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希望を抱いて裏切られるよりは、同じ闇の中に沈んでいる方が、楽なのかもしれません……。
けれどどうか、もう一度だけ光に目を向けてください。
――とても眩しくて、暖かい光です。
[情の籠った一言をぽつりと付け加えた後、視線を脱出路へと向ける]
せめて――
今から、外で起こる出来事を。
私たちがもたらす一番の光を、見てくれませんか?
[それが叶うなら、判断は委ねるというように。
言い切った所で、再び振り向いて収容者らの顔を見た*]
― デメララ ―
[しゅ、と風を切る音が耳元で響く。
直後、頬を鋭い感触が掠めて過ぎた]
……ってぇ……。
[痛みが意識を引き戻す。
こんにゃろうやってくれやがったな、と思いつつ、気を鎮めるためにしゃら、と鈴を一度鳴らした]
[予想通りというか、解放班の方は難航しているらしい。
絆の声から伝わってきた向こうの状況は、予想はしていたが、当たっていてほしくなかった]
人は、簡単に動かない事の方が多い、ってのは、ホントだね、
[ぽつり、呟く。
そう言えば、収容所にはやっぱり養母もいるのだろうか。
いたとしても声を奪われているだろうし、仮に話せたとしてもこの状況では口を出す事はしないだろうが。
ともあれ今は、フレデリカに託した言葉が、絶望の闇を少しでも揺り動かしてくれる事を祈るのみ]
― 宴の翌朝 ―
ドロシーは今日も嬉しそうだね。
[今日のドロシーは夜の始めの空のようだった。
掛けた言葉は、装いを褒めているつもりなのである。]
武闘大会?
[きょとんとしていたが、説明を聞く内に楽しげな様子になった。]
それは面白そうだ。
きっと楽しい見世物になる。
[主に前座の部分が。]
平定記念ならすぐにでも、
[言いかけて、はたと止まる。
戦意向上を言うなら、皇帝臨席だろう。
けれども自分には、逃げた魔導師を狩り尽くす楽しみがまだ残っている。]
……やはり魔導師を根絶やしにするのが先だな。
その方が前座も盛り上がるだろうし。
それとも、おまえが主催で開いてみる?
おまえの手で勝利の冠を乗せられたい奴もいるとおもうけど?
元々、ここらのトラブルは織り込み済みだったしな。
俺のやる事はかわんねぇ。
[呪歌未だ絶えず、魔術師は滅んではいない。
終わってはいないのだ、と示す事。
それが、デメララ奇襲作戦のもう一つの目的。
だからこそ、敢えて一番目立つ位置に立った。
それが多くを背負う道であるのはわかっている。
わかっているけれど、後には引けない――引かない。
そんな決意を改めて固めつつ、魔力を練る。
鈴の音がまた、空に響いた。*]
[ 悪戯の相談をするような調子で、ファミルと話す。]
陛下が、ご自身の手で魔術士を狩りたいのは充分わかっていますとも。
そうですね、開催の許可をいただければ、私が大会の準備は整えましょう。
前座そのものもですが、この余興、魔術士が前座に出るとの情報を流し、残党が奪還に動く可能性を折込み済みです。
そのためにも、連中が、是非とも助け出したいと考えるような人物を、山狩りで捕まえて来て欲しいです。
[ そんな注文をつけた。]
― デメララ・収容施設 ―
[語り出した若き解放者の言葉に、人々は耳を傾ける。
怒鳴っていた男も、小娘と思っていた相手が纏い始めた強い気配を感じてか、口をつぐんだ。
人々は黙ったまま言葉を聞き、聞き終えてもやはり沈黙していた。
先ほどのようなざわめきは無い。
互いの顔を見合わせて、息を潜めるような空気が続く。
そんな人々の間を抜けて、前に進み出た男がいる。
別の者に支えられながら歩く、年老いた男だ。喉に大きな傷跡があった。
声を無くした老人は人々と解放しにきた者たちの間に立ち、体の前で小さく素早く指を動かした。]
「みんな、聞いて欲しい。
外に出ても、私たちは殺されるかもしれない。
けれど、ここにいても、殺されるのは同じ。
それならば、この娘さんを信じてみてもいいのでは?
私は、もう一度太陽の光が見たい。
同じ死ぬのなら、太陽の下がいい。
私は、この娘さんと一緒にいくよ。」
[老人を支えていた者が主に解放隊に向かって老人の"言葉"を伝える。
人々の沈黙の色が、少し変わった。
やがて、「それもそうだな」とどこかで声が上がり、「私も外に出たい」「こんな暗い中はいやだ」と賛同の声が続く。しきりに指を動かして会話する者たちもあちこちにいた。]
[人々の間にある空気が変わってきたところで、老人は解放隊に体を向けた。]
「娘さん、私たちの命はあなたたちに預けます。
みんなを導いてほしい。」
[通訳を通して伝え、感謝の仕草をする。*]
― 宴の翌朝 ―
[ドロシーとのこんな会話は、彼が学園に行っていたころと変わらない。
絆のこえを通して、ふたりでこんな風に相談したものだ。]
なるほど。
隠れてる連中を釣り出すのか。
探し回るよりも簡単でいいな。
[理解すれば納得の顔になる。]
いいよ。わかった。
なるべく大きい釣り餌を捕まえてこよう。
楽しみだな。
[準備は任せるよと機嫌良く許可を出す。*]
― デメララ・収容施設 ―
[自分の語る言葉に、人々が沈黙し、耳を傾けるのを感じていた>>144。
語り終えた後も、しばし静寂の時が続く。
その中で最初に動いたのは、喉に痛ましい傷のある老人だった]
[声を無くした者たちの間で使われているのだろう指文字を、老人を支える者が翻訳する>>145]
あ……。
[太陽を――光を望んでくれた老人に、知らず安堵の声が漏れた。
他の収容者らも、口々に外へ出たいという意志を口にする。
声でなく指で語る者たちも多くいた]
ありがとう……ございます……!
[感謝の仕草>>146を受けて、少し身を屈めつつ老人の手を取った。
それから他の収容者たちへも視線を向け、改めて呼び掛ける]
体の不自由な方には、私たちが手を貸します!
どうぞこちらへ……!
[出入口の方へ順次収容者らを誘導する。
外には班の仲間が待っていて、事前に取り決めた場所まで案内する手筈になっていた。
ある程度流れが出来たところで、見張りの兵士が手出しを出来ないよう、本来の扉を塞いだり魔法の壁を出現させたりもした。
最後には脱出口も塞ぐこととなるだろう*]
― デメララ南の森 ―
[ 男は自分の魔法の限界を知っている。超人兵を一撃で倒す力はなく、広範囲の殲滅魔法を使う事も出来ない。
だから、堰を積み、枯れ木を燃やし、樹木を切り倒して、足止めに徹していた。
故に、倒れた木々に帝国兵が素直に埋まってくれたのは>>133、予想外の僥倖と言える。 ]
(なるほど、《ウル》の効果時間切れ、か。)
[ 足止めの成否を確かめたら、すぐにまた離脱しようと考えていた足を止めたのは、足止め以上の役目をここで果たせるかもしれない、と、考えたことがひとつ、もうひとつは、部下を抑えて前に出てきた男、帝国の死神が、教えた覚えの無い、自分の名を呼んだためだった。 ]
― デメララ ―
想いの調べ 天と地に響け。
風よ運べ 我の声をこの大地へ。
[最初に紡ぐのは、広範囲に声を届けるための歌。
とりあえず、町全体に届く程度に広がればいい]
光集え 我の許へ。
天を翔ける竜の速さ その猛々しさ。
象り 舞え この広き空にて。
[次いで紡ぐ歌、それに応じるように光が集まり、竜の姿を形どる。
光の竜は青年のすぐ傍に止まり、ぱちり、と火花を散らした]
……デメララに囚われた、共和国の同胞たち!
俺の声を聞いてくれ!
[音を広げる魔術が青年の声を広めていく]
帝国軍の侵攻で、首都に続いて、魔法学園都市ロンリコも落とされた。
このまま何もしないでいたら、魔術師は滅ぼされて、
でも、俺は、その波に、絶望の闇に飲まれたくない。
歌は想いの紡ぎ、それをこのまま失わせたくはない。
……だから、そのために。
皆の力、想い、願い、それを俺たちに貸してほしい!
……戦えなくたっていい。
ただ、暗闇にうずくまって
どんな形でもいい、道を開こうとする想いが、光をもたらしてくれるから……!
……俺は。
[言いつつ、見据えるのは駐留軍の本部]
その光を導くために、全力を尽くす!
[宣言に応じるように、光の竜が咆哮する。
それは一度天高く舞い上がった後、本部入り口へ向けて突っ込んだ。
兵たちはともかく、指揮官はウル使用者である可能性が高い。
一撃で抜けないかもしれない――という懸念は、今は吹っ飛ばして。
決意を込めた閃光を、全力で叩き込んだ。*]
帝国の死神に名を知られる程、暴れた覚えはないんだが。
[ サーベルの柄を握り、油断なく身構えながら、口を開く。問答無用で斬りかかる様子が無いのは、こちらを侮っているのか、やはり生け捕りを優先しようとしているのか。 ]
未来がどうなるかは、常に不確定だ。
それに俺には、まだ、教え子達を助け出すという役目が残っている。
[ 何を抗うのか、という問いに>>135淡々と答えたのは、教え子がデメララに囚われているなら助けようと、教師が動いているのだと思わせるよう、ほんの少し真実を後ろに隠した言葉。
次いで覚悟を見せろと言われれば、僅かに唇を歪めて笑い。 ]
《ウル》が無ければ何も出来ない輩に、覚悟を問われたくはないな。
自由なる風 緑の息吹を渡り
我は行く 疾風の道
[ 煽る台詞と同時に地を蹴り、呪歌に喚ばれた風を纏って跳躍する。空中で抜き放ったサーベルを一閃すれば、かまいたちのような風が斜め上から死神を襲った。
相手が風すら切り裂く技量があるのは承知の上、真の狙いは弾き上げられた丸薬を吹き飛ばすことだ。* ]
― デメララ・収容施設 ―
[建物への工作のため殿に回っていたこちらへ、列を外れた男が一人、近付いてきた。
どうかしたのか、と問う声は飲み込む。
それは――喉の大きな傷を除けば、よく知った顔だったから]
とう、さん……!
[呼び掛けに、相手はゆっくりと頷いた。
思わず飛びついて、強く抱擁を交わす。
事情を悟った周囲の人々は、見て見ぬ振りをしてくれた]
[語りたいことは幾らでもあった。
けれどそのすべてを堪えて、ゆっくりと身を離す。
状況を弁えているのだろう父も、同じようにした。
しっかりと目を合わせながら、口を開く]
ごめん、父さん。
話は後で。
――大切な人が、今も戦ってるの。
[その言葉の意味するところは、絆の存在を知る父なら察せられただろうか。
父は大きく頷いて見せると、脱出者の流れの方へ戻っていった]
[そして、最後にフレデリカ自身も収容施設を抜け、脱出に使った穴やトンネルを塞ぐ*]
ありがとうございます。
[ 計画の許可をもらい、晴れやかに微笑む。]
参戦者の選別に、猛獣の調達に、宣伝に──やることは多いですね。
新しいドレスも作らせなくては。
さあ、マンダレーに帰りましょう。
― デメララ ―
[街に響く大音量に、家に閉じこもっていた人たちがちらほらと顔を覗かせる。
そして、空に浮かぶ光の竜の姿に息を呑んだ。
一方、竜に睨まれた帝国軍のほうは息を呑むではすまない。
闇雲に竜に向かって射かけるが、無駄というもの。
ベルガマスコ氏はといえば、突っ込んでくる竜を目の当たりにして、清々しく逃げ出した。]
「やめろ!
来るな!
みな私をかばえーっ!」
[《ウル》の膂力で手近な兵を片端から捕まえては竜に投げつけながら、建物の奥へと逃げていく。
板金だるまになっていても超速だった逃げ足が、不意につんのめった。
ウルが、切れたのだ。]
「ひいっ、
たす、たすけ……!」
[檻となった鎧の中で動けないままベルガマスコ氏が上げた悲鳴も呑み込んで、竜は建物を内側から白く輝かせた。]
― デメララ ―
[そうして収容者を解放し、最後に自身が表へ出た頃。
空中を広く渡っていく声があった>>152。
これがそうなのかというざわめきが収容者らに広がっていき、皆の視線が声の出所を探すように動く]
「呪歌を……絶えさせないために……」
「道を……開く……」
[リヒャルトの言葉が、その場の人々の浸透していくのが感じられた。
皆の視線が上がっていく。その先に]
[光り輝く竜が、天へと舞い上がった>>153]
[本部崩壊の一部始終を見ていた駐屯部隊の副隊長が、ため息をついてから声を上げる。]
「全軍、撤退だ!
デメララを放棄する!
《ウル》使用を許可する!退路を切り開け!
各方面に伝令を出せ!」
[撤退、という一方向への命令を与えられた兵たちは、ようやくウル服用の許可が下りたこともあって、次第にまとまった動きを見せ始める。
ウルを携帯しているのは一部の兵だけだったが、それでも撤退を援護するための矢は威力を増した。
街から鉱山まで伸びきった軍全体に命令が行き渡るには時間が掛かるだろうが、帝国軍は緩やかに街から離れ始める。
なお、本部建物内で倒れていたベルガマスコ氏は、ウルが残っていたためか気を失っていただけだったものの、誰かがざっくりと背中からとどめを刺していた。*]
[おお……と、驚きや控え目な歓声が、その場の人々の中に上がった。
それはただの光というだけではない。
真っ直ぐに突っ込んでいく――駐留軍本部へ向けて]
「やる気なのか……!」
[相手がウル使用者でありこれだけでは倒せない可能性は、この場の誰もが承知していた。
それでも、"彼ならやり合える"、皆がそう思い始めていることは表情から感じられた]
――はい!
[だから自身も、確信を持って声に出す*]
やってくれます。
彼なら、きっと……!
― デメララ南の森 ―
[名は出さず、示唆するだけの言葉をロヴィン>>154へと向ける。
淡々と返る答えは、教師であれば思うであろうもの。
そこに共感は一つも覚えなかったが]
足止めの間違いじゃねぇのかね。
[引っかかっていた推測を敢えて口にし、かまをかける。
それに反応するかしないかはどちらでも良かった。
何故ならやることに変わりはないため]
[煽る言葉を投げつけられれば、クッ、と喉奥で笑った]
お前らだって魔法が無ければ何も出来ないだろうに。
[魔法を纏い、高く飛び上がった位置から振り下ろされる相手の剣>>155。
その切っ先から風が放たれ、男を襲う。
風に対し男は赤く波打つ剣を振るい、己の軌道上の風を斬り払った。
同時、高い頂点を経て落ちてきた丸薬が、ロヴィンの狙い通りに放たれた風により男の頭上から弾き飛ばされる]
《ウル》は嫌いか。
そうだろうな、これがあるからお前らは国を失った。
魔法を至上とする国は《
[そう言って左手の中から摘み上げるのは、別の《ウル》]
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