情報 プロローグ 1日目 2日目 エピローグ 終了 / 最新
誰かが寝たまま起きなかったみたい。
あー、誰かなんか死んだっぽいね。
しぶとい奴は辻占 シメオン、ウォレン・ オズワルド、黒鳳 トール、流浪人 ジェフロイ、フリーター ツェーザル、狩人 レト の 6 人だと思っておこう。
[トールは来るかなと思ったが、今のところ気配はない。
その気があるなら、いずれ来るだろう。
天然温泉!源泉直汲み掛け流し!との謳い文句がどこまで本当かは知らないが、奥からは沸かし湯というだけではない匂いがした。]
案外広いじゃねえか。
おう、じいさん。隣失礼するぜ。
[さっさと服脱ぎ捨てて入った浴場は、今まで見たどこの空間よりも広い。
萎びたじいさんの隣で湯につかり、暫くは雑談に興じた。*]
[ 路地の先で振り返れば、追ってきた男は刃物を取り出していた。]
そこまでするかい? 気が短い人だな。
切るなら顔にしてくれる? 体は資本だからさ。
なんて、ここまでのこのこついてきた奴らに
諾々と切られる気もないけど。
[ 逆にこちらから接近して、突き出された手を払う。
狭い路地では、それだけで壁にぶち当たって、相手は刃物を取り落とすことになる。
トールはそのまま両手を壁について上へ体を持ち上げると、相手の顔面へ蹴りを見舞った。
男たちは将棋倒しに尻餅をつく。
うっかり仲間の刃で怪我をして叫ぶ者もいた。]
パン屋はホカホカの匂いするとこだよ
……あっチの方!
[ビシ、と五叉路の一つの方を指さした。道沿いにあるとは言っていない。
そこはスライスした人参と、香辛料で味付けした切り落とし肉をたっぷり挟んだサンドが売りで、バゲットの皮の破片や人参の皮を分けてもらったことがあるのだった]
あとアッチにもパン屋さ
[反対の方も指さそうとした手がシメオンの前で止まる]
大丈夫?お腹イタい?
おバちゃん歯がなくなっちゃった?
[たいへんだ!]
え。さっき金無いって言ったじゃん。
こいつは駄目だよ。商売道具だからさ。
[銀のナイフはきゅきゅっと磨いて鞘に戻す。
貴重品なんだから大事にしないとって話。
だったらパイ切るのに使うなよって突っ込みは無しの方向で。]
しょうが無いなあ。じゃあ、これ上げるよ。
教会でばっちり聖別してもらった聖水。
これも結構な値打ちものだぜ?
[なにか呑み込んだらしいシメオンに、水の入った瓶を差し出した。]
パン屋はあっちか。おーけー助かる。
ホカホカの匂いが目印な。
[ツェーザルの指が向いた方を見る。
うん。見通しゼロだな。]
それじゃ、俺はそろそろ
……あっ。その前にライスケーキ一切れもらうよ。
[食える時に食っておけと言うのは村の鉄則だ。
にゅーんと伸びる餅をかじって、ちょっと詰まりかける。
げほげほ。]
で、だよ。
そのとき、黄金パンツの化け物がな、
[湯船の中で、これまでの武勇伝を話して聞かせる。
聴衆はずいぶんな人数になっていた。
ほとんどの連中が作り話だと思っているだろうが、正真正銘の実話だ。]
あー。そうだな。
岩人形と戦った話、なんてのもあるが…
さすがにのぼせてきたな。そろそろ出るか。
[聴衆からやいのやいの声が上がるが、片手を上げて仕舞いにする。
そこへ、最初のじいさんに、ごにょごにょと話しかけられた。]
闘技場?
ああ。あるらしいってのは聞いてるよ。
へえ?今日はでかい試合があるのか。
なるほど、面白そうだな。
[行ってみるなら、と簡単な行き方を教わる。
もちろん、そう簡単には行かないとはわかっていたが、道々人に聞けばなんとかなるだろうと思う。
温泉を出て温まった体を衣服に包み、意気揚々と歩き出した。]
[ 食べ終わった諸々を片付けて、]
ああ、自分もそろそろ戻りましょうかね。
ジェフロイはツェーザルについてゆくといいのでは?
服の調達方法も教えてもらえるでしょう。
この先に幸あれかし。
[ 祈りの印を切った。*]
情報 プロローグ 1日目 2日目 エピローグ 終了 / 最新