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[太い脚に、刃如く雄々しい凶爪。
鋭い牙は毛並みと同じ黒に染まり、黄金の瞳だけが輝いている。
王の命令に従い、大気を踏みつけ、空に踊りかけたが―――…。
ふと、傍らのダークエルフたる同胞に視線を向けた。
口ほどに物を言う黄金色が揺れ。
―――― 彼は果たして、飛行出来ただろうか?*]
[ 腕に抱えたカヤが、僅かに身動いだ気配に視線を落とす。その顔に浮かんだ微笑みと、こぼれた言葉を拾うと>>201 アルフレッドは、一瞬目を見開いてから苦笑した ]
もう、お前たちを置いては行かないって、約束しただろう?
[ それは、単独行から戻ってすぐ、心配したという言葉と胸を叩きながら頬を濡らすカヤの様子に>>199すっかり狼狽えて、半ば、その涙を止める為だけに結ばされた約束だ。
あの時は、おなごを泣かせるとは何事、とばかりに、フランからの圧も相当強かった覚えがある ]
お前らは、ほっとくと、どこまで無茶するか判らないからな。
[ 聞こえてはいないだろうぼやきを口にしながら、カヤの額の傷を手巾で押さえようとして、自分の右腕にも裂けた傷があることに気づいた。
どうやら、黄金の柱が降る直前、ローゼライトの放った魔力弾が>>144知らぬ間に、掠めていたらしい。傷を負ったのを気付かぬほど、他に気を取られていた、という証拠だったが、とりあえずそれは意識の外に追いやった。
傷の手当はカヤが目覚めてから頼めばいい。それよりも、今の問題は頭上にある ]
(魔王軍に備えた結界は、すぐには破れないだろうが)
[ 聖乙女の力に守られた王都と、ある程度の規模の都市は、まだ持ち堪えているだろう、けれど、守りの術を持たない村や小さな町は、どうなっているか...想像に難くない ]
まさか、魔王より傲慢な輩がいようとは、な。
[ ぎり、と、奥歯を噛み締めて吐き出した声は低く苦い。
見上げた空の向こう、黄金の槍を降らせる一点を、視線で貫かんとばかりに、アルフレッドは睨みつけた ]
[ 程なく、辺りを覆った土煙が、強大な魔の手によって吹き払われ>>205今の今まで、互いの命を奪おうと対峙していた魔と人の姿が、曝される ]
クロート!フラン!
[ 声は聞こえていたが、目でも仲間の無事を確かめると、確かな安堵が胸に広がる。その安堵に浸る暇もなく、魔王の声が決戦の一時休戦を告げた>>208 ]
クロート...どうする?
[ カヤはもう目を覚ましていたろうか?まだならば抱えたまま、目覚めて歩くと言うなら、その身を支えて、クロートの方へと歩み寄る。
どうやら、魔族達は、魔王に従い天からの介入者を排除にかかるつもりらしい ]
......魔王と、あの声の主が互いに潰しあってくれるなら、好都合と言えなくもないが。
[ だが、と、アルフレッドは黒曜の瞳を再び天に向ける ]
あの黄金の槍ひとつに籠っていた力すら、魔王がクロートを撃とうとした魔力に拮抗していた。
[ そのどちらもを間近に受けたからこそ、測ることが出来た事実。
魔の王の一撃と同格の力を大量に降らせる程の相手......魔王の本気が未だ発揮されていなかったとしても、易々と倒せるものではないだろうとの予測は容易い ]
それに...一刻も早く、あれを止めなければ、犠牲は増えるばかりだろう。
[ 言葉にしてから、小さく肩を竦める。どうするか、など、問う前から決まっているようなものだ ]
…ひどい。
"無への回帰"何て
させるわけにはいかない。
[キ ッ と宙に浮かぶ黄金の槍を見詰めた
人を救いたい、
そんな崇高な意思を持って勇者に加わった
わけでは無かった
ただ魔族を倒したい、という捩れた願いから
始まった私の戦いは。
しかし世界の危機を前に
それを優先するという選択肢は存在し得なかった
それは私個人の力で不可能な事は明らかだ。
おそらく、それは各々が素晴らしい可能性を持つ
勇者たちの力を持ってしても――…
...そんな気弱が嫌になる。 ]
受け取って。
[ 何とかしてみせるんだ
まずは体調を万全にしなければ
進む思考も進まない
躯がポウと淡い光を放ち
結んだ黒髪が魔力に揺れパチパチと音を立てる
柔らかい風の音と共に
勇者たちの居る方へ向けて力を放った
広範囲に放ったので体力の消耗も大きいが
より確実に受け取れる方法を。
上手く受け取れたならば傷は癒え
また、魔力が漲るのが感じられるはずだ ]
ふふ、よろしくね?
[己が力の源は大地駆ける" 風 "
ようやく主の役に立てそうだと
耳元で活気に満ちた風が嬉しげに
鈴鳴くのが聞こえた
己の身を取り巻く柔らかな風に身を任せれば
自由自在というわけにはいかなかったが
上空へ舞い立つことに支障は無かった
また、風の力を信じ受けれたなら
誰であっても空へ舞い上げるだろう *]
― 魔王城最深部 ―
[駆けだすのと同時に感じた力>>194に、微か、口の端を上げる。
影に溶け込み己が身を支える力は、魔王の一撃の放つ圧を退け、それに対するだけの加護を与えてくれていた]
おうよ!
俺の、みんなの……そして、俺たちに
それが、この剣の力だぜ!
[魔王>>204に返すのみ合わせるように、光が零れる。
想いを蓄え力と変える。
それは、当代との共鳴の果てに新たに剣が得た力。
透き通る刀身は、その純粋をさを映すもの──とか、そんな説明をする余裕はまあ、なかったわけだが。]
(にしてもまあ、よくここまでシンクロあがったよなぁ)
[同時に、ふとこんな事を考えたりもするのだが。
その先に続く思考は、あらゆる意味で、途中でぶった切られた]
……ったく……なんだってんだ、よ!
[唐突に響いた声>>163に、零れたのは悪態。
合わせるように、聖魔剣が高く、鳴く]
浄化とか無への回帰とか……好き勝手言ってんじゃねぇっての!
[憤りを込めて吐き捨てつつ、見上げるのは、上。
穿たれた穴の先、散っていく黄金の槍にぎり、と歯噛みした所に聞こえたのは、魔王の宣言。>>208]
ああ……あんなのほっといたら、決着どころじゃねぇからな。
一時休戦、問題ねぇよ。
[歌い続ける剣を一先ず収めてこう返し。歩みを向けるのは、仲間たちの方]
どうするもなんも。
……アレ、ほっとくわけにゃいかねぇだろ。
[アルフレッドから向けられた問い>>220に、返すのは端的な答え。
もっとも、それ以外のものなど最初から考えられないのだが]
あと、潰し合い期待するとかさすがにそれ、勇者としてどーよ。
[冗談めかした口調でそんな事を言って、それから、聖魔剣を見る]
こいつも、いけ、ってさっきからうるせぇし、な。
……どーやって、か。
ま、俺だけなら、こいつの力でどーにか。
[聖魔剣の力を解放すれば、一時的に『天翼』と呼ばれる力──翼を得る事ができる。
この辺り、先祖の血も関連しているらしいが、取りあえず短時間なら飛ぶ事はできなくはない]
風の精霊が支えてくれれば、何とか持つんじゃねぇかな、あそこまで。
[言いながら、見上げるのは遥か高みの目的地。*]
村の設定が変更されました。
[土煙晴れた向こうで、仲間たちが無事であるのを確認する。
魔王の手勢がひとつも欠けていないのも見えた。
遙かな高みから響く声と、数多降り落ちる金の流星を見上げ、その先にある一点を睨む。]
未来視はこれであったか。
世界が滅ぶ、とは。
[少なくとも世界を支配しようとしている魔王より、さらに厄介な相手だ。]
では、みなで行けばよいのじゃ。
[カヤの癒しの力を心地よく受け取って、つやぴかになった顔で天を指さす。]
アルフレッドの竜翼とクロートの天翼を、カヤの風が支えたら、きっとみなで乗って行けるのじゃ。
[ふわりと幻視を見せるのは、二対の翼持つ巨大な竜が、風の力受けて空高く舞い上がる姿。
もちろん、みんなと一緒に乗っていくつもりで満々だ。*]
[魔王が発する一時休戦の宣>>208。
異を唱える理由などあるはずもなく、道化師もまた標的を天空へと定めていた]
心得ております。
[名指しと共に紡がれた命>>210に頭を垂れ、道化師の身がふわりと浮く]
光の落ちた先を一度見て参ります。
覚えのある位置でありましたので…。
[魔王らにそう伝え、道化師は姿を消した。
天空の城へと向かう辺りには戻って来る心算だ*]
はは、違いない。
[ 己の言い草に勇者として突っ込みを入れるクロートの言葉に>>230アルフレッドは笑う。笑い事ではない事態であっても、否、そうであるからこそ。
クロートが聖魔剣の輝きにシンクロし、その力を真に目覚めさせるようになってから、アルフレッドは、王国軍が自分たちの囮となってくれて居ることを彼に告げた。これまで彼の重荷とならぬように黙っていたことが、この先は彼の支えとなると信じて。
クロートはその信に見事に応え、それを見届けたアルフレッドは、彼を真の勇者と認めると告げたのだ ]
『勇者クロート、俺はこの国の王子として、いや...お前の友として、最後まで共に戦うと誓う』
[ それは時にすれば、ほんの少しだけ前、けれど、今は遥か昔にも思える日の宣誓だ ]
[りぃぃぃん、と耳鳴りのような音が響いた刹那、金色の光に視界を奪われた。
主からの警告を受けて咄嗟に転じた防護は、衝撃自体を受け止める事は出来たけれど。
受けたそれに耐えきるだけの力が、私には無かった]
っ───!!!
[風と水で編んだ防護ごと弾き飛ばされ、中腹に立つ柱にぶつかった衝撃に息が詰まる。
防護がクッションとなったおかげで骨などは無事のようだが、背にはきっと大きな痣ができるだろう。
舞い上がる土埃も相まって咳込むのを堪えられずも、今の光の正体を知ろうと目を凝らして]
、ごほ、っ
─はっ、
無事、ですっ
ローゼライトも、大事無い、ですか?
[>>166聞こえてきた声の主がどこにいるかもわからぬまま、声を返す。
道化師が後れを取るとは思いはしないが、今の光は全くの想定外。
視界を遮る土煙が晴れるまで、動くは愚策と思いとどまっていたが。
鎮まった場、>>163認識した空のあまりの変化に、今度は動くことが出来なかった]
これ、は…
[けっして自然のものではない、けれどその力は絶対的なもの。
魔王でも勇者でも、ここまでは到達し得ないのではないか。
>>169道化師が言い淀んだその言葉も、聞かずとも分かる程度に圧倒されて]
タイ、ガ
[>>214聞こえてきた声で、ようやく隣にまで近付いていたのに気付いたと顔を向けるまで。
幾筋と空を染める黄金に目を奪われたままだった]
あの魔王に地上の平穏を託すなぞ、どう見ても無理だしな。
[ うん、と頷いた直後、カヤの放った術が>>225腕の傷を癒し、身に力を漲らせる ]
ありがとう、カヤ。
[ 礼を告げた目の前でふわりと風に乗るように、カヤの体が浮き上がる>>226 ]
すごいな、風の術だけで飛行を?
[ 目を丸くして呟く。前から思っていたが、彼女の魔力の容量は、つくづく人並み外れている。それはフランも同じことだったが ]
ああ、こっちも楽に上昇できそうだ。
[ しかし、仲間と魔力を比べて落ち込むようなことは、今のアルフレッドには無縁だ。彼らを支え、先へと道を開く、それこそが己の存在の意味と胸に刻んだ決意は固い ]
───いえ、
急ごしらえで、止め切れず…
[>>215タイガからの感謝を受けても、浮かぶのは申し訳なさだけ。
咄嗟だったとはいえ、もっと強い防護が張れなければならなかった。
もっとも、そんな後悔は>>207領主の呼掛けに一旦途切れて]
分かりました。
微力ながら、同行させて頂きます。
[彼の王から名を呼ばれ、共にと言われたならばそれは決定事項。
空に浮かぶ城へと視線を向け、飛ぶ為に術を──と考えた所でずくん、と痛む背に微か歪んだ。
貴重な回復薬は出来る限り使いたくないし、この痛みが収まるまでは堪えるしか無いか。
そんな考えで改めて術を編もうとしたのだが、ふとこちらを見つめる黄金の瞳に気が付いて]
…………あつかましいとは思うのですが。
連れていって、いただけませんか?
[飛べるのか?と言外に問う魔獣に、見抜かれてしまったかと苦い笑みを返した**]
[仲間たちの方へと向かった時点で、魔王たちの方へ視線を向ける事はなかった。
あちらはあちらの流儀で動くんだろう、というのがあったし、何より仲間たちの無事をちゃんと確かめたかったから。
だから、浮かんだ笑み>>232に気づく事はないまま、これからどうするかの相談を始めて]
[カヤが放った癒しの力のお陰で調子は整っている。
今の状態なら、結構高くいけるかな……なんて思っていた所に出された提案。>>234]
あー……全部乗せの発想はなかった。
[惚けた声を上げていた所に向けられた、問いかけ。>>242]
やってやれねぇ事はないと思う。
多分、だけど。
『天翼』は、俺に向けて力を向けて発動するから……そいつに力向ければ。
シンクロの方は、問題ないだろーしな。
[先に受けた援護の術を思えば、こちらとあちらの波長がズレる事はないだろう、と。
その部分だけは、確信に近いものがあった。*]
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