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なっ……
[怒りで血が逆流しそうになった。
慌てて、ディークに悟られぬよう感情の激発を押し込めて、厳重に隔て抜く。]
(何故、このタイミングで、)
(いや、僕に何もさせないように、知らせずに通告を一番最後にして遅らせたな?! 何故だ!!)
[叫び返せど、一方的に相手は心を閉ざし、会話は打ち切られた。]
― 森 ― >>501>>502>>503
[吹きわたる風。うねる葉擦れ。遠い鳥のさえずり。
そして静寂。
木々の間で神経を研ぎ澄ませば、雑多な音と深い静寂に押し包まれる。
自分の足音も聞こえない集中の底で、動くものの気配を捉える。
森の声の中から、求めるもののこえを。]
───…!
[突然、すぐ側で鋭い音が響く。
警戒の声を上げる鳥が頭上を渡っていくのを見上げ、
はっとして視線を下へ引き戻した。
だが、それは十分な時間だったろう。]
… ティファレト。
[肉薄する姿が、コマ送りのように目に映る。
奔る想い。突き出される気迫。顔に浮かぶのは───]
ああ 。
[これは避けられないなと理解する。
意思の問題ではない。純粋に能力的な不可能事だと。
左胸に衝撃。鋭く裂ける痛みが走る。
体の中心に届く意思。]
小賢しいことを
[森の中に誘い込んだのも、右手を負傷したと見せかけたのも、すべてはこの一撃の為かと納得する。
声に乗るのは賞賛の色。]
これだけまともにくらったんなら
[衝撃をこらえて手を伸ばす。
レトの右手首を捕え、もろともに後ろへと倒れこむ。]
───奥の手、出さないとな。
[ぐるりと後ろ向きに地面を転がりながら、レトを巻き込んで投げ飛ばす。
黒曜石のエッジが動いて、胸に赤い筋を引いた。]
[レトを投げた反動で、自分もまた小さく跳ねて起き上がる。
地面に降り立った姿は、闇色を纏う四足の獣。
低く唸り、金の鬣をひとつ震わせてレトへと躍りかかった。]
[ぐらぐらと回る視界。
数歩進んでは止まり、振り返って逆の方へ。
まるで道を失った迷子のよう]
…コンラート
[絡めた指に力が入る]
なんで、だろう
[俯いて呼吸を整える。
源を断たなければ。
この呪縛を、自らの手で]
[一瞬、大きく漣の立ったように感じたコンラートの感情は、すぐに夜凪のそれに戻った]
…?
[存在を確かめるように、たおやかな腕を掴む。
鮮やかな翠を覗き込んだ]
[自分に、自分だけに対するものならば、どのような仕打ちも甘受しようが。
事がディークに及んでは、そうも言ってはおれない。
すべてはこれが片付いてからだ、と腹腔を焼く焦燥を押しやり、隣を歩くディークの横顔をじっと見守る。
苦痛に耐えてバランの居所を察知しようと試みる彼の瞳は細まり、探査が困難であることを示していた。]
[だが、血子を呼び寄せようとしているバランが、わざわざ血子が行き先を見失うような誘導をかけるだろうか?
考え込んでいると、ふと腕を掴まれた。
ディークがこちらの瞳を覗きこんでいた。]
……ディーク?
[戦う周囲の空間が、わずかに色を変えていた。
それは、途方もなく大きな結界の気配。>>492
なにが起きたかは正確には把握できなかったが、
誰がしたかは、考えるまでもなく明白だった。
真祖がなにをしたにせよ、望みをかなえるに必要なだけのことをしたのだと確信している。
評議会の意を覆すのだと示したとおりに。]
[それにしても、なぜあんなに楽しそうだったのかと、
念話のあとしばらく首を傾げていたのだったが。
類推できるほどには、そのひとを知らぬのだった。]
あげる…、ア…レク――
[自ら胸の奥へ手を突き込み、脈打つものを握りしめ、
凶王に縛られし恋人に差し出した。
ただ意識が持ったのはそこまでで。
アレクシスが心臓を受け取ったかどうかを確認することもないまま、瞼を閉じる――。]
…なん 、
[目の前に空がある不思議。
そこには痛みも軋みもなく、投げられたことすら知覚が追いつかない。
と、低い唸りがひとつ届いて、黒い風が吹いたかと思うと、たくましい獣がのしかかっていた。]
あだっ
[この戦を制したのは金のたてがみの狼。森の王。
見覚えのある牙と──黄金の瞳。]
ロー…?
ホントに──
[呼びかければ、強靭な前脚に力が加わり、苦しい。]
参った── もう逃げらっ
て、 痛ててて…っ やめっ
[踏み砕かれるっ──と必死に足掻く中、不意にバサアッと落ち葉が舞い飛び、その一部となっている己に気づいた。
否、落ち葉に紛れた──コウモリだ。
小さな吸血コウモリはハタハタとぎこちなく皮翼を羽搏かせて、頭上の枝にぶら下がる。]
キッ キィ〜〜
[少量の血を受け、受けた抱擁が離れ安堵するファミル>>508]
ああ、散歩や鍛錬は普段からしていることだからな。
[人間にしてみれば少々過激ではあるが、吸血鬼なのだ。大した問題ではないと言い切る真祖。その後もバランを探すというのであれば止めはしない。先ほどのお返しに髪を撫でながら異常がないかだけを探し求めることに努める]
[覗き込む双眸に揺らぎはなかった]
ん。なんでもない…?
少し、たぶん疲
[存在のたしかさに安堵しても、
頭痛が治まるわけではない。ただ、抵抗する力が自分にはまだあると確認して、腕をそっと離して指を絡め直した]
行こう 行かなきゃ
[迷いを覗かせながらも、前へ進み始める]
誰かがバランに行き着けないようにしているんだよ。
[空を見上げ、夜の大気に混じるかすかな気配を感じとろうと思念を凝らす。
こんな芸当のできる者は、限られている。]
[何だろう、空虚が一気に広がった。]
……ぁ。
なん、で?
[主の内で動いていたものが、何故自身の手の中にあるのか。
何の為にこのようなことを。
責め様にも、もう届かない事を知る。
ただ、言われた事は成し遂げなければならない。
それが主との――――]
……聞こえますか、我が血の親たる存在よ。
貴方のお望みのものが、此処にあります。
……何処に、捧げれば良いのですか。
[唇を噛み切るのではないかと思える程に噛み締め、
天井を仰ぎ呟いた。]
[当たったと喜ぶさまは可愛いが、その後がまだ甘いなと内心に苦笑を零す。
暴れる体を押さえつけ、首筋に鼻先を近づけた。
ぐわ、と脅すように口を開いた矢先]
───……?
[不意に足の下から質量が消失する。]
[微かな羽音と高い鳴き声を頼りに見上げれば、
小さなコウモリが枝にぶら下がっていた。]
……ぐるる…
[笑うように唸って木の幹に足を掛け、伸びあがって覗きこむ。]
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