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あ、お餅ちゃんと焼けたね!
ハルト君、やっぱり何でも出来ちゃうんだ。
[美味しそうに焼けたお餅>>268に、ふんわりと微笑って。]
そっか、ナネッテさんはもう決めちゃってるんだね。
[そんな言葉を呟き、お餅に砂糖や蜂蜜などをつけて食べた。ぷっくりとしたお餅の子供も、柔らかで、美味しくて]
― 後日/雷華の領域 ―
槍を降らすくらいなら、花でも降らす。
その方が、見た目も楽しかろ?
[向けられた挨拶に返したのはそんな軽口。
寝起きとわかる様子もあり、問いへの返し>>252にはだろうな、と頷いて。
来訪の理由を告げた後、瞬きからの言葉>>253に]
……そこまで言うか。
[ちょっとだけ、ちょっとだけ、笑みが引き攣った]
……確かに、そうだな。
俺は長く生を紡げど、見ぬもの、知らぬものも数多い。
[最初に駆けたのも、
それ以外のものには目もくれず。
『四君子』となってからは、領域にて微睡む周期の繰り返し。
万年近い生は刻めど、知らぬものの方が圧倒的に多いだろう]
だからこそ、多くを見知りたい、と。
……我妻の願いを知り、俺自身がそれを望むようになった。
[頑なな古木が、それだけの変革を得られたのだという事。
それがどれだけの事かは、恐らくは言うまでもない事で]
……そうか。
日々、旅暮らすそなたがそういうならば、尚更に楽しみであるな。
[旅はいい、と告げる旧き友の言葉>>254に、向かう先への興味を積み重ねつつ、茶を味わう]
……やはり、そなたはじっとしてはおれぬのだな。
何処かで出会う事、楽しみにしておるよ。
[それはそれで、聖蓮が騒ぎそうな事態も起きていそうだが、とか。
掠めた考えは一先ず埋めておく事にした。**]
― 先の刻/旅路にて ―
[これまではただ、微睡んでいただけの選と選の合間の時。
多くの刻を無為にしていたな、と思うようになったのは、『譲葉』の地を巡り始めてすぐの事]
……風の流れ、空の色。
それ一つとっても、こうも違うか。
いつぞ駆けた時は、本当に。
何も見ておらんかったのだなぁ……。
[己が血と花弁より、力を持って鍛えた太刀を手に駆けた時。
あの時はただ、貪欲に力を求め、それを有する強者を求めて駆けていた。
そして、その時は多くを見落としていたのだと。
全く違う目的を持って歩く事で、改めてその事に気付く事ができた]
……あの時と今では、統べる者もその在り方も、まるで違えてはおるが。
この、色鮮やかさだけは、変わっておらぬ、な。
[それが、奇遇なのかどうかを判ずる術はない。
ないけれど、変わらぬ事は少しだけ、嬉しかった。
彼の時は何も顧みず、ただ、蹂躙するのみだったから。
それと違う接し方ができるのは嬉しくもあり──まあ、それは、いいのだが]
……さて。
次は、どちらに進んだものか、な。
[空に向いていた紺青は、軽い口調と共に目の前の分岐に向かう。
行く先をはきと定めなければ、進む道もはきとは定まらぬもので。
進む道に分岐があれば、楽し気にこんな事を言うのは常の事。
力用いれば先にあるものを見知るのは容易いが、容易いが故にやりたくはないのだ、と笑う姿は幼子のようでもあり]
賽子でも振って決めるか。
[冗談めかした口調で言う様子は、今の在り方を純粋に楽しんでいる、というのがありありと伝わるものだった。**]
― 現実・元の世界 ―
[どれほどの時間が経っていたのか。
掌に受けた白い花>>0:54。
あれがもしも雪だったなら、融けて消えるくらいの短い時間だったかもしれない。
或いは数分、数時間。]
[リリは、静かに涙を零す。
植物園の中で、静かに。]
― 時が経ち/現実・元の世界 ―
[コンスタンツェモーツァルト>>0:45が散る頃。
リリも漸く元の暮らしに戻り始めた。
無論、表面上は元のままだったのだが、心だけがあの異世界『譲葉』の事をよく思い出してしまう。そんな感じだったのだ。
あの日、帰宅した後、
変わらぬ家の様子に、家族の様子に、暖かさを感じた。
帰って来た、帰って来れたんだという気持ち。
だけれども、あの凍りつくような寒さに、哀しみの様な郷愁の様な言い知れぬ気持ちを抱いてしまったのも事実だった。]
[家族の、友達の、絆も優しさも暖かさも、リリにとっては大事だと再確認した。]
[自分の力強くなければ生きていけないあの世界。
あの凍れる氷雪の世界。
凍柊の領域の、あの過酷な様相を。]
[各自が両の足で立ちながら、支え合って、漸く生き抜けるような、あの世界を。]
[千年を孤独に過ごすのだろうか。
リリが去ったその後、
別れはいきなりで、他の四君子、他の従華達へ別れの言葉も告げれなかった。そして、後を託す事も。
氷雪の世界では、まだ動いているなら雪の兎や、
お父さん、お母さん、ごめんね。
私、やっぱり…………
[あの人の役に立ちたいと思う。
だから、再度の召喚の刻にこの世界を後にしても大丈夫な様に、準備をしておいた。]
[
その終わりにまた相見える。
柊の
[
― 先の刻/旅路にて ―
せっかく、これまでとは違う在り方をしておるのだから。
楽しまねば、損であろ?
[楽しそう、という言葉>>288に笑って返す。
しゃら、と鳴る耳飾りの音に心地良さげに目を細めた。
眷属の印として与えたそれ──身に着けた者の命が危険に晒されるようであれば、与えた血を介して闇桜の命の一部を与える呪具は、今は番の花である印としての意を強く持つ。
血と魂の共鳴により、命尽きる時は同時。
それは、己が命の父と名付けの母の選んだ路と同じもの……とは、未だ話してはしていないけれど。
遠くなく、寝物語の一つにでも語られる事となるだろう]
[可愛いなどと評されたなら、どうなるかは推して知るべし。
間違いなく、軽く茶化しながら口づけのひとつも落とす事となるだろうが、それはそれとして]
うむ、では、やってみるか。
[返る同意>>289に、力で生み出す賽子ひとつ。
左の耳元、桜の耳飾りが涼し気に鳴るのを聞きつつ投げ上げたそれを広げた扇でひょい、と受け止める。
出目が如何様であり、先に何があろうとも。
傍らに添う燭と共に行くのであれば楽しめるから、闇桜に迷いはない。**]
Epilogue/Lycoris
[風にそよぐ葉の合間から落ちる陽光が、綺麗に刈り揃えられた草の上に陽だまりを作る。
その上に寝転んだ男は、うらうらと浅い眠りの淵を彷徨っていた。
撫でるように肌の上を滑る風が、その赤灼の髪を控えめに揺らす。
同じ色をした燃えるような赤い花が、男の身体の周りに寄り添うように咲き乱れていた。]
……ン、
[もぞり、と身動ぎをして。
ひく、と鼻が動く。薄目から覗いた琥珀は未だ寝惚けたような色で、ゆっくりと何度か瞬きを繰り返した。
なんだか、酷く懐かしい夢をみたような。]
あ"ー…寝てた…くあ、ァ
[のそり、起き上がって伸びをする。
視界の端、群れ成す緋色の中。ちょうど寝転がっていた胸の前あたりに、真白な花弁の一輪が揺れる。
男の指がそれを突いて、ぷつん、と茎から摘んだ。]
[何度巡ったかも分からない季節。
途方も無い時を生きる身に、花の名残りを惜しむ情緒なんてものは、余程退屈が過ぎる時の暇潰しだ。
そうして今まさに、男は暇潰しに興じていた最中で。
けれど待ち人は、今度こそちゃんと、来たらしい。]
────…、
待ちくたびれたぞ。
[近づく足音に、自然、口元が弛む。
手の中の花にそうと唇で触れて。立ち上がると
おかえり、ルート。
[久々に音にした名前。
それはヒトの時間で少し懐かしいくらい、獣の時間ではほんの少しでしかない筈の、別離。
笑った声と共に、手のひらが重なる。
且て同じ傷痕だったそこにあるのは、
地面を染め上げる緋色が、やっと重なった青年と獣の路を祝うように、そっと*揺れていた。*]
― それから/凍柊の領域 ―
[リリが異界へ去った後。
帰還した自身の領域は、どこか常よりも広く、気温が下がったようにも感じられた。
常雪の空間に独り。
しかしそれを寂しいかと問われれば、否、と返したであろう。
それは決して、強がりなどではなく]
――寂しくはないのだと。
そなたが、教えてくれたのだ。
[雪の兎が足元で跳ね、クマのような雪像がのっそりと立ちこちらを見ている。
領域の片隅には、冬でも咲くと教えられた花が、ひっそりと植えられていた。
いずれは先の対応に味を占めた不届きものたちが、氷を得るために踏み込んでくることもあるだろうか]
[それでも、氷華の凍り付いた心すら融かしたあの熱は、千年を掛けても得られぬものであった。
だからただ、その地位のために、氷華は強くあろうとした。
いずれ彼女と再会出来たなら――その時こそは]
――そなたはこれより、柊の護花である。
花咲き乱れる千年は終わりを告げた。
これより、共に王華の選に挑もう――
過酷なる冬と、それに耐える力を、譲葉へもたらすために。
[偽らぬ理想と共に、氷華は護花の手を取った**]
― 何時か先の未来 ―
[冬を越えたら、華が咲いて、夏を越えたら秋に散る]
いよいよ、もうすぐだな……
[あれから気の遠くなる程に数え切れない時間が流れた。
譲葉というひとつの世界を治める王華を照らす陽。
そうある様に、俺はあの日きめて、この世界にとどまる事を選んだ]
はは、千年越えても
相も変わらず、四君子のみんなと見えるのは武者震いに慣れないな。
[赤備えた蓮の外套、腰に水の剣と紅蓮の銃。
そこはもう、俺の故郷。
水を歩き、蓮を渡り、俺は巡る時を迎えにいく]
[またあの人たちと華を咲かせ彩を競う選が訪れる。
あの始めの時には氷の様な冷たさを思わせたあの華も、もうすぐ従華を呼ぶんだろう。
誰を呼ぶかを訊いたことは無い。だけど、何処かで予感はしてる。
水と蓮の彩に包まれた道をゆき、水面に足音を立てる。
また、会える。季節を巡り華が咲く様に、巡る。
今の俺はあの頃と比べてどんな人になれただろう。
今もこうして、あいつを支えて共にある為の太陽になれてるだろうか。
だから。それを確かめる選が、もうすぐ足音を立てて来るんだ。だから]
[美しく咲き誇る、色とりどりな聖蓮の座に訪れて]
そろそろ時間だぜ、我が王サマ。
[冗談めかした口で、薄紫の手袋に覆われたその手を差し伸べた]
次の1000年も、その次の1000年も
華が枯れることなく、水も陽も巡る、そんな世界の為にさ。
[そして彼がその手をとれば、俺は笑い、共に往く]
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