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バチバチバチッ
[派手な音と共に弾けたスパークに飲まれ、雷狼が遠吠えを一つする。
刹那、ぐ、とその背が盛り上がり、そして、巨大化する。
傍らの男と肩口が並ぶほどにその身を成長させた雷狼は、低く唸って牙をむき出しにする。
男は広がる波紋がつま先に触れる瞬間、それを避けて飛び上がると、雷狼の背に流れるたてがみに捕まり、その背に跨った。
同時に強く大地を踏みしめ、跳躍する雷狼。
雷狼が、その足で踏みしめた大気が、バチバチと火花を放ち、それを足場に跳びまわる。
一歩、二歩、三歩…
段々と高度を下げる雷狼が、宙を踏めるのはせいぜい10歩にも満たないだろう。*]
[響く蓮鈴の音は谺して、波紋広げる水面に溶け、雷華咲き乱れる場所にまで届いたか]
ふふ…
[爛々と蒼き炎を湛える瞳を見つめ、花神は小さく笑い声を零した]
魔と違い、戦を愉しむ癖は、我には無いが…
[弾ける雷光の只中に、吠えた雷狼の姿が巨大化し、水面に足が濡れる寸前、その背に飛び乗った銀の男の姿もまた、銀の稲妻にも似て、大気に花咲く火の華を踏みしめ、疾駆するは、地上の彗星>>*30]
これ程に、美しきものを見たは、千年ぶり…
[千年の昔、舞う桜に目を奪われた、それ以来]
リーン…
[蓮鈴の音が再び響き、翻る唐衣の裾より放つは、紅蓮の蓮花。
だがそれは、疾駆する獣に直接は向かわず、くるくると躍るように舞いながら、その獣の軌道の先へと落ち、瞬時に花弁を散らして、数十本もの、蓮茎と蓮花の茎を伸ばし、水面に近付いた雷狼の足へと絡み付き、水中へと引き込もうとする。
それと同時]
参る。
[涼やかな声と共に、花神の足元より水飛沫が上がる。
風に舞う花弁の如くに宙に舞い上がった薄紫の姿は、水飛沫のきらめきを、そのまま纏って、蓮の茎に足を止められた獣の上、銀の牙持つ従華へと向かっていく。
花神が待ち受ける策を捨て、対する相手に自ら向かうは、例無き事、と、闇桜の魔ならば覚えていようか?*]
若ェうちは生き急いどけよ、カンオケまではあっという間だぜェ?
[薄紫の蓮の花弁に抱かれ地面への激突を免れた少年が、叫び返すのを笑って見遣る。
どこからかリィン、と細い鈴のような音が響いた気がした。
飛び道具での攻撃を止め、次に少年の手に現れたのは水の刃。>>*28
片腕のみで機動には劣るとはいえ、戦鎚を持つこちらの間合いに飛び込んで来るのは、策が有るのか、向こう見ずなのか。]
十分過ぎるほど生き急いでるか。
付き合ってやるよ、小僧。
[呆れたような物言いに、けれど語調は楽しげで。
振り下ろされる、得物を持つ右手を狙った一刃。男は、地に鎚頭を降ろすとそれを軸にくるりと半回転して、半分以上肉も骨も削げた
スパン。
残った骨肉を断つ感触は、水刃を握るその手に届いたか。
小気味いい音で男の左腕が飛ぶ。
ついで、回転の勢いで太い尾を使い少年の足元を足止め程度に払った。
放物線を描いて落ちる左腕を、つま先で蹴り上げ口でキャッチする。]
ありがとな、
[切れた腕の纏う軍服の端を咥えたまま、にやりと笑い戦鎚を横に薙いだ。狙うはその胴。*]
我は在る 長きに渡る栄華の中に
我は在る 四華舞う選儀の中に
数多の相を征き 数多の唄を聞く
我は知る 新たな唄の誕生を
我征かん 新たな唄を迎えに
**
やだね!俺は寝たきりの糞親父甚振れる年まで生きてから
老衰で大往生してやるんだよっ!
[そもそも、こうなるから喧嘩はいやなんだ。
泣かして終わりのガキのお遊戯じゃないんだから。
取るか取られるかなら、そりゃ生き急ぎもするって、死にたくねえからなっ]
[けど、まあ。スパン!と生温そうなサイアクの感触に
ハッ・・・?と流石に俺も顔色を青褪めさせたよ]
なっ、ちょ、うぉ!?
[胴を狙い襲い掛かる戦槌に対して、慌てて水のナイフをあてたら]
がっ うわあぁあああああ!!!
[当然だが水刃は瞬殺で潰されて、宙高くきりもみ吹き飛ばされた。
骨が嫌な音したんだけど。いやっ。
それよりも何こいつ!?生き急いでるのはてめえじゃねえか!!
王様になろうとしてる奴が何鉄砲玉やってんの!?]
[ぐるぐると回転して、身体が墜落していく、ヤバい]
くそっ、コイツこええ……
けどな!
俺もレンを連れてかなきゃいけないからっ
負けてらんねえんだよっ!!
[蓮の花弁が舞い踊る。撃鉄! トリガー!
宙空で強引に銃を構えて、狙いも無く、引き金を連射する。
身体の傷がハンパじゃなく痛いし、狙いなんてつけらんねえから。
雷獣を掠めすらしない弾丸のが大半だろうけどな!*]
[狙う獲物へと距離を詰め、牙を届かせようというのはこちらもあちらも同じこと。
数度宙を蹴った雷狼が水面に近づけば、とたんに水面から伸び来る無数の花茎。
雷狼の足が、行く手阻まれる度にバチリと火花を散らすが、構わずに絡みついてくる蓮に、男は目をやりぐっと下肢に力を込める。]
ッ、
[雷狼の背を蹴り、跳ぼうと思った。
しかしそれを寸前に留める。
それは、空中を狙われる恐れを加味した故の行動だったかもしれないし、あるいは…
正面から向ってくる花神を、受けて立ちたいという衝動に飲まれたからかもしれなかった。
構えたサーベルに左の指先で触れると、バチリと金属が帯電する。]
ッ、ハァッ
[気合を込めるように腹から声を出して、見据える瞳は蒼銀に燃え*]
お前が斬ったんだろ、ピィピィ喚くなよ。
[横薙ぎの戦鎚が少年の胴を浚った瞬間、そのままま斜め上に振り上げる。
宙高く吹っ飛んだ姿を視界に収めつつ、長柄を手放すと咥えた腕を右手へ。
視線を廻らせ、水に飲まれまいと雷狼を駆使する青年>>*30と、自ら攻撃に踏み出す花神>>*32視認。
護符が効いているのなら手出しは無用と判断し、それから遠い場所から此方を観戦する旧友>>+60に向かって、右手に携えた『それ』を文字通りぶん投げた。]
蒼月!悪ィ、持ってて!!!
[花に
[宙空で回転しながら落下する少年が、視界の端で身じろいだ。>>*37
乾いた破裂音と共に上空から降り注ぐ弾丸。短い舌打ちひとつして、身を低くし尾で頭部を庇う。弾道を読むには角度が悪過ぎる。
一発、二発。足元の地面が弾け飛んだ。
三発。左腿を掠める衝撃。四発。赤灼の髪が弾け焼き切れる。五発。
カァン!と高い反響音。右の角の付け根付近に着弾した弾が、緋色の獣の皮膚を剥ぎ取った。がっ、と短い呻きを漏らし手のひらで右目の上を覆う。修復が間に合わない。否、もとよりその能力は、今の男にはほんの僅かしか残されていない。]
あと何発残ってンだろうなァ、しゃらくせぇ…!
[先の争いにより入った罅まで広がって、右目周辺から角まで緋い鱗と毛を纏う
構う様子もなく少年が着地する辺りに向かって、戦鎚を握り距離を詰めた。*]
[一瞬、金の獣の背を蹴って跳ぶかと見えた雷華の牙はその足を留め、銀の刃に裂光奔らせ、頭上に迫る花神を睨み据える>>*38]
リーン…
[その様に、目を細めた花神が、右から横薙ぎに錫杖を振るれば、その身に纏うように煌めいていた水飛沫が、無数の鋭い水針となって、男の上に降り掛かる。
そして、その後を追うように寸暇を置かず、左より返した錫杖から伸びた水の刃が、銀の獣の喉元狙って揮われた*]
[ほんとうに、文字通りの雷獣。いや、此処まで来るともう
荒御魂とか戦神とか云う存在の意味そのもの、神様だ]
…切れたか。
[カチッ。引き金が銃砲の雄叫びを終えた。乱射したからな]
ほん、とに!
ますます猛獣めいてきてるっ!
[角の付け根から、皮膚を剥いだ下から、まさにバケモノめいた獣の貌。
コイツが落ちるまでは、身体張って戦う!
上空高くに放り投げて、両手をあけて]
[……水刃を構築! デカいの、重いの、強いの!!]
どうっ らあああああああ!!
[ぐるん、と大きく一回転した時、俺の両手にある水の刃は
戦槌と打ち合えそうな位、ドデカい両手剣。
こんなんまともに触れないけど。
落下の衝撃と、俺の体重、全部乗せれば、どんだけの衝撃になるんだろな!
俺を狙う、雷獣の戦槌めがけて、全身で振り落とした!*]
[振られる錫杖に従い、左側から飛来する水の針を、庇うように構えた左腕で受ける。
突き刺さるそれらを、ぐっと奥歯を噛みしめて耐え。
直後、返す錫杖が纏う水刃を、構えたサーベルで受け止めた。
バチバチ、と触れたところから雷電が散る。
反射で顎をもたげ、身をのけぞるようにして露わになった喉が、ごくりと揺れて、ふはっと笑いが零れる。]
ふは、惜しかったな。
[刹那。
足元の雷狼が
狙うは喉元。
人体であれば、急所であるはずの場所である。*]
いいねいいね、そういう分かり易いの、嫌いじゃねえよ
[落下してくる少年の頭上に巨大な水刃が形を成す。
デカいの。重いの。強いの。
構築イメージのシンプルさに喉奥低く笑って、右腕に力を込める。
浮いた礫と石片がガチャガチャと悲鳴を上げ、戦鎚の形を変えていく。]
真っ向勝負と行こうぜ、小僧!
[ぎちり牙を剥いた獣の手に、握られたのは遥か上空から迫る巨大な水刃と同じ形を成した戦鎚。]
ッるぁぁああアアァァア!!!!!
[咆哮と共に、二つの刃が激突した。*]
[喉頸狙った水刃は、銀の刃に受け止められる。>>*45だが常ならば受けたと同時に雷光に弾けるはずのその水刃は、散じる事無く煌めいている。
雷華の力受けし獣の目にならば見えるか。水刃は、花神の肩から絶えず流れ出る命水そのものから変じ、それ故に、散じる端からもとの形を取り戻している事が]
ああ、実に…
[惜しかった、と返す間もなく、せまる狼の牙。空を舞う花神は自ら蓮の花弁と化したかのように、ひらりと宙で後転し、喉元狙う獣の牙から身を躱す。けれど裂光帯びた牙は、その胴に食らいつき、花神の身の一部を食い千切った]
ぬ、う…!
[傷より走る雷撃に花神の顔が歪み、その身は獣の足元へと落ちかかるが、水中より茎を伸ばして開いた巨大な蓮花が、その身を受け止める。食い千切られた身は肉ではなく、花弁となって獣の口中に散って枯れ落ちた]
強いな、実に、強き牙、剛き刃だ…其方が主に負けず劣らぬ…
[薄紫の蓮花の上に、片膝をついた花神が思い出すのは、かつての白き闇の中、闇さえ切り裂くと思われた雷華の眼差しか*]
[ガアアアン!!と礫と石片の悲鳴じみた雄叫びで刃が激突する。
衝撃に、全身が震えてる。衝撃と闘志と戦慄と!]
負けてっ……たまるかああああ!!
[激突して形状をきしませる、水の大剣が、日向の光を浴びて輝いた。
空から落ちた水刃とのつばぜり合いは、抱擁するみたいに長い数秒の一瞬。
戦舞台に俺の足がついて、ざあっ、と後ろへ飛びのいた時、地面が衝撃に耐えかねて砕けてる。
ビシビシと飛び散る礫が、身体を切り裂く。
後いちげき、全力を込めて、全身を込めて。
いいからもっかい、上から下へ振り落とせ!!]
―――― 紅蓮っっ!!
[結局、俺の気性に一番あう、眩いばかりの赤い蓮。
まともに振り回せないデカブツを持つ俺の足元で、爆風と共に咲き誇り。
俺を再び、雷獣との激突へと向かわせる]
[この一瞬が、策も何もない、完全な真向勝負!
雷獣の全力に押しつぶされるか、それも越えていけるかのふたつにひとつ]
絶対に負けねえっ!!
紅蓮… なめんなあああああああっ!!!
[全身は紅蓮の爆発で前へ体当たりする様に進んで。
引き摺る様に、頭の後ろへ構えた水の大剣は。
頭の上を越える様に。下から、上へ、前へ。太陽の光を浴びながら。
ただ、全身でぶつける、だけだ!!**]
[弾けるはずの水刃が形状を保つことに疑問を抱くのも一瞬、その水刃がただの水ではないことは即座に知れる。
得体のしれぬもの、だ。
長く受けるは得策ではない、思うと同時に雷狼が花神へと喰らい付く。
バクン、と閉じた顎が捉えたのは、花神の胴の肉。
…否。
花弁であった。]
ッは、
[落ち行く花神を尻目に、今度こそ雷狼の背を蹴って高く跳ぶ。
針を受けた左腕は抜き撃ちには使えない、宙で右の手にしたサーベルを鞘へと納め、そして。
左の肩から斜めに下げていたワイヤーを、慣れた動作で解き、先のフックを手につかむ。]
[男の眼下で雷狼が消える。
それを目にしてから、ひゅん、と音を立てて一回転、フックのついた先を回し、そのままの勢いで、手近な礫山へと投げつける。
狙い違わず山の先端へと喰らい付いたワイヤーを、ぐっと右手で引き寄せて。
水に飲まれていない大地へと、踵を付ける。
足場の不安定なその場所へと立ち、くるりと軽くまとめたワイヤーを手に、花神を見据える。
近づけば、足を取られる。
遠距離を飛ばす銃は、狙いを定められる自信が無い。]
…貴女だけは、使いたくなかったんだが。
[別段使役しているわけでは無い。
気持ちの問題である。
男はワイヤーの先端を左手に握り、右手でフックをほうり上げる。
ひゅん、とフックの重さを使い、投げる先は、花神。]
クリスティーナ…
[まるで囁くように、その名を口にすると、金色がワイヤーを駆け抜け、そして。
雷蛇がそこへ絡みつき、狙う先へと牙を剥く。*]
[貫かれ割れた水刃はそれでも圧倒的な質量で降り注ぐ。
尾で打ち払おうにも量が多い。しかし刃を放った腕を下ろさず、意識は上空に未だ在る戦鎚へ。
崩れながらも鋭さの残る水に身を切り裂かれながらも、片腕を掲げたままの男は凄絶な笑みを浮かべていた。]
彼奴が俺を王にすると云った。
ならば俺は彼奴の望む者で在ろう。
[衝撃に耐え兼ね砕けた地面から上がった礫が少年を打つ。その礫すら戦鎚の剥がれた装甲に加わり、一本の柱じみた槍の形を形成してゆく。紅い稲妻が、唸りを上げて舞い躍った。
パキン。右手の皮膚が剥がれ落ちる。残った腕も、脚も、抉れた脇腹からも、雷と赤い雫が漏れ出して。
形を、己を、保てなくなる前に。]
これで終いにしようや…
穿て!我が魂の槍《
[怒号と共に、水の大剣と鉄の槍がぶつかり合い────。**]
[物思いに費やせる時は、ほんの刹那、花神は、片膝ついたまま、リン!と錫杖を蓮花の上に突いて立った。煌めく水刃はいささかも衰えぬ…いやむしろ、花神の傷が増え命水の零れる量が増える程に輝き増して]
だが、我が牙も、折れはせぬよ!
リーン…
[蓮鈴の音が響くと同時、大きな蓮花の花弁が空に舞い散り、更に、水より伸びた蓮花がすべて花弁を散らして銀の獣の視界を遮ろうとする。
そして共に再び宙へと身を躍らせた花神の、水の刃が、舞う花弁を貫く形で、ルートヴィヒの胸の中心を目がけて突き出された。
花神めがけて投じられたフックと、水の刃、届くはどちらが先か*]
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