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[肩口に顎がくっついているおかげで、互いの耳もくっつく。
くるんと首をまわして耳に噛み付く悪戯を思いついたが、
ぎりぎりで堪えることに成功した]
うん。……俺もお前が大事だよ。
多分お前が思ってるより、大事に思ってるよ。
[彼は改まった顔をしつつ、軍服の胸元をぎゅうっと絞ってくる。
反射で、また彼の掴みそうになりつつ、―――……笑う]
[>>143 ぽつぽつと口にされる言葉の中身に目を閉じる。]
国の一角を占拠されるは、邪魔でしょうからね。
金で、危険物を飼うかは───
[怪しい。と、言いかけて、]
… わかりませんが、そうなるなら、いい。
[お前が。と、続く言葉に繋げる言葉を変えた。]
それには、まず、どこの国とも行き来ができるように、
友誼を結べるように状態を整えなきゃなりませんが。
それが叶った暁には。
…海の向こうへ、ご案内しますよ。
海と船、お好きだったでしょう。
海を渡る船を造れるくらいの財力はありますから、
あちらへ話し会いに渡るときには、乗っていくといい。
交渉の必要があるでしょうから。
外務大臣のご子息も、
一緒に、乗せて行きましょうか。
[白い帆を一杯に広げて、──青い海をいくそのときには、新しい技術で走る船だろうか。]
わかった、てば。苦しいって。
お前は本当、………。
器用そうなのに、変な時に加減がないのな。
[咄嗟に出る手の理由が――……
なんとなく最近、わかってきていた。
彼に殺されたりはしない。殺すことがあるとしても]
……まるごとか。そんなにおせっかいを焼いた覚えはないぜ。
でもまあ………。
[彼の胸元を掴んだ手を、ぐっと引き寄せて。
彼の頬に頬をくっ付ける]
―――……後は、頼んだ。
[そう、夢のような優しい話を言葉にし終えて、]
──…利子分ぐらいは返しておかないと、
借りまみれされそうだ。
[いいながら、堕ちたコップを拾おうと屈む*。]
[離れる距離に逆らわず、するりと手を離して]
……引継資料はあらかたできてる。
他の入用な書類もな。
お前が一仕事終わるまでには、片は付いてると思う。
[まるで、斥候部隊の業務の事のように。
自然と口にして、笑う]
気を付けて行って来い。
……また、な。
[ひらりと振られる手に、軽く手を振りかえして。
彼の背を見送った*]
……ッ、……、過去形、かよ…ッ!!
[>>226好きだった、という言葉に、顔を顰め。
僅かに上体を落とし、宙を素早く抉る切っ先を、ナイフの刃で受ける。
風を切る音が鼓膜に刺さり、頭が鈍く痛む。
刃の煌めき、視界から消えそうなそれに意識を尖らせる]
――……、ぁ…ッ
[カキン……! と高い音を立てて、剣先が閃いた。
薙ぎ払われたナイフが、衝撃で、掌から逃げてゆく]
[もう、間合いはない。
指輪の嵌められた左腕で、彼の腕を引く。
濡れた土に引き倒し、彼に馬乗りになろうと狙った。
いつの間にか冷えた雨は、飛沫を上げて、ふたりの体を打ち付けている。]
………。
[その首筋に下げられたものに気づき、ゆるりと、どこか幸福そうに瞳を細めた。]
……まだ、……持っていたんだな。
ダーフィは、馬鹿だ。
[ホルスターから、銃を引き出した。
最後の実包が込められた、無骨で美しい武器。
――この距離なら、外さない。
彼は、自分の銃をどうしただろう。
或いは、その手に、握られていただろうか?
唇を寄せ、彼の指輪を銜える。
――眩めく様な虹を込めた、青灰の石を*]
[ナイフが闇に消える瞬間、
左のホルスターから銃を抜き放っていた。
構えようと。距離を取ろうとする腕を、強く引かれ。
雨と泥にまみれる地面に倒れ込む。
押し当てられた彼の銃と、手以外動けない身体]
―――……、ッ、ンなの、あたりまえ……ッ。
[銃に装填されているのは、彼の瞳と同じ、特殊弾。
互いに交換した指輪は、互いの瞳の色のもので]
[――……彼の唇が。ゆるやかにひらいて。
胸元の指輪を咥えるのを見た]
―――……彼の銃のトリガーが、絞られる瞬間に。
自らも、手にした銃を、引き絞る―――――――*]
[引継文章の隙間に、蜂蜜色の便箋。
――……ソマリ・イェーガー宛の、最後の手紙]
ソマリへ
――……おつかれさん。
しんどい思いさせてるかな。ごめんな。
.
この遺書を更新するのも、もう何度目かわからないが。
今度こそお前にこれを読まれることになった、みたいだ。
これを書いている俺はまだ生きていて、きっとお前の前の俺は死んでるってのが。
当たり前だが、不思議に思う。
お前に何かを言うことはたやすいようで難しくて。
かと思えば、時に言わなくても伝わってしまったりするから。
改めて何を書き残すか決めるのは、結構大変なんだ。
.
[撃鉄の上がる音。
冷えた肌に当る銃口の感触に、男は、ほんの少し、笑ったように見えた]
(本当に、馬鹿だ)
[唇は、そう、形作られただろう。眩めくような貴石に触れたまま。]
お前が俺にしてくれたことを数えたらきりがないけど、
どうせ何の話だかお前にはわからないだろうから、少し書いておく。
会って話せりゃ早いんだけどな。そうもいかないし。
だからちょっと長くなる。
俺からの最後のお願いと思って、時間のあるときに読んでくれ。
.
お前が囚われているものの正体も知らず、俺は好きな事を言った。
後悔はしてない。お前がどう思ったかはわからないけど。
……ひとつ、言いそびれたのは。
もしお前がいつか、そこから出たくなって。外に出た時の事。
引継ぎの時に、お前の気持ちを聞いた。きっと、そんなに遠くないはずだ。
.
・・・・・・・・・・・・・。
大佐。
ひとつだけ、 進言しても宜しいでしょうか。
[もしこの時、周りに兵がいるならば、全て人払いして]
外に出ると、お前の世界は広がる。
しがらみが消えて、きっと身体は軽い。
――……でも、その時多分お前の中は、
空っぽになってるってこと。
本当は空っぽじゃないんだけど。
ずっといた場所が消えた、空虚感はすさまじいものがあるだろう。
その時に、できるだけ。あったかい人の側に居てくれ。
俺の側に居てくれたお前みたいな。
……ほんとは俺がそこに居たかった。
あったかいかはわからんけどな。
そうして少しずつやり過ごしていけば、
何もないように見える世界に、少しずつ色が戻ってくるのを。
驚きと悔しさと諦めと共に、眺められるんじゃないかと思う。
俺がそうだったように。
なんで悔しいかって?
全部どうでもいい、誰が死んでも構わないと思ってんのに。
周りの奴があったかいと、ちょっとずつそれが、……どうでもよく、なくなっていくんだぜ。
俺はあれが悔しかった。
驚いて、悔しくて、
……しまいには、降参するしかなかった。
お前のしたことだよ。
俺はかなり自棄を起こしていたから。
お前が居なかったら、早々に軍法会議モノだったと思う。
まあ、その前に生きてねぇだろうなぁと。一時期の薬の使い方は本当ひどかったし。
感謝してる。
ここからちょっと追記、な。
……鈍感と言われると、苦笑するしかなかったな。
俺は阿呆だと思うが、よく考えてみると、お前も結構阿呆なんじゃないかなと思う。
俺の側にいてくれてありがとう。感謝は本当に、しきれない。
どうせ恩も返せんで死ぬんだろうなぁ。すまないな。
でもそれは、俺が戦いの中で死ぬからじゃないこともわかってる。
貰ったもんが多すぎて、俺の一生では多分無理だ。
公国は俺たちの敵です。
でも、…俺たちと同じく、血の通う人間です。
俺たちは、――…他でもない、“此処”シュヴァルベで、学びました。
だから、…知っています。知っている筈です。
単一の存在という意味においては、どちらも、違いは無いのだと。
[ジェフロイから視線を逸らさず、薄く微笑う]
魔兵器を使う。
会議の時は、それが効率のいい手段だと思いました。
でもこうして、実物が目の前にあると……俺は、今、
…少し怖いです。
[拳をぎゅっと握り込む]
甘い、かもしれません。
でも俺は――…流れる血は、最小限であればいいと、思います。
今更、ですけど。
…だからこそ。
[魔兵器を使って、実際どれ程の被害が出るのか。
専門分野ではないため知識に乏しいが、
それでも、単純に兵がぶつかる以上の血が流れると予想出来るから]
――できたら。
俺の死がお前をあまり痛めないといい。
無理かな、と思うくらいには自惚れてるんだけどさ。
……会えて良かった。
幸せな時間を、ありがとう。
お前と、お前との時間を。
たまらなく大事に思ってた。
ダーフィト・カディーネ
…お伝えしたかったのは、それだけです。
まァ、余計なことだったかもしれませんけど。
お時間を取らせました。
それでは。
[目を伏せ敬礼し、踵を返した*]
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