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[永く生きる星は悲しいだろう…と語る声>>89に、
彼が医師をどう思っているかの、胸の内までは測れないが、
何処か自身にも似た星の話に、数瞬、瞳を伏せた。
たしかに”悲しい”、としか言えない時もある。
「メトセラ」が記憶を封じなくてはならない程に。
永い時の中に、一人だけ取り残される、
その深い孤独も、つらい慟哭も、全てを癒すすべはないが、
それでも……
封じてきた積み重なる古い記憶も。
この身の上を流れた、長い年月も。
その間だけは忘れて…何もかも無かったことであるかのように、
付き合ってくれる大切な人達>>0:213に、ずっと救われて来た]
[左脚で、地を蹴る。
飛ぶように一気に距離を詰めれば、ギターを手にしたその青年の首筋を、今はもう傷もなく自在に動く右腕で抑え込み。
左手の爪を振りかざし。
これまでも、そうし続けてきたように、振り下ろそう、と――]*
悲しくない星なんて、きっとないよ。
ひとりで生きる星の方が、悲しいだろう。
その身体に降り積もる雪を、溶かす手のぬくもりもないまま
ただひとり、積もる亡骸の野を行くのは。
[そんな風に答えたのだったか。
それが何か重い十字架を背負って、
一人で生きなくては、と生き急ぐような誰を、
案じてのことかは、云わないまま]
[彼の音は、いつも気高い、孤高の音で。
それが人を惹きつける。
寂しさと、哀愁を帯びるから……。
だから、笑った音も、泣いた音も、怒った音も全部音に乗せて伝えよう。
もしこの音を聴けば、彼がクスリと笑ってしまうように。
贅沢をいうなら、……たまに一緒に弾いてほしいかな。
そんなことを思いながら、柔らかくビブラートを震わせて、彼の音に、寄り添った。
しかし、鋭い一音を皮切りに、唐突にその音が止まる。]
……シメオン?
[自分もギターを弾く手を止め、訝しげに彼を見ただろう。
苦痛を押えるかのように、彼の両手が、頭をつかむ。
その目に宿った赤い光に、ひゅっと、息をのんだのも刹那、一気に距離を詰められて、首筋を抑え込まれた。]
っ、く……しめ、おん……?
[その手を外そうと、必死にもがく。]
[“それ”は――ほんの一瞬だけ。
諦めのような、何か遠い名残のような、静かな笑みを浮かべ。]
……ここまで、だな。
今日まで上手く潜ってきたつもりだが……
まあ、潮時だろう。
他の連中も、目晦ましには役に立ってくれたからな。
[“他の連中”――、既にこの場にはいない同族たちのことを、一言でそう切り捨てる。]
ああ、大方見当は付いてるだろうが……
エレオノーレとダーフィトを殺った人狼なら、あんたらの目の前にいる。
悪いが……邪魔だったんでね。
まあ、強いて言うなら――…
[人間に恨み言を言うつもりはないが、恨みはある、そんなところだ。
ウルムのことを、いくらかは知ってる様子だったが。
あの件に関しちゃ、“ガルー”の感染は人為的なものだったと、俺は踏んでる。
それだけじゃなく――… 人間が現れなきゃ、あの場所は平和だったろうよ。
ガルーと人間の敵対・競争的な寄生関係は、種が新しいことにもよるんだろうが――憎しみか、怒りか。
――そんな、やはり所詮は恨み言でしかない繰り言を『ニンゲン』に向けて、言ってやろうかと。
そうも思ったのだけれど……やめた]
[だから、私は『この男』を恨んでいる。
命を奪い、去って行った、“罪ある者”。
“呪われよ”、どれ程苦しめても飽き足らない、地獄の果てまで歩めと。]
ガルーの声は……“還りたい”と、
そう、聞こえるんだ。
既にない何処かに向けて、叫んでいるようにも、聞こえる……
[まるで、誘うように、銃を持つ男をひたりと見据え]
ー船内の何処かー
[兎は人間が大好きだった
人間と関われるコンパニオンの仕事も好きだった
設計者である人間から与えられた感情と役割
兎はそれでも自らの感情として人間を想ってきた
そんな大好きな人間が3人にまで減り、物悲しくなってしまった船内
そんな状況と化すまで兎はただその流れを見ていただけ
無力だとか、彼らの身代わりになりたいだとか
そんな繊細な感情を兎のホログラムは持ち合わせない
その状況を悲しむ事は出来るがそれ以上はない]
[バァン!と、大きな銃声が響いたかと思えば、押えこまれていた手が若干緩む。
逃げ出そうと、そして、何より空気を吸い込もうと、盛大にむせた。]
っ、げほっ……
[そう咳き込んだのもつかの間、再びぎりぎりと込められる力に、再度息を詰める羽目に。
もうだめだと、思った瞬間、彼の目の色が……揺れた。]
げほっ……げほっ……
"貴方"は、……
[首への重みが無くなって、"シメオンではない彼"が飛び退くのに、咳き込みながら、声を出す。]
人狼さんも一緒に仲良く出来たら良かったのぜ
人狼さんも人間なのぜ
いつかそうしてくれる人間が出てくるといいのぜ
[人間に作られた人間が大好きな兎なりの願い
叶う叶わないはそんな人間の選択と行動次第
兎にそこまで考える思考回路はなく、ただそう願うのみ
側にスノウが居たかは分からないが…その白い姿を見付けられたなら、ペチペチと近付き小さな前足でぎゅっと顔を埋めて抱きついた事だろう*]
[駆け寄ったカークに大丈夫だと返し、"彼"に向き直る。
さてね、と半ば、諦めたような、それでいて、状況を静かに見守るような声色に、ぐっと眉を寄せた。
"彼"が語る言葉は、カークに向けてのことだったのだろうか。
それとも、"シメオン"に向けての言葉だったのだろうか。
エレとダーフィトを殺したと告白する"彼"は、まるで、カークに殺されるのを望むような響きだった。
カークに"シメオン"を殺させようとするかの響き。
それに気づいた瞬間、ぎゅうっと、心臓が、張り裂けそうに痛む。]
……それだけは……ダメだ!
[考えている間も無かった。
おおきく一歩、シメオンに、近づいて、にこりと笑う。
引き攣るような、不格好な笑みだったかもしれないが、それでも。]
ばかだなぁ……そう言ったって、心配するんだって、言ったじゃないですか。
……やはり、お前が『人狼』か…シメオン。
”還りたい”?
もう、『ガルー』には、還れる場所はない
ネオ・カナンは…俺達が奪って変えてしまったから。
還れるところは…もう、たったひとつだけ、だろ?
[トールが違うとなれば。
人工皮膚と爪だったハダリーに”爪痕”を残すのが無理ならば。
残る可能性は…と薄々は脳裡にあったが。
信じたくなかったというような声音で、そう呟いて]
―― 第一エリア・デッキ ――
[白猫から強請り取った近道を通り、どれほど進んだことだろう。
“シメオン”は知らずとも、共鳴の囁きがどこから消えて行ったのか、彼は知っている。]
真似して悪いな。
[くすり、と笑い、ドンとパネルを叩き、船の内部に通じる扉を下ろす。
昨日、あの男は、ここからどのように去って行ったのだったか。
知る由はないけれど、きっと、真っ当で静かな方法だったのだろうと思う。
外に通じる、此方の扉を開ければどうなる?
大丈夫、知らない。身体が肉塊に成り果てようと。
歩いていくだけ。
約束をしただろう、瞬かぬ星の中を、歩くと。]
[還してやれる場所は、かつてのネオ・カナンの穏やかな夢の中だけ
7つの月と紅い大地の幻を懐いて、
安らかに眠れるところ以外にないと…
ひたりと銃口を見据える、赤い瞳を見つめたまま。
一瞬だけぎゅっと瞼を瞑って、気持ちの中の何かを振り払い。
その心臓めがめて……もう躊躇わず、引き金を引いた]
[その言葉は、"彼"ではなくて"シメオン"に……いや、それは"彼"なのだろうか。]
記憶は、音を鳴らすと、蘇るんですよ?
[ギターを鳴らし、もう一歩。
優しい音色に、別れを告げたとは知らず、ニコリと笑って指を動かす。
そうすれば、"忘れっぽいな、お前"と、ポロリと零れる言葉。
それに彼自身、驚いたような、困ったようにくしゃりと笑う。]
シメオン……
[そう"二人"を呼んだ。
視線が合ったと思ったときには、通路の入り口まで跳躍し……。
一瞬で姿が見えなくなる。]
滅びゆくものたちを ただ哀惜と郷愁の念を以て
追憶の額縁に飾りたてることをせず
その権利など、ないのだから
悔恨と憐憫に 溺れることもなく
消え去るものたちがおこなった たゆまぬ闘争への敬意を
つぎへの歩みと かえてゆけ
目に焼き付けて、罪を思え
忘れ去る資格など、ないのだから
持ち去ることもなく すがることもなく
朽ちたものたちを 眠るべき地に 葬り
触れることは、赦されないのだから
その身一つで
ただ ただ 進みゆけ
命尽きる さいごの刻まで
地の果てまで、還る場所もなく、呪われ続けよと。
今はもうない目で。
一番右の月に、灯る明りを見る。
暗闇に光る、美しい銀の船の姿。
それは、最期に見えた、幻だったのかもしれないけれど。
――どうか……
その船に残る者たちに。
生きる者達に。
安らかな夢と朝が訪れることが、あるようにと。
青年は、振り払うように、
歩みを
**
―第一エリア・デッキ―
[船内のなりゆきを見守っていた白い猫は、
もう今日は、誰が一番人狼の可能性が高いか、
と問うことはなかった]
……ごめんなさいにゃ、シメオン。
[白い猫は、ただただ悲し気に碧い瞳を揺らして、
最後のガルーと人狼を、見守る。
最後の『ガルー』の観察を終えるまでが、
”ガーディアン”の役割だから]
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