情報 プロローグ 1日目 2日目 エピローグ 終了 / 最新
……、行こうカ、"ドリィ様"。
父上も、母上も。皆ガ待っテる。
[そうしテ、她ガ此方を向いてくれタノなら。名残惜しそうにこつりと一度額を合わせテ、最後にもう一度她ノ身嗜みノ確認を。
其れガ終われば、満足そうにひとつ頷き。何時もノヨうに她に手を伸ばしタノなら、あノ日ヨりもほんノ少しダけ成長しタ她を、何時ものように抱き上げテ。
她ノ家族の元へと向かおうと、扉へと足を進めはしただロうカ。]
[ 痛かった。不思議に思って横たわった自身の身体を見下ろすと、砕けたシャンデリアが月光を浴びて眩いばかりに輝いている。
すぐに治らない傷口はきっと魔力が足りないせい。
視界がぼんやりと滲むのも、きっと。
朧げな視界に充てがわれる切っ先が見えた。
瞼を閉じる。]
………?
[ 痛くない。
まだ…は死んでいない。
昔話のように静かに語られる言葉>>2に今度こそ視界が滲んだ。
相手が近づくのが分かる。]
[ ささくれ立った指先が唇に沿うように動いた。]
( やめて。 )
[吐息すら感じられる程に近い距離。
幸せに思える筈の感触は数える間もない一瞬。
離れる間際に囁かれた言葉の意味を知らない訳がない。
頬が濡れる。
崩れた身体を、ただ眺めていた。]
……やめて…
[薄く笑んだその顔を見てしまった。]
[ 結界が破れた気配がしたのはほぼ同時であっただろうか。
二人の間に繋がる感覚。
しかし、なけなしの魔力は…の身体から流れてくれない。]
私はあなたを裏切ったのに、どうして殺してくれないの…?
[…の声が震える。
忙しい足音がホールの向こう側から聞こえてくる。
もうすぐ援軍が到着するのだろう。]
私の命を貰ってくれるんじゃなかったの、私は何のために生きていたの。
[偏に、全てはあなたのために。
刺繍の細かい物。
甘くて柔らかいクリームの乗ったショートケーキ。
つぶらな目が愛らしいテディベア。
御伽噺に現れるようなワンピース。
あなたの好きな物ぜんぶ、あなたが耐えているのなら私も全て耐えてきた。
遊ぶのも。
わがままも。
瞼が、重い。]
そばにいて……リヒャルト…
[ 目を瞑る相手に触れる事が叶うならば、手を握りたかった。
踊る前の、お姫さまになったみたいに。
瞼を閉じる。
ホールの扉が開く音だけ、耳に残った。*]
[きれいなお花の形と、そこにかがやく宝石にほぅと息をはき
頭を動かし、いくども角度を変えてそれを楽しめば、おくり主である彼ににこりと笑ってみせました。
"ひとつ目の"という言葉には首をかしげつつ
次いで返ってきた言葉には、むっとしたふうに眉をよせながら]
しつもんにしつもんでかえすのは、ずるいですよ。
[けれど 抱きしめられたのなら、すぐにきょとりと目をまたたかせて。
唇に触れる指先に不思議そうにしながらも、やがて視線は彼の方へ。
悪戯っぽく光る彼の瞳に気づくことはなく
閉じてととのえたばかりのえりもとが開かれれば、また首をかしげ。
つよく つよく。
押しあてられる唇には、ちいさく身体を震わせました]
……ケチ。
[彼の行動の意図はよく理解できませんでしたが、"いけないこと"をしている気分にはなりましたので
ほんのすこしだけ頬を染め、すねたように言葉を落とします。
――まさかそれが、彼のおもわくどおりだなんて思いもよらずに。
もし彼が、"このまま二人で"とドロシーに提案したのなら、きっと彼女はそれを拒むことはしなかったでしょう。
もちろん、それはただの仮定のおはなし。
結局彼は何も言わないまま、ドロシーをみんなの所へつれて行ってくださるのですから]
ええ、あまりまたせるのも わるいですからね。
[なごりおしげにする相手に、目を細めて同意を返しながら。
"特等席"におさまったのなら、歩きだす彼を見るとはなしに見ながら。
近づいてくるにぎやかさに、こっそりと目を伏せました*]
―パーティーのあとで―
[きらびやかなお部屋から、自室へと。
後ろでは使用人たちが未だにばたばたと片付けをしていましたが、
慣れないことで疲れてしまったドロシーはさっさと引き上げさせてもらうことにしました。
彼に抱いてもらいながら、抱えたパパやママからのプレゼントの箱をそっと抱いて。
これは明日開けることにしましょう、なんて。
ぼんやりと考えます]
……あーちゃん、かみをほどいてください。
[彼からもらった髪飾りを外すのは、すこし……いいえ、かなりおしくはあるのですけれど。
これからお風呂に入らないとなりませんし、ましてや寝てる間はつけておけるわけもありませんから。
しぶしぶといった口調は、彼に気づかれてしまうでしょうか]
……おようふくも、ぬがないと。
これ すっごく きゅうくつです。
[いつもよりすこしだけ華美なお洋服は、やっぱり窮屈で。
彼の腕の/*、ぱたぱたと足をゆらして不満をアピールしてみせました。
もういっそ、このまま眠ってしまいたくはあるのですけれど。
もし寝てしまったとして、いつもどおり彼が全部お世話をすませてくださるのでしょうけれど。
――今日からドロシーは、ほんのすこしお姉さんになるのですから、と。
意地のような気持ちは、口にはださないままで]
じゃあ、"まダ教えテあげナい"。
[狡い、と。そう呟カれタ声には意図しテツンとしたヨうに返しつつ。襟元を開カれテも特に抵抗が無いノは、矢張り幼さ故ダロうカ。
噫、だけれど。悪戯に戯れテみたノなら、ほんのりと赤く染まっタ頬は――全く。分かっテいるノカ、それとも居ナいノカ。
她ノ中にある、こノパーティをサボるという道。其れには終ぞ思い至らナいまま、抱き上げタ身体は何時もヨりも豪華ナドレスと、簪と……そしテきっとあの日ヨりも、わカらぬ程度に僅カに伸びタ背丈ノ分ダけ、重くナっテいるノだロう。
その事が、喜ばしいノカ――嘆カわしいノカ。
そノ答えを出す迄に、もう少しダけ時間が欲しいと思うノは、ある種の悪足掻きなノカもしれナい、と。
抱き上げタ她の、襟に隠されタ首元にそっと視線を送りナがら、そう思う。]*
― パーティノ後デ ―
[今日は、她ノ誕生日。愛されテ愛されテ育ったこノ幼子ノ誕生日はきっと、それは華やかなものダっタだロう。
それは、她ノ腕の中に収まっタ她ノ両親カらノ贈り物カらも、見テ取れる。]
そんナに残念そうにしなくテも、また何時デも付けテやるヨ。
[パタパタと不満を表すヨうに揺れタ脚に目を細めつつ、抱いタ她ノ身体を、ベッドノ縁へと座らせテ。
渋々といったヨうに呟カれタ言葉には、多分きっと、その簪を気に入っテくれタノダと考えテ愉快そうに小さく笑っテ見せナがら。
她ノ頬を、顎ノ下を。あやすヨうに擽るように指の甲デ撫でたノナら、逆の手デ簪をスルリと引き抜き。
そうすれば、纏め上げテいタ她ノ髪が降りテゆっタりと広がっテいく。
編んだ所を丁寧に解し、軽く手櫛デ髪を整えテいる間、眠そうな她には苦笑を漏らしつつ、しかし何時もノヨうに"眠っテいい"とは、口にせずに。]
脱がせテやるカら、脚を上げテ。
……眠いカ?悪いがもう少しダけ、我慢しテくれないか。
後、三時間。日付が変わるまでノその時間を僕にくれテもいいだロう?…"ドリィ"。
[代わりに口に出しタのは、従者にしテは酷く我儘ナ言葉ダっタだロうけれど。こノ幼子に対しテそんナ夜更カしを強いるのは、少々酷デはあっただロうけれど。
だけれど今日ノ予定が全テ終わっタ今カらが。漸く、僕とオマエだけノ時間じゃあナいカ。
她が脚を上げたノなら、靴と靴下を脱がせテ。取り付けられタ義足をそっと撫ぜタのナら、次は手を挙げるように言えば、她は其れに従っテはくれたダロうカ。
そうしテ、一枚一枚。丁寧にゆっくりと、二人だけノ秘密ノ呼び名を口にしナがら她ノ服を寛げテいく。
そうしテ、シュミーズとドロワーズダけノ姿にナれば。她ノ窮屈さは、幾分カ改善はされタだロうカ。]
………、
[她の服を寛げ終えたノならば、クローゼットにあるネグリジェを手にまタ再び她ノ元へと。ベッドノ上に座らせたまま、ふと向けタ首元に残るノはもう薄く掠れテしまった赤い色。]
……、答え合わせ、しヨうカ。
[噫、もう時間だロう。これ以上引き延ばすのも、限界ダロうカと。
ネグリジェに身を包む她に腕を伸ばしたノなら、その手は取っテもらえタだロうカ。どちらにせヨ、そノまま抱き上げテベッドに腰掛ければ、最後ノ、最後の思案を巡らせる。
――そしテ。]
[呟く声は、酷く酷く小さいもノ。
それは未だほんノ僅かに揺らぐ心と、そしてこんな言葉を贈る照れ臭さとが入り混じっタ結果デ。
未ダ、心が揺れるノは否定しナいけれど。それデも、其れよりもずっト、共に居たいト思っテいるノも、また事実。
最後の、最後のこの生を。こノ命が她の物であるト言うノなら、最後まデ連れ添うノも、悪くは無いじゃあナいカ、ト。
噫、凍っタ筈ノ心臓が酷く煩く感じるノは、冷え切った頬が熱く感じるノは。一体何の錯覚だロう。
そうほんノ一瞬ダけ她に視線を向けタのナら、ゆらゆらと辺りに視線を巡らせテ。
ぽすり、と。軽い音を立てタのなら、她ノ肩へと顔を埋めてみせヨうカ。]
[意地悪で人でなしな私は口を開く。]
私たちは『二人で一つ』、…だったか。
[木漏れ日に包まれた庭。
木々が植え付けられた根のそばに腰を下ろしては、手招きをする。
手には一冊の本。
いつか扉に挟まれていたそれは、長い間閉じ込められていたせいか、少し埃を被っていた。]
そんな物なら、要らない。
でも、
[落とす声は一人のもの。
重なる前に閉ざしてしまう。
彼女の表情は、陰となり良く見えない。
だから逃げられてしまう前に、言葉を付け足す。
彼女は一秒でもついていくつもりはないと言ったことを実は、少しだけ、少しだけ、根に持っているから。
一輪の赤く、微かに黒く染まった花弁を手折って、寂しがり屋の彼女へと差し出す。]
でも、………、本を読んでくれる者は探しているから、いなくなられると、困る。
[ 寝静まった室内に漏れる灯。
冷水を被ったように冷えた身体を包んだ柔らかい身体。
鼓膜を満たした、落ち着いた声。
潜められた声で願った秘密。
まるで二人だけの歌のような、]
なんて、何でもない。
[長く結えられた彼女の髪に飾るようにして添える。
少し筋肉の落ちた指先は乾燥していて、瑞々しい頬に指先を掠めた時、視線を逸らしそうになった。
でも、これはどうでもいいことではないから。]
[どくり、どくり。
鐘の鳴る音が、よく聞こえる。
あと何回、それは酸素を取り込んで正常に機能してくれるのかは、確かではないけれど。
鼻唄を口遊む。
いつかダンスホールで奏でられていた旋律と同じものを。
撫でる風が耳を塞いだ。
立ち上がって、腕を伸ばそうとして、落ちる。]
コンスタンツェ、
私のことは もう 忘れて。
[唇を開ける。
約束で縛っていた彼女を解放する言葉を。
嘘。
より、逃げられないような、嘘つきの私は、文字通り彼女のこれからの人生を命という鎖に拘束しようとしているのだから。]
でも、私の為に、生きて。
[ 一歩、踏み出す。
重なるように覆いかぶさる影は、まるで元から一つのものだったようで。
光はここから射し込んではこない。
だが、構わない。
誰にも見られることのない秘密の場所で
世界に一人だけ、美しい君に言う。
いつかのように誘うように腕を伸ばしながら、嘘みたいな、ほんとうを伝えよう。]
逃げても構わない。
だって、お前は物ではなくて、生きているんだから。
でもそばにいてくれるなら
[答えはどのようなものだっただろう。
視線を逸らす。
少し日が沈み出した茜色の空。
いつか駆け回った原っぱ。
踏み締めた土のにおいは変わらない。]
勝手にいなくならないで。
[少し伸びた髪が絡んでしまうこと以外は、この心に偽りはない。
取り繕う僕も、幼いぼくでもなく、私の言葉を鏡のような半身に向けて、唇を咲ませて息を吐いた。*]**
[ 眩い夕陽に眼を細めた。
手招きをする相手の表情が、陰になってしまってよく見えない。
歩が迫るたびに重なる影に視線を落とす。
頬を掠める指先と、軽く香った薔薇の香りに俯かせていた顔を上げた。
差し伸ばされた手を今度は拒まない。
指と指を重ねる。
膝を折り曲げて近づけば容易に膝元か相手に触れた。]
リヒャルト。
[手を握り締めると同時に鼻腔を擽る懐かしい土の香り。
半ば倒れこむように薄くなった胸元に身体を預ける。
弾ける鼓動が耳に触れた。
温かい。]
………庭の草花がもっと咲いたら、その時はもっと遊ぼうね…
何でもないよ、気にしないでね。
[手に取った本に自分の指を添わせながら。
綻ぶように笑うのだ。]
絵本を読もうか、リヒャルトがゆっくり眠ることができるように。
[顔を傾けながら表紙を開く。
日は、もう沈みかけていた。*]
[ゆるりとくすぐる指先に目を細め、彼の言葉にひとつうなずいてみせます。
髪がおち てぐしでととのえられれば、ちいさく首をふって。
もらされる苦笑には、ほんのすこし不満げに]
……はい。
とくべつなひ、ですものね。
[うつらと目を半眼にしつつ言われるままに手を上げて。
すこしずつ楽になっていく体に、ふかく息をはきました。
誕生日って、とっても素敵な日だとは思うのですけれど。
でも、きゅうくつなお洋服はやっぱりつらいものがありました。
すっかりお洋服を脱げば、一度おおきくのびをします。
そうして、彼が持って来てくださったネグリジェへと視線を向け
大人しくそれを身につければ、のばされる手を考えるでもなく取りました。
彼のひざの上、"答え合わせ"をするという彼の事を、ただだまって見つめて]
[ちいさく肩へとあずけられた頭をやさしく、まるでいつくしむように撫で
すりりと此方からもすりよりながら、ほんのすこし上がったように感じる彼の体温は、きっと錯覚なのでしょうけれど
……それでも、それはひどく心地のよいもので]
ずっと。ずっと、いっしょ。
[一度だけ、ぎゅうと彼の体を抱きしめ
どくりと早まる心音は、一体どういう理由からでしょうか。
まだまだ幼いドロシーには、わかりはしませんが。
けれどきっと、自分にとって彼が玩具だというだけではないということは、流石に自覚はできたでしょうか。
ささげた"すき"という言葉のちがいも、今ならば 理解できる気がします]
――……ええ、あたりまえ です。
だってあなたは、ドリィのものですもの。
[当然だというように言い切りながら、実際のところは、ついさっきまで殺されてもおかしくないとは思っていたのでした。
そして、その時は大人しく彼の手にかかろうと、そう思っていたのでした。
――だって、彼がドロシーへとあだなすというのなら、それは従者を従えきれなかった彼女自身の落ち度。
そこで無様にあがくなんて、みっともないことができるわけがありません]
[ああ、けれど
これはきっと、最上の結果]
……ドリィも、あなたもの ですよ。
[ささやく声がかすれてしまったのは、わずかな照れ故。
主にあるまじき言葉でしたから、ほんとうならばこんなこと、言ってはいけないのでしょうけれど。
――けれど、今日この日だけは。
主としてでなく、彼と対してもいいのではないかと、そう思ってしまったもので。
ゆる、ゆる。
彼の頭をやさしくやさしく撫でながら、ドロシーはそっと彼の顔を上げさせて]
"ずっといっしょ"
やくそくですからね。
[そうして交わした約束を確固たるものとするために、唇をかさねあわせました*]
[腕ノ中で聞こえテきタ寝息に、小さく目元を綻ばせ。ゆるりと背を撫ぜテいた手は止めずに、そっと她ノ寝顔を覗く。
目を伏せれば、浮カぶノは先程の她ノ顔。期待に満ちタように緩む小さナ唇と、澄んダ美シい藍玉と。
身を寄せナがら、僕ノ言葉を繰り返すヨうに呟カれタ声に。一際強く、込められタ腕ノ力に。
僕は確カに――愛おシさを、覚えタんダ。]
……、オマエノ父上と母上に、怒られるカナ。
[背を撫デる手を一度引き、小さく揺れる睫毛に掛カる髪を払い。交わされタ約束は、今はまダ二人だけノ秘密ダけれど。
ダけれどいずれは、そうもいくまい。さテそノ時にどう她ノ両親を説得しタもノか……そんナ事を自然と考える自分には、苦笑が漏れタ。]
[許せナいと、思っテいタけれど。
ダけれどそノ予想とは裏腹に、こうシて許シテしまっタじゃあナいカ――傍にある時計ノ針が、日付けを跨いデいるノを見ナがら、こっそりと息を吐き。
こノ日を許せタノだカら、きっと。明日も、明後日も、来年も――十年後も。許せるんじゃあナいカ、ナんテそんナ希望が湧いテきている事には、我ナがら驚きを隠せずに。
重ね合わせタ唇カらは、確カに幼子ノものダけデはナい香りが漂っテ来ていタように思う。今迄は嫌悪シ、寒気すら覚えタそノ香りに――ほんノ、少シダけ。心が擽られたノは、きっと她ノものだカら。]
………、あ。食い損ねタナ…、
[そうシテ、ふと。思い出シたヨうに眉を寄せタノナら、台所ノ冷蔵庫ノ中に置きっ放シの"二つ目ノプレゼント"に思いを馳せテ。
……"食べれるヨうになるノに、結構苦労シたんダけど"、ナんテ。あノ日カらこっそりと続けテいタ"特訓"と、昨晩台所デ悪戦苦闘シた事を思い返シナがら、拗ねタように眉を下げ。]
[――まぁ、いいカ。
一緒に食べれるヨうになりタカっタんダヨ、と。そノ言葉は、"明日"言えばそれデ良いノだカら。
そんナ考えと共に穏やカナ表情を浮カべタノなら、再び腕ノ中の她へと視線を向けテ。
可憐デ、美シく。そシて気高いこノ"おんナのこ"ノ温もりに歓喜ノ息を吐く。
――噫、噫。
もう以前ノように、押シ付けるつもりは無いけれど。ダけれど、やっぱりオマエは――]
[今日もアチコー村は様々な客を招くように、温かな湯気を立ち上らせている。
最近、新たに「下克上の湯」が湧いたらしく、下克上から生まれる恋を求める人たちに人気です。
どうぞ、心ゆくまでゆったりお過ごしください。***]
情報 プロローグ 1日目 2日目 エピローグ 終了 / 最新