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― 帝国首座・国立病院 ―
[ 眼を閉じて褥に横たわる青年の姿を、枕辺から見下ろした。 ]
……やぁ、ステファン。久しぶりだ。
もっと早く会いたかったな。
[ 青ざめた頬はすでに生気の殆どを失っているように見えた。
二年前に父の病床に漂っていたのと同じ死臭をぼんやりと感じながら、聞こえるはずもない言葉を彼に掛けている。 ]
……シュヴァルベに行くことになった。階級は一つ上がるが、事実上は左遷かな。
太子殿下、軍務大臣、そして今回の事件。どこまで帝国が関わっているのか全容はわかっていないが、防諜部の不明は明らかだ。
前線にこそ重要な情報、そして人物も配されている。トルステン殿下も然り。それを狙う不届き者を監視せよとね。
……俺たちのシュヴァルベは、あの士官学校は今、どうなってるだろう。見るのが恐ろしい。だけど、俺は知らなきゃならないんだ。
またな。
……また会えたら、美味しい紅茶と珈琲をご馳走してくれよ。
[ そう囁いて、病室を後にした。 * ]
[色の指定が為されていない帝国軍において、
敢えて斥候に向かぬ白を着る理由。
それは目立つことに利点があるからだ。
敵の攻撃を、此方に引き付けることが出来、
そうして…]
――――放て。
[呼気と共に、敵陣を走る最中に左手を振り下ろす。
白い軍服は、さぞかし遠目でも味方が視認しやすいことだろう]
[合図と同時に、
川岸に程近く置かれた公国補給物資から火の手が上がる。
だが、今から慌てるのではもう遅い。
既に帝国兵は懐の中だ。
白兵戦慣れしていない補給部隊の目を欺くのは容易だった。
炎の混乱に乗じて、浮き足立つ兵と遭遇しては、
一人、また一人と屠ってゆく]
――帝国前進拠点:執務室にて――
[ノトカーの話>>803を聞けば、僅かに目を見開く。]
そう――…なの、か。
[形見というからには、もう亡くなっているということなのだろう。
寮長をしていた頃に、彼の家がシュヴァルベの街に居を構えていたこと、そこに家族も住んでいたことは知っている。
それから、何があったのか――…あえて、聞くことはしなかったが。]
― 帝国前進拠点・指揮官執務室 ―
[ク、と何かを飲み込んだ後、受け取った通信機に軽く触れる。
魔石を使った道具はあれ以来禁忌かと思えば、そうでもない。
道具は道具と割り切れているからだろう。ただし、かつてのような情熱はなく、ノトカーの話>>803も静かに聞いているだけだった。
スパイについての話が出ても顔色を変えず。
退出を促されるまでは、ただ静かにその場に同席していた]
そう、か。
なれば、貴公にはこれを渡さずとも連絡が取れるということだな。
むしろ、助かる。
何かあれば、いつでも声をかける。
[そう、ノトカーに告げながらも。
続く言葉>>811には、軽く目を見開いた。]
スパイ、な――…。
まぁ、開戦前に両国と渡りをつけていた人物ならば、
知っているが……。
[軽く、苦笑いを浮かべる。
使える人物でもあり、また、危険人物でもある――シロウのことだ。]
こうして奇策に打って出たところだ。
また、先方の出方次第で、情報となろう。
どこかから話が漏れているなら、相手もそれなりの対処を取ってくるだろうからな。
[無論、奇策に限ったことではない。
こちらの軍の配備や、戦術に関わる部分も。]
そういった動きが見えれば、また考えることにもなるだろうが。
……いざとなれば、手を貸してもらうやもしれん。
[いくつも戦果を重ねた隻眼の軍人に、期待の眼差しを向けた。]
― 公国前進拠点:会議室 ―
[会議が終わると、
ディーク、ベリアン、シェットランド、カナンの4名に向けて]
まだ前哨戦だ。
くれぐれも無理はするな。
では……行ってこい。
― 夜の講義 ―
>>806
いかにも、少尉。正解だ。紙に描ける魔法陣の数だけ可能だ。
尤も、精度のよい版を作成するのがなかなか骨でな。
こればかりは技師を育てるより他ない。
[主に私財を投じて育てました…。ごはん食べられなくなる程度に。
その辺の事情は、一番付き合いの古い友人がご存知であろう]
そう、これは、魔力というエネルギーを利用した科学技術だ。
だからこそ、こういう手品よりも――
[その後の言葉を続けず。
革手袋の上に落ちた、冷えた空気中の水分の結晶物を、そっと潰さずに見守った。
遠くで。人の悲鳴が聞こえたような気がする]
[笑いもせず、泣きもせず。泰然と燃える炎を見つめる女を、「魔女」と、兵士たちは畏怖をこめて呟いた]
―
[夜闇に水音がさやかに響く。
一見静かなその物音に、騎馬の蹄の音が微かに混じった。
猫の情報>>171
それに幾つかの検討を加えた情報に基づき、兵が配備される]
───ベリアン。
[言葉はない。ただ夜闇の向こうに一瞬、目を向けた。
彼とは過去に連携をとったこともある>>799
通信機の類はない。が、連携は取れるはずだった。
やがて───火の手が上がる>>816]
― 帝国前進拠点・執務室前 ―
まあ、そうだが。
前にも言っただろう、まだその予定はねぇって。
[暗殺者について、すぐ目の前にもいますけどね――と笑うリエヴルに肩を竦めて見せる。
公国側の雇い主からの命令があればすぐにでも暗殺するが、今はまだ命令はない。
リエヴルがジェフロイから受け取った通信機は、自分には渡されない。
自分が完全に信用されていない事を知っているから、それに対して疑問を持つことも不満もない。
そもそも、自分が本来所属すべきは帝国軍ではなく、公国軍なのだ。
命令が来れば、公国側に戻るのに。帝国軍幹部との直通用通信機など、貰っても困る。
見送る視線に背を向け、ひらりと手を振って。リエヴルから離れ、拠点内を徘徊しに行く]
[そうして4人を送り出すと執務室に戻って、目を瞑る。
こうなることは2年前。
あの日ディークに言われてからずっと考えていた。
だから動揺なんてしない――はずだったのに。
こんなにも息が苦しい――]
―公国・某港―
>>789
竜騎兵連隊第二特別分隊への配属、及び目標人物、通称『猫』奪還の御下命仕りました。
フェーダ公国領西シュヴァルベ城砦より、前線拠点に進行、作戦を遂行致します。
[迎えに出た兵士らに公国風の礼を取り、長いマントの裾を払うようにして身を起こす。
第二分隊、とは聞こえが良いが、おそらくは急遽傭兵を集めて編成された、臨時の部隊なのだろう。
名はこしらえた手形通り、スーリヤ・クロイツ。鎖の国殖民領、ウーツ出身。
記載された名こそ違えど、鋼の国が発行した正式の手形だ。改めは簡単に終了し、無事潜入は成った。
慌しく装備と糧食の支給を受け、馬を疲れさせない最大限の駈歩で、東へと向かう。]
[好きに動け>>66>>67>>627、というだけの指示を受けた後。
大公暗殺を実行したのは、公国側の雇い主の意向によるもの。
『帝国に負ける事はできない』
『だが帝国に勝ちすぎてもいけない』
『求めるのは、和平でもどちらかによる併呑でもない。平等な条件での合併のみ』
『そのためには、戦で互いに疲弊し消耗しなければならない』
『だがそれも、他国から侮られ侵略を受けない程度に抑えなければならない』
積極的な開戦派でも、和平派でもない、公国の国務大臣。
当時の大公の年下の叔父であり、現大公の同い年の大叔父である侯爵。
そしてその息子である、ニコラス伯爵。
彼らの配下となったのは、ひとえに『二国の全てをシュヴァルベに』という理想から。
二国の合併がかなえば、最初の内は国民間の遺恨が残るだろうが、それでもいつかはそれも薄れ行くはず。
シュヴァルベの士官学校に通っていた生徒たちが、開校からしばらくは過去の遺恨でギクシャクしていたのが、年月を経て自分が教官になる頃には、穏やかで平和な空気に染まっていたように。
その為に必要だと言われれば、ずっと忌避してきた血腥い仕事も厭わなかった]
[ウェルシュの言葉>>808には、苦笑いを浮かべる。]
いや、まぁ。
挨拶に来ても、いなかった可能性もあるわけだし、そう気にする必要はない。
[あちこちから色々言われたので、お忍び歩きのことはそれ以上は触れず。
また、という言葉を聞けば。
自然と、表情が綻んだ。]
…………あぁ、そうだな。
[学舎を出ることになった、あの日。
最後に見たのが、彼の姿。
こうして彼と話をすれば、その時の記憶が蘇る気がして。]
……こんな形の再会ではあるが。
二人とは共に肩を並べることが出来て、良かった。
[そうでない者も多く居るということは、あえて触れずに。
ただ、懐かしい者との再会のみに、安堵の表情を浮かべた。]
………………すまない、変なことを言ったな。
二人とも、もう下がっていいぞ。
[感傷に浸ってしまったことに、恥ずかしげに笑いながら。
そう退出の許可を出した。]
―回想・ゲオルグの執務室にて―
『「フレデリカ」……女か?フォルテアの部隊の新入りは』
[室内に据えられた自分の机で書類にペンを走らせていると、ゲオルグの独り言が聞こえた。顔を上げると、彼は一枚の紙に目を通しているようだった]
フレデリカ…
[その名前を反芻すれば一瞬、ひどく心がざわめいた。平静を保とうと小さく息を吐くと]
…女性士官など、珍しくないでしょう。
私の通っていた所にもおりましたよ。
[それが男装した少女で、しかもルームメートであったことは言うつもりはなかったけれど]
[彼女の笑顔を思い出して、目を伏せる]
(こんな所にいるはずもない。いや…いてほしくないという願望なのか…)
[ペンを握る手に知らず力が篭っていた。
そうして結局、少女と同じ名前の彼の人について確かめる勇気のないまま。]
……っ、伝令!!!
[すぐに報は、全軍へと齎されるだろう。
帝国の放った炎は雄弁に──そしてただ炎が告げたよりも早く、
明らかに準備されていたと知れる速さで公国軍が呼応する]
―現在―
[自由の利かない身体を何とか動かして、仰向けになる。
胸は大きく上下し、喉からひゅうひゅうと音が漏れていた。
定まらない焦点で虚空を見つめながら]
は、ぁ…、…
せん、ぱい・・・・? あのね、フレ、デリカ…生きて、るかもしれないん、です…
だから、ま、た…3人で、せんぱ、いのいれた、カフェ、オレ
のめます、ね…。
あの、部屋で、また…3人・・・・・・・・・で・・・。
[一通り、城砦内を見て回って。
誰かに見られないよう、挙動不審にならないよう、気をつけながら新たな密書を用意する。
執務室で見聞きした内容。城砦内のおおまかな見取り図。兵の分布状況。そして食料や武器などの物資の所在。
通常ならば部外者の侵入は見咎められるような場所には、見つからないよう体術を駆使して潜入し確認した。
その全てを記した密書を丸めて、紙巻煙草に偽装し箱に入れておいた。
紙には、犬の嗅覚以外ではそうそう気づかれない程度の匂いを発する、特殊な薬品を染み込ませている。
人目の少ない、かつ隠密犬が潜入できる程度に開けた場所にそれを隠し。
犬笛を吹けば、それは夜までにニコラス中佐のもとへ届けられるだろう]
[リエヴルとの別れに打ちひしがれる自分を、そっと支えてくれたウェルシュ。
その翌年には、彼とも別れることになって――
今は]
[何も見えなくなって
何も聞こえなくなって
肩を抱く腕のぬくもりも、遠ざかってゆく**]
だァがな、敵兵サン。
状況把握ってのも…必要なんだぜ?
[狙いは二つ。
公国兵の胸元と、その手の中のダイジナモノ。
目標に視線を定め、]
開戦前に両国と渡りをつけていた人物、ですか…
[ 記憶を巡らせるが、シロウ教官には辿り着かなかった。
元々、勘であるため、あまり深追いする事はせず。
”手を貸してもらうやも”という言葉には、力強く
返答した。 ]
いつでも何の力にもなります。
[ >>832の言葉には、胸にこみ上げるものがあった。
――と同時に、その情の深さが心配にも。なった。
が、今のノトカーは、さすがに口にしなかった。* ]
……シェットラント?
[氷の結晶を眺めていると、胸元から仕舞い込んだはずのハンカチが落ちる。
顔を上げ、遥か遠くを見る様に目を細めた。]
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