
202 同題モノローグ『gently suicide』
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若かったあの頃より、思考も、行動も、ずいぶんと制限されているような気はする。
日々を生きていくことだけで精いっぱいで。
この子を守ることだけで精いっぱいで。
夢も希望も野心も自由もなくて。
それでも、「これでいい」と。そう思える。
(2) 2014/06/05(Thu) 04:04:32 (atori)
日々の小さな変化。
生きるために死んでいく細胞のように、古い私が死んでいく。
それはとてもゆるやかに。
きっと、この先も。
(3) 2014/06/05(Thu) 04:04:48 (atori)
あの日、少女は道端で群れの中から離れている鳥を見つけた。
あの日、鳥は寂しそうな目をしている少女を見つけた。
(4) 2014/06/05(Thu) 10:35:48 (germe)
(5) 2014/06/05(Thu) 10:36:46 (germe)
『外の世界でひとりは寂しかったでしょう? これからは二人きり、だからもう大丈夫』
(6) 2014/06/05(Thu) 10:37:24 (germe)
『籠である必要は?』
『空が嫌いなの。
私がひとりだと実感するから。
皆が私を置いて外に行ってしまったことを思い出すから
だから、君もきっと……………』
(7) 2014/06/05(Thu) 10:43:56 (germe)
閉ざされた空間の中で一人と一匹は日々を過ごしていく。
『空が好きなんだ。
ひとりで何処にだって行けるから』
(8) 2014/06/05(Thu) 10:45:48 (germe)
(9) 2014/06/05(Thu) 10:46:06 (germe)
雨。
最初の一粒が、頬をぴちょんと打つ。
『…あ』
空を、見上げる。
…空が泣いていた。
(10) 2014/06/05(Thu) 11:13:01 (kulenahi)
傘をさそうとは思わなかった。
空と自分の間に隔てるものを置きたくなかったから。
私の涙を雨で誤魔化してほしかったから。
空と、一緒に、泣いていたかったから…
(11) 2014/06/05(Thu) 11:15:22 (kulenahi)
俺はノートパソコンを閉じて、電話であいつを俺の部屋へ呼びつけた。
(12) 2014/06/05(Thu) 23:13:04 (es)
「グッタイミン、俺もお前と話したかったとこ」
「言葉の選び方がちょいちょい古いのなんなの」
「てへぺろ」
「はー。」
(13) 2014/06/05(Thu) 23:29:33 (es)
「で、なに?」
「俺はお前に告白したいんだ」
「…え?」
「俺は」
(14) 2014/06/05(Thu) 23:29:47 (es)
「俺は自信が無くて自分が嫌いで、俺には一生無理だと諦めていたことを実現させようとして勇気をふりしぼってたやつをきもいきもい死ね死ねって罵倒しまくっていた」
「……」
「死ねって言えば言うほど、ただ羨ましかっただけなのか、それとも本当に気持ち悪く見えたのか、自分の気持ちがわからなくなってった」
「……」
「あと、死にたいのは俺の方だなとも思った」
「……、」
(15) 2014/06/05(Thu) 23:30:44 (es)
「でも死ぬ度胸も無いし、今はこいつがいるし。」
「あのさ」
「ん?」
「お前、俺になんて言って欲しいの?」
(16) 2014/06/05(Thu) 23:31:00 (es)
「ただ聞いて欲しいだけだよ」
「そんな話、ただ聞くだけなんて出来るわけないだろ」
「やさしいね」
「……それだけが取り柄って、昔、誰かさんに言われたからな」
(17) 2014/06/05(Thu) 23:31:28 (es)
「俺はだから、つかれたんだ。
はりきって死ぬことも出来ないし、自分を否定するのもしんどくて。
だから……猫になることにした」
(18) 2014/06/05(Thu) 23:32:25 (es)
「は?」
「これから何にも考えないでぼんやり猫みたいに生きてくことで死のうと思ってるんだ」
(19) 2014/06/05(Thu) 23:33:07 (es)
「待て、どうしてそうなるの?」
「おれだってもーにゃんにもわかんにゃーい」
「おい、ごろごろするな、おーい!」
(20) 2014/06/05(Thu) 23:33:24 (es)
(21) 2014/06/05(Thu) 23:36:25 (es)
もうあの掲示板を見に行くつもりはない。
だって俺は猫だし。何言ってるか分からないし。
(22) 2014/06/05(Thu) 23:38:52 (es)
たまにこいつが俺の膝の上に乗って、あの幸福な瞬間をアルバムめくるみたいに思い出せれば、それだけで俺は死んでいける気がする。
(23) 2014/06/05(Thu) 23:40:56 (es)
視界が暗いから眠くなってきた。
あいつの声が聞こえるけど、このまんま寝ちゃうつもり。
だって俺は猫だし、もうなんにも*わからない*
(24) 2014/06/05(Thu) 23:43:43 (es)
『お客様』
バーテンは、粉々に砕けたグラスの欠片をひとまとめにし、
それを掌においたまま姿勢を正した。
『大変申し訳ないのですが、』
(25) 2014/06/06(Fri) 00:39:06 (birdman)
淀みない口調で、
眼差しは強く、
その店の主人たる男は、客の“出入り禁止”を申し渡した。
度重なるグラスの破損、前後不覚になるほどの酩酊に
店の外での乱闘騒ぎ
上げようと思えばそれは、飽きれるほどに並べることが出来た。
それは全て、目の前の男が引き起こした事の数々であり、
店にとっての損害となり得るものだった。
(26) 2014/06/06(Fri) 00:39:35 (birdman)
客は、頷きはしなかった。
ただ酒の切れたように震える手で
上着のポケットからむき出しの紙幣を取り出すと
カウンターへ置き、無言で踵を返した。
店主はその背が戸口へ消えるまで見送った。
(27) 2014/06/06(Fri) 00:40:48 (birdman)
バーテンは常のように
カウンターの内側でグラスを磨く。
縁を断ち切った客の顔を、グラスの内側に思い描き、
微かに頭を振った。
店主は、店の出入りを禁じたところで
あの客が酒を断つことなどないことを知っている。
いたるところに酒は溢れているのだ、
店主一人の想いだけでは客の手から酒を奪うことは能わない。
(28) 2014/06/06(Fri) 00:41:16 (birdman)
カウンターの向こう側、店主の前に座る影はもうない。
あとはこの、
胸の奥に蟠る感情がゆるやかに衰えていくのを待つだけだ。
告げない思いなど、存在しないのと同じこと。
だからあとは、少しの未練を飲み込むだけ。
片恋慕の残滓を噛み潰し、
バーテンはグラスに映る表情を白い布巾で*掻き消した*
(29) 2014/06/06(Fri) 00:41:45 (birdman)
はいー。夜桜散歩もモノローグプロジェクトですよう。
この二年ほどで生活環境が激変したため、いまは一日にほんのすこし、たとえばおやすみ前の三十分とかでできるような、そんな村を企画しています。
(#0) 2014/06/06(Fri) 00:53:25
ちなみに今回の企画、
茄子「6月頭あいてる」あとり「じゃあなんか立てるわ」
こんなノリでで決まりました。
(#1) 2014/06/06(Fri) 00:54:43
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