情報 プロローグ 1日目 2日目 エピローグ 終了 / 最新
[1] [2] [3] [4] [5] [6] [7] [8] [9] [10] [メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
[けれど、言葉にして注がれた毒は、脳裏を離れなくなる。
自分の中に、嫉妬の気持ちはなかったろうか。
“ナサニエル”が頼りにするのが自分であれば良かったのにと。
目を閉じてしまえば、そこで縺れ合っている両者の息づかいと重怠い翼の擦れ合う音、生温かな体液が混ざり合う匂いを、別の面差しに変換するのは実に容易い。
共感の魔術を通して、官能のなんたるかを浴びるように追体験しつつある今、
むしろ我が身にとの誘惑に抗し難いほどだった。
身体を動かして気を紛らわせようとすれば、手首に食い込む茨の痛みに失明天使が喜悦を迸らせる。
ああ ── 痛いのが、快感なのだ。]
[前戯だけでも目眩がしそうだったのに、結合が果たされれば、もはや臨界を超えてしまう。
肉の歓びを汲み上げる経絡は目覚め、連鎖するように爆発的につながり、身体を駆け巡った。]
── … んあ っ !
[それは、神の御前ですら経験したことのない法悦だった。
オーガズムに達するという感覚を知り、クレステッドは愕然とする。
これは… こんなものが、 どうして
現実には他者の肉体に起きたことであるが、認識だけで、もはや無垢には戻れないものはあるのだ。
この先、堕天使に交わりを求められたら、どうなってしまうのか。
これまでのように、強制的なエナジードレインだと信じることは、もうできない。
── 揺らぐ。*]
[ 最早導く者は此処に非ず。
頭の片隅で迷い子は思う。
愛で育てたあの花は、あの街は、
どうなっているのだろう、と。
悲嘆に暮れた所で何も変わらぬのに。
翼を折られた鳥の生きる場所は籠の中。
一層、舌を切られてしまいたかった。
悲しみを知らなかった。
苦しみも叫びも、涙も。
だから何一つ分からない。
胸が突っ返そうな時、
唇が引き攣り苦悩に身を震わせる時、
どうやって縋れば良いのかも、解らない。 ]
早く、……取れ。こんなの、要らない。
[ 散々苦しめられたものに顔を歪ませる。
快楽を拾い集めるにはまだ幼くあるが
随分と馴染んでいるのは確かだ。
上がる息を抑えながら一つ一つ、
言葉を伝えるよう懸命に唇を動かすも
露骨に表情を崩した。 ]
あ、の人達は、関係……ない。
お前には、ぼくが……
[ 巻き込みたくないと反射的に告げようと
選んだ言葉に自ら目を見張らせ。
悩むもの、眉を下げて口にした。 ]
おまえ、は。
ぼくを、こんな体にしてもまだ、
満足、……しないというの。
[ それは他者を気遣う迷い子の想い。
結果的に逸れた魔力は僅かであれど
完全なる精神の支配は免れた。
迷い子の声は上擦るもの瞳だけは
爛々と光りながら邪眼を見抜く。
三面の鏡に背き優雅に腰掛ける男を睨み
引き摺るようにして男に近付いた。
足元まで辿り着けなくとも構わない。
その顔を見てやれたらそれで良かった。 ]
お前のせいでぼくはこんなに苦しいのに
どうしてこんな事ばかりするんだよ……!
[ 言葉にして初めてこれが苦しいのかと理解する。
天にいた時は知り得なかった感情に
揺さぶられながら調節がうまく出来ない。
また溢れてしまいそうになるから視線を
逸らせば床に数滴また零れてしまった。 ]
[ 迷い子の頭の中で様々な考えが浮かぶ。
言うことを聞けばやめてくれるのだろうか。
その考えをもう一人の自分が否定する。
いや、それではいつまで経っても
変わることはない、と。
熱に浮かされ憔悴した体に鞭を打った。
椅子に腰掛ける男を見上げ息を飲む。
一つ一つ言葉を正確に伝える為に。 ]
脱がせたいならお前が、此処に来れば
いいだろう……?
[ 命令をしているのはあの男で
反抗した所で何も見出さないと
思っていても高みの見物をされるのは
耐えられなかった。 ]
手を出すな……か、…それは何だ?
取引でもしてるつもりか?
[>>1:178流石に穢れた身で天界に戻れない事は、
理解しているらしい。
いくらか強さを取り戻した瞳に、笑みが漏れるが、
どうにも滲み出る驕りは気にいらない。]
まるで身代わりになるように言うが、お前をここに縛りつけて
奴らを始末しに行ってもいいんだぞ?
[なすすべなく仲間達が殲滅されていく様を、見ているがいい。
と、そこまで続けて]
……お前を放り出して、外をうろついてる連中の餌に
くれてやるのも良いな。
代わりは、斥候部隊の中から見繕えばいいだけだ。
[>>1:179まさか、オズワルドという存在に執心している事を、
彼自身に見抜かれたとは思えないが。
仮にオズワルドがそこに弱味を見出したと考えているならば、
そんな情は通用しないのだとわからせる必要がある。]
まあ…それがお前の"願い"だと言うならば、
態度によっては、考えやってもいい
[その態度が果たして悪魔に願いを乞うのに、相応しいのかどうか。
睨みつけて来る瞳を、冷たく見返せば言外に伝わるだろう。
その時ふと、同族達の会話を思い出し、付け加えてやる。]
……そうだな。
両手をつき、頭を下げて必死に懇願して見せろ。
勿論、悪魔に願いを叶えてもらうのには何が必要か、
それを忘れてはいないな?
[オズワルドに其処まで告げると、再びベッドに突き倒し、
仰向けになった腹部に尾の先端を近づける。
生殺与奪の権利はどちらにあるのかを、知らしめるために。*]
……さあな。
[取引かと言えばその通りだが、>>220だからと言ってそうだと
素直に返す必要はないと、適当にはぐらかす。
ついぞ先程まで、この身を好き放題に荒らした悪魔への
ささやかな反撃のつもりでもある。
とは言うものの現状囚われの身、オズワルドが優位に立つ事は
無いようだ。]
……っ。
[天使達を庇うと言えば、此処に縛り付けて始末しに行くと言い
外に放り出して悪魔達の餌にすると、重ねられる。
そう出れば
『何れにせよ貴様が戻る頃には自分の亡骸が転がっている事に
変わりは無いぞ、後始末が大変だな?羽だらけだ。』
……などと返すつもりだったが、喉の奥に飲み込んだ。
花嫁にすると言われたものだから、それなりに殺されない理由が
あるのだと思っていたが、結局の所はオズワルドの死など
如何と言うものでも無いと解ったからだ。
つまり、自害を盾に取るのも無意味だという事。]
[ただし、斥候に向かっているだろう天使達を護りたいという
気持ちは変わらない。
彼が言うように、確かに“願い”にあたるものでもある。
未だ鋭い目線を向けているが、冷ややかに見返して来れば>>221
“願い”を告げる態度では無いと示されているようで
不意に目線を外した。]
信用出来ない。
考えるのでは無く、実行しろ。
[そうして願いを叶える為の条件が出されたが、
彼の存在は偽りばかり。彼が告げた事柄に対し、オズワルドが
認識したものと真逆どころか明後日の方を向いた行動を取る。
仮に彼の足元にて頭を下げたとして、本当に天使達を
見逃してくれるのか、その保証は何処にも無い。
そのようなあやふやな願いではないと改めて告げる。]
……悪魔への願いの対価など理解している。
元々自害するつもりだったのだから、いくらでもくれてやろう。
贄が必要なのだろう。
[ジェフロイの腕の中から、再びベッドの上へ突き倒される。
抵抗する余力も無いので、体勢を立て直す事も無く
力なく仰向けになって彼を見上げた。
死ぬだの死なないだの、言っている事が矛盾だらけで滅茶苦茶だと
オズワルド自身良く解っている。
しかしそれはジェフロイにもぶつけたい話でもある。
貴様にとっての花嫁とは、一体どの様な存在なのかと。
悪魔の認識に於いての婚姻はどのような仕組みで成り立って
いるのかと。
聞けば聞く程花嫁の存在が軽く思えて。
何故だか、意味も無く胸の奥がちくりと痛んだものだから。*]
[朝には陽光だった彼が、夜に堕ちていく。
遠くに見るは、帰れぬ場所。戻れぬ天上。
彼が悲嘆に暮れるには、十分な距離感。
何も知らなかった無垢に教えるのは感情の贅肉。
余分だと、愚かだと天使だった頃の彼が見下ろしたもの。
今は彼を変え、彼を惑わし、彼を変えていく。>>211
彼は泣くことを知らなかった。
悲哀以外に流す涙も知らなかった。
愉悦に惑う未熟も、内側から他に侵されることも。
男の唇から零れるのは、微かな満足を宿す呼気。]
[彼を苛む怪物は、召使も呼ばずに彼を眺めていた。
身体の節々に灯した熱に負け、またも思考に囚われる姿。
天では斯様なほどの困惑を受ける経験も無かっただろう。
彼の唇は偽りを吐くようになった。
支配者へ媚を売り、婀娜を振りまくようになった。
天使としての資格が鍍金のように剥げていく。
彼のうつくしさを参じていた唇はそれでも飽きを知らずに笑みを含んだ。>>212]
そうだね、
君が欲しがるようになれば取ってあげよう。
[彼の望みと相反した救いの語は揶揄に塗れ、組んだ長い脚先が微かに揺れる。小さく円を描く爪先は、そのまま彼の体内を攪拌する命令となった。>>213]
――――…、
[しかし、彼が撒くのはこの期に及んで博愛だ。>>214
己の性根の悪辣を知るが故、自らを使って気を惹いて見せる。
全ては天への献身、神と同胞への愛の為。
笑んだままの顔が、緩く傾いで視線は斜に。]
その身で私の興を買うか。
君が望むなら戦線に上がるのも吝かではないが――、
私の流儀は些か血生臭い。
邪眼で捉えた獲物が、同胞に剣を奮う様など見物だよ。
中々の茶番を演じてくれる。
[彼の偽りを聞きながら、口にするのは邪悪なる手練手管。
自らが態々剣を取り、力を奮わずとも。地獄を描けるとは、己の赫を知る彼なら理解出来ること。]
[彼の指先が着衣に掛かったと云うのに、男の眸は僅か熱を下げていた。冷たく見つめる眼圧は、彼を詰るよう。布地が解け、ゆっくりと白皙の面積を広げる脱衣は、艶然とした背徳を伴うにも拘わらず。>>215]
私は退屈こそを厭うよ。
ああ、愉しいとも。
君が屈辱に塗れ、魔族に従う現状は特にね。
[彼を受肉させ、延々嬲って大分経つ。
身体の奥底は、既に処女と云うには姦しいほど慣らされ、快楽を知らぬまま、淫魔の如き色香を帯びる。
爽やかなネロリの香りも、今は彼の艶を引き上げるファクターにしかならず、鏡の中の彼も弱々しい。]
[彼が声を紡ぐほどに、空気がしとどに濡れるようだ。
たっぷりと淫らを含んだ空間、小さく鼻を鳴らして鼻孔で味わい。]
無論だ。
まだ、始まりに過ぎない。
[如何すれば、渇きを覚える我が身が癒えるかは知っている。
靴先を揺らして招くは、彼の接近。赦すは己の眼前。
どれだけ身体を重くしても、彼は勇敢を司る。>>216]
どうして――――?
余りに簡単なことを問うのだね。
君のその顔を視、その声を聞く為だ。
[彼の一挙一動は、己の執着に火をくべる。
彼の無意識に誘われるなど、己も未だ未だ若いらしい。>>217]
[這うようにしながらも、彼の遅々はやがて己の下へ辿り着く。
迷いながら、戸惑いながら、それでも前へと進めば望む場所へ。
微かに瞳を揺らし、紡がれる呼気が近付く。
もっと、と強欲に意識が肩むのは自覚あることではなく。
とうとう、己の靴先が彼の胸へ届く距離で唇を開いた。]
脱がせて、なんて。
随分と熱烈な誘い文句だ。だが―――、
[ふ、と一瞬唇を歪めた嘲笑。>>218
けれど、継いだのは、彼の前髪を五指で掴む凶行。
太陽と同じ光色に触れ、彼の顎を持ち上げさせる膂力。]
君に迎えは来ない。
あの御使いらも、遠からず魔王の玩具となるだろう。
[彼の頭を引きずった先で、男は組んでいた脚を開き、迷子を見下ろした。彼の近づく頬にぶつかるのは、確かな熱気。卑俗な欲に塗れた男の中心。>>219]
君が強請るなら脱がせてあげよう。
しかし、君は怠惰を謳歌する立場にない。
[ずる、と己の腰から、またあの悍ましい触手が顕現し出す。
先ほどよりも、闇色は濃くなり、些かの暗赤色にすら染まる。
ゆっくりと拡がり始める触手は、全てが彼の下へ。
頬に触れ、首筋に触れ、開いた襟よりそぅっと忍び込んでゆく。
ねとり、と、彼の肌に、濡れた感触を教えながら。]
[くるりと彼の髪を掻き混ぜ、上から降らすは口を開けろと命じる声。
消耗した彼が大した抵抗も取れぬと知りながら、己の兆しを隠していた装いが分子のレベルで分解する。
むっと彼の鼻先に突きつける情欲の匂い、眼前にそそり立つ陰茎は人が有するものと違って、硬いチキン質に覆われ、細かい隆起が火山岩を思わせた。]
そろそろ私も、愛撫以外を教えてもらおうか。
君の同胞が戦う内で、奉仕に耽ると良い。
[彼の頭を招いて、屹立に添わす。
意識を外から内へと収束させる行為。
己の余所見は悪びれぬ癖、彼の意識が逸れるのは、どうしても許せなかった。*]
しないのか?
……なら、仕方がない
有言実行してくる事にしよう。
[>>1:224どうやら提示した条件に、何も保証がない事を
気にかけてか、オズワルドは仲間の無事を約束するよう迫る。
だが、それを知って尚、わざと言葉尻を捕らえ、
力の入らないオズワルドの片脚だけを再び枷で拘束してやれば。
>>1:225不敵な笑みを見せて、彼に背を向け
部屋の外へと通ずる扉へと、ゆっくりと歩みを進めた。
彼に決断と懇願を実行させるために、ことさらゆっくりと]
[気のない風で林檎を齧るその横で、愛しきアルジュが身を震わせる。
押し殺された呻きと翼のさざめきは、天使と淫魔の放埓な交わりよりもよほど官能を呼び覚ますものだった。]
なんだ。もう
[蹴りつけてこようとする義憤も、身をよじらせた瞬間の気づきも、この白銀の無垢は明白に表にみせてくれる。
快楽の極まり着く瞬間の、ほの淡く染まった肢体がどれほど艶めかしいか。
当人に見せてやりたいものだ。]
間接に感じるだけでは焦れてきたか?
ほら、向こうはまだ満足していない。
また、"来る"ぞ。
[淫猥に堕した天使の欲は留まることは無く。
幾度も頂を極めては、なお搾り取るように腰を上下させている。
それでも飽き足らず自身の陰茎を揉みしだき始めた天使の痴態に薄く笑って、アルジュの側を離れた。]
まだ足りないだろう?
手伝ってやる。
[水を向けられた魔王の天使は、爛れた声を期待になお弾ませる。
律動するその背へと、良くしなる木の枝を振り下ろした。
天使の背に破裂音が弾け、白い肌に赤い筋が刻まれるたびに仰け反った喉から声が迸る。
苦痛に咽んでいるだけでないのは、明らかだった。
天使が感極まった声で啼き、身体を二つに折って身もだえれば、待つてぃたとばかりに淫魔がその豊満な胸を揉みしだき、充血した尖りを舌と指で嬲る。
感極まって身を起こそうとすれば鞭の乱打を浴び、うつ伏せになれば淫魔の責めが待つという繰り返しの狭間で、やがて天使は逝き果てた末の失神に至った。]
[1] [2] [3] [4] [5] [6] [7] [8] [9] [10] [メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
情報 プロローグ 1日目 2日目 エピローグ 終了 / 最新