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[店を後にして、兄と二人歩きながら、兄から領主の嗣子の話を聞く。
戦においても政治においても、華々しい軌跡を持つと言う噂。
公爵家の娘を妻に迎え入れ、正に順風満帆の人生を送っているとのことだった]
そこで俺に嫁の話を振る前に、自分のこと考えろよ?
[茶々を入れてきた未だ独身の兄にはいい笑顔で応対する]
何か、完璧人間って感じの人なんだな。
どんな人なんだろ。
[通りがかりの果物屋から熟れたリンゴを二つ買い込み、左腕に抱え込む。
「俺の分は?」と聞いて来た兄には、「自分で買えば?」と返しておいた]
そこらに、ポッといたりしないかな。
[兄がリンゴを買う傍ら、そんなこと言いながら笑い、リンゴをしゃくりと一齧りした**]
こりゃまた、戦場だというのに豪勢だね。
[戦の前に士気向上のため。ととるべきなのか、縁起が悪いほうで取るべきなのか。
そんな判断などとらずに、タラの塩漬けや、勝手知ったる野菜のスープを味わう]
食べたらゆっくり休みなさい。ああ、こら!暴れるな!まったく、いつまでたってもあんたらは子供なんだから!
[どこか野戦場のような賑わいとともに夕暮れどきは過ぎていった*]
― 野営地 ―
[ 多くの言葉を費やさずとも、伝わるべきは伝わるものだ。
タイガからの短い労いの言葉と満足そうな笑みは>>78留守を預かったナイジェルにとって、それだけで数多の褒賞に値する。
進言についても諾を得れば、即座に副官が伝令兵へと必要な先への連絡を命じる。 ]
総大将、ですか。それはまた。
[ 次いで告げられたクリフ・ルヴェリエの消息には>>79さすがに驚きの色を浮かべたものの ]
...なるほど、領主を継がれたのですか。
ルヴァリエ卿は、ブリュノーの第一王子とも懇意の筈ですし、お若くとも、騎士としての研鑽も積まれ、人柄も確かな人物ですから人選としては頷けます。
[ 三年前のただ一度の邂逅、けれど、短いその交流の中にも、確かに伝わるものがあった。
敵国の将と言っていい相手にも壁を作らず、奇縁を喜んだ青年の笑顔を懐かしく思い出す。>>22 ]
私は、花を見に来たのです。
[ あの時、自らのブリュノー来訪の理由を、ナイジェルはそう告げた。
クリフのように、率直に告げる事が出来ず、謎かけのようになってしまったのは、その花が最初から手の届かぬ高嶺の花である上に、余計な噂で傷一つつけてはならない相手だったからだ。 ]
今を逃せば、二度とは見られないと思いましたから。元気に咲いているのを確かめる事が出来て、安心して国に帰れます。
[ そう、あの日、確かに幸福そうに...彼の花は美しく咲き誇っているように見えたのだ。 ]
名高きガルニエ騎士団領ですか、それはぜひ一度訪ねさせて頂きたいものです。
我が国においでになる事があれば、きっと私が御案内しましょう。
もし機会が巡れば、一手お手合わせ願えますか?
[ 別れ際、いつか自領へと誘う言葉は裏表ない本気のようで>>23ナイジェルも、その夢のような話に本音を返した。
あの時願った手合わせは、戦場での命の奪り合いではなかったけれど。 ]
しかし総大将殿とあっては、御挨拶に伺うのも骨ですね。
[ 少なくとも、すぐに前線に出て来ることはないであろう相手に再会するには、こちらがそれなりの威を示し引っ張り出すか、喉元まで攻め入るしかない。
しかし、それを苦労とは感じても、不可能とは思わぬ顔で、ナイジェルは楽しげに笑った。 ]
[
正直、彼が喜ぶ顔を見たいという贔屓の結果であるのは否めない。
もしかするとタイガが、将官用よりレトと一緒にそちらの浴槽を使いたいと言い出すかもしれない、とも、想定していたのだが。 ]
は?風呂で軍議をですか?
[ 貴婦人のような例えで呼ばれる事にも、だいぶ慣れてきたナイジェルだったが、今でもたまに、冗談か本気か分からぬタイガの物言いに首を傾げることはある。 ]
それは、私は構いませんが、年嵩の将官は、のぼせてしまうのでは......
[ 結果、真面目に進言してから冗談だと知り、苦笑した。 ]
私も、まだまだだな...
[ タイガを見送った後、副官に零すと『レト殿が羨ましいとか言い出さないでくださいよ?』と、真顔で言われ ]
...いつから私の心が読めるように?
[ こちらも真顔で返したら、副官の肩が、がっくりと落ちた。* ]
邪魔な奴ら全部たたき出す、とは過激なことを言う。
[ むしろ謂れもなく叩き出されてきただろう部族の血を引くレトだが、その口調に恨み節は感じられなかった。
だから、指摘する声も感嘆の色を含む。]
意見のあわない者たちとも落とし処を見つけねば、国などというものは成り立たないからな。
安心しろ、そういうことは兄が面倒をみる。
― 王国軍野営地 ―
[さて。野営地に正規軍の姿はあったか無かったか。
いずれにしても
案内してくれた兵(ナイジェル麾下の部隊章を付けていた)について行った先に、目を瞠るものがあった。
川の側に設えられた広い浴場には大小の浮き台が浮いていて、滑って遊べそうなスロープまでついている。
一番高く組まれた滑り台からは、下の川にだって飛び込めた。]
おおぉ……!
[あまりの豪勢さに驚いていたら、両脇から歓声というか雄叫びをあげて猿どもが突進していった。
ぽいぽいと衣服が宙を舞い、どぼんどぼんと水柱があがる。]
こらっ!待てよっ!
俺も行く!
[咄嗟に制止じゃなくて混ぜろが出るあたり、やはり猿の親玉だった。
衣服を脱ぎ捨てて湯船に飛び込む。
既に浮き台の上で落とし合いだの、スロープから飛び込んでどちらが水柱を高くあげられるか競争だのも始まっていた。]
― 旅路の邂逅 ―
[野盗たちの真っただ中に飛び込んで間もなく、賊の一部が自分から注意を逸らした事には気づいていた。
ちら、と視線向けた先には、囲まれていた男が剣を取り、向かって来た賊を殴り倒す姿。>>54 >55]
お、けっこーやるぅ。
[呑気に言いながらも、剣舞の鋭さは失われる事はなく。
程なく、野盗団は皆、地に伏した]
一人旅に絶対安全、なんてないもんでしょー?
今回は、俺がたまたまこいつら狙って張ってたからよかったけど、ふつーはこうはいかないよー?
[礼の言葉>>56にはざっくりこう切り返し。
この辺りの者か、という問いには首を横に振った]
いや、俺は一人旅の途中。
路銀が怪しくなって来たんでね、手っ取り早く稼ぐために、野盗退治のお仕事してたところだよ。
[ある意味とんでもない事をさらっと言って。
続いた申し出に、ひとつ瞬いた]
ん、どうせ次の村までは俺も行くつもりだったから、構わないよ。
護衛のお仕事も、結構よくやるし。
[仕事として依頼されるなら、引き受けない理由はない。
稼げるときに稼ぐ、は旅の鉄則となっていた]
あーと、俺は、ノーラっての。
騎士団領かぁ……その内行ってみようかなー、って思ってたとこだなぁ。
んじゃ、立ち寄る機会があったら、その時はよろしくー。
[相手の名乗り>>57に、そんな軽い口調で返して。
けれど、その後は遠回りやら気紛れな方向転換やらを繰り返して、結局騎士団領を訪れる機会を得る前に国に帰る事となっていたのだけれど。**]
― 野営地/軍議の席 ―
[ やがて、改めて招集された軍議の場で、タイガから示される作戦を聞く>>98 ]
敢えて隙を作り、油断と功を焦る者を誘う、ですか。なるほど。
敵軍の撹乱は、元より
[ 先鋒を請け負うノーラの力強い宣>>107にナイジェルは笑みを向け ]
これまでの我が軍の戦法とは一線を画しますから、意図をすぐに読まれる危険も少ない、理に適った作戦だと思います。
[ しかし、と、ナイジェルは、広げられた地図の中央を見つめた ]
敵軍の分断を狙うのであれば、更にもう一手......こちらの意図を読み違える要素を加えてはいかがでしょう?
具体的には、投石器とそれを守る騎兵から成る一部隊を王都アマンダへ向けるのです。
[ す、と、指先が中央から王都の方へと動いた ]
無論、実際に王都を攻撃する意図はない。
ですが、我が軍が王都を獲りに動くことを懸念して引き寄せられる者もあるはずです。
[ あまり多くを引き寄せてしまっては、その部隊そのものが潰される可能性はある。しかし、囮とは、もともとそういう危険を負うべくして負うものだろう。 ]
お任せいただけるなら、私がそちらの指揮を執ります。
[ 蜂蜜色の瞳が、意志の光を湛えてタイガに向けられる。** ]
[クリフの解説>>90に頷く。弓兵の利点も考えた。けれど、]
ブリュノーにも魅せる戦いっていうとぉ…
最初の衝突時に待ち構えて弓兵ってのも
なんか違う気がしまして、ねぇ。
[肯定>>91を受けて、ほっと安堵の息を漏らす。
どんな意見も懐広く耳を傾ける──それは上に立つ将として大きな資質だろう。クリフが作るそういう軍議の雰囲気は有難かったし、だからこそ良い作戦が練り上げられてゆくのだろうという信頼もある。]
[渡された配置図>>92に目を通す。
なるほど…正面衝突となる今回、後続から次陣を繰り出しやすい安定的な陣形と言えた。後続の騎兵も、戦局を見定めながら遊軍的に動きやすそうだ。
一番槍を騎兵に──と進言した、男の意見も汲まれている。
そうしてクリフの口から、その一番槍の名誉を賜る将の名前が発表された。]
おぉ。婆様なら、見事な先陣を切ってくれそうだねぇ。
[次に各部隊の配置の話に移る。男が率いるリンデマンス国兵は、ナネッテ隊の後方右翼──王都アマンドにより近い方を受け持つことになった。
軍議が終了する頃には、居並ぶ軍団長らの瞳に、この戦いを成し遂げるという強い光が煌いていた。*]
[自分の天幕へ戻ろうとするところに、ナネッテから声>>102を掛けられ立ち止まった。]
はっははぁ。先陣で勇猛に敵を蹴散らしてもらえれば、
気持ち的にフォローになりますよぉ。
[フォローは物理的なものだけではないと伝えて微笑む。
続く忠告は、神妙な顔をしてしっかりと受け取り、]
単純な命令…
何かあったら援軍…
突出注意…
[ひとつひとつ指折り数えながら頭に刻み込む。あとは、いざ戦場に立った時に、正しくそのアドバイスを記憶から引き出すことが出来るかだ……]
[おそらく、気負いすぎてしかめっ面をしていたのだろう。
不安を吹き飛ばすような笑み>>103が、最後に、物理的殴打音と共に活を入れてきた。]
…、あ〜〜〜…
そうですねぇ。はい、
[背中は若干痛かったが──三割と言われれば、少し気持ちも楽になる。]
王様として期待に沿えるよう、頑張りますよぉ。
だからちゃんと出来たら
婆様、誉めてくださいねぇ。
約束 …――ですよぉ。
[お互いに生き延びて戦の後を迎えられるようにとの願いを篭めて、ささやかな約束を口にした。*]
[明日に戦を控えた晩飯>>96は、実に豪華なものになった。滅多に食べることの出来ない魚肉入り、かつ自国産の美味い野菜たっぷりの煮込み料理ということで、リンデマンス兵たちのテンションも高い。
そんな兵たちに混じって、王様である男も食事をとっている。]
……そうそう。 こーれなんだよなぁ…
[味わうというより──考え込むように呟いた男を、兵たちは不思議そうに眺めていた。*]
― 連邦軍野営地・司令官天幕 ―
[食後──…
漆黒が空を覆い、星明りが散りばめられた夜。
クリフの天幕に訪問者があった。]
こんな夜更けにごめんねぇ。
ちょーっと話したくて。
[顔を覗かせた男は、右手に小さな瓶を持っている。中身は米で作った酒だ。]
明日があるからねぇ。
まぁ、ちょっとだけ…
はっははぁ。旦那あたりに見つかったら怒られちゃうかなぁ?
[などと軽口を叩いたものの、実際にローランドに見つかったら、多分酒席に混ざるだろうとも思っている。]
[杯を借りて互いに1杯。少なめに注いで、唇を濡らす。
喉を通る滑らかな酒は、ほんのり甘みを含んで香が残る。]
────。
こうやって二人っきりなのって、
ブリュノーの王子を騎士団領に連れていった時以来かなぁ。
[しばし反芻してから、あの時>>0:39──と続ける。]
ブリュノーには“再び緩衝地帯として機能してもらう”って
クリフ殿は言ってたよねぇ。
属国化しないという心意気は俺も同意するけどぉ…
今回の騒乱を国土に招いたのはブリュノー自身だよ、ねぇ。
なら今回は収めても────また、いずれ同じことが起こるかもしれないよぉ?
そうなったらさぁ、また戦争が起きるのかな?
覆水は元に戻らないし、
戻る必要もない──… と俺は思うのさぁ。
[謎かけのような言葉を最後に、男は手元の杯を仰いで空にする。]
あぁ… 返事はいいんです。
ただ。戦が終わるまでに考えてほしいなぁっと思って、ねぇ。
[宿題。と冗談めかして言って男は笑った。]
寝る前にお邪魔しちゃって、ごーめんねぇ。
それじゃあ…… おやすみなさい。
[中身の残った酒瓶は置いたまま、ひらひらと手を振って
上官の天幕を後にした。**]
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