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[護花は更に花神を追ってはきたか。追われたならば、水の上を滑りつつ、花神は言霊紡ぎつつ錫杖を振る]
リーン
冬は春のための眠り…
リーン
蓮花は冷たき泥の中より芽生え
リーーン…
凍れる水面の下で育ち
リーーーン
やがては…陽光に咲き匂う
[花神の言霊と蓮鈴の音が、凍った水面の下に眠る散りはてた蓮花…その内に抱かれた蜂巣の形の花托に眠る多くの種子に目覚めを促す。
未だ塞がらぬ槍斧の穿った傷から流れ出る命水が、目覚めた種子を更に導き]
リーーーン!
[ピシピシと、氷の割れる音と共に、緑の蓮葉と、蓮花の茎が、勢いよく伸び上がり、氷山のような氷塊にも、白き地を穿つ氷の矢にも、絡み付いていく]
[白き冬に夏花の装いを凝らした蓮花の茎は、更に伸びて、柊の護花をも、その縛めの中に捕らえ飾らんとする]
[幾十も、否、幾百も、間断なく迫り来る緑の縛めを、護花は全て断ち切り、或いは逃れおおせることが叶おうか?]
おいで…
[そして花神が白き手を差し伸べ呼ぶは、護花の刃か、咲く花か*]
我は臨む 高き天空から
我は臨む 広き大地から
我は臨む 清き水辺から
我は臨む 人々の相から
刻の唄 誰が謳わんや
我は征く 其が唄と共に
**
『どっちも子供じゃねぇか』
『趣味の悪い』
[傍らの主の呟き>>66に、ぱちりとひとつ、瞬く。
そうか。
あれは、子供と称される年齢なのか。
12で軍に入った己としては、別段決して幼いと思うような年齢ではなかったのだが、言われてみれば確かに子供の年齢だ。
それを、興ざめと取るのか、わが主は。]
…やはり、貴方はお優しい…
[呟いた言葉は微かに空気を揺らすのみ。
主に聞かせようという言葉ではない。]
[問いに対する返答は、割合あっさりと得られる。>>67
口にされる言葉を、なるほど、と脳裏に刻み。
氷華の従華となった少女。
彼女を眺めていて、思わず口にした言葉は、主へと届いていたらしい。
不意に触れられた手>>71に、思わずびくりとしたのは、単純に不意打ちであったせいである。
その手に上向かされ、金色の瞳と出会うと、こくりと喉が鳴った。
至近距離で、落とされる囁き。]
……。
[一瞬感じた、まるで獣に追い詰められたような錯覚。>>72
しかしそれは、あっさりと身を離されることにより、解除される。
思わず留めていた息を深く吐き出すと、男はついと視線を足元へ落とす。
ほんの僅か、頬に差した朱は、一瞬怯んだ己自身を恥じたもの。]
…決めるのは、私です。
[ぼそり、呟いた言葉は、口の中でもごもごと反響し、明瞭な音を為さなかった。
再度、ため息を付き、ちらりと見やった主は頭上を見上げている。]
[ハルトの渾身の一撃は、氷華に届いたか否か。
仮に届いたとしても、まだそれとは認識出来ぬ刹那。
晴れつつある水蒸気の向こうに、色取り取りの蓮花>>74を見る。
雪覆う白き冬に、似つかわしくない夏花の彩]
…………ふ、
[笑みに似た響きで息を吐く氷華は、かつて足を踏み入れた先代の領域を思い出していた。
先代の象徴花は雪割草、当代の象徴花は柊]
[その二者の共通点は、雪中に在りて常緑*]
[その視線>>72に従い、見上げた先には女性の眼差し。
傍らの主を見ているようだが、その意図は測りかねる。]
我々の相手…
[闇桜、と称された相手の姿を見上げ、小さく繰り返す。
従華と思しき女性の方は、随分と気が強そうだ。
男の国では、女性が剣を取ることは、稀であった。
しかし、決してゼロではない。
女性の身ながら、男の固い身体を易々と掴み、大地へ叩きつける者がいることを、知っている。
尤も、国ではそういった女性は、必ずそれと分かる程度に鍛えていたものであるが。
特異な力を得た者を、ただの女性と侮るつもりは、毛頭無い。
ふと、流した視線の先、闇桜の魔がこちらへと降りてくる>>70様子が目に留まる。]
…こちらへ、いらっしゃるようです。
[主に向けて、抑えた声で囁いた。]
― 戦舞台/上空 ―
ん?
ああ……確かに、そなたには魅了は施しておらぬよ。
[問い返し>>75には、至極あっさり肯定が返った]
……呪に寄りて、心奪われるは不本意であろ?
それに……俺が惹かれているのは、素のままのそなたの心根である故。
それを打ち消すのは面白くないのでな。
[例によってさらりと問題発言を織り込んだ後、魔の意識は下へと向かい]
― 戦舞台 ―
[降りてこないか、と独り言ちている>>72とは知らぬまま、ふわり、雷華とその従華の近くまで舞い降りる。
扇の一閃にて、足場となっていた花弁は周囲に散った]
支度は整ったようだな、雷華。
[呼びかける声は、常と同じく軽いものだが。
紺青に宿る色は、鋭さを帯びていた。*]
― 闇桜の事始め ―
[──それは、幾度前かを数える事も最早叶わぬ遠き刻の事]
[今の世にて『闇桜の領域』と称されるそこは、『銀の桜鬼』と呼ばれる鬼神の領域であった。
領域には、異界より鬼神が連れ攫いし娘が囲われていた。
如月の君、と呼ばれるその娘は自らも鬼神を愛し、その眷属たる桜木を等しく慈しんだ。
鬼神の眷属たる桜木には、ひとつひとつに名が与えられ、その力に従う事が定められていたが。
とある若木が、その理から外れる事となった]
『……まっしろ』
『月の光を受けて、蒼く透き通るよう』
[気紛れが生み出したが如きその若木に揺れていたのは色薄き花。
力弱く、鬼神の目に留まる事のなかった名も無きそれをも如月の君は等しく愛でて]
『名がないの? だから、応えないの?』
『それなら……蒼い月の光の子……蒼月、と呼びましょう』
[邪気なく紡がれし言霊が、後の闇桜に意を宿す事となった]
[名を得た若木は幼子の姿を持って具象し、名づけの主たる如月の君の傍仕えとしての任を鬼神より与えられ。
次なる王華の選の時までは、鬼神の領域にて平穏な時が紡がれていた]
[平穏が喪われしは、王華の選の後。
鬼神の従華として添うた如月の君が命を落とし、寵姫を喪った銀の鬼神もまた散り果てた。
鬼神の眷属たる桜木が枯れ果てる中、唯一残りしが、如月の君より名を賜りし若木。
若木は領域に残る力を己が身に蓄えた後──『譲葉』の地に文字通りの嵐を巻き起こした]
[それは、文字通りの春の嵐。
太刀一振りを携えし若き魔性は、狂気にも似た苛烈さを持って、高見を目指す者たちに挑み、その悉くを打ち破った。
破りし者の血を自らの内に取り込み、そこに宿る力を喰らう様は、狂気の華──『狂い桜』と称されて。
太刀のみを持って
多くの力を取り込みし魔は、やがて強者の一角へと名を連ね──『四君子』が一、『闇桜の魔』の名を得るに至る事となる、が。
『四君子』として、選に臨むその姿からは、かつての狂的な熱は失われ。
月闇の許にて微睡む怠惰なる魔、と。
称されるようになるまで、左程時はかからなかった。*]
[痛みすら凍結し感じない
[四方八方から切り裂く小さな水の刃は、血すら流さずその身を切り裂く。
腕を胸を足を切り裂かれ、躰は無残になり果てながらも動くは、人より変貌した凍った身。
襟元が水刃で裂かれれば、そこに現れたのは、白い徴>>1:222。
柊の花の徴が、鎖骨の下に
[丁度頭上へと持ち上げた瞬間だろうか。
蓮鈴がリーンと鳴り、護花の足元から水が噴き出した。
穂先に感じていた重みは消え、一時水流にて蓮魔の姿は掻き消え、気づいた時には遥か頭上で呼び出した水流を滑るよう移動していた。]
逃すか!
[切り裂かれた傷跡はその侭、最短距離で滑空すれば、
蓮鈴の柔らかき響きの中、言霊が紡がれ氷雪の世界に異郷が現出する。
護花の環境変化の裡より芽生え、咲き乱れる、百花繚乱、
[凍った湖面を罅割れさせ、茎を葉を茂らせる。
それは、蓮魔の命水を得て活気づき、或いは化身ともなっていたか。]
凍れる冬を氷華の名の元に!!!
[其処には激しい攻防があったか。
然し、最後に飛び出たは柊の従華。
乱れ狂う蓮の檻を抜け、左腕は肘辺りで砕け、両の足はそれぞれ、太腿と足首で砕け、それでも止まらぬは護花。]
― 戦舞台/上空 ―
そりゃそうだけど。
[確かに術で操られるような状態になるのは本意ではない。
ナネッテの性格を看破していることと、更に紡がれる言葉>>82に少し落ち着かない気持ちになった]
(何でこうもさらっと言えるのかしら…)
[人とは駆け引き的なやり取りをすることが多かったナネッテにとって、真直ぐに向けられる感情には戸惑うことも多々ある。
気に入られていることに悪い気はしないが、こうも繰り返されると何とも言えない気持ちになる]
そ、そうなの……。
[そのため蒼月にはそれだけ返し、揺れるのを誤魔化すように、降り行く眼下へと視線を転じた]
― 戦舞台 ―
[降りてくる闇桜の主従>>83をじっと見守る。
主の傍らに立ち、姿勢を正す。]
……。
[しかし、闇桜の魔が主に話しかけている以上、黙ってそこに控えるのみ。
傍らの女性には、ちらりと目をやるが、視線が合えば会釈の一つもしたことだろう*]
来たか、桜の。
[抑えた声が魔神の動向を告げる。>>81
一段と深くなった笑みで、緋色の獣は振り向いた。
上空の足場から降りてきた馴染みの男>>83は、ひらり花弁を撒いて地へ降り立つ。
いつも通り、軽い調子の声。
しかし太刀のように鋭さの紺青が、真直ぐ琥珀を射抜いてくる。]
ふむ。
少しはマシなツラになったな、暇人。
[にんまりと笑うその口元には犬歯。
傍に立つ女性へ視線を移すと、少しだけ表情から獰猛さが消えた。]
調子はどうだ?
退屈は拭えそうかね、その様子だと。
[揶揄する調子で言ってやると、果たして桜の魔神は如何に答えたか。*]
― 戦舞台 ―
[さらりと告げた言葉、それに対する様子>>88に笑み浮かべたのは刹那の事。
地に降りた魔は、優美な仕種で扇を畳み、笑う緋色>>91に一つ、頷き返す]
……ああ。
久しぶりに、『狂い桜』として舞う気になれた故にな。
飽きる暇など、此度は到底持てそうにない、というのもあるが。
[く、と笑う声は微かに熱帯びて]
何せ、飽いたなどと抜かしていては、我が燭たる桜に愛想を尽かされてしまう故。
[冗談めかして告げつつ、傍らに立つ従華>>89へ視線を向けて]
……此度の、俺の対。
『玲桜の燭』と、名付けた。
……よしなに頼むぞ、雷華。
[名を与え、力与えるやり方は既に知られた事か。
手短な紹介の後、小さく名乗りを、と促して。
紺青が滑るは、緋色に従う銀の方。*]
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