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まだ、終わりませんよ。
[もう一歩、そのまま追撃に踏み込んで、彼の肩へ左手を伸ばす。
その手に捕まれば、圧倒的な握力が彼の骨を砕かんとするだろう。
彼>>232の予測と違ったのは、口から覗く牙が、彼の首筋に突き立てられようとしたことだけ。]
――!
[叫ばれた声に意識を戻せどもう遅い。
ソマリという餌に食いついた愚かな魔物は、クレステッドという剣に大きな隙を見せていた。]
[何の前触れもなく、低い蹴りで吸血鬼の足を払う。]
責任?誠意?
笑わせんじゃねぇ。
[そのまま吸血鬼の身体へと当身を喰らわせる。]
ふふ。悪魔だよ、そう。
教会が、そう呼ぶのだからね。
[騎士と視線が交わる。
こちらの意図を知って、なお正面から来る。
その意思が、まっすぐに突き刺さる。
ごく自然な立ち姿に構えながら、その一撃を待った。
全ての神経を集中させ、彼の刃をかいくぐって―――]
――――……っ!?
[待ち望んだそれは、予想をはるかに超えるものだった。
飛んでくる刃を見据え、躱そうと体を動かす。
その目の前に、刃があった。]
が………… ぁ…っ
[体の中心を刃が貫き通す。
自分の体を抜けて、切っ先が壁に当たるのさえ、感じた。]
シャッ!!
[短く息を吐き、銀閃。
担ぎ振り下ろす斬撃は、人にあらざる速度の更にその上を行き、茨の城主を両断せんと伸びる。]
ンな事したって、アイツは喜ばねぇよ!!!!!
[二人影となり、日の当たらない世界で生きるでもなく、死ぬでもなく過ごすことは救いになるのだろうか。
自分の仇をの言葉を吞み、命を捨てた兄の姿を見て、妹が喜ぶとは到底思えなかった。]
[これは、だめだ。
沸騰する痛覚の中で、冷めた思考が自身の状況を把握する。
同時、戦うものとしての本能が、好機をつかむべく動いた。
右手に絡ませた蔦を、相手の体深くへと貫き通す。
互いに、互いを串刺しにしたことで、動きが止まる。
そこへ、さらに蔓に魔力を注ぎ込んだ。]
[袈裟がけに振り下ろされたクレステッド>>235の剣は、男の背中を大きく切り裂いた。
その衝撃にソマリへ寄りかかる形となり、本来の利き手である左手は、彼の肩の骨を粉砕せんと握り締める。
牙は血を吸うより前に痛みへ喘ぎ、首筋へ深い牙痕をふたつ残すのみ。
そこから溢れる血液を僅か舐め取って、ソマリごと身体を反転させ、クレステッドに対する盾にする。]
――、
[ソマリの眼差しにもう、瞳を揺らすことはなく、何か囁いた後、ソマリの身体をクレステッド目掛けて強く押した。
後退し踏ん張ったところで背中の傷口の痛みに呻きを漏らすも、歯を食いしばって大鎌を追いうちのように投げつける。
自己治癒能力の弱った身体は、耳と背を傷に大きく震えた。]
死にやがれ!!!!!
[他の吸血鬼がどうなろうと、男には知ったことではなかった。
男は、ただこの憎い相手を死に至らしめる事ができればそれで良かったのだ。
渾身の力を込めて、男は凍った血の刃を振り下ろした。**]
[だがそれすらもフェイント。
強引に腕を返し、下へと振り落とす刃を途中で止め、掻い潜って迫る相手に向かって突き上げる。
腕の細かい筋肉が断裂し、血管が弾ける。
血の飛沫が石畳に降り注ぐ。]
貰ったぁぁぁ!!
[隙を見せた相手、ならばと精度を省みず、
更なる勢いを篭めて剣を振り下ろすと同時に
確かな手ごたえを剣越しに伝わってきたのだった。]
[膨大な力を注がれた蔓は、爆発的な勢いで成長する。
―――貫いた、騎士の体内で。]
…… このまま、私の養分に
……と言いたいところだけれども。
[ぐい、と蔓ごと相手の体を引き寄せる。
さらに、剣が自らを引き裂くのも構わずに。]
―――私は、おまえが欲しいのだ。
[間近に顔を寄せて、囁く。]
私に下れ。
そして、名乗るがいい。
[宣言と共に、蔓を通じて自らの血を注ぎ込んだ。]
[こちらに向けられたオズワルドの眼差しの奥にある不屈が閃く。]
それが君の選択ならば。
[見守っていた。
だから、対応はできる。
接触間際の
それでも、ほとんど真正面からオズワルドの力を受け止めた。
押しつけられる激しさは、どこか心地よくさえあり。
同時に、両腕で相手を捕えて逃がすまいとする。
密着状態にしてその首の血脈を啜らんと、牙を剥いた。
それこそが吸血鬼の最大の攻撃であり、相手に己が血肉となる価値を認める行為ゆえに。]
[騎士に血を注ぎこむと同時、己に残る血の力を振り絞って、自分と同じ血を持つものを震わせる。]
――― … わがままを許せ。
[血の共鳴に乗せて、ひとことを]
[体を維持するための血をも注ぎ込みながら、
片手を伸ばし、修道騎士の顔を掴む。
目を覗き、心の奥底までも覗こうとするように。]
すぐに、私の血はおまえを内から作り替えるだろう。
だが、案ずることはない。
おまえに
私が「もう良い」と言うまで、おまえは自ら死ぬことができなくなる。
命の危機には、全力で抗うことになろう。
私たちの生を生き、身をもって魂の意味を知るがいい。
[声とともに唇から零れた血は、床に着く前に灰となって散る。]
――― それともう一つ。
私の形見をジークに、私の子に渡しておくれ。
それくらいの願いは、聞いてくれてもいいだろう?
[言いながら手を動かし、自らの胸に茨の棘をあてがった。
鋭く大きな棘で肌を裂き、胸の上に模様を刻みつける。
もはや流れるもののない体は、傷ついてもわずかに赤が滲むのみ。]
親としてあの子にできるのは、もう、これくらいだから。
血を厭うているあの子の、力 に …
[声が掠れた。
喉を震わせ、幾度か喘ぐ。]
[言葉紡ぐ間にも、手足の先から崩れ始めていた。
席を切ったように、死への変化はとめどなく続き、
見る間に灰へと変わっていく。
腕が落ち、腰が砕け、胸が崩れ、
最後に残った顔が、ちらとアデルを見て微笑んで
―――その笑みごと、流れ落ちた。]
[城主の体が灰へ帰したその時、
野茨城そのものが時を止めた。
風に揺れる野茨の葉が動くのをやめ、
突如、時の重みに耐えかねたように萎れしぼんでいく。
色褪せた茨は先端からさらさらと崩れていき、
白い細かい灰が風に舞い上がり、 やがて静かに降り積もる。
城を覆うすべての野茨が塵となって崩れ落ち、
庭も、壁も、床も、灰に覆い尽くされる。]
[肉を裂き、血管に突き刺さり、瞬く間に増殖する血脈の蔓。]
……………
[喘ぐ唇は何かの言葉を紡ごうとしたようでもあり]
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