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……っ、は、……ははッ、っはははは…!
[地に埋まった戦鎚に縋って、俯いた男から漏れる哄笑。
口の中が切れたのか、ボタ、と赤い雫が地面に落ち、そこから雷花が芽吹く。]
まったく…本当に参るよなァ…
俺が持ってる防御スキルは、今ルートに全振りしてる。
そんでもあれだけ
[口元を拭う男は、未だ顔を上げない。バヂ、と、身体の上を雷が舐める。何度も。そして。]
お嬢さん、アンタもとんでもねぇぜ…?
──あぁ、お陰で、
[ゆらり、身を起こした男の顔は。
右目付近の皮膚が、罅が入ったように剥がれ落ちて。そこから覗く、緋い鱗。琥珀の瞳孔が、きゅう、と『縦に』伸びた。]
[足が地を蹴る。戦鎚を手離した両手が地に着いた。瞬間、間合いが一瞬で縮まる。四足の獣じみた疾走は、先ほどまでとは段違いに疾い。]
愉しいなァ、愉しイ、!
[歪んだ声で緋色の獣は哭いた。
ガチン、とナネッテの喉笛の位置で牙が鳴る。彼女は咄嗟に身を退いただろう、至近距離で細い瞳孔と紺青の瞳が睨み合う。
左手を鉤爪のように曲げて横に薙ぐ。
肩の罅は手の甲まで広がっていた。パキン。音が鳴るたび、剥がれ落ちた皮膚が地に落ち、赤い花が咲く。
無造作な一撃は玲桜の燭に届いたか。
だとすれば、服はおろか皮膚を、もしかしたら肉をも裂くそれは、まるきり獣の爪のごときものだった。*]
[ 手渡した蜜飴を嬉しそうに受け取る娘は、すっかり元の感情を取り戻しているようだ ]
リリ、というのが其方の名か?では、そう呼ぼう。
ふふ、
[ 護花として対した少女をも花と称した花神は、笑顔を向けられ至極ご満悦だった ]
うん?神への効果、か?
[ 続けられた問いには、軽く首を傾げつつ、ちらりと氷華へと視線を流し ]
我らは人とは力の源が違う故、直接滋養にはなるまいな。だが、蜜の甘さは心を和らげる滋養にはなるかもしれぬ。
[ そんな風に唆した ]
我は征く 数多の流れの中を
汝征くのみか 誰そか問う
我は肯く 其が役目故と
独り征くか 誰そか問う
我は否う 数多と共に在ると
我は風 どこにでも在りどこにでも征く
我は在る 常に汝が傍に
**
[ 直後、裁縫に勤しんでいたハルトが、またも花神の襟首締め上げつつ騒ぎ始めるが>>69 ]
いやいや、隷属の儀には、私の力を込める必要があったからな。不必要な真似をした覚えはないぞ?
[ 花神は顔色一つ変えず、しれっと口にする ]
他にやりようもあるにはあったが...
出来るだけ優しくしてやったつもりだが、物足りなかったか?
[ にやりと笑う顔は、まさに魔神か邪神と呼ばれるに相応しかったか* ]
[防がれるかと思った額蹴りが通り、ガートルートの顎を浮かせた。
間髪入れずに繰り出した踵落としもまた妨害なく一撃食らわせるに至り、ナネッテは蹴り足の反対で宙を蹴り再びくるりと後方回転を行った。
ガートルートの後頭部を蹴らんと、彼の背後で宙を蹴る心算だったが、着地直前に赤灼の髪から放たれた稲妻が胴を貫いた]
カハッ!
[焼けるような痛みが身を襲う。
白単衣の腹部が黒く焼け焦げ、その奥に衝撃と熱を与えた。
堪らず膝から地面へと落ちる]
[タン、と地を蹴り距離を取ろうと思ったが、速度を増した獣の方が一歩早く。
横に薙がれた爪がナネッテの胸の上を走った。
白の下から紅が飛び散る]
ッ──ァ ッ!
[胸に走る三本線。
紅に彩られたそれは白に良く映える。
辛うじて繋がる白単衣の合わせは、紅色と共に零れんばかりの際どい光景を作り出していた]
[胸に走る傷は思いの外深い。
はたりはたりと、零れる紅はすぐには止まりそうになかった]
─── ホントに化け物だったなんてね。
[愉しいと哭く獣を睨め、笑いながら後ろへと距離を取る]
本当に
[一度深く深呼吸すると、ナネッテは右手を持ち上げ、右耳の耳飾りに触れた]
壊されそう
[手の中でしゃらりと音が鳴る]
でも……
[戦舞台の上では、縦横無尽に四つの姿が交差する。
戦神の本性顕し、蒼き闇桜ばかりか、流れる血潮やその薫りさえ戦装束の如くに纏って舞い躍る闇桜の魔。
その冴えた刃を受けながら、僅かも怯む様子を見せず、誇らしげに翔る雷華の従華。銀の若狼のごときその姿は、雷神と、彼の魂に添う金の獣の力を取り込み、今や、黄金の輝きを放つ]
[今一方の、緋色の獣は、愉しげに重き戦鎚を軽々と揮い、
闇桜の力受けし麗人は美しくも力強く、王者の風格持つ雷華へと立ち向かい、遂には、彼の獣の芯にまでその一撃を届かせた]
[打ち払った雷獣は一声咆えて消え失せる。>>*59
それが齎したのは、対する銀よりの紅一筋。>>*60]
……一心同体……と言った所か?
[疑問独り言ちるも、そこを詮索する暇はない。
刃の向こう、上がる口角。>>*61
どこか獣のそれを思わす笑みに、手にした太刀が唸りを上げた]
[響く名乗りの宣。>>*63
己が在り方に一片の迷いも躊躇いもないそれに、魔は僅かに目を細めた]
……は。
雷華が惚れこむも道理、か。
強き意志、強き魂……この輝きに惹かれるな、求めるな、というのが酷であろな。
[く、と零れる笑みは楽し気なもの]
[刃突き立て、何者かを呼ばう声。>>*64
地を駆ける雷電が赤に触れ、金色を生じさせる。
それに向けられる宣に、魔は僅かに眉を寄せ]
……中々に、面白いな。
使い魔駆使する者とも幾度か対したが、そのような技を見たのは此度が初めてぞ。
[白銀、否、今は金色に煌く姿に向ける声には純粋な感嘆の響き。
大地より引き抜かれし刃が構えられ、宣>>*65が大気を震わせる]
……そうか。
[零れて落ちるは、小さな呟き]
……なれば、受けてみるがいい。
滅多に見れぬ、じじいの本気だ。
[紡ぐ声音はごく軽い。
けれど、そこにあるのは狂気と熱の昂ぶり。
応ずるように、周囲の蒼桜が動きを速め、舞う]
……
月に狂い闇に酔い、紅散らして繚乱せよ。
[言霊に応じ、花弁は仄かな光を放つ。
全身に雷撃を纏いし者に触れたならば、如何な魔神もただではすまぬ。
ましてそれが、己が最上と見なす武神の眷属たるものであれば──尚の事。
蒼き桜の舞に託すは、その衝撃を逸らす事──では、あるのだが]
……喰い破るを望むのであれば。
如何な障害も、共に斬り裂き、喰らうまで。
『闇桜の魔』、蒼月。
……蒼桜乱舞、いざ参る!
[宣と共に、魔が駆ける。
間合い踏み込み、放つは横薙ぎ一の太刀。
衝撃を受けようとも厭う事無く右へと一気に振り抜いて。
振り抜いた太刀は後ろから下へと回し、同時、その場で身を屈め。
勢いつけて跳ね上がりつつ、放つは下からの斜め斬撃二の太刀。
次いで、振り上げし太刀を返し、金色の左の肩を狙い斬り下ろす三の太刀へと間髪入れずに繋げて行く]
[避けられるならば踏み込んで追い、弾かれようとも気迫と共に引き戻しつつ食らいつく。
その一挙一動に添うて舞いしは、蒼き月闇桜。
護りも兼ねるそれを持ってしても、金色の雷撃の与える衝撃の全てを打ち消すは叶わぬ事。
それでも、闇桜は止まる事はせず。
三の太刀返した後、最後の一太刀──四の太刀を刻むべく、呼吸を整える。*]
[ 蜜飴を分け合った氷華主従は、何やら新しい関係性に突入した気配が見える ]
ふむ、私の蜜飴も大したものだな。
[ 花神は、いかにも自分のおかげ、とでも言いたげに、胸を張ったが、同意する者はあったかどうか* ]
『何』だと思ってたンだァ?
この、俺が、バケモノ以外の、
[なにに見えるってんだ。
黒い角を揺すりケタケタと嗤いながら、ガートルートは左手首を伝い落ちる赤を舐め取った。
右手を地に着き巨躯を屈めたまま、爛々と光る琥珀の瞳がナネッテを睨め上げる。
しゃら、と澄んだ音。
彼女が右耳に触れる>>*80。何かが揺れて、きらりと柔く陽光を反射した。
壊されるもんか。
強い意志と闘争心を宿した声。>>*81
ああ、なんて愛おしい。その輝きこそ、我が力。我が魂。]
『ここより先には、何もない』。
[ぽつり、小さな男の声が落ちた。右手を地から離し、左手をだらりと垂らす。
依然低い姿勢のまま、右腕を大きく後方へ逸らすと、途端、後方へ置き去りにした戦鎚がカタカタと揺れだした。
否、戦鎚だけでは無い。砕いた地面や、あたり一面にある大小様々な岩の欠片が、震えながら宙に浮く。
バチバチと雷を纏う戦鎚。
強力な電流が、磁場を生んで鉄を含むこの地の石や礫を引き寄せている。]
我が名は、《
[応じるように、ガタン、と大きく揺れた戦鎚が浮き上がった。
男が高く右手を掲げる。天を向く掌の上、見上げる高さに浮いた戦鎚。引き寄せられた石や礫が貼り付いて、巨大なニ叉槍じみた形を成してく。
緋色の獣が、牙を剥いて笑った。
琥珀の瞳は数尺向こうの紺青を捉え、やがて上体を大きく反らして振り被る。]
────《
[怒号と共に、破壊の槍が放たれた。*]
[耳飾りから右手を離すと、瞳を瞑り、ナネッテは左頬に指先を添える]
そんなに暴れたければ…
[次いで耳飾りが下がる右耳の耳朶に触れ]
暴れさせてやるわよ。
[最後に額に右手の指先を当てた]
存分にね……!
[ドクン、と身を蝕んでいた熱が胸へと集まり始めた。
零れ落ちる紅が、ひらり、はらり、と薄紅の花弁へと変わる]
この程度で潰されると思わないで……!
[目の前の獣ではなく、何か別のものへ語りかけるような声。
零れ落ちた薄紅の花弁はその数を増し、ザッ、とナネッテの周囲をうねり取り巻いた]
私は………負けない!!
[言って、キッと目を見開く。
荒れ狂う花弁の奔流。
それはまるで『狂い桜』の如し]
[めったに見れぬ本気。>>*85
そう口にし、対する魔は蒼桜を纏い、舞を見せる。
駆ける魔の斬を受けるは、雷電纏いし金色の獣>>*86。
花びらが、刃が触れる度、青年の纏う金色は眩い火花を放つ。
初撃には、護手を添え、ほんの僅かに軌道を反らし。
一歩後ろへ踏んだステップを追いかけられた二撃目は、ホルスターから抜いた銃身で軌道を弾かんと試みる。
そして、三撃目。]
ッぐ、
[左肩を辿るワイヤーと、降ろされた刃が一瞬掠め、ひときわ大きな火花が散る。
バチバチと、太刀を巻き込みながらスパークが弾け、同時に男の肉体へと刃が斬り込み、それに耐えるような声を漏らした。
しかし、怯むわけにはいかない。
至近距離へと近づいた相手、既にこちらにとっても間合いの内。
男の右腕が、踊るような動きで獲物を捕らえる。
防御の構えは捨て、渾身の一撃を。
ギン、と男の瞳が金色に燃える刹那、己の牙とする鋼の刃が届いたと思った瞬間、大木をも一撃で倒す雷が、サーベルを伝って流れ込まんと暴れ出した。*]
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