのように落とした声はしかし、実際は青い花を寄越した相手に向けたものだ。
返事を求めての言葉ではない。ただ、時の流れが変えていくもの、癒していくものの在る事を...祈るように...かつて美しい花を手折った男は胸のポケットに弾丸を滑り込ませ、青い花を襟に差すと、チョコレートを口にする ]
[聞こえてくる声>>139に、返す言葉はない。
ただ、ゆっくりと、丸く、息を吐いた。
───そうやって、人々の心に残るのならば。]
…………。
[人の死に意味を見出すことなど、無意味だろう。
けれども、意味づけられた死に人は癒され、力をもらう。
残された意味を掴んで、生きていく。]
[もうひとつの席に背を向けて、自分もヘーゼルナッツのチョコレートをひと粒、口に運ぶ。
溶けていく舌の上に、彼女が残した繋がりを、思った。]***
[>>132少女のような面差しに赤みがさしている。
子供扱いして恥ずかしがらせてしまったかしら、などと思うけれど、素直に礼をいうところが好もしい]
どういたしまして。
……なあに?
[>>133書くものを、と店員に頼む様子を、首をかしげて見守る。
そして目の前で書き付けられ、丁寧に封筒に収められたものが、こちらへと差し出された]
私に?ありがとう。
[>>134封筒の中身を告げる彼の表情は、緊張した様子が可愛らしくて、でもどこか男っぽく凜々しくて]
あら光栄……そうね。
[軽く思案する風を装いながら、心の奥に感じるのは、期待感に似た何か]
願いが叶わなかったら、「ラッキーアイテム」が嘘になっちゃうものね。
[珍しい手触りの封筒を胸に引き寄せて、片目を瞑った**]
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