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……石に刃が役に立つ訳ないでしょう。
[ 剣に触れた風の手が、柄へと伸びる。
そこに象嵌された宝石に指先が触れて、軽く叩いた。
とん、という軽い打音が辺りに響く。 ]
おわりよ。坊や。
―――――!?
[風の力は、剣の宝石に集中していたために生身の体で圧を感じることはなかった。]
[「人」として長く在りすぎた男は、自らの依り代を、人同様に、人の体として認識していた為に、それが致命的な行動だと、自覚ができていなかった。]
[それ故に、ドロシーの意図に気づくのが遅れた。]
……何だ……
これ…… は…………力……が…………
[漸く異変に気づき、手元の藍石を見る。
その表面には無数の皹。
石の変化と共に操る瘴気の流れが不規則になる。
…時に止まり、時に異様な出力で流れ…]
[その瞬間、広間の内部を暴風が吹き荒れる。]
[行き場を失った瘴気が溢れ、弾け……]
[その場に残されたのは、宝石を失った一振りの大剣………]
そこから、
その石から、妖気が漏れてまくって……いたわ。
……まだまだね。
次は、どうかしらね……。
[ 砕け散る石の欠片に向ける眼には、もう光を捉えることはできなくなっている。
それでも煌めきを追うようにして、背後へと微かに首を向けた。 ]
………
『しっかりね』
[ そう動いた唇の形を、ヴェルナーならきっと読み取ってくれるだろう。 ]
[下の階へと続く隠し通路。
バルタザールの人としての体は、ほぼ無傷で生きていた。
ただ、掌に握りこんだ藍石は中心から二つに砕け、藍骸星としての本体は終焉を迎えようとしている。
移動する肉体は、瀕死の重傷を負ったかのように酷く…重い。]
[途中まで降りたところで、力尽きたように座り込む。
握り締めた藍石は、無数の皹で表面が白くにごり既に崩壊寸前だった。]
長く……人でありすぎた所為…だな。
……本体が……こんな石だと……
すっかり…忘れ…いたぞ……。
セルウィン……すまない……
「これ」がもう…保たない………
きて…くれないか…?
……バルタザール。
[座り込む男に、かけられる声。
カツン、と足音が響く。蒼禍星は、友を迎えに来ていた。]
お前。
死ぬのか?
[わかりきった事を尋ねた。]
――たぶん……な………
見ての……通り…だ……
[自嘲するように笑むと、ボロボロになった藍色の石を掌に載せたまま差し出す。]
だから……底に…沈む前に………
俺の力は、お前が使え……
――あの大喰らいになど……くれてやるものか………
>>*12
俺が……失敗したら……忘れない、だろ?……
昔から…先走って大きな失敗をするのは……俺の役目のような……ものだからな…
>>*13
………それは……有難い……な。
[掌の石がひとかけら剥がれ落ちる。
荒い呼吸の中、死を迎える直前とは思えない晴れやかな笑顔が浮かんだ。]
ゴオッ……
[そして。
両手から生み出された蒼い炎が、
バルタザールの全身を包み込んだ。]
熱いだろうが、まあ耐えろ。
[安らかな眠りの前の、容赦のない痛み。]
>>109
[男の身体が、蒼い炎に呑み込まれる。
本体は藍石だが、痛覚は遮断されていない。
肉体は生きながら焼かれていくのと同様の痛みを伝えてきたが、その表情はとても晴れやかなもので…
それもやがて、蒼の中へと消えていった。*]
>>*16
もし、再びこの在ることができるのならば…
その時も、また……お前の部下として在りたい。
―――達者でな。
[藍骸星の本体も…人の器を持つバルタザールの身体も…
全てが、蒼の炎に灼かれ、そして蒼へと還っていく。
そうして男の意識は途切れ……後には、静寂が残るのみ*]
[炎は獲物を逃がさない。
藍の石も、バルタザールの体も燃やし尽くし、
やがて全てを飲み込んだ。
そして、セルウィンの体の中に
吸い込まれていくかのように、炎は収束し…消えた。]
……ごちそうさま。
[同類さえも喰らう蒼の魔は、唇に舌を這わせた。]
……今なら、出来るかもしれんなぁ。
[誰もいなくなった空間に、魔の声が響いた。
かつん、かつん、と隠し階段を降りて、己の持ち場へ。]
さて。
あと、2人……いや、3人、か?
1人は数に入るか微妙だがな。
[天井を見上げて、笑みを浮かべた。**]
[金色の光の大半がフィオンの身体へと吸い込まれていき、地下1Fが薄暗さを取り戻しつつあった事。
彼に付き添っていたエマが何かが笑うような気配を感じて顔を上げた。]
『へっ…その顔が見たかったんだ。
ざまーみろ、セルウィン。』
[息子の嫌そうな顔に大変満足したように呟いて。
光の最後の一滴は、フィオンの胸の中へと吸い込まれていく。
ねずみは所在なさげに胸の周りをちょろちょろと歩き周り、きぃ、と一声鳴いた**]
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