6日目 / 489 グラムワーグ・サーガ４ - 人狼物語

489 グラムワーグ・サーガ４

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視点：人狼墓全

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飛行士コンラート

　
　
　　緋い

　　　　緋い

　　　　　　
　　　　　　　緋い

(124) 2017/11/13(Mon) 22:30:31

飛行士コンラート

[ ひらり、ふわり、緋色の羽根が漂い巡る ]

…完全に目覚めちまったか…

[ 嘆息して漏らす声はどこか寂しげだ ]

ああ、判ってる。まだ、終わりじゃない。

(125) 2017/11/13(Mon) 22:31:33

[紡がれる呪。
輝き、織りなされるのは、黄金色の真本陣。
大天使そのひとの、命を代償としてもたらされる奇蹟であることは、
傍に立つ身には、肌で感じられた。]

　　　　　Laudate Dominum omnes gentes　

　　　　　　　　　Laudate eum, omnes populi …

ひとことも無く、衣の裾を掴む。
その、指の白さが心情を如実に示せども、
唇は、同じ聖句をなぞっていた。]

(126) 2017/11/13(Mon) 22:35:45

天軍指揮官ナネッテ

［天のいとし子が傍らに寄り添うと、
　大天使の様子がまた少し変わった。

　光のヴェールを剥ぎ取るように、
　纏っていた淡き輝きが消え失せる。

　それと同時に、術編む速度が上がった様子だった。
　最後の身を護る防御すら取り払い、
　大天使は地上に救済《破滅》齎す術の完成を急ぐ。］

　　　　　　　　　Quoniam confirmata est supernos

［また一つ、文字が明るい輝きを放った。］

(127) 2017/11/13(Mon) 22:38:37

国軍技術開発部主任マチス

[煌く輝きが外空間を満たす>>112。
これまでの激闘を忘れさせるようなほどの美しさ。
呆然とするような意識を引き戻したのは、上空に在る別の色の輝き>>113だった]

(128) 2017/11/13(Mon) 22:45:59

国軍技術開発部主任マチス

───……はぁ！？

ふざけんな、んなことさせっかよ！！

[浄化の裁きを決行する宣>>118に声を荒げた。
宙に浮く蒼白い光を弱めたプリズムを右手で掴み取り、握り込む]

お前らの好きにはさせねぇ。
俺達の未来は、俺達の手で選び取る！！

[再びプリズムの光が強まり、沈黙していた魔導砲に閃光が凝集する。
蒼白き光は人々の夢《エネルギー》。
未だ地上に在る者達の、そして散った者達の夢《ちから》]

(129) 2017/11/13(Mon) 22:46:14

国軍技術開発部主任マチス

[トラオムングが再び上昇を開始し、ナタリエルへと砲口を向ける。
直後、魔導砲から放たれた蒼白い光がナタリエルを貫かんと一閃した*]

(130) 2017/11/13(Mon) 22:46:49

国軍技術開発部主任マチスは、メモを貼った。

2017/11/13(Mon) 22:47:44

天軍指揮官ナネッテ

［大天使の声と、天の御子の声。>>126
　それらは折り重なり、輪唱となって宇宙《そら》へと溶けた。

　それは天使らの歌声と似て非なる、妙なる響き。
　ほそやかに繊細に、力強く。
　響きは輝ける魔法の陣を、より強く輝かせた。

　衣の裾掴む指先、それを咎めることはしない。
　ただ少しそれへ目を留めた大天使は、微笑んだ。
　いとし子見守る慈しみ深きまなざしで。］

(131) 2017/11/13(Mon) 22:48:51

飛行士コンラート

[ マチスに通信を送り、操縦桿を握りなおす。

大天使の声は聞こえていた、高く空に描かれる輝きの意味も知っている>>112 ]

ほんっと、どこまでも武闘派だねえ…

[ 寄り添うマレンマにあの性格が伝染らなければいいが、などと、呑気に考えてしまうのは、我ながらいかがなものか ]

(132) 2017/11/13(Mon) 22:48:55

飛行士コンラート

マーレ、本当にお前は、悲しくはないか？

[ 地を焼き払い、人を殺し、数多の涙と死の上に築かれる神の王国で、あの優しい弟は、本当に幸福だけを享受できるのか？ ]

どうか…

[ 青い小鳥が、愛おしげに歌う* ]

(133) 2017/11/13(Mon) 22:50:59

天の子マレンマ

[声なき声で交わされる幾層もの言葉。
その合間に、そっと唇に指触れれば、やがて淡く微笑んだ。>>123

繋いでいた指をほどき、授かった翼を羽搏かせ、
大天使の前に、両手を広げて立つ。

邪魔はさせないと、全身をもって示した。]

(134) 2017/11/13(Mon) 22:54:55

天の子マレンマ

[そこへ、

　魔導砲から放たれた一条が、宙貫いて奔り来た。]

(135) 2017/11/13(Mon) 22:55:31

天の子マレンマ

[小鳥の囀り歌う声は、今は耳には入らない。
けれどもわずかに、ごくわずかに意識がそちらへと逸れた。

短く紡がれる防御の呪。
大天使が構築した陣さえ砕くそれに、いかほどの効果があるだろう。
それでも、能う限りの力注いで術を展開した直後、

魔導砲の光は、
未知なる想いの力乗せた結晶の輝きは、
護りの陣を貫いて、鮮やかな軌跡残し、先へと突き抜けていった*]

(136) 2017/11/13(Mon) 23:13:09

天軍指揮官ナネッテ

misericordia ejus et veritas....

［このままで済みはすまい。
　その確信ともいえる思いがある。

　光と影の天の御使いらを退け、この宇宙《そら》まで駆け上り、
　遂には天の御船を打ち砕くまでに至った者だ。］

(137) 2017/11/13(Mon) 23:24:48

天軍指揮官ナネッテ

［─────　だから。

　それ故にこそ、大天使は、
　大天使自身が命を懸けて対峙する道を選んだ。
　それだけの価値を、人の子らに見出したと言っていい。

　頭上に描かれる魔法の文様は、既に眩いほどになっている。
　中心にあるのは強烈なエネルギー。

　それが地上に向け放たれれば、
　ただごとでは済まないかと思われた。］

　　　　　　　　　　　　　　...Domini manet in aeternum！
　

(138) 2017/11/13(Mon) 23:25:09

天軍指揮官ナネッテ

［それ>>130が撃ち放たれたのは、
　術の最後の一語が記述されるとほぼ同時。
　既に大天使の力は、ほぼ全てがその術へと注ぎ込まれてある。

　目に映ったのは、天の御子の背中。
　そしてその向こうにある、強烈なる輝きであった。>>135］

(139) 2017/11/13(Mon) 23:26:19

天軍指揮官ナネッテ

　　…──────、マレンマ！

［咄嗟に大天使の唇をついて出たのは、
　術の発動を告げる最後の一言ではない。
　悲鳴のように呼んだのは、愛しき子の名前であった。

　術の記述を終え、動けるようになった腕で咄嗟に御子の身を引く。
　抗議の声が上がろうとも構うことなく強引に、
　その身を掻き抱いて、六翼の羽根を以て御子を包み込んだ。

　それは力による防御ではなく。
　ただ大天使自身の身を以て、いとし子を庇い────］

(140) 2017/11/13(Mon) 23:27:09

天軍指揮官ナネッテ

［─────　大きく。

　宇宙《そら》に大輪の光の花が開いた。
　地上から後に目にした者はそのように言い、
　別の者は太陽が纏めて何個か爆発したようだったとも言う。

　ともあれ、そこに爆発が起こった。
　天の御子の巡らせた防御の陣を貫き>>136、
　御子とそれを庇った大天使を巻き込み、
　更にはその余波に殆ど完成していた術式をも巻き込んだ。

　嵐が夜と昼との狭間の世界に荒れ狂う。
　…やがてその嵐が吹き止んだ時。

　大天使の姿は消え、
　その場には白金色の輝きばかりが残されていた。］

(141) 2017/11/13(Mon) 23:27:56

天軍指揮官ナネッテ

［大天使の姿が光に弾け、失せた瞬間。
　天の御子の身に着ける銀の首飾りが、同じ色に瞬いた。

　ふわりと、幻のような羽根が御子の眼前に散る。
　それは主に白金色で、月白の色をも僅かに掠めさせて。
　天の守護>>114は、変わらず御子の身を守るであろう。
　その役割の時終えるまで。

　─────天の御子、地の救世主、
　かつて教会に預けられし子どもに、ひとつの首飾りが与えられた。
　その首飾りには、人には読めぬ祝福の文字が記されていた。>>0:123

　　　　　　　　　　　　”　…────　いとしき子へ　”　

　何ということはない、ありきたりな、けれど愛情に満ちた言葉。
　それが、首飾りに記されている　*言葉である。*］