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[白銀との短いやり取りに苦笑しつつ、青年は呼吸を整える。
後は、託したものに任せて自身は最後に為すべき事象に備える構え]
…………。
[見据える紫水晶に陰りはない。
彼らが必ずやり遂げると信じているから。*]
もう一度だ、アーク!
[ 鋼竜と鋼鎧の騎竜師が、通る道が作られるまで、再生する間など与えはしない、その決意を示すように、風の刃が、三度触手を刈り取っていく。
そして、聞こえたゾフィヤの声。>>334 ]
アーク!
[ 名を呼ぶより前に、風竜は、大きく右へと旋回して、『虚無』の中心から距離を取り始めていた。* ]
今まで力をつけてきたこと何のためか。
少なくとも今を無駄にするためじゃないからな。
[同じ前衛についたカレル>>324へと言葉を返す。
自分より少し後ろでは触手を押し返すヤコブ>>310もいる。
約束を交わしたハンス先輩>>327もついてきている、と、軽く後ろも確認しつつ、巻き付くように延びてきた触手を円盾で殴るように弾き飛ばす。]
俺からすればそういう戦いかたはできないからな。
[主に遠距離戦という点においては皆無だ。
やれる選択肢が少ないから迷わないというのもあった。アーク>>328の風刃が触手を切り裂くのを横目に感嘆するように息を漏らしながら、もっと、全部引き受けさせるように前へとより、身を沈め落下するように下を目指す]
本気を出したってんなら警戒したってことだろ。
[ならもっと、本命であるハンスをたどり着かせる前に、更に脅威に思わせないと、更に目立たないといけない。
だから彼らよりも更に深入りするように前を飛ぶ。
対処しきれない数、目当てをこちらに向けた触手を纏めて引き受けるように]
チッ……
[戈からマチェットに持ち帰る、手数が必要だ。裂かれるような痛みが足に腕にと走り、滴る血が好物というように群がる触手を盾で殴りつける。斬り落としはしない。
どうにもあいつらは再生するが、無限にあるわけでもない。一度斬り落としたら別の場所にターゲットが向かう。だから傷を負い、身体の自由を奪われる覚悟で引き寄せる。がむしゃらで捨て身ともいえる突撃]
[じゃじゃ馬からの>>333 >>334からの合図が届いて]
……きたか。
[だがすぐには動かなかった。ぎりぎりまで纏めて引き寄せるようにした後、竜首を上に、両翼を器用に腹の部分に寄せるようにしながら、炎が噴射させて、直角に軌道を変える]
後は頼んだ。
[ハンス先輩とはちょうどすれ違うような形となったか。噴射する炎が触手を纏めて焼く。
多くを一度に焼き払ったことで再生まで時間がかかるだろう。
蔦と氷で作られた道>>335 >>338を出来るだけ切り拓き離脱した*]
[くらり、と。
一度に力を大量に使った為に目の眩む心地がする。
けれど何かあった時の対処用としてまだ幾何かは力を残していた。
ゾフィヤの呼びかけで退避がなされ、
今まで見た事のないような力強さで氷の道が出来上がり、
虚無の核の在処を示すように白銀の竜のブレスが浴びせられた。]
ゾフィヤさん!
[>>335ソルベに乗ったゾフィヤの異変に気付いたなら、
急いで彼女達を支えようと花竜を飛ばさせた。*]
― 虚無の深淵 ―
[カレルはアークから離れ、果敢に触手の群れへ挑んでいく>>329。
後方ではグレートヒェンとユリアが蔦での抑えに回り>>325]
ゾフィヤ……!
[道を切り拓いた者たちが退避した後、氷の華が道を覆い、触手を凍りつかせていく>>335。
シェンがこちらと擦れ違うように、最奥へ続く道を炎で焼き払いながら上昇して>>344]
[それらの動きとは対角線上。
虚無の更に真下へ向かった白銀が、聖なる光のブレスを放つ>>332。
それは薄墨の球体の、更に核を照らし出し――]
――見えた!
[確かにそこにある漆黒を、瞳で捉えた]
[合図はもう、不要だ。
ただ真っ直ぐに、出せる最高の速度と力を]
――リュスト。
[確認のように一度、囁く。
直後、僅かにこちら側へ向けて厚みを増した薄墨へ、一人と一体は突っ込んでいた]
[自分は騎竜師に相応しいのだろうか?
そんな疑念に取りつかれたのは、学校生活も佳境、リュストに騎乗しての訓練が始まった頃だった]
[技術や知識の不足ならば努力を重ねればいい。
けれどもっと根本的な所。
自分とリュストの絆は、本当に正しく繋げているのか]
(――リュストは確かに頑丈だ。
でも、だからっていつも危険な位置に立たせるのは、俺の身勝手なんじゃないのか?)
[自分は竜に対し、人が使役する存在として見ているのではないか。
そんな迷いが、訓練や実戦に向かうたび募っていく]
"ちゃんとリュストを、お前の竜を見ろ"
[そんな自分に対し言葉を投げ掛けてくれたのは。
リュストの親を相棒とする先達だった]
"いいか、護り手と共に在る竜には、多かれ少なかれ危険がつきものだ。
どんな竜だって、それでも信頼に足る相手でなきゃ、背には乗せねぇもんだ"
[豪快だがどこか大雑把だった先達の、その時ばかりは真剣だった目を思い出す]
(そうだ、やっぱり思い上がりだ)
(誰もが皆、自分の出来る精一杯をやっている)
(その中で、俺とリュストの選んだ場所が、ここなんだ)
[るぅおぉぉぉぉぉ!
リュストの、常にない雄叫びが上がる。
こちらを包みかけた薄墨はリュストの四肢に砕かれ。
更に分かれ伸ばされた触手を、白花の力受けたフレイルで振り払う]
そこだ、ぁ――っ!!
[そして、完全に露わになった漆黒を。
リュストの前肢が、三の角が、同時に前方向け振り下ろされたフレイルが、全体重と全速度を乗せて打ち砕く]
[意識を失ったのは、文字通りの全てを
ソルベに明け渡し、使わせたから。
ソルベは元はロー家が保持していた竜だ。
エルナトが乗り手を選ぶように、
ソルベもまた半身を選ぶ条件はあったのだ。
ソルベにとっては必要なのは耐え得る体では無く、心だった。
騎竜師ではなくとも竜に寄り添い、慈しみ、
全てを受け入れる心の器を持つ者を。
エルが本気で跳ぶ時に、後方を護るための氷壁を産むには
騎竜師が全てを与え、ソルベが全てを吐き出す要がある。
貴族としての責をもつロー家には、
本当の全てを与えられる者の排出は難しかったから
竜に寄り添う者、ステーシーが選ばれたのだ]
[ソルベの選ぶ基準は、竜に全てを委ねられるか否か。
だからこそソルベはゾフィヤを選び、
ゾフィヤはそれを受け入れた。
ソルベの体は、そんな乗り手を護る為に特化している。
必要以上の羽毛は、乗り手を保護するためのもの。
意識を失ったままでも、背中に保持が叶うよう。
氷に覆われなかった部分から伸びる触手から逃れる為
空へと向かおうとしたソルベは、
>>345花竜がこちらに飛んでくるのを見て
礼を言うように、くぁ、と鳴いた。
それは、自分の代わりに先駆けた
>>344一対にも向けられたものだと竜には伝わるだろう*]
ま、だだっ。
[動きを止めている場合ではない。
左手に腰の小刀を抜いて触手に突き立て、力を籠めて振り解く。
まだ絡みついたままの触手にギリ、と奥歯を噛みしめた時、ゾフィヤの声>>334が届いて。
るぅ!とグラナートが鳴きながら大きく左へ旋回した]
[銀色に輝く氷と蔦の作り出した道。
初めて見る威力に僅か息を飲むが、まだ終わりではない。
最後の一筋をシェン達が刻み込むのを確認して>>334]
いっけぇぇえ!
[>>350全身全霊、一撃必殺の一打が叩き込まれるのに。
いつにも出したことのないような声を上げていた*]
― 虚無の深淵 ―
[切り拓かれた道。
それを駆けた一撃が、漆黒の核を打ち砕く。
複数の硝子が一斉に砕けるような、そんな感じの音が薄墨色の虚空に響き。
それから、虚無の本体がぐずり、という感じで崩れ始めた]
……っ!
全員、下がって!
飲まれる前に、早く!
[核を無事に砕けても、本体の崩落に巻き込まれては意味がない。
だから、と声を張り上げつつ、青年は後ろに控えるティアナを振り返った]
……ティア!
『わかってるわよ!
魔界と天界、霊界と竜界。
四界の封護の内にて、我、願う。
あまねく精霊の力、霊王珠カーリタースの覡たる我が許へ集い来たれ。』
[歌うように紡がれる言の葉に応じ、色とりどりの光の珠がティアナの周囲に現れる。
その様子を見つつ、青年は呼吸整え、剣を構えた。
構えた剣に向けて、ティアナの周囲に生じた光が集まっていく]
……我、天の竜皇の血を継ぎし者の号において求める。
竜皇剣フトゥールム、あまねく精霊の祝福を持って覚醒せよ。
[静かに紡ぐ言の葉に応じ、剣が形を変える。
若き騎竜師も一度は目の当たりにしているはずのもの。
聖王国の護り手たる騎竜師だけが所持を許される剣――『聖剣』とよく似た、けれど、それを更に研ぎ澄ませたような剣へと]
我は、天と地を結ぶもの。
その絆にて人界と竜界を繋ぎ、それを持って四界と人界とを繋ぐ者。
『天煌竜牙』、その号を持って、今ここに宣する。
世界を呑み込む嘆きの翳り、それを浄め、穏やかなる眠りをもたらす事を。
……ヴァイス、合わせろ!
[叫びに応じ、白銀が甲高く鳴く。
色とりどりの光を纏いつかせた剣が大上段に振りかぶられ、一気に振り下ろされる。
剣から放たれるのは、色とりどりの光芒。
僅かに遅れて白銀が放った光とそれは一つとなり、崩れていく虚無を包み込み、そして。
りん、りりん、と。
鈴を振るような音を響かせた後、溶けるように消えてゆく]
…………は。
[数拍、間を置いて、零れ落ちたのは小さな声。
光が溶けた後には、球体の形はなく。
先ほどよりも明るくなった薄墨色の空間がゆるりと広がっていた。*]
……やっぱりこれ。
つか、れる。
― 虚無の深淵 ―
[声>>356が届いている。
後ろを振り返る余裕はないけれど、竜に全てを委ねるほどの力>>353が、道を維持してくれたことは理解していて。
そうして全力をぶつけた先、漆黒がぐずりと崩れ始める>>357]
[急激な降下と共に全てを振り絞った直後で、正直虚脱してしまいそうなほどだ。
しかし、ここまできて最後の仕上げを仕損じさせてはならない]
リュスト、すまねぇ。
もう少しだけ頑張ってくれ……!
[自身はほとんど背にしがみつくような状態で。
リュストに懸命に羽搏かせ、その場を離脱する]
[そうして、やや霞む視界の中に映ったのは。
いとし子の許へ集う精霊の光>>358と、聖剣を思わせる剣>>359]
ああ……。
[色とりどりの光が、聖竜のブレスが虚無を包み込む>>360。
最後は砕かれるのではなく、溶け消えるように。
そして虚無が消えた空間は、僅かに明るさを増していて]
終わった、んだな。
[やり遂げた。
その感慨と共に、深く深く息を吐く]
リュスト……あり、がと。
[最後の最後に気力を振り絞って飛んでくれたリュストに礼を言う。
本来なら先輩らしく、道を作ってくれた仲間たちや浄化に導いたシリルとティアナに何かを言うべきなのかもしれないが]
[今は少しばかり、疲労感に身を委ねていたかった*]
―虚無の深淵―
[>>353羽毛によってゾフィヤの身体が保護されているようであれば、一先ずの安心。
ソルベの様子を見るに、治癒の術が必要な大事ではなさそうで。
花竜はソルベの上昇を助けるよう、尾を回して上空へと飛んだ。
そうしてある程度の高度を確保した後は、尾を話して横につける。
>>350鋼竜の雄叫びが聞こえてくる。
裂帛の気合を込めた一撃が虚無の核めがけて叩き込まれていくのを見守っていた。]
[けれど、硝子が砕けるような音が虚空に響いた後、虚無の本体が崩れ始めた。
ファティの指示を受け、少女はすぐに行動に移した。]
……っ、はい!
[花竜はソルベに並ぶ形でティアナの守る後方へと移動した。
退避が困難な人がいれば、それを助け。
ティアナの歌うような詠唱が始まる。
精霊のいとし子の周囲にとりどりの光珠が現れたかと思えば、
始まりの騎竜師の構えた剣に向かって集まっていく。
紡がれる言葉に応えるよう、彼の構える剣が聖剣にも似た形へと変じた。]
……あれは、
[目にした事のあるものよりも鋭敏な印象を受けるのは、
他ならぬ始まりの騎竜師が握るものであるからか。]
[ファティの叫び声に応えるように白銀の竜が鳴き、
とりどりの光を纏わせた剣が一息に振り下ろされる。
白銀の放った光と県から放たれた光芒が一つに集まり、虚無を包み込み。
鈴音を響かせた後に薄闇に溶け込むように消えていく。
それは神話の一部と言ってもおかしくない光景。
光が消えた後、虚無は消えていた。
僅かに明るくなった薄墨色の空間に、ファティの声が響く。
少女は詰めていた息をそっと吐き出した。]
……終わったのですよね?
[それは始まりの騎竜師と精霊のいとし子への確認というよりは、零れ落ちたもの。]
皆さん、本当にお疲れ様でした。
[少女は微笑を浮かべて短い言葉を掛けた。
ゾフィヤは意識を取り戻していただろうか。
意識の戻るまでは付き添っている心算。**]
─ 虚無の深淵 ─
[ゾフィヤが意識を失った後もソルベは飛行を保ったまま
>>365ユリアが補佐してくれるに任せて上昇し、
距離を稼いだ上で為される全てを見届ける。
>>347鎧竜が真っすぐ、重さを乗せた速さで
>>348この空間の真の中心、露わになった虚無を
此の場にいる全ての力を乗せて打ち砕き
>>357下がれという言葉に
>>366花竜に支えられる形で後方へ移動して尚
意識を失った半身の代わりに、
>>358始まりの騎竜師と、精霊のいとしごが成すを
その最後まで見届けて。
>>368傍らの少女が浮かべた優しい笑みと、
温かな労いの声に、応えるようにまた、
くぁ、と鳴いた*]
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