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[天使らは、人間の退却に対しどう出るだろうか。
ダーフィトが艦を艦長代理に託して勝手をするのは、それを見届けてからではある。
行き先は共和国軍本部だ。
マチスと、彼を通じてコンラートに約束したことを果たさねばならない。
そして、可能ならばデューラー臨時元帥とも会っておきたかった。]
ワァズ、 まだいいよ。
[光の槍に貫かれた頭部の自己修復はまだ完了していない。
どこか動きのぎこちないオートマタを撫でてやりながら、ダーフィトは時を待った。*]
[玲瓏な響きを受けて、魂は歓喜に舞い上がるようだった。
褒めてもらえた、と、心が弾む。]
お役に、 たてました …!
[その声を掛けられたということだけで、
痛みも、苦しさも、消えていく心地がする。]
― 箱舟 ―
[空駆ける翼はやがて上へと消えて。
影はは、と小さく息を吐く。
遥か高みで零れたものは知る由もなく]
……黙示殿か。
[天より降り、近づく気配。>>214
それに気づけば小さく紡いで、場所を開けるように緩く、引いた。*]
― 遥か上空 ―
────、追え。
[静かなる奇跡を別として、
天軍指揮官たる大天使の口から次に紡がれた音は、
人の子の船>>211への追撃の命であった。
落ちず、些かふらつきながらも存外機敏に船首を巡らせる船へ、
命を受けた下級天使の一群が向かう。
とはいえ、今はそれ以上の追撃はなく。]
…─────、
[ばさりと六枚の翼が羽搏いた。
徐々に高度を下げ、向かうのは箱舟……いや。
今や光の繭とでもいうべきか。
その方向へと光が下る。]
― 臨時元帥府 ―
[地上部隊の撤収は速やかに行われた。
機甲兵は三々五々戦場から離れて各々の補給基地へと戻っていく。
第二部隊の射手や魔法使いたちもまた、輸送車両部隊の援護を受けながら撤収を始めた。
これらの地上部隊は、爆心地近辺の戦闘が終わったのちも小賢しく出たり消えたの戦闘を続ける予定である。
航空戦力に対しては、生きている基地での全力の迎え入れ作業が進められる。
こちらも急ピッチでの整備が進められるだろう。
臨時元帥府、と名付けられた指揮車は首都から北西にやや離れた場所に止まっていた。]
[もともとは古い砦が建っていた場所だ。
人間の気配がないから、天使にも見逃されたのだろう。
地下格納庫などはまだ実用に耐えたから、多少の規模の軍を駐留させるのに不足はない。
なにしろ、首都の制空権をがっちり押さえられたままの戦いである。
首都近辺に軍を置けば民間にも被害が出るだろう、と考えれば、やや離れた砦は無難な選択肢ではあった。
にわかに人も兵器も増えたその砦には各軍の指揮官も集まりつつあり、ちょっとした作戦本部のかたちを為しつつあった。*]
[ 無事を問う通信機からの声の主が>>203上空を飛んでいることには気付かぬまま、答えを返し、撤退の合図の信号弾が上がるのを見る>>195 ]
さあて、引くのはいいが…
[ 愛機を失ったに等しい今、徒歩での撤退しか手段は無い。ならば急ぐに越した事はないのだが、立ち去り難いのは、浮かぶ繭から、まだ意識が離れないからだ。
名を呼んだ一瞬、彼が浮かべた微笑みは>>184幼い頃、一緒に行きたいとねだられるままに手を引いて、買い物やシスターの使いに出かけた、その時の嬉しそうな笑顔を思い出させた ]
マーレ…
[ 今のコンラートには彼を救いに行くことも出来ない。むしろ天使達が命を救ってくれる事を願うしかないのが現状だ。
罪人の祈りや願いなど、聞く耳を持つ神だとは思えなかったが ]
告死殿は、すべてを見届けられたのか?
近くにおられたのだろう。
[ふと、囁きのように向けられたのはそんな問い掛け。
責める響きではなく、ただ遠く聞き届けるだけだった天の子の苦しみを、自身も知っておきたいとの思いだった]
[それは胸の内にある心残りを、痛みを知ることで贖うものでもあったか*]
― 箱舟 ―
[舞い降りた黙示天使が繭へと近づく。>>221
紡がれる言葉は何も言う事無く。
天より六翼が舞い降りたなら、向けるのは無言の一礼。*]
― 箱舟 ―
[光が降りればその場には、既に光と影の二翼の姿がある。
それらに、大天使は静かな目を向けた。
舳先にある小さな繭、それを目にしても表情の揺らぐことはない。
ただ、場を開かれる>>221に声掛けることもなく、
大天使は真っすぐにその小さな繭へと向かい、手を触れた。]
― トラオムング ―
[移動を開始させると、案の定天使の追撃>>217があった。
直接王都へ向かわなかったのは正解と言える]
色つきの天使は?
……いないか。
ステルス機能の調整はどうなってる?
「まだ完全じゃありませんね。
魔法障壁と別にエネルギー回路を船体全体に張り巡らせないといけなくて」
エネルギー効率が悪すぎるか…。
永久機関化しないと難しそうだな。
[どうします?との問いにはしばしの沈黙が返った]
振り切るぞ。
軽量化が完了した今なら多分いける。
振り切ったらなるべく岩陰になるような場所に寄せて停泊。
修理と調整を進めてくれ。
俺はフライハイトで元帥と合流する。
[その方が早い、と決めるやマチスはブリッジを出た。
修理自体はマチスがいなくても進められるし、相談しなければ次手にも出られない。
部下から是が返ると再びマチスはフライングユニットに乗り宙へ。
高度は下げ、地表スレスレを飛ぶことで物陰などに紛れる心算でいる*]
……ああ。
一部始終全て、というわけではないがな。
[向けられた問いかけ>>*60に、返すのは嘆息めいた声]
例の、作り物の竜を駆る者と対峙し、最後まで引かずに己が務めを成し遂げた。
炎に焼かれ、それでも聖句唱えるを捨てず。
銃弾と刃を受けてもなお、最後まで心静かに、己が務めを全うした。
……見事だった。
[静かに声たる声にあるのは、務め全うした事への賞賛の響き。*]
[触れた先、光の繭からは不思議な波動を感じる。
それは救世主のなせる奇跡。
天の加護と儚い命の輝きと、それらを撚り合わせて紡ぐ、
天使には為し得ない、彼だけの奇跡だ。]
……────、待っている。
[微かに唇が動いた。
そうして繭から手を離して立ち上がり、背後へと視線を流す。]
……… 祈りを。
これは試練の最も深きところ。
神は人の再生のため、この子に仮初の死を与えられたのだ。
…目覚めるか、このまま堕ちるか。
それはこの子次第、人次第。
なれど私は、この子が再び火を灯すことを望みたい。
冬の眠りが破られることを信じたい。
ゆえに助けを。
お前たちの光と影の、生と死の祈りをここに。
目覚めの標となるように…、な。
[それは彼らに明かされる事実。
救いの御子が、未だ完全には死の淵に落ちてはいないこと。
けれど、生も死も未だ危ういところにあり続けること。
封じ込め続ける心の一端、僅かに明かし、
大天使は二人の御使いへ向けて目を伏せた。]
────…、頼む。
力を貸して欲しい。
― 箱舟 ―
[黙示の天使と天軍の長が降り立ったころには、既に肉体の鼓動は止まっていた。
意識だけが名残のように留まっていたが、それも間もなく離れるだろう。
小さな繭の中には、静寂が満ちていた。
それでも光の集まるを感じてか、繭の糸が淡く明滅した。
息づくように。嬉しいと囁くように。
眠る赤子が、頬つつかれて微笑むように。]
[まだほんの赤子だった頃、
眠りに落ちるまで手を繋いでいないと泣きだしてしかたがなかったのを、"兄"は覚えているだろうか。
手を繋いでくれるものがいなくなったあと、諦めたように泣かなくなったのを知る者はいるだろうか。
繭の中は、今は静かに眠りの中。*]
……仮初の死?
[主より告げられし言葉に、声音に驚きが織り込まれる]
……新たなる在り様を導くための試練。
なるほど、もっとも高き天は、相も変わらず手厳しい。
[冗談めかして紡げたのはそこまで]
……御意に。
主の望み果たすは俺の在り方。
[目を伏し、頼むと紡ぐ大天使の姿。
元より、その命を絶対とする影に拒む由縁は存在しない]
そして、導き手殿の目覚めは、俺自身も望みたい。
[それと共に、無垢なるいとし子の目覚めを導けるならば、為すを躊躇う由縁はなく]
死の側に在る者として。
いとし子殿が正しく向かうべき路を示しましょうか。
[堕とすのではなく、還るための路を示すと。
返す諾は、常と変わらず、軽いもの。*]
[声はなく、微かな波だけとなった意識は
聞こえてくる声の意味を拾うこともなく、
───ただそれに触れているだけでうれしいと、
そんな揺らぎを最後に、静かになった。]*
[祈りを、と短く請う、声。>>227
天上の響きにて告げられるその理由に、逆らう由縁はなく。
影は月白色をひとつ羽ばたかせ、請われるままに祈りを紡ぐ]
……迷いなく、正しき路を進み行かれよ。
[行くべきを違えるな、と。
紡ぐのは、願い込めた祈りの言の葉。*]
[天の高みから舞い降りた大いなる光は、
箱舟の近くに浮かぶ人の子の翼>>228に無関心なようだった。
それより重要なものがある。
そう言わんばかりに、天使は箱舟へと集う。
無論攻撃が為されればその無関心も破られようが、
今は注意払われぬがゆえに、
その翼が天使らを見つめ続けるも容易であったことだろう。]
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