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[狙うことに躊躇いが無いかと言われれば、是と返すことは出来ない。
ましてやこのレイピアで貫くとなれば……]
…………………
[アリーセの声に思考するは刹那。
意識はすぐさま切り替わった]
────よかろう。
鋼鍛侯嫡子、
この
[本気を出すために己に克つ。
穿たれた弱い心を奥底に沈め、私はアリーセの喉に視線を定めた。
そこかしこで淡い光を放つ宝石。
金が蒼を宿し、かつての姿が脳裏に浮かぶが、私はレイピアの切先を
[ ツヴァイヘンダーを手放し、両手で握ったブロードソードで、槍を受け止める ]
ギィン…!
[ 硬い金属音が響き、重い衝撃が彼の身体を、その内側に潜む傷を揺さぶった ]
ぐ…う…
[ 痛みに顔を歪めながら、槍の穂先をそのまま叩き折ろうと、剣を揮う ]
[
けれども
鋼鍛侯嫡子
違えぬようにボクの胸に刻んでおこう。
[向けられる切っ先はまっすぐにこちらを貫く意志を感じ取れるもの。
宝石の放つ光りはあわい光りを放ち続けながら、左半身を引いて構える。
それは人間が通常の生き物であれば急所のひとつであるものを隠す行為にも見えただろうか。
左身を引けば、自分の身の右側の多くを向けるような形に。
顎を上げ、晒されたかすかな首元は、レイピアを突き刺すには十分な隙間を見せていた]
……そんなの、言われなくたって。
[わかってる、と呟いた後]
っていうか、その言葉、そのままそっちに、返す!
そっちだって、護りたいもの、抱えてんだろ……だったら、ちゃんと、生きろよ、な……!
[遠ざかる緋色を追う事無く、投げかけるのはこんな言葉。
名は聞いていた、けれど。
それを呼んで返す事は、できなかった]
俺、は。
こんな戦いじゃなくて、もっと、違う形で。
あんたと、空で、競いたいって。
あの時から、ずっと、そう、思ってたんだから……!
[アリーセの構えはこちらが狙いやすい形>>269。
だからと言って彼女が死ぬつもりでその場に居るとは思っていない。
彼女には
動かないことから何を狙っているかは、予測がついた。
だからと言って、私は引きはしない]
──── はあっ!!
[構える
狙いは、首輪の隙間から覗く逆鱗ただ一点。
距離を詰める勢いを乗せた
[ロー・シェンのやり口は正解と言える。>>257
少年が纏う水を振り払うには、面積の広い何かをぶち当てた方がわりと効く。
半ば吹っ飛ばされたような体勢から立ち直りきれず地面を転がった直後、
短剣が槍でなぎ払われ、地面から離れる。
まもなく、感じることができるだろう。
沈ませようとする力が、引き波のごとく足元から消え去っていくのが]
い―――…っ、いまだかつてない面倒さだなあー!
[起き上がった時に生じた呻きを叫び声でごまかして、
それでも、立ち上がる]
だけど、
[まだ、媒介は手元に残っているし、
なぎ払われた3本も使えないわけではない。
再度、短剣を構えなおした直後、
――陽光を反射しながら、上空から何かが降ってきて、>>260
相対する二人の間に突き立った]
なんだ、これ……、レイピアか?
[見せていたのは右の半身の方、それはつまり背の近くを見せていたことでもある。
距離をつめてくるのを、
向けられる
その切っ先は自分の首輪の隙間、逆鱗を狙い向かってくる。
昔教えたその場所。自分と
それを避けることも、受け止めようともせず、尻尾を勢いよく振り下ろす。
枷も封じる宝石もないその場所は、縛られることはないが精密な動きをするには向かない。
けれども、ただ振り下ろす、それだけならば技術も何もいらない。
両足の宝石は尻尾を振るうその身を支えるのに輝き、両手と首輪の宝石はその光りを止めていた]
──── はあっ!!
[二人の声は重なり]
― 戦場・上空 ―
……そう、か。
[流れる血の気配。
>>271それでも、聴こえた言葉に笑みを浮かべ。]
ふ ……はは……
……敵将に 生きろなどと
随分と 甘い 守護者だな……
[>>272続く言葉には、微かに苦笑する。
けれども。それはきっと、彼が愛され護られ育てられた証。]
…………ああ。
私も
出会い方が違えば 何も知らなければ と
あの時から、ずっと……。
[思い返すのは、昔。歳の近い騎竜師の姿に、純粋に、仲良くなれるかと思った。あの瞬間の、空の色。]
[……緋色が低く啼く。]
……心配は無用だ、ウシャス。
お前の言う通り、殺す必要の無い相手だ……。
[そうして。
事態に気付き拠点の方へ向かおうとする竜を制し、一言だけ。]
あの子は 大丈夫
必ず 生きて そちらへ “預ける”
……それで、いいのだろう?
[その一言を最後に。
緋色は踵を返し、褐色から離れた*]
[精霊術の守りはどうやら、これが有効だったらしい。そして短剣をはじいたことで、足場が楽になる。後ろから行軍の音が聞こえる。残った傭兵がまとまってやってきたのだろう。だがまずはこいつを叩く。短剣を構え直した精霊術師>>275へと先ほどとは違う本気の踏み込みをしようとしたところで、煌めく光>>260に咄嗟に足が止まったのは、運がよかったのだろう]
こりゃ……
[見覚えがあるレイピアに瞳を細めた*]
[振り下ろした尻尾は両の足で支えるにはやや不安定で、先ほど爪で切り裂いた肩口へと振り下ろされることになるだろう。
それとともに、こちらの尻尾よりも早く、
鱗でありながら柔らかな逆鱗をその切っ先が貫き…喉へと刺さり、
喉に鋭い激痛が走るのを感じながら]
ううっ…あっ……
[悲鳴に似た声をあげかけ、それを抑えると]
[激痛のあまりこぼれる涙までは止めることはできなかったが、再開した
喉から溢れる鮮血は止まらず、けれどもその切っ先が押さえにもなり噴出すこともない]
[かすれた声を漏らし、その後は続ず、唇が動くだけに。
喉に走る激痛は抑えがたいものであったが、その場に倒れることも膝をつくこともはせずに、その身は立たせたままで、
[ふとロー・シェンに目を向ければ、あっちもレイピアに目を奪われている様子。>>281
脅威は去った、とは言い難く、しばらく警戒を向けていたが、]
………。
[ゆっくりと短剣を下ろし、晴れ渡る空を見上げた*]
[迎撃のためにアリーセの尾が振り上げられる>>276。
カウンターがあることは予測済みであるため、その動きに対しては敢えて何もしなかった。
ただひたすら狙いを一点に定め、右腕をピンと張る。
握りの部分を上に向け放った一撃は、違わず首の逆鱗を貫いた。
やや遅れて、振り下ろされた尾の先が負傷していた左肩へと一撃を与え行く]
────っ!!
[激痛が走り、声ならぬ声が零れ落ちた。
けれどそれよりも、アリーセから零れた声>>282に意識をそちらへと向ける]
アリーセ………っ!
[私が為したこととは言え、喉から溢れる鮮血が痛々しい。
私は
[レイピアを抜けばアリーセの出血は酷くなる。
だから抜くことも手放すことも出来ず、それを握ったまま。
名を呼び言葉を紡ごうとする彼女の唇を見詰める]
[本当は抱き締めたい。
ごめんなさいと謝りたい。
けれど、それすらもこの状況は許してくれない。
手を伸ばしたいのに、アリーセを貫いた
[
喉に刺さる、彼女の思いと魂の具現たるレイピアは自分に確かに届いた。
だからそれを受け止めるべく、彼女の握り手に添えて優しく握る。
約束があるから、自分はまだ死ねない。
自分でもしっかりと手放さないように。
言葉は紡ぐことは出来なかったが、その思いの一旦だけでも伝えることはできただろうか**]
『久しぶりに、また二人で星空を眺めたいね、
― 戦場・上空 ―
[遥か地上のどよめきも、氷竜への猛攻の行方も。
そのどちらも、聴こえぬまま。
緋色は、拠点を目指す。]
…………ウシャス。
[ふと。
背に乗せた主の声に、そっと、羽ばたきを緩め。
気遣わし気に、けれどもその声を問い直すよう。竜は低く空気を震わせた。]
……この空も
綺麗な、空だな……。
[……やがて、どちらかの陣営がいつか見た>>0:0西日の如く沈むとしても。それは、緋色の理解に無く。
ただ。
空に見入る主に、長く空を見せようと。
ゆっくりと、蒼天を舞った**]
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