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…広き外界への憧れを未だ捨てきれなんだか? クレメンス卿
[南部シュビトの空は、翳りを帯びていた。既に火蓋の切られた争いに涙する天の様に]
はい、平たく言えばそうです。
[>>424 確認するような言葉にはひとつ頷く。
そして、此方を伺うような姿勢に。そのまま、]
…………有数の貴族であり、ご聡明なラウド・レイ・クレメンス様が。
まさか巫女姫のご期待を裏切り、正統ではない反政府組織に力を貸すなんて愚行……
無いかとは思っておりますが。
[>>428 底知れぬ笑顔には、此方も同じような笑顔で。
然し、そこは年の差と、経験の差か。
向こうの考えている事の全てを、推し測ることは難しく。
言葉を選びつつ、続ける、]
― 私邸・敷地内 ―
アレイゼルへの密偵の有無は?
ブラバンドにはどれほどの数を?
[ 私兵の一人を側近代わりに側につけて、他の者達への繋ぎを計る。出立前、クレメンスから「面白いと思う事をやれ」>>296という彼の流儀を教わった以上、やれることをやると決めた。]
ここからブラバンドに至る、途中の北の街や都市の反応もどうなっているでしょうか。
南都シュビトの顛末を、上の者や下の者、それぞれがどう受け取っているかの情報を集めて下さい。
[ シュビトの情報は改めて求めずとも、既にあらゆる手段で探っているだろう。殊更尋ねる事はしない。]
[男の父親。先代アレイゼルは、クレメンス卿を嫌っていた。
愚鈍で無能な貴族諸侯に対した関心が無いのは親子の共通点。
だからこそ、男が物心付く自分には、何かにつけて、彼の領主を忌々しそうにしていた先代は、クレメンス卿の手腕や徳は認めていた様に思う。
然し何かにつけて、先代は彼を嫌い対立する事が多かった。
『そんなに王国より外界が大事だったか』
今でも記憶にある、嘗てのクレメンス卿の所業が話しに出る度に、先代が口衝いていた言葉だ。
然し先代が、どの様な感情で彼の卿を、無駄な程度に疎んでいたかは、最後まで定かでなかったのだが]
既に卿の指示から揃っているのでしたならば文官は報告を。
正規軍は王府軍に阻まれて居ますが、逆を言えば軍もまた彼らを見張っています。
文官は動くべきです。
各都市毎は当然、時列系にもまとめて下さい。
どこがどれだけの速さでどの程度の情報を掌握しているのか、クレメンス卿が考えずともすぐにわかるように。
[ そうする事で各所領の領主、またはその留守を預る者を気をつける相手とそうでない相手、どのような思惑で動いているかどうか、すぐにわかるような資料の作成を求める。]
― クレメンス邸 ―
[ 次の瞬間、男の手は、外套の下に隠された一振りの曲刀を抜き放ち、間にあったテーブルを踏み越えるようにして、アレクシスの前に一息に近付くと、その喉元近くへと刃をつきつける ]
[乱戦で疲労した、双方の隊の者達は、
それぞれ二人に駆け寄れば、
大丈夫ですか、しっかりしてください、と、
叫ぶ様に訴えかける。]
……作戦は成功だ。
何せ敵戦力の一番強い奴…を、討ったのだからな。
お前達は……騎士団の元へと降れ…
な…に、俺も……すぐ行く…か、ら。
[辺りが徐々に霞んで見える。
駆け寄ってきた残った兵達にそう伝えれば、
その手を振り祓うように、そう告げる。]
( 上の者は考える事が多いのですから、煩わす事を減らします。)
スルジエでは物見櫓や烽火台が充実しておりましたが、それは山岳地方という地形上、平地から森への目視での遠視が利きにくいという欠点と、櫓で敵の姿を認めてから襲われるまでのタイムラグが大きいので、治安面で効果が見込まれたからです。
北の平地では潰される時間と連絡を送る時間の差が短く、犠牲を強いるか、それらを守る兵がなければ、効果は山岳地よりは厳しいでしょう。
その差はやはり兵の速さと質と量によって代える方が宜しいと愚考します。
オプティモ近郊に砦となる場所の開示を。
使いようによっては連絡手段の中継基地代わりにします。
[ 南部の山岳部の空は鷲や鷹などの肉食の猛禽鳥類が多数生息し、連絡手段としての鳩が無事に行き来できる事が少なかった。だからこその人の足に頼る事が多い故の見落としだった。
が、その見落としは彼女の身上である走る事にあまりに合致していた為に指摘する者がこの場にはいなかった。]
― クレメンス邸 ―
俺を、このラウド・レイ・クレメンスを、脅しによって動かせると思うとは、勘違いも甚だしい。
このオプティモを王府の軍によって蹂躙するか?やってみるがいい。
貴族諸侯の隠し財産や、愛妾の隠れ住む別荘、王府の民人の腹を満たすに不可欠な穀倉。
その全てを戦火によって焼き、失わせる覚悟があると言うならな。
[茶会の会話はクレメンスとアレクシスが中心となり、先程とはまた違う駆け引きめいた言葉が重なる。
一触即発──そんな言葉が合いそうな空気を目の当たりにしながらも、シメオンはカナンが淹れてくれた茶を静かに口にしていた]
[余計な口出しをせず、無闇に動かないくらいには、クレメンスのことを信頼している]
― クレメンス邸 ―
俺が、それを避けるとは思うなよ?
我が領地に兵を先に差し向け、侵入したのは、そちらだ。
これが、巫女姫の指示によるなら、どんな結果になろうと、非は、巫女姫にある。
お前の独断であるというなら、それこそが王府に対する反乱に等しい。この場で、俺が斬り捨てて、諸侯に信を問おう。
[ 詭弁であるとは、誰もが知ろう。だが、男が本気である事も、誰の目にも明らかであった筈だ** ]
[多分、これでしかこの男を倒せなかったのだろう。
命と引き換えに一瞬の油断をつくくらいしか。
だが、これほどの男の腕だ。
引き換えにするだけの価値は十分にあったと思う。
彼の身体から流れ出す血を見た瞬間に身体はあっという間に崩れ落ちる。
あたりが騒然としている。だがその音ももう聞こえなくなってゆく。
連絡員はどうなっただろうか。今頃ガートルートに届いているだろうか]
(学館に……戻れ)
[駆け寄った学生達にそう告げようとしたが、唇を動かすことももうままならない]
― 敷地内 ―
了解しました。
―――ヘルムを。
[ 家令の使いの者から紙切れを差し出されると、中身を一瞥して頷く。
私兵の一人から、正規軍の被るフルフェイスの兜を受け取ると、頭からすっぽりと被った。]
( かの騎士団長殿に倣うとしますか。)
[ 性別を隠していた視察の騎士団の女隊長のように、顔を隠した。彼女と異なり、体躯だけで言えば疑われる事はないだろう。]
調練の準備をしましょう。
何、卿が日頃怠りのないという事を、卿の将兵が示すだけの事です。
( 邸宅から、かの使者殿が生きて出れば動かず。死んでいれば合図を出すようです。サシャ達もその時は…。)
[ 必要な手配は正規軍の将兵の手で差配されている。合図と共に指揮官不在の軍を彼らと共に、苛もう。]
[クロードが実現させたいことは叶うだろうか。
もう彼の間近で叱ったりは出来ないけれど。
遠くで見守ることが出来たなら――。
男の意識は急速に失われていった**]
今も別荘地にいる貴族、その家族のリストを。
避難誘導の人員もできていますね。
それは私兵であるサシャ達の仕事でもあります。
割く人数は...
[ 最悪に備える。それが最悪はどうかは判らないが、準備を怠る気はなかった。*]
― クレメンス邸 ―
出来るだけ民には安全居て欲しいと思いますよ。
何か、不幸な事故が起きてしまうかもしれませんが、ね。
もっとも、オプティモを簡単に掌握したのは……
誰かさんが留守であったから、で――――、
[>>441 と、また直ぐに毒舌の押収になってしまいそうだ。
此処はこちらが我慢をするところだろう。と苦笑したところで、]
………そうですか。
[>>445 首元に輝く銀の切っ先を見つめる事は無い。
それよりも獰猛に燃える、その貴族の双眸を見つめる。]
残念です。
貴方がそこまで愚かだとは思いませんでした。
このままですと、それが貴方の答えと――――
お受け取り致しますが?
[>>448 刃物なんて特に恐るるに足らない。
この程度の修羅場ならば、何度でも潜り抜けてきた。]
[続く言葉のほうが、アレクシスを動揺させるのに足り得た。]
ええ…… そうですね。
蜜を吸うばかりの、力にもならない官僚貴族なんて、
私個人はどうでも良いのですがね……。
然し、そのどうでもいい彼等と良いお付き合いをしている以上、
本当は、私も取りたくない行動ではあります。
だからこそ、貴方とは円滑にいきたいのですがね。
[曲刀から逃げることもせず、素直に吐露した。]
いかがでしょうか。
では、貴方が望む条件というものがあれば、出来る限り御受け致しましょう。
[>>451 そして最後の言葉は、]
全て、私の独断です。
巫女姫に非?有るはずが無いでしょう。
このような下賤の血ですが、
それで貴方が満たされるというならば、幾らでも捧げます。
然し――――……
それでは、ゆくゆくは貴方の愛するオプティモも、
諸国に脅かされる事になる事を、お忘れなく。
[影の本性が零れる。
全ての非は自分にあるから、と。**]
[自分の言葉を聞けば、兵達は首を縦に頷かせ、
敬礼をすれば、その場を離れていく。
それが臨時だったとはいえ、
その言葉がこの隊の隊長の遺言と取り、
残存兵達は会見でまだこの近くに居るであろう、
騎士団達の元へと下る。
その際にここであった出来事は騎士団長並びに、
その近くにまだ巫女姫が入れば、
おのずとそれは伝わるだろう。]
…そ、う…俺は、
[――――一刻も早く妻と、まだ見ぬ子供の元へと帰らねば。]
……ぁ………っ……
[もう、敵兵の姿は見えない。
近くに居るのかもしれないが、
出血を抑える為に剣を胸に刺したままとはいえ、
臓器は致命的に破壊されている為、
既に意識が朦朧としている。
一歩、また一歩とゆっくりと家族が待つ場所へと。
交わした約束を果たす為に帰ろうと足を動かす。]
[
―――もう自分は生きてはいられないのは
ぼんやりとした頭ではわかっていた。
それでも、生まれてくる子供が。
妻を始めとする大切な人達が。
今時代が動いているこの国が、どういう結末を向かおうと、
幸せで平和である未来をもたらさんことを――――。]
…――――ドサッ
[やがて僅かながらに動いていた足はとうとう止まり、
音を立てて中身を失った骸は地へと崩れ倒れる。
未来への希望を願い、そこで意識は完全に失われた。]
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