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…、 ハッ、
其処までいうなら!
その生意気な鼻っ面へし折ってやるッスよ!!
[売られた喧嘩は買うとばかりに、遠慮なく遣り合って――引き分けて。
また別の日にも競い合って、…いつしか、軍学校の名物のひとつにすらなるくらい、長い付き合いになったクレステッドに、ある日。
最初の勝負の理由>>4:9を教えてもらった。]
…ぷ。
あはははははは ッス!!!
[その頃にはクレステッドのオクタヴィアスさまに対する想いも垣間見ていたから、微笑ましいという気持ち込みで、「あんたらしい」と弾けるように笑った。]
なんでも自分の身で味わう方が間違いないッス、その通りッス。
クレスはそれでいいと思うッスよ。
[表面だけをなぞるよりずっといいと、彼の真っ直ぐさを肯定する。]
― 戦いの後・いつか ―
[狩りの誘いが快諾された後>>270
サシャから旅に出ると聞かされた。]
どこへ?
[聞いてもわからないと首を振るサシャが、
指折るように地名を挙げる。>>274]
───そうだな。
会って、見てくるといい。
何なら国の外に出たっていいと思うぞ。
帰ってきたら、話を聞かせてくれ。
[日常の、その先へと約束を交わし、]
[…まったくもって、傍にいて心地よい奴だった。
以降もずっと、戦友として共に戦うことが多かったのは、――同じ相手を護りたいという想いともうひとつ。
ツェーザル自身が、クレステッドという男のことを好ましく思い、信頼を置いていたからだろう。
こいつがいれば大丈夫、と。
それは主君オクタヴィアスに捧げるものとはまた異なる、
戦友へと捧ぐ――もうひとつの
― 大蜂起の日 ―
[秘かに、それでいて確実に進められていた準備。
それが形となった日。
熱気高まる集会で、声を上げる友の様子を、銀灰は静かに見つめていた]
……なんつーか。
でっかくなったよ、なぁ。
[ほろ、と零れたのは、こんな呟き]
[最初に見えた時は、ついうっかり意識に浮かべた通り、小さくて──少し、頼りなく見えた。
けれど意識が繋がり、心通う内に、秘めた温かさが感じられて。
それが、陽射しの温もりのように思えて。
それを父にそのまま伝えたら、『陽を支える月となれるか?』と問われた。
『月は陽を受けて煌き、その対となる』
『その在り方を、選べるか』と]
……ほんっと。
どこまで見抜いてたんだかな、親父も。
[その時の事を思い返しつつ、呟く。
その時自分が返した答えは──勿論、是]
……ま、なんにしても。
[言いつつ、空を見上げる。
銀灰には、迷う色はない]
『誓牙』の名において。
俺のやる事は、ひとつだけ……だけどな。
[共にあり、その道を支える。
それが自分の在り方だから──と、改めて、思いつつ]
― いつか ―
[たいせつな友達は、気が付くといつもそこに居た。
草原とおんなじいろの髪を風に揺らして。
大きな大きな、空を覆うくらいの樹の前に立って。
『ただいま』と。
云うんだ。]
[一度だけ、『おかえり』と言ったことがある。
とても優しくて温かくて嬉しい気持ちになった。
なんでかはわからないけれど]
ずーっと、ずーーーっと一緒にいようね。
約束だよ。
[指切りげんまんして手を繋いで走り出して、
いつの間にか競争になって息が切れて、]
[ぱたりと倒れこむふたりのこどもを、
ラモーラルの大地が温かく受け止めてくれたのだった。]*
― それから ―
[戦の決着がついた後、戦で死んだ者の家族に自ら書いた手紙を届けて回った。
古い橋や新しい橋を渡り、若い森と活気づく街を往復し。
悲しい顔をされることもあった、届ける相手が見つからないこともあった。
嵐の猛威に眠れぬ晩も、小鳥が肩に止まる夕暮れもあり。
それでも、自分は手紙を──"想い"を携えて人と人を繋ぐことを生涯続けるだろう。
今日は、知らない場所へ新しい手紙を託された。
多分そうして、自分は世界を少しずつ変えてゆくのだ。]
[ その橋には、伝説が在る。
どんな炎が襲っても焼け落ちる事は無い、という伝説と、もうひとつ、この国に害為す敵が現れたなら、炎の橋となって、敵を燃やし尽くすという伝説 ]
[ それが本当のことなのかを、確かめた者はいない。
橋が出来てから100年の間、その橋を渡る事の出来た外敵はおらず、炎が大地を覆ったこともないからだ ]
確かに、見届けたぜ...
[ 刻まれた名もすり減った、その橋の上を、小さな光が、瞬いて消えたのを、見た人は居ない** ]
[戦いも終わってずいぶんになるけれども、
彼はやはり、時々そこに来ていた。
1人のときもある。
誰かと共に来ることもある。
ただ、昔を思い、亡き人に触れ、
未来へ歩むための薪を心にくべるために、
ここを訪れていた。]
[だから多分、その出会いは必然だった。
足繁く池に通う少年と、時折来ては時を過ごす男。
ふたりの時間が重なり合った時]
チャールズ、ヘインズか。
そうか。
[なぜだろう。
声が聞こえる、ような気がする。
触れる心。上気した少年の、熱のこもった声。]
― 3年後 ―
[サクソー川に架かる橋の下。
置かれた碑石に、語りかける若者の姿>>209がある。
柔らかい陽光が降り注いでいた。
川は穏やかに、今日という日を喜ぶような水音を奏でている。]
( ……ずっと。お待ちしておりましたッス )
[流音に混じる――それは幻聴か。]
───そうか。
…ディーンだ。
おまえに会えて、嬉しいよ。
[ほんとうに、おまえは。
心の奥で、驚きと喜びと、納得とが混ざり合う。]
[あなたを通すために。
あなたを迎えるために。
自分は、かつても、今も、
……此処に、いるのだ。]
[俺の言葉、ちゃんと届いていたんだな。
生まれ変わりでもなんでもして、
戻って来いと言った、あの言葉が。]
早く大きくなれ。
おまえが俺のところに来てくれるのを、楽しみにしているからな。
[昔、チャールズがそうしてくれたように、
少年の髪をくしゃりと撫でた。]*
[いくつもの大切なものを失って、
いくつもの大切なものを得て、
今、自分たちは再び戦いの道へ赴く。
武器を振るうばかりではない
未来を、100年500年続くラモーラルを築く戦いを始めるのだ。]
行こう。
[声を掛ける。
言葉が返る。
今、側にいる者も、
遠い世界から見守ってくれている者も、共に]
多くの者の思いが集い、ふたつの意思がぶつかり合う。
春の陽のごとき光と、激烈な炎が出会って生まれたのは、
新しい国、新しい時代の萌芽だった。
忍耐強く時を待ち育み続ける力と、
時至れば高く大きく燃え上がる力とを
ラモーラルは同時に手に入れたのだ。
雌伏の時を経て、ラモーラルはついに動き出す。
新たな歴史は、ここから始まったのである。
─── Nigel Buhler 『ラモーラルの戦い』 終章
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