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ちゃんと寝る。部屋、戻るか。
[恋人に心配かけたくないし、とぽそりとつぶやいて。
手をつないだまま、部屋に戻ろうと。]
……あ。人に言ったんだからアイリもちゃんと寝ろよ?
寝なかったら襲う。寝ても襲うかも。
[くすくすと笑ってみせた。]
[シルキーの言葉は、どこまでも真っ直ぐで。]
私はシルキーさんの立ち居振る舞いとか、とても優雅で素敵だと思っています。
料理とか、他の事も、シルキーさんなら、すぐに出来るようになるんじゃないかしら。大事な人がいるなら、なおさら。
[自分の素に関しては、口調だけなら女性同士ならそこまで気にしない。それでも、出会って数日の相手、まして名家のお嬢様ということもあり、なかなか気は休まらない、のかも。]
[最後の言葉には、ありがとうございますと礼を返す。そして、]
あ・・・病院に向かうのなら、荷物を片付けないと。
[そう言って、シルキーと別れ、部屋へと戻るのだった。]
[呟かれた言葉に、微かに頬を赤くしながら再び部屋に戻ろうと。
そうした瞬間、くすくすと笑いながらの言葉に内心で動揺しながら]
…わ、私はさっき十分寝たもの。
[だからきっと眠れないと言いたげにウェルシュを見つめる。
推そうというのはいつもの冗談かもしれないと自己処理をしたようだった。]
早く部屋、戻りましょう?
[寂しくなった広間にいたくないというのもあるのか、急かすようにくいくいと軽く手を引っ張って。]
[わずかに赤くなった頬を、空いている手でつい、と撫でる。]
ん、わかってるわかってる。
十分眠った、けどなんだって?
[はてさて冗談なのか本気なのか。
くいくいと引っ張られた手が急かされるようで、すこし嬉しくなって。
すこしだけ足早に部屋に戻り、ベッドに腰掛けた。]
[立ち居振る舞い、と言われると、昨日物凄い勢いで広間から逃走したことを思い出してしまう。
あの時のお嬢には、優雅さのカケラもなかった。ありがたいことにローズマリーはその醜態を知らないけれど]
まあ、ありがとうございます。
[と礼を言いながら、若干笑顔がぎこちなかったかもしれない。
部屋へ戻るというのには、頷いて]
お引き止めしてしまって、申し訳なかったですわ。
コーヒーの味見も、感謝しておりますの。
[もう一度改めてそう礼を言って、見送った]
[頬を撫でられ、思わず肩が跳ねた。
何だかくすぐったいような、恥ずかしいような。]
…十分眠ったから、私は寝れないのだけど。
[意識がはっきりしすぎて、正直どれだけ寝ようと頑張っても眠れない気がする。
ベッドに腰掛けたウェルシュの近くにぽすりと座って、そう呟くように言った]
眠りきるまで隣にいてほしい、というのは贅沢かなあ、そうしたら。
[そんなアイリの顔に手を伸ばしながら、そんなふうに呟く。
わずかに怯えた色を瞳に宿して。]
まあ、いいけど。
……アイリ抱きしめてないと眠れる気がしない、のはどうしよう。
―自室―
[ローズマリーに遅れることしばし、そういえば荷物の整理をしなければ、とお嬢も部屋へ戻ってきた。
荷物といえば、しろうさぎと、着てきた夜着、用意してもらった着替えに]
……これ、どうしましょうかしら。
[生けられた花と、少し残ったワイン。
花瓶ごと花を持っていくのは少し難しそうで、お嬢は眉を下げる。
ソファに座って、残ったワインを飲んでみた]
……ひとりで飲むのは、やっぱりつまりませんわね。
[とても美味しかったはずのワインは、なんだかそっけない味がした]
[瞳に宿る怯えの色に気付いて問いかけようとするが、どう聞けばいいか分からず、結局それは言葉にすることが出来なかった。]
…じゃあ、そうして?
抱きしめるくらいで眠れるなら、いいわよ。
[自分も抱きしめてほしいからとは流石に言い出せない。
先ほど瞳に宿っていた彼の何かに対する怯えを紛らわせることが出来たらいいと、少し迷ってから、軽くウェルシュを抱きしめた。]
じゃあ、そうする。
[軽く抱きしめられて、強く抱きしめ返す。
抜け出すなんて許さない、といわんばかりの。
まるでしがみつくように。]
こうしてれば、きっと眠れる。
……大好き、だよ。
[そのまま頬にキスを降らせて、柔らかな熱の中にまどろむ。]
[ウェルシュが眠ったら抜け出そうなんてこっそり考えていたが、どうやら出来そうになかった。
しがみつくように強く抱き返されて、何度か身じろぐも抜け出せる気配はない。]
……もう。
[結局その状況に甘んじてしまう自分に呆れながらも、ウェルシュが次第にまどろんでいくのを感じる。
暖かい体温に包まれているのに、やはり一向に眠れず。
何とか座るくらいは出来ないかと試行錯誤しはじめるかもしれない]
[するりと腕の力が弱まり、そっと抜け出して椅子に座る。
安らかな寝顔を見て、無意識のうちに笑顔を零し]
…ふぁ。
[少し時間が過ぎただけかもしれないし、かなりの時間が過ぎたかもしれない。
その寝顔を見ていると、あんなに眠れないと思っていたのに次第に眠くなって。]
…少しだけなら、いいわよね……
[ぽすり。
ベッドに体を預け、やがて眠りに落ちていった]
―自室―
[シルキーに言った通り、荷物を片付ける。もともとそんなに散らかしてもいなかったので、さほど時間はかからなかった]
[自警団員が呼びに来れば、荷物を持って病院へと向かうだろう。**]
[浅い眠りのなか、隣にぽすりと跳ねる音が聞こえて。]
ん……あいりだ……だいすき……
[するり、と腕の中におさめてしまう。]
あったかい……
[にへ、と蕩けた笑顔のまま、もう一度眠りの国へ。]
[どれくらい眠っただろうか。
今回は寝ぼけもせずに目を覚ました。
そして自分が何故かウェルシュの腕の中にいるのに気付いて、声を上げそうになったのを何とか押しとどめ]
……っ!?
[確かに自分は、一度起きて。
抱きしめられたままで眠りはしなかったのに。]
…頭、痛いわ……
[眠りすぎたせいか、少し頭が痛かった。
まだウェルシュが眠っているなら、どうしようかと悩み始めるだろう]
[身動ぎに気がついたのか、うすらぼんやりと眼を開ける。]
う、ん……時間、か……?
[状況が良くつかめていないが、アイリの顔をぼーっと眺めたまま。]
おはよ……
…おはよう、ウェルシュ。
[起きてはいるのだろうが、まだぼうっとしているウェルシュに苦笑気味に挨拶を返す。
廊下からは時々、誰かの足音が聞こえた。
彼が目を完全に覚ますまで待っていようか。そう考えているうちに、ノックの音が響く。]
……?
[誰が来たのかと首を傾げ、出るかどうするかウェルシュに尋ねるだろう**]
[ノックの音に目が覚める。手をゆるめて、ごし、と目をこすった。]
ん、出る。ちょっとまっててな。
[そういって、素早く唇を奪って。]
おはよう。挨拶忘れてた。
[そう笑って、するりとベッドを抜けだした。]
…っ、普通に挨拶できないの……?
[素早い行動に呆気にとられること数秒。
顔を赤くしてぷるぷる羞恥で震えるのは、もはや慣れたものかもしれない。]
(次こそは、私からやってみせるわ…!)
[なんてよくわからない上に恐らく出来るはずがない決意を胸に秘めた。
ちなみにノックした人物は自警団員で、全員見舞いに指名されたということを伝えにきたようだ]
普通の挨拶、したぜ?
もうひとつはかわいすぎる恋人さんへの礼儀とかそーゆーのってことで。
[へらっと笑って悪びれもせずに。
いったい本意は那辺にありや。]
はいはーい、いまでますよーっと。恋人の語らいを邪魔して、もう。
……ああ、はい。お見舞い。はいわかりました。
あ、お見舞い用の花の手配おねがいします。ドクダミとドクニンジンのミックスで。できれば牡丹も。
[やってきた自警団員に着崩れた服で応対しつつ。
中に女性がいるから、なんてことまでいっている。]
[そんな礼儀はいらないと言わんばかりに見つめるが、飄々とした様子からは怯えた色は見えない。
安心していいのかよくないのか。
はあ、と一度小さなため息をついた。]
……なにかしら。
[少し離れているせいか、会話内容までは聞こえない。
唯一微かに聞こえたのは、お見舞いという言葉。]
…はあ。
[また一つため息を。
なぜか自警団員が慌てていた気もするが、気のせいかと自己完結しておいた。]
お見舞い、だってさ。
今いる全員で。
[自警団員が引き上げてから、振り返ってぽり、と頭をかき。]
めんどくさい……
アイリが一緒なのはいいけど。
[心底だるそうにいうと、着替えるために服を脱ぎ始めた。
さすがにしわくちゃの服で行くのはどうか、くらいには常識があったらしい。]
[全員という言葉に目を見開くが、それはすぐさま頭から抜け落ちることになる。]
…待って、着替えるのは良いけど私の前で脱がないで……っ!
[慌ててベッドを降りると、着替えるなら部屋を出なければならないと顔を赤くして扉の方へと。
その間、目線はもちろん床だった。]
わ、私外で待ってるわ!
[テンパりながら、そう声をかける]
だめ。
[扉の外に行こうとするかわいいひとを、一言で制止した。
むろん片手で捕まえる実力行使つき。]
アイリのことみてたいし。
べつに俺、見られても気にしない……わけじゃないけど、アイリならいいし。
気になるなら壁でも床でもみてていいよ?
[こて、と首を傾げて、見つめてみた。]
[制止の言葉だけなら、きっと無理にでも出ただろう。
けれど腕を掴まれてしまえば、振りほどくことはできず]
……も、分かったから。
早く着替えて…っ。
[恥ずかしくてウェルシュの方は見ることができず。
相変わらず床を見つめたまま、そう言った]
……少し、待っていてくださいませね。
多分、すぐ戻ってくることになると、思いますの。
[なぜか何かを諦めたような、重い息を吐きながら、お嬢はテーブルの上の薔薇に話しかける。
しろうさぎはいつものように抱えて、もう片方の手に少しの荷物を持って、部屋を出た。
そろそろ広間へ向かうつもりで]
はいはいっと。さすがに可愛いからってじらしたりのんびりしたりはしないよ。
そこまで極悪人には……なるとアイリが恥ずかしさで死にそうだしなあ……
[ろくでもないぼやきを入れながら、クローゼットから適当な服をだして着始める。
漢服 とか 青いツナギ とか 青いツナギ とか ホルターネックワンピース とか ホルターネックワンピース とか変なものもあったがみなかったことに。]
ん、おまたせ。
アイリは着替え、大丈夫?
[さっさと着替えを追えて、その顔を覗きこんだ。]
[恥ずかしくて死にそうは、否定出来ない。
死因がそんなものになるのはまっぴらごめんだが。]
…病院で着替えるわ。
時間がないようだし。
[大丈夫かと覗き込まれた時には、既に顔の赤みは引いていただろう。
病院に着替える為の部屋くらいあるだろうという軽い考えでそう返して、広間に向かおうと。]
[隣に並んで、広間に向かう。
手は、あえてつなぎにいかずに、アイリがどうするかをみている。]
ん、じゃあまあさくっとお見舞いしてしまいますか。
……社長たちが血祭りにあげてそうな気がするんだけどな。
[あり得べき未来を想定して、ちょっとだけげんなりしたような、口元がほころんだような。]
あ、病院で着替えるなら、最初は俺に見せてな。
アイリの綺麗な姿、最初にみたい。
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