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彼は私のことを良くわかっているから。
[信頼かと問われれば、そんな言葉で肯定する。
その間にも、三つの武器が舞うがごとくに交わされる。
弾かれた左の手を引き戻す動きに体のひねりを加え、左回りに低く蹴りを繰り出した。
足元が滑りやすいために威力はさほど乗らないが、靴底には氷のブレードがついている。
布と肌を裂くには十分な鋭さだ。
しかしながら、それもまた不完全なものとなる。
魔法のように伸びる布に右腕を絡めとられ、体勢が崩れた。]
[ちょうど、その時だ。
すぐ近くの地面から勢いよく水が噴き出した。
乳兄弟の為したことだとは、彼を見ずともわかる。
自由な左腕を、そちらへと伸ばす*]
─ 『神魔の領域』・川エリア(戦闘後) ─
[彼女が優しい人であることは、>>+13戦う前のやり取りでとうに知っていた。
だから、>>+14戦いの最中には不似合いな諭すような言葉も気にはならなかったし。
>>+15その真っすぐな切っ先の狙いも、彼女らしいと思えるもので。
そのおかげで肌を裂かれる程度に留められたのだが、受けた傷は何らかの術がかかっているようだった。
>>+16陥った感覚、懐かしい記憶に戻ったようなそれは、彼女もまた同じものを見ているとは知らず。
その記憶の中で成していた手合わせの型が、今の私の打開策とも相成った]
……さすがにこの状況で、離すことはできません。
[右手を取り、地に組み伏せた状態で。
>>+17彼女から向けられた声に生真面目な答えを返す。
どうしても暴れるようなら、左手に纏った泥土を剣の形に変えて──ということも出来たのだが、そこまでするのは憚られて]
[どうしたものか、と悩むよりも早く、男性陣の間の決着に気付いた彼女の動きが止まった。
そのまま、暫くの間は無言が続いたのだけれど。
>>+18異議を唱えない、という言葉に、やっと安堵の息が吐き出せて]
……ありがとうございます。
乱暴な真似をしてしまいましたね、立てますか?
[身体を離しながら左手に纏っていた泥土を解除し、地に組していた彼女へと問いかけるが、身を起こす様子はない。
ひとまず服に付いた土埃を払おうと、ぱたぱたとはたきながら声をかけていたのだが]
はい?
…あぁ、これくらい大したことはありません。
よくあることです。
[>>+20顔の傷を言われて、そこでようやく矢が掠っていたことを思い出した。
痛みも無いし気にしなくていいと言おうとしたのだが、投げ渡されたそれを反射的に受け取って。
効くから使って、という言葉に一、二度瞬いて]
ありがとうございます。
遠慮なく、使わせていただきますね。
[>>+21返さなくてもいいという言葉も併せてお礼を言った後、>>+22続いた言葉にまた、瞬いて。
視界が微かに歪んだのは、やっぱり涙腺が緩んでしまっているせいかもしれない。
すぐに言葉を返したいのに、声を発するのは少しの時間を要した後]
───…は、い。
がんばり、ます。
[微かに震えて、けれど確りと答えて、彼女の傍を離れていった*]
[芭蕉の葉は霧に隙間を空け、その先へ進むことを許させた。
従者が主への支援へ意識を向けた>>*27のが幸いしたか、それはわからないが。
しかし前へ出した足が、地を踏むかどうかの頃合いで]
うあっ……!
[丁度芭蕉の葉を振り切った、不安定な姿勢であったことがよくなかった。
やや捻った前傾姿勢の身体は水の柱に掠められ、錐揉みするような形で弾き飛ばされた。
左手にあった杖は取り落とさず、辛うじて受け身も取れたが、地へ打ち付けられる衝撃が身に響いた]
やられた……!
[追撃に対処せんと、杖を構え直しつつ身を起こす。
しかし予想に反し、従者の姿はこちらから離れていた>>*35]
湖で何かをするつもり?
[警戒はする。しかし深追いはしない。
自らにとってはこれこそが好機だからだ]
水は氷へ変じ、樹は炎を生む。
けれど炎の内にありて、なお燃え尽きぬ花があるとしたら……?
[相生の理すら超えたそれこそが、自分たちを象徴する花。
火山に地に咲くオヒア・レフア]
環境の合わない場所に生み出すのは、骨が折れるのですけどね……!
[師は随分と無茶な提案をしてくれるものだという。
けれどこの地を覆いつつある水気を熱気が上回るなら、その瞬間は発芽の後押しとなるだろう]
お願い草木よ、今一度水を祓って……!
[全域ではない、師と貴人の周囲の草のみに、水を吸い上げ急成長を命じる。
狙いに気付かねば、単に少し動き辛くなる程度のこと。
また術に集中する自身も無防備となるが]
師匠! その炎の力、貸してください……!
[熱帯びた大地から花を芽吹かせ、また新たなる炎を咲かせるために。
師の助力を乞いつつ、その瞬間へ全神経を集中する*]
[それには体の老化というものを感じるという、悲しくも辛い現実を突きつけられる日がくるのです。]
あと、十年もすればわかりますよ。
[まあそれはともかく]
[身を引くようにして布が着いた側の長柄を引き、腕を絡めた布をひきよせるようにして動かすことで、低く蹴す動きに、くるりと一回転させるようのを手伝わせるようにしながら態勢を崩させる。
空気とともに裂く足のブレードにひんやりとした空気がより強まる]
いい関係性ですね。
自らの意志を立証することは簡単ではありません、ですが、それを難事を成さなければ、単なる口先だけの人間になってしまう。
[思い浮かべるのは、彼を臣下と紹介したときのことでもあり―――]
[絡みつけていた布を解くように長柄の棒を動かし、そのまま杖をつくように地面をとんと叩く]
企みは半分成功。というところですね。
[水を掴むクレステッド>>*38をみながら、腰にさしもどしていた、黒い太陽と塔のオブジェを手に取ると、先ほどの蹴りで浅く切られた傷口に這わすように動かして]
…ま、信頼という意味ではおじさんたちも負けていませんけどね。
[ふふっと笑い、煌めくような血がまとわりついたオブジェを二人の間に投げ捨てるように落とした。
弟子の返事>>*45へとするようにした外周を覆うような熱は急激に、集っていく*]
[腕を捕らえた布がそのまま離れていく。>>*48
あの動きを会得できたなら、柔らかい方の鞭も操れるだろうか。
そんな羨望を一瞬覚えるほどの熟達した動きだ。
地面に鮮やかな赤が転がる。
空気がちりつくように熱い。
実際の温度だけではない。
大きな術の力が高まっている気配だ。
それは相手だけではなく ―――]
私たちは、為すとも。
[左手で水の柱に触れながら、右手を大きく空へと振る。
液化した天命石が高く散った。*]
─ 川 ─
[黒髪の彼女の傍を離れ、近寄った彼は意識こそあるもののひどい有様で。
無茶な所は変わっていてくれた方が良かったと言った私の言葉に返された>>60苦笑を見て、胸の中に痛みが生まれる。
3年の記憶の中でも何度もみた顔だ。
けれど彼は、私の知らない12年の間にもっと沢山この表情を浮かべてきたのだろう。
12年。私が知る3年よりはるかに長く、私の知る彼が生きてきた年月よりもまた長いそれ。
義父さんと呼ぶ人がいて、何人も部下がいて、すべきことが出来ていて。
仮に記憶が戻ったとしても、積み上げてきた12年よりも優先されるべきはもう、彼には残ってなくて]
……そうですね。
差し出がましいことを、言いました。
[苦笑に返した表情はすぐに瞳に伏し隠し。
傷の手当を、と話を変えたのだったが]
あれ…あの蝶。
[>>63ひらひらと舞う薄緑の翅から、桜色の鱗粉を振り撒く蝶に気付き、視線で追って。
鱗粉と共に風に乗ってどこからか届く桜の香が鼻をくすぐると共に、肩の痛みとひっそりと感じていた身体の重みが薄れ始めたのに気付くと、ぱちり瞬き]
…やっぱり、神魔の使いかなにか、なんだろうか。
[僅かではあるが確かな変化は、あの蝶が齎したものだろう。
思えばイェンスと引き合わせてくれたのも蝶だったし、姿は見せずとも見られてはいるのだなと思考しつつ]
…ともあれ、助かりました。
ありがとうございます、蝶々さん。
[この先神魔にも会えることがあったらお礼を言わなくてはと、言葉が通じるかはわからないけれどと思いながら薄緑色の蝶へとお礼を言って。
イェンスを見れば、>>69彼も楽になったらしく安堵の表情が見えて、こちらも微かに安堵の息を落とし]
さて、それじゃあ傷の手当に入りましょう。
あちらの女性から頂いたお薬もありますし、包帯を巻いて休めば動けるくらいには回復できるはずです。
ついでに上着の綻びも縫っておきますから、しばらくこれでも掛けておいてくださいね。
[そういって腰に巻いていた一枚布を渡しながら、身体を見せてくださいとばかりにぽんぽん、と膝を叩いた*]
[ 地表を濡らしていた水が、草木に吸収されていくところまでは見えなかったが、
巫女が術を行使し、連れ合いに呼びかけるのは把握できた。
師匠という呼称からは、自分たち同様に強い絆が感じられる。
これは、早急に手を打たねばならないか。
無防備なリュカは狙いごろではあったけれど、術に集中する必要があるのは自分も同じだ。
彼女の妨害には入れない。]
[ 潤沢な湖水を練り上げる。
遠くからでも、水面がうねって様子は確認できるだろう。
先ほどの触手など比べ物にならないほどの太さになったところで、
胸のポケットから取り出した泡立つ波目模様の天命石をその中に埋めた。
魔力を行き渡らせた水の縄は双頭の龍の形に変じる。
壱の首は先行してクレステッドの元へ伸びる。
ヴィンセント自身は弐の首に乗り、その後を追った。*]
― 川 ―
[苦笑と共に向けた言葉が、対する彼女に思わせたものには気づけない。>>70
ただ、瞳伏せる仕種がどこか、何か、痛い気がしていて。
こんな時ってどーすりゃいいんだか、なんて思っていた所に飛来した蝶は、ある意味では救い手と言えた]
……神魔の使い……か。
まあ、ありそうな線ではあるよな。
[与えられる癒しの力からして、ただの蝶でないのは明白だから、そんな同意を返して]
あー……はいはい、と。
[手当てを始める、という言葉に、頷きひとつ。>>72
逆らえない、という感覚は一体どこからきているのやら。
恐らくは、見えぬ帳の向こう側なのだろう、とは思うけれどそれはそれとして]
……んじゃ、頼むわ。
[痛みは大分和らいだけれど、傷が完全に塞がるまでは固定しないとまずいから、と。
言われるままに傷を見せるべく上着を脱ぐ。
胸ポケットに入れていたあれこれは、あの戦いの中でも無事だったようで、それに安堵の息が落ちた。
諸肌脱げば、鍛えられた身体のあちこちに新旧大小取り交ぜ様々な傷痕が見て取れる、が。
一際目立つのは恐らく、背に残った歪な爪痕。*]
[急激に集う熱は炎を生みだす。
それは弟子が用意した草花>>*45を燃やし成長させるための力。
周囲に噴きあがった水柱など気がとめぬとでもいように火花がパチパチと音をたてる。
それは弟子の術に自分の力を加える形となれただろう。]
さて、ああもいわれたら格好悪い姿をみせるわけにはいきませんね。
弟子の声>>*53に苦笑を浮かべつつ、覚悟を決めた男を瞳を細めて相対する。]
……ところで、水で火は防げるでしょうが、これはどうですかね。
[足元に集う強烈な熱。そしてクレステッドが放つ強烈な冷気。
互いに交じり合い急激な上昇気流が生まれ出来上がるのは局所的な竜巻。その仕組みを彼は理解できただろうか。
穏やかな声とともに、オブジェを中心に噴火するように現れるのは火炎の竜巻であった*]
─ 川 ─
[>>73瞳を伏せて表情を隠したつもりだったから、そんな私を見る彼の表情がどんなものだったかは見ていなかった。
どうすればいいのかなんて思われていたとも知らず、蝶から与えられた効果に話題はそれて]
神魔の領域、ですものね。
[此処に足を踏み入れるまでは半信半疑…というか、ほぼ疑っていたものだけれど。
胸ポケットにある花と届いた声、同じように花を持つ二人との戦いを経た今はもう疑いの余地も無い。
イェンスからの同意に、自分も頷きを返してから手当を始めようと声をかけ]
[>>74思いのほか素直に応じる様子も、懐かしさを忍ばせるもの。
それは声に出さぬものの、素直に脱がれた上着の下、露わになった身体に在る幾つもの傷を見て息を飲む。
今の戦闘でついた傷の多さもそうだが、あきらかに古傷と分かるものの多さと]
……この、きず。
[背中に残る、大きく歪な爪の痕。
彼が両親たちと住んでいた里が壊滅した理由は、魔物の襲撃と聞いていた。
やはり彼も襲われていたのだろうと──それを乗り越えて、今此処に生きているのだと。
その傷が語っているように思えて、また、瞳に揺らぐ雫が浮かび]
[なんとか、その雫を零すのは耐えながら新しい傷に黒髪の彼女から貰った薬を塗っていく。
幸い全部使いきらぬ前に、全部の傷を塗りきって。
大きな傷には当て布を当ててから包帯で固定までを終えて、身体が冷えぬように腰に巻いていた一枚布を掛け]
上着が繕えるまでは、これを羽織っていてくださいね。
[軽装で来てしまったからウエストポーチしか身につけていないけれど。
この中に裁縫用具も入れておいてよかったと思いながら、イェンスへと声をかけ。
彼の上着を繕い終えてから、自分の手当をするつもりで隣に腰かけた*]
[ざわざわとうごめく気配は背後からやってきた。>>*51
豊かな水の気配も同時に感じ取っていたから、恐れることなく傍らの水柱に飛び込んで体を跳ね上げる。
空中で体をひねって見下ろせば、水の龍が眼下に首を伸ばしていた。]
すごいな、ヴィニー!
[壮観な光景に思わず声を上げ、首の上に降りて背後を振り返った。
散らした天命石の雫は龍に注ぎ、厚い氷の鎧を生やしていく。
巫女が師匠と呼びながらローランドの方へ駆けていく。>>*53
相手の大技が完成する前に仕掛けられるか、と意識を相手へ向けた時、眼前に燃え猛る竜巻が現れた。>>*55]
は。
なんと見事な。
[あれに巻き込まれては無事では済まないだろう。
だが、避けていては彼らに届かない。]
私を呑み込め。
突っ込むぞ。
[龍と、それを操る乳兄弟に告げる。
膨大な水の龍そのものを鎧として、竜巻に飛び込む気だった。
どちらの力と意地が上か、真っ向勝負といこう。*]
……リュカ
[こちらへとかけよってきたリュカ>>*53を抱き寄せ、外套の中にいれる。
火ネズミの外套は火を畏れさせ寄せ付けない。その中に包み込むためだ。]
さぁて、何ができますかねぇ。
[氷の鎧をまとう竜を見上げる。
もはや駆け引きもなにもない。お互いに着々と駒を進めたものの結集だ。最後は押し切るのみだ。呑気な声とは裏腹に、試練を果たさんとする一つの終局は、互いへと望み通り真っ向勝負>>*57へと移行した*]
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