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くぅ……あっちを、どうにかしないと…!
[即時性の低い歌魔法には分が悪すぎる。
泣く女達が居る限り、旋律は乱され、言葉は掻き消される。
歌魔法が機能しない]
[ 踊るようなステップ。
絡み合う視線と、ちかりと火花が飛ぶほどに合わさる剣。
お互いの事だけを考え、お互いの呼吸だけを見つめる時間。
上達ぶりに敵ながら感嘆の思いを抱く。
3年前の時点でも、ソマリの剣術はほぼ完成に近かった。
取り逃がしたことが、それを更に高みへ押し上げてしまったというのか。
何故、こんな達人が、天才が、
いつも、
いつもいつもいつも、 ]
あんたが来るまでかなりいろいろがんばったんだぜー
努力は認めて首をおいてってくんなぁ!
[もはや取り繕う必要はないとばかりに、剣を抜き払った。
周りは皆、それぞれの敵で手一杯。
なればこそ、ここでソマリアランが自らの手で、役割を果たさなければならないと、剣を振るう]
― 戦いの終わり ―
指揮官が白兵戦に望むとろくなことにならない……
あれだけ口酸っぱく言われていたのに、双子ゆえか――
[最後振り下ろした剣は、イレギュラーによってテオドールの首から大きく外れ、宙を斬る。
ソマリの太腿に剣が刺さっていた。
騎士団の若者――ベリアンのばら撒いた薬を服用し、そして今まさに地を這い屍兵になったものに刺されたのだ――]
[キィンと唸る耳に名を呼ぶ声>>628が飛び込んでくる]
大丈、夫…… ヤコブ!!
[襲われたわけでは無いため問題無いと返しかけるが、視線を向けた先で敵の刃がヤコブを襲ったのが見え、悲鳴のような声が上がった]
[テオドールの止めの一撃は、剣で宙を切りきって身を捻り背中で受けた。
ソレは鍵を守る為であり]
ヤコブ!
[彼へと"鍵"を投げる――まるでその"鍵"は、自ら望んだかのように、ヤコブの手へと飛んでゆき――
そしてそれを見届け、その場に崩れるように倒れた]
くそっ。
いいから、そこを、どけっ!
[頭に響く音を強引にねじ伏せて、相手へと向かう。
その向こうでは、団長と魔王が切り結ぶのが見えていた。
3年前に見た光景と同じ。
いや、さらに研ぎ澄まされた、息をつく暇もない剣戟。]
へっ、大魔女様は直接はこねーのか。
それなら万々歳だ、人間相手ならどうってことねーんだよ!
[超小声で悪態をつく。
腐っても悪徳商人、火事場泥棒、コソ泥、乞食、食い逃げにスリ、違法によって生きてきたモノなのだ。
憲兵の視界くらい、横目で解る。映らないように、目だたないように。盗みの基本中の基本だ。]
……
[ここは港町。水と風の良い場所。
下げた宝石を片手に握り、猫がその手の上をふみふみする。
隠すように、街中に点点と落とされる宝石。
雑踏が引くまでに、それなりに散った事だろう。誰かが手に取って持ち帰るならむしろ被害が拡大して幸いである。]
それを、頼む―― 門を、閉じてくれ……
[――退き鐘が鳴っているだろうか。
この事態に即座に対応できるほどアドリブ能力のある団員は育てられたか――]
(だがもう、どうしようもないな。
眼は開いている。空は、今日は晴れている。星が見えている――)
[否、もう、開いていない――]
―テオドールとソマリアランが対峙する頃―
左翼、いっきに押し上げて!
後方の敵の注意を引き付けて、右翼を手薄に!
第三陣、左翼の押し上げと右翼の補佐を!
屍鬼が聖水にやられてもこちらが押し込まれないようにして!
右翼の退路は絶対に死守せよ!
ハーピー隊、バリスタを壊したら騎士団の後方部隊へ投石開始!
[采配は、元々得意ではない。
それでもテオドールが勝った時のために、少しでも――]
[その終わりが唐突に、見えた。]
団長っ!
[危ないと、とっさ放った警告はバンシーの声と戦場の喧騒に阻まれる。
騎士の鎧を身に着けた屍兵が、団長に刃を突き立てる。
その瞬間を、手の届かないところで見ていた。]
[ 驚きは半瞬。
己の死を読もうとも、それでも体はすでに次の攻撃を準備していた。
剣撃は予定通り、ソマリの体へ向かい、
そして、予定を外れて、ソマリの背から心臓を刺し貫いた。 ]
……お前は……!
[ 投げられる鍵。
それの向かう先は。 ]
[ 全ての視線が鍵へ向かった。
テオドールも向かいかけた。
だが、それでもテオドールは魔王だった。 ]
く……!
[ 己がすべきことは為した。
だから。
……撤退だ。 ]
[クロイス家の歴史の中で、魔力を持つ子が生まれたのは、かの物語の時代から数えてたった1人。
その子に与えられた役割は、"鍵"を使い手に渡すこと。それを知るからこそ、古妖精はその子を育てた。
"鍵"の封じる鍵は、その子自身の命。
だから、必ず、何度繰り返そうと――ソマリアランは、必ず死ぬのだ**]
団長!!
――――――!!!
[テオドールの一撃を受けて、ソマリの背から赤が散る。
顔をあげたその瞳と、視線が交わる。
そこにあった顔は、表情は、まぎれもなく、]
アラン!!!
[喉の破れんばかりに叫ぶ。
その手元に、"鍵"が飛び込んできた。]
聴け、なほ叫ぶ髑髏、急瀬の小石、
影せぬ冥府──
[《奈落の書》に書かれた古韻の咒文を詠唱し、身体呪文たる印を切る。
魔法陣を描くのに使われた触媒が、ほのかに浮き上がった。]
[地面から滲むように闇が湧き出して、魔法の光と対消滅してゆく。
ひとつ。またひとつ、戦場の光が飲まれて、闇が濃くなる。
戦う者を敵味方の別なく呑み込み、まだ詠唱は続く──]
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