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[ 庭園には、箱船の獣達を連れた天使達が次々とやってくる。
そのうちの一人、まだ姿が消えている時にウェルシュと共に出逢った物静かな天使に声をかけられると>>21首を傾げた ]
ハーメルン?
私は、笛は吹けない。
[ この天使の知識の中に、まだ地上のおとぎ話は入ってはいなかったから、きょとんとした顔でそう答えた ]
[ユーリエの回答(>>34 >>35)を黙して聞き、アレクシスの発言(>>37)にも耳を傾け。しばし目を閉じ、考える。
……しばらくして]
……ユーリエよ。辛いことを聞いて、すまぬな。
それとアレクシスよ。ゲルトからは、収容所から、妖精が脱走したようだ、と聞いていたのでな……だが。
[一泊置いて、朗々と]
そなたの兄、脱走したわけでは無いのやもしれぬ。
よいか。アレクシスも、もし何か気づいたことあれば言ってほしい。
[そう言って、自分の想定を語る]
ユーリエとフェリクスがどれだけの信頼関係にあったか、それは今のユーリエを見てもよく分かるというもの。
兄様とユーリエは言うが、連れて来られたのはフェリクスの方が後であったはず。つまり、ユーリエはフェリクスを実の兄のように慕っている……というわけだ。
ユーリエをそれだけ懐かせるのは容易ではあるまい。とすると、フェリクス自身も、ユーリエに何か、思うところがあったのであろう。
仮に脱走したとすると、だ。フェリクスはユーリエを連れて行かぬようには、私には思えぬのだ。
……案外、そのへんに居るのではないか?
[周りを見渡す。それらしい姿は今のところ見つからない]
[ アレクシスと一緒にやってきた少女が、先程収容施設の牢で見かけた少女だとは気付いたが、そも彼女が何者であるかを知らない天使は、特に何を言うこともなく ]
[ やがて遅れて到着した天使長と彼等の会話を、常のように佇んで静かに聞いていた ]
[アレクシスの意見(>>37)には同意し]
うむ。そなたの言うとおり、私にもユーリエが逃げ出そうとしているようには思えぬよ。
[そして、ユーリエに向き直り]
ユーリエよ。
そなたの兄、我々が必ず見つけ出すと約束しよう。
ただ………………
もしフェリクスが、悪い気持ちを持って脱走したというのならば。
その時は、罰を受けてもらわねばならぬ。
……ユーリエには辛いことやもしれぬが。……わかっておくれ。
[そして、アレクシスに対して。厳かな口調で]
では、これは天使長ジークムントの名の元の、正式な依頼である。
フェリクスが見つかるか、何か状況の変化があるまで。
ユーリエを保護するのだ。頼むぞ、アレクシスよ。
[浮かんでしまった考え
フェリお兄様が私を置いていって遠くに行ってしまったんじゃないかって
それが、とても怖い
置いていかれることは、独りは怖い
それを今、言葉にすることはないけれど]
[切りのいいところまで仕上げた編み物をしまい、翼を広げる。
空を斜めに滑空し、降り立ったのは収容所だった。
ノックをしてから中の通路に入って様子を伺う。
ひっそりとして、誰かいる気配はない。]
…まだ戻っていないのか、それとも協力を頼まれたのだろうか。
うむ、任せたぞ、アレクシスよ。
[威厳ある天使長として、アレクシスに命じ………
その空気をあえて崩して、ほんの少し意地悪い笑みを見せ]
ではアレクシスよ。
ユーリエが震えておるぞ?どうにかしてみせよ。
[震えるユーリエ(>>43)を手で示し、試すような笑みをアレクシスに見せる]
[と、乾いた物音がした。
先へ進んで覗き込んでみれば、先日、フェリクスと名乗った虜囚のいた檻の中に白い大蛇が蟠っている。]
──おまえは、フェリクスか?
[大蛇はわずかに鎌首をもたげただけで、沈黙を守った。
シグルドに興味はない態度に見えた。]
[ 再びユーリエの方に向き直って ]
“お兄さま”が戻るまで、わたくしがお傍におります。
どこに行きたいか、何がしたいか、
わたくしに、できうることであれば叶えて差し上げたいと思っておりますので、
なんなりと、仰ってくださいね。
[ 少しでも安心できるようにと努めて明るく、優しい口調で語りかける事しかできなかった ]
しかし………
[あたりを見渡す。やはり、それらしい気配はない。
霧に紛れて逃げた……とするには、タイミングが合わない。
箱舟にて運ばれてきた多数の白い獣も気になる。
それよりも、何よりも。
シルキーが全く戻ってこないのはどういうことなのか。
フェリクスの消失と何か関係があるのか。]
………アレクシス。それに……[箱舟から動物を運んできている何人かにも]皆。しばらくここは、任せたぞ。
私はしばし、周囲の様子を見渡してくる!
[色々気にしてはいる、というか、そう自分に言い聞かせてはいるが。
結局のところは、シルキーを探す口実がほしいというだけなのだが……
まあ何にせよ、そう言って飛び立っていった]
[ どうやら、牢にいた誰かが消えたということらしい。それが先刻己も会話した相手だということは、彼の名を知らぬ天使には確定出来なかったが ]
.........
[ 震えていた少女が、アレクシスの言葉に笑みを浮かべたのを見ると>>52ふいに、思いついたように、そばにいた白い小兎を抱き上げて、彼女の前にそっと差し出した ]
似ている。
[ 赤い瞳の白い小兎は、ひくひくと鼻をひくつかせて少女の顔を見つめている ]
[やがて動物たちはそれぞれ自分にあった場所に移動していく。
それを見守っていたが、4本足の大きなすらっとしてかっこいい生き物(白馬)が草原に連れられていくと、それについていった]
[>>57 微笑んで、ユーリエの手をそっと取り、小兎を手渡そうとする ]
この兎も震えていた。抱き締めてあげるといいと思う。
― 草原 ―
[草原に放し飼いにされた馬は、楽しそうに駆けまわったり、草を食べている]
ふぅ……やっと、落ち着いたかな。
これで遠慮無く弾けるね。
[ジークムントの言葉の効果か、シルキーのことは信じると決めていたから、それ以上探すこともせず。
竪琴を構えると、ぽろんぽろんと爪弾いている]
[ 小兎を抱き締めるユーリエを>>62、じっと薄水色の瞳が見つめる ]
あなたは、寂しい?
[ 寂しさは、この天使のまだ知らぬ感情だ ]
[ ユーリエの言葉に>>64こくりと天使は頷く ]
私には、よく判らない。生まれたばかりだから。
[ その表情こそ、少し寂しげに見えたかもしれない* ]
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