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― 『舞踏場』近辺 ―
……。
[振り返ることなく彼女は駆ける。
両の手の銃は休むことなく銃声を響かせている。
この任務に呼ばれるからには、先に侵入した二人だって、簡単にやられることなどない、少なくとも時間稼ぎはしてくれる。
憑依体が他にいないならば。
恐らくは繭の中心部であろう核まで労せずにたどり着ける筈だと。
先にシュテラが開けた入口を目指す。]
幸せです。
[無表情のまま首を傾げた]
逃げました。
私は『自由』を貰いました。
それで何がいけないのでしょう。
[風の刃が左腕を掠める。
はらりと散る血は硬化することなく落ちて行くが、相手からは見えたかどうか。
未だ『融合体』としての経験も浅く、同時に幾つもの硬化を成す程には、力を操りきれていなかった]
こちらこそ、理解できません。
[横薙ぎに切りつけてくる相手の剣>>*26を避ける為、上半身を一度仰け反らせる。
そこから戻る勢いに任せて、赤い剣を持つ右手を無造作に振り下ろした]
― 少し前 ―
[揺らがないソマリの声に安心感を得て頷いた]
名前はジェフロイ。
以前このダウンタウンに住んでいたこともある人です。
クレスさんからは、高い成長の見込まれるハンターの二つ名として教わりました。
[会いたい。会わずに済ませたい。二律背反]
[ 迫る鉤爪をかわし、シュテラが足下に滑り込む。>>*27男は足を払われてバランスを…崩したかに見えたが ]
そう簡単には…
[ ばさり、閉じていた翼が開かれて、一瞬だけ足が宙に浮き ]
いきませんよ?シュテラ。
[ 囁く声は睦言めいて、ざくり、と、右の鉤爪が、下になったシュテラの左肩近くを掠めて、地に刺さる。鈍く暗緑に光る鉤爪にも、皮膜から滲んだ朱が伝って、ぽたりと、零れ落ちた ]
はい。こちらも多くはありませんから、むざとやられるわけにはいかないことは分かっているつもりです。
どうしてもの時はよろしくお願いします。
それでも出会うものには、今の私がすべきと思うことをします、から。
[ソマリの言葉を十全に理解できていたかは怪しい。
けれどその言葉で揺らぎは幾分か鎮められて、最低限の意識を切り替えられた]
……君が何者であり、何を求めているのかは、知らぬが。
私の方にも、君を滅せねばならぬ理由ができたようだよ。
[言葉に続いて零れ落ちるのは、笑い声。
それは、どこか軋んだ響きを帯びる]
……久しぶりに。
『本気』を出さねばならぬようだねぇ。
[軋んだ声が綴る言葉は。
とても、とても、愉しげなもの]
[ シュテラは、すぐに抜け出しただろうか?少しでも動きが遅れたなら、もう一方の翼の端が、刃となって、その喉元に突きつけられる ]
[ その刃は、すぐには彼女を引き裂こうとはしないけれど* ]
― 『舞踏場』近辺 ―
へぇ?
『シルヴィオ』の名が余程忌まわしいと見える。
アンタが『異形種』を受け入れた理由と何か関係でもあるのか?
[名を呼んだことによる変化>>99>>100に口端を持ち上げる。
このような反応があるとまでは予測していなかったが、ディークにとって愉しい状況になったのは間違い無い]
差し支えなければ教えて欲しいものだな。
[油断無く相手を見遣りながら、傍に鴉と黒猫を添わせた]
『自由』…?
[首を傾げて落とされた言葉を鼻で笑うように聞き返す]
あんたの何処が自由なんだ?
『種』に囚われて、誰かとの「約束」に縛られて、それがあんたの『自由』か?
そんなもんを本当に望んでいたのか?
[言いながら、ちらりと風刃が掠めた場所を見る。
流れ落ちる赤と、右に握られた剣とを交互に見遣って、「力」を使い切れていないのは同じか、と推測する]
本当の自由ってのはなぁ、何物にも囚われない心の事を言うんだぜ!
[理解できなくて結構、と言わんばかりに振った剣は避けられて、
体制を崩した所に振り下ろされた剣は左肩で受ける破目になったか]
……思った以上に、素早いの、なっ
[肩に食い込んだ剣をこちらの剣で弾いて、そのまま正面へと突くように差し向けたが果たして当たるかどうか]
[差し伸べられた手を取り、今の自分は「こちら側」にあるという認識を強める。そして銀の繭へ共に向かった。
聞こえた独り言のような呟きには軽く首を傾げて、急を告げる音色に何を聞くこともないまま歩先を変えた]
私は、あちらを。
[軽く跳躍して屋根へ跳び上がる。
「こちら側」に属するようになるまでは出来なかった動きで銃声の後を追い、先回りできることならしようと全力で駆けた]
― 舞踏場近辺 ―
これ以上は、行かせません!
[半透明に変化した前髪を幾本か引き抜き、異形獣を払いながら進むハンターの足下を乱そうと投げる。
変化したまま切り離された髪は、金剛石に近い硬度を保ったまま風を切った]
[翼の存在を忘れていた訳ではない。
足払いをかけた所で飛んで避けられるだろうとは予測していた。
その上で、あえて行動した思惑があってのこと。
彼が飛んで距離を開けるならそれも良し、そうでなければきっと]
(……来たっ)
[屈んだ私に被さるかの様に翼が、鉤爪が襲い来る。
左肩、裂いた布の下にある肌まで届いた爪が、血に染まる]
─── っ !
[痛みが一気に神経を走る。
息を詰めるも叫ぶは堪え、地に刺さるそれと対の翼が、私の喉元へと向かってくるのを視界に捉えながらそれを避けることはせず。
腰の鞘からアーミーナイフを取ると、鱗の剥がれたそこへ突き立てようと*]
[何かがこちらにまっすぐ飛来する微かな音>>103。
彼女は横っ飛びに転がって避けようとするも、何か硬いものが左足のふくらはぎを掠め、金属音が響く。
パンツが裂け、その下に赤銅色が覗いた。
4人目がいたのか、と内心舌打ちし。]
そう言われても……ねっ。
[すぐさま、体勢立て直したらば、左の短機関銃を構え、引き金を引く。
こ気味良いリズムとともに弾丸は憑依体へと。]
― 『舞踏場』近辺 ―
[自然体で在りながら隙を見せない佇まいの相手>>104を見遣りつつ]
どうもこうもしない、単なる興味さ。
人を止めてまで捨てたかった名なんだろう?
俺にはいまいちピンと来ないんでな、ご高説賜りたいわけよ。
[拒絶を受けても軽い口調で更に問う。
人の多様性は留まるところを知らない。
出逢った者達からあらゆる意味で”吸収”してきた
それに、隠されると知りたくなるのは人の性だと思わねぇ?
[人でも無い身でありながら、そんなことを言ってにこやかに笑った]
[ これまでの、彼の動きを見ていれば、予測のついた攻撃のはずだった。それ故に、彼女がまともに鉤爪を受けた事に、銀の瞳が僅かに揺らぐ。>>*32
しかし、刃と化した翼の動きは止まることなく、シュテラの喉元に迫る ]
ぐうっ…!
[ 痛みに耐えた彼女のナイフが、剥き出しになった皮膜に突き立てられたのは、ほぼ同時か。地に埋まった翼は、避ける事も出来ず貫かれ、始めて苦痛の呻きが、彼の喉から漏れる。
避けた皮膜から、ぼたぼたとこぼれ落ちた朱がシュテラの腕と身体をも濡らしたろう ]
は…
[ 荒く息をつき、男は目を細める ]
無茶を、するな、と…言ったのは、貴女では、ありませんでしたか?
[ 突きつけた刃は動かさない。けれど、彼女がそれ以上ナイフを動かせば手元が狂わぬ自信は男にも無かった。肉を斬らせて骨と断つ、というには、あまりに危険な行為と、男には見えて、思わず口調には苦い色が滲んだ* ]
理解不能です。
[微かに眉が寄った]
『種』を望んだのは私です。
与えてくださったあの方の傍に居たいのです。
囚われてなどいません。縛られてなどいません。
すべては私の望みのままに。
[左肩へと落ちた赤の剣は、容易く弾かれた。
正面から突き出された相手の剣は僅かに身を捩るも避けきれず、左の脇腹へと食い込む。
一拍遅れて苦しげに息が洩れたが、表情には現れない]
……私はここにいます。
あなたの自由と異なっても、『自由』です。
[脇腹から流れる血はそのままに]
約束を守らせてくれません。
狩人は危険です。
[刺さる剣の刃を掴もうと、無造作に左手を伸ばした]
[進みを鈍らせることは出来た。
しかし傷つけたはずの場所には赤銅色が覗いていて>>105、打撃としてほぼ皆無であることを知る。
即座にこちらを向こうとする短機関銃の銃口から逃れるため、足下を蹴って隣の建物へ。
蹴り足は初弾を避け切れなかったが、スカートから覗く脛は結晶化して澄んだ音を立てながらそれを弾いた]
その先にあるのは、私達の可能性の芽です。
荒らされては困ります。
[着地した先で獣のようにバランスを取り、ハンターを睨む]
……本当に、面白い……いや、珍しい、と言うべきかな。
これまで同じ問いを向けてきた者は、単なる逃げだのなんだのと、訳知り顔で高説を打つために聞きたがったものなのだけれどね。
……君は、どうやら違うらしいな。
[何故、どうして。
そんな問いは幾度も向けられてきた。
それに答えを返せば、向けられるのは理想論としか受け取れぬものばかり。
故に、全てを斬り捨ててきた]
とは、いえ。
事細やかに話して聞かせるようなものではないし。
……私としては、それに費やす時間も惜しい。
[言いつつ、視線は刹那、銀の繭へと向かう]
なので、『今は』ひとつだけ。
その『名』は、『風』を捕えられぬ『名』だった、とだけ言っておこうか。
[視線を戻した奏者は、静かに言って、薄く笑った]
[喉元に突きつけられた鉤爪を避けようとしなかったのは、それより私の行動の方が早いと判じたから。
硬質の鱗に守られている翼の下は、要は何より守らねばならない場所なのだろう。
賭け染みた私の推測は、彼の様子>>*33を見るに恐らく当たっている]
流石に、これでは、もう。
空は、飛べない、だろ…?
[痛みに息を切らせながら、クレス>>*34。
突き立てたナイフの柄は離さず、けれど動かそうともせず。
間近になった彼の顔を、見つめて]
…貴方だって。
無茶しているじゃ、ないか。
[浮かべた微笑みは、いつかの時と同じそれ]
望んだ、か。
[こちらの煽るような声にも変わらぬ口調に眉を寄せる]
「あの方」ってのが約束の相手か?
そういうのを「縛られてる」って言うんだ。
ま、本人がそう思ってないんじゃ言っても無駄だろうが。
[これ以上の問答は無駄と吐き捨てる。
左肩の痛みに耐えて繰り出した剣はには確かな手ごたえ。
その感触を受けて、僅かに詰めていた息を吐き出す。
「貴人」の表情が変わらないのは矜持か否か]
それがあんたの言う「自由」なら……
俺はそいつを崩さにゃならねぇな!
[剣を手元へと引き戻そうとした時、それを掴もうと伸ばされた左手
掴む前にその手は回避できたか、それとも止められたか。掴まれたなら無理に引くことはしないが]
お前が「あの方」とした約束なんざ、俺には関係ないね。
[言い捨てて、肩を傷つけられ上手く動かせそうにない左手に、再び風を呼ぼうと*]
[アーミーナイフを掴む手の対。
持ったままの短機関銃を、彼に向ける。
微笑みは、湛えたまま]
クレス。
私は、人である限り、貴方の愛してくれた私を、貫いていく。
ずっと変わらず、貴方を愛しているから。
[貴方を殺しても。
貴方に殺されても。]
最期に見るのは私の笑顔であってほしい。
[引き金に指をかけて、銃口から火を放とうと*]
[当たったと思ったのに。
澄んだ音とともに銃弾は弾かれた。
とん、と着地するそれへと、彼女はそちらへ視線を向ける。]
あー……なるほどねー。
沈黙の、水晶……だっけか。
スカート履いてんならもうちょっとおしとやかにしたらどう?
で、可能性……?
はっ、くだらない。
そんなさー、訳わかんないもんに頼った可能性になんの意味があるってのー?
[鼻先で笑いながら、右の手の銃は頭を、左手の銃は胴を狙い、引き金を引いた。]
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