最後の血飛沫が止み、静寂が訪れた。
月が映し出すのは禍々しい人狼の影と、転がる村人の屍ばかりであった…。
次の鐘が鳴ればハロウィンの魔法は解けて、
使い魔たちも主と一緒にそれぞれの場所へ帰っていく。
でも、それは先の話。
お祭り騒ぎの夜はまだまだ続く。
★みなさま、ハロウィンパーティーへの御来場ありがとうございました。
パーティーはまだまだ続きます。
どうぞこのまま最後までお楽しみください。
灰での中身発言もご自由にどうぞ。
全員赤囁きもできるので、赤ではご主人様に切り替えてもいいかも。
[雪精が湯の中に透明な液体を注ぐ。
立ちのぼる香りはなんだかふわふわとしていて、
嗅いでいると、ふわんと体が温まっていく。
そこへ紡がれる、優しい言葉の魔法。>>1:185]
きゅう、う……?
[世界が、ほのかな薔薇色に染まった。]
[目に映るのは、美しく輝く雪精の姿(※個人の感想です)
湯につかり、上気した頬は淡雪に朝日を透かしたよう。
濡れて張り付く銀の流れは、早春の陽に躍る雪解けのよう。
雪の神様がいるならば、こんな姿をしているのだろう。しばらくぼうっとして、ただジー・クムン・トを見つめて]
[おもむろに四足になって、くいと腰を高く上げた。]
大好き!
大好き!!
遊んで遊んで遊んで!!!
[腰をふりふり、全力で雪精に飛びかかる**]
[震える声のツィスカ>>0をくるくると回していたら、だんだんと目も回って、しょぼしょぼと瞼が落ちてきた。
首をかくん、かくん、とさせ、ゆっくりと落ちていく。]
ふふ……ふ……う
[くうるり回転しながら。
途中でするっとツィスカも離しただろう、魚料理の惨劇>>1:188の中にどしゃっと、眠り込んだ。]
わー、どうしよう、どうしよう!
[纏う衣服や、床やテーブルクロスに飛び散る無残な魚料理に青年はおろおろとする。
あまりの衝撃で頭の中が真っ白になり、料理を片付ける、という発想に至らない。
その頭の上には立派な大きさの魚が一尾乗っていた。
被害に遭わなかった1割は青年とは反対側に置いてあったのでぎりぎりテーブルの上に残ったらしい。
暫くすれば、影の人が片付けにやって来るだろうか。
>>6先刻まで空を飛んでいたスコルが惨劇の只中で眠りにつけば。]
あ、ちょっと…服汚れるってば!
[彼女の姿を担ぎ上げて、汚れていない場所へと運ぼうとするだろう。]
[>>4 風呂の湯を豪勢に跳ね散らかして戯れる、今は
うん、 大好き!
[マルティリウヌスフェルマリオスの首に腕を絡めて、また水柱。]
ふふ、 皆にも二人がアツアツなところを見せてあげようよ♪
[さんざん転げ回った後で湯から上がり、先程とは逆にパチンで着衣完了。]
マーちんも着替える?
[クローゼットから パレオの水着 とか ウェイトレス服 とか チャードル とかを出しきて見せた。]
― お風呂場 ―
[散々にお風呂の湯を跳ね散らかしてはしゃぎまわり、
上がるころには、さすがに少しくったりしていた。
本性さながらに体を揺すって水を弾き飛ばし、
用意されていたタオルの上に転がって、ふかふかを堪能する。]
えー。
もう服やだー。
……んー…。
[嫌だと言いつつ、着ないといけない認識は働いて、
選んだのは、布地の一番少ないもの。]
うぅ…。
[>>12ゾフィヤの言葉に眉を下げて。
頭に乗っかった魚には気付かないまま、>>13何とか魚料理の中に落ちるのを回避したらしいツィスカに苦笑いを返し。
彼女に手伝って貰いつつ、スコルを無事な場所へと運ぶ。
近づいてきたゾフィヤがスコルの頬についた欠片を舐め取るのを見れば。]
だよねー。
勿体ないことしちゃったなー。
[後でご主人に怒られるなーと苦笑い。
リアルタイムで水盤で見られているとは知らない。]
― 少し前 ―
ありがとう!
[>>1:166気にするな、と首を左右に振ってくれた彼女に礼を言って。
あくまで今の姿だから、と思っていて、目の前の彼女が同種族からさえ間違えられるとは考えもしていない。*]
[東の空の端が白む頃。
宴の幕引きの時間と相成れば、そろそろ飲む酒も尽きるだろう。]
さて、そろそろ我も帰るとするかぇ。
ギィは今年の主催、ご苦労であったな。
来年の集まりも楽しみにしておるよ。
[今年の主催であったギィと、
まだ未定な来年の主催へ期待の声をかけ。
館の外に出れば仮初の姿は崩れて
青白い鱗を纏った大蛇がその場に現れた。]
そう不機嫌な顔をするでないよ。
少しは楽しめたかぇ?
[外で待っていた膨れ面の主に細い音を立てて笑い、
宥めるように体に巻きつく。
そのまま主の魔法で、消えるように棲家へと戻っていった。*]
[鐘が鳴り、館を出ればハロウィンの魔法は解けて、青年はワイバーンの姿に戻る。
その刻限はあと少し。]
あは、もうすぐ終わりかぁ。
早いよねぇ、本当。色々あったけど楽しかったな。
[今年もやらかしたトラブルメーカーはへらりと笑って他の使い魔達にそう言った。]
はーい!
[主人の姿を目に収めれば、喜び勇んで主人の元へと向かう。
そしてくるりと回って振り返れば]
それじゃあ、また来年も宜しくねー。
[にこやかな笑顔を浮かべると、場にいた使い魔達に手を振ってその場を後にした。*]
[廊下では、主人と使い魔の賑やかなやり取りが繰り広げられただろう。
やがて館の外に出れば、使い魔は銀朱の体色をしたあるべき姿に戻り。
主人がその巨大な背中に跨って手綱を取り、出発を命じれば、
飛竜は翼をはためかせ、夜空へと飛び立つ。
主人の住まう館へ戻る道中に交わされるやり取りは、離れていた時間を埋めるもの。
時折叱責する言葉が聞こえて、ゆらりと進路が歪むかもしれないが、それはいつもの事。*]
ご主人様――……!
……って、あっ、もうこんな時間……!
[言うが早いか、ぽんっ、と軽い音と共にハロウィンの魔法は解けて
元の鼠の姿へと。
――ある程度の体格差はあれど。
パーティの間は使い魔たちはそれぞれヒトガタへと化けている。
しかし元の姿に戻ってしまえば
天井に頭がつかえるほど巨大なものまでざらにいるのだ。
真っ青になってダッと一目散に主の元へ駆けていく。]
もうお別れの時間なんだね。
楽しかったよ、 皆、気をつけて帰ってねー
[双眸に、キラキラと歓びと氷雪の煌めきを宿して手を振る。]
[目が覚めれば、頭がかきんかきんと痛かった。]
あれ……?ここどこ?
[顔をあげれば、鏡写しのような姿がそこに。]
「楽しかったかの?」
[一度口を開けば、それが主だとすぐにわかった。
こくこくと頷いて尾を振れば、満足そうに笑った主はそのまま駆け出した。
まだ頭はきんきんと悲鳴をあげていたけれど、その後を追って、すぐに並んで一緒に走る。
夜が明けるまでに、家に帰れるだろう。
金の毛をなびかせて、二匹の大狼が走っていく。*]
[浮かれ騒ぐ時は過ぎ行き、明けの鐘が祭りの終わりを告げる。
それぞれに帰っていく参加者らを見送る吸血鬼の肩には鴉。]
来年はもっと騒ぐぞ。
壁に穴空くくらい大騒ぎだぞ。
[カァァ、と笑うがごとき鳴き声を上げて羽ばたく。
この鴉、ホストでなければ騒ぎを大きくするほうに傾注していただろう。
来年はそれがいかんなく発揮される、かどうかは未だ不明だが。]
[万魔節の夜が明ければ、魔の時間は終わり。
暫くはゆるりと眠ろうか、と呟く主の肩の上で、
鴉は一つ、大きな欠伸をした***]