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ああ。頼む。
価値があるなら、やらない手はない。
[もう少し香を濃くする必要がある、との判断に頷いて、準備を願う。
かの神獣がいる場所へ、自分が行って戦うのは相当に不利だ。
分の悪い賭けに出るよりは、ここでできることをした方がいい。]
橙崔。
あの雲を使って、奴の視界を奪えないか?
[先ほどから闇を操っている彼女ならばあの雲をさらに強力にできないかと、コンスタンツェに呼びかける。
ひとつの力では完全に封じ込めることは難しいかもしれないが、彼女たちの力が合わされば神徒と言えども一時感覚を奪うことは可能だろう。]
[そうして、片膝をついて姿勢を安定させ、両手で弩を構えて機を待った。
闇が濃く深くなった一瞬を狙い澄まし、引き金を引く。
スカーフをなびかせながら飛んだ矢は、水の柱をすり抜け、闇の雲を貫いた。
直後上がった悲鳴にも似た鳴き声は、狙い違わず一角獣の鼻先に矢が突き立ったからだろう。周囲に立ちあがっていた水柱が、ざ、と音を立てて崩れる。
ローランドの浄化の香が効力を示したに違いなかった。]*
[ ユーリエの放った闇の雲が白角の視界を閉ざし、トールの放った矢がローランドの香の効力を聖獣に直に打ち込んで、護りの水柱を崩す。コンスタンツェの術の力もその連携を助けたようだ ]
...つくづく、俺の人選は正しかったな。
[ その間も休み無く空を待っていた火花の舞いが水面から立ち上らせた霧は、今や公子の身を、ほとんど包み込んでいる ]
華嵐!
[ 渦巻く霧は竜巻のように、小島へと迫る。闇に視界を閉ざされた一角獣が、近付く熱気を感じたか、高く嘶いて地を蹴った ]
[ 香の効果もあるのだろう、その動きはどこか乱れた、迷いと混乱を感じさせるもの。純白の角を振り立てて、迫る気配の方へと駆け出すが、時折ぶるりと頭を振り、その歩速は本来の疾駆とはかけ離れたもののようだった ]
凍波!
[ その間に鞭を青い氷の剣へと変化させた公子は、周囲に漂う霧を一瞬にして凍り付かせ、今度は小さな氷の粒を含んだ冷気の嵐を自らの剣に纏わせる ]
そろそろ、頭を冷やしてもらおうか!白角とやらっ!
[ そうして、足を踏み出せば、水場は、纏う冷気によって、瞬時に足元で凍っていく。
まかり間違えば、滑り落ちそうな、けれど固い足場を自ら生み出しながら、公子は一息に迷走する一角獣の目前までを駆けた ]
ふぁい!?
[眷属たちを牽制していると、トールから声がかかる。>>103]
ぁー……、やってみます。
[自身の精霊師の矜持として、やれない、とは言わない。
杖を闇色の雲へと向け、闇の精霊へと呼びかける]
听我们的声音,……我K暗的精灵夺走敌人的视界!!
[闇の精霊は呼びかけに応じ、より一層使徒や眷属たちに纏わりつく雲の闇色が濃くなった。]
これで少しは、いい、ですかね?
[こてり、と首を傾げた。]
[ 先に放たれた蒸気の竜巻は、黒雲を散らしたが、その熱波で白角の足を止めさせる ]
はああっ!!
[ 同時、氷の足場を蹴って、公子の身が宙に躍る。冷気の衣纏い、小さな嵐そのもののように、頭上から剣を振り下ろす姿に、恐らくは純粋な防衛本能から、一角獣は角持つ頭を突上げる ]
ぐ...!
[ まっすぐに、跳んだ公子は身を躱すことなく、左肩を貫かれながらも、右腕を大きく横薙ぎに振り抜いて、白い角の根元に向けて吹雪纏う剣を叩き付けた ]
己が真の勤め、思い出せっ!!
[ 青い刃は固い角に食い込み、熱波と吹雪が混ざり合って、神獣と人間の周囲に弾けるように爆散する ]
[ ............やがて ]
[ ......公子の流す血に染まった純白が、ぴしりと音を立てて罅割れ、純白の神獣は、雪のように降り積もった氷の中に崩れ落ちた* ]
[白角へと放った闇の色が濃くなる。
視線を走らせれば、コンスタンツェが闇の雲を利用して阻害の効力を増幅しているようだった。
図らずも協力態勢となったことに口端を持ち上げる]
[それに続くように放たれる弩の矢。
先に括り付けられた布が何なのか、その時は判じ得なかったが、白角を護るように立ち上がっていた水柱が崩れていくのを見て薄すらと察する。
眷属を抑えた後はセルウィンの邪魔にならぬよう、横へと飛んだ]
[熱気渦巻く霧が白角へ駆け、更に熱の変化を経て水場を凍らせてセルウィンを包み込む。
足場を生み出しながらセルウィンが駆け抜け、そして]
うわっぷ!
[角の根元へと叩き付けたセルウィンの剣が熱波と吹雪を生み出し、爆風が身を駆け抜けていく。
顔の前に手を翳して風を避けつつ、風が収まった頃に小島の様子を窺い]
[一段落ついて、水を掻き分け小島へと近付いて行く。
凍った部分は転びそうだったため、避けた]
公子サマ、大丈夫です?
[青と白の世界に赤が混じっていた>>110。
傷を負っただろうか、と確認の声をかける。
左肩を見遣れば、痛々しい傷痕が見えた]
ローさぁぁぁぁぁん!!
[警報めいた大声が上がる。
ローランドを呼ぶ理由に思い当たれば、セルウィンがどんな状態かは想像に難くないだろう*]
[そうして視界を塞がれ、香の効力を受けた白の神獣へと、公子が立ち向かっていくのを見た。
熱によって生み出した靄を氷に変え、空気までも凍り付かせながら駆けていく背を視線で追う。
微細な氷が煌めく中、白い足場を生み出しながら走る姿は、荒々しくも美しい。
我が主、と口の中で呟いてみる。
胸に、灯がともるよう。]
……るぅ。
[それぞれが為すべきを正しく知り、なした結果。
それを見た少年は光手繰る手を止めて、大きく息を吐いた]
…………無茶をするのだよ。
[ぽつり、と零れ落ちるのはそんな呟き。
ともあれ、少年は一度守り人の方を見やった後、崩れ落ちた純白の獣の許へと歩み寄った。
響く大声>>117の方は一瞥するものの、少年にはそちらよりも優先せねばならぬものがある]
……白角。
[呼びかけに、真白の獣は何も返さない]
…………白角。
気は済んだのだろ?
[もう一度呼びかけるが以下略]
……あなたが、先代の神角の頼み事を大切にしているのは、知っているのだよ。
そして、それを果たしたいと願う気持ちも、わかる。
けれどね?
[静かに言いながら、少年は真白の獣に手を触れた]
先代殿は、あなたに全てを背負え、とは言ってはいないと思うのだよ。
守り人は三角を持って封護を為す。
その理を歪める事は、先代殿は望まぬのではないの?
[静かに紡がれる言の葉に応じるように、真白の獣はゆっくりと閉ざしていた目を開く。
そこにあるのは、穏やかな──けれど、何処か哀し気な理知の碧]
……白角。
クゥが未熟で心配なのはわかるけれど。
……もう少し、信頼してやってほしいのだよ。
だから、ちゃんと、声を聞いて……ね?
[こてり、と首を傾げて告げた言葉に、真白の獣はゆっくりと身を起こす。
ぐるり、と周囲を見回すように碧が廻った。*]
[熱雲と氷霧。その向こうで公子の身体が跳ねあがる。
刃と角の交錯のさなか、赤が散ったように見えて息を吞んだ。
直後、熱気と冷気の衝突が激しい爆発を産み、視界を塞ぐ。]
…殿下。
[呟くほどの声で呼び、頽れた白と地に落ちた主君の元へ駆ける。
先を行っていたユーリエが叫べば、なお足を速めた。]
は...使い過ぎたな...まったく、てまを、とらせおって......
[ 切れ切れに漏らす声は、常よりも大分弱い、が、その口調はいつもと変わらぬ尊大さだった* ]
[清らな水の満ちる場に、様々な力が交差する。
吹雪纏う剣、それとと共に叩きつけられた言葉>>109に、ほんの少しだけ、苦笑が滲んだ]
……思いっきり、いいとこ踏んだなあぁ……。
[そんな呟きを漏らしつつ構えを解いて槍を肩に担ぎ、崩れた神徒の許へと向かい]
……こら。
どさくさに紛れて何言ってんだ。
[聞こえた少年の言葉>>121に突っ込んだ。
それから公子の方に視線を向けるが、そちらは皆に任せて大丈夫だろう、と自身は一角獣へと向き直り]
……白角。
今、どうなってるか、自分が何をなしたか。
……その辺り、わかってるよな?
[問いかけに、真白の獣は小さく頷く]
なら、ここにいる連中が求めるものも、わかってるな?
[重ねての問いに、一角獣は小さく鼻を鳴らす]
『……わかってはおりますが、当代。
彼の焔に、只人を近づけるのは……』
何言ってんだ。
……只人が、お前さんを退けられるはずねぇだろ。
[否定的な言葉を綴る一角獣に、きっぱりと言い切る。
碧の瞳が、微かに揺れた]
……わかってんだろ?
今、セルウィンに言われた事、その意味。
お前さんが真に為すべき事は、焔の狂気をひとりで抑え込む事じゃない。
そして、今の焔は、俺たちだけで抑え込めるものじゃなくなってるかも知れん、って事も。
『……当代』
その辺り、見極める必要がある。
……こいつらに、水の赦しを。
そして、開門をしてくれ。
[静かな言葉、それに、一角獣は迷うように尾を揺らした。*]
[水をかき分けながら進み、白の上に伏している公子の元へたどり着く。ユーリエの声に応えて動いたのは目にしたから、半分ほどは安堵した。]
殿下。お見事でした。
[傍らに立ち、素直な賞賛を口にしたあと]
……あの程度の無茶は、しても叱責されぬものと思っておきます。
[つまりは相当な無茶だったと、感心したような諫めるような複雑な声音で告げた。]
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