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魔法だなんて、とんでもない!
素材がいいからだよ。
リナの作るチーズや、パメラの摘んでくれた木苺、
毎日持って来てくれる、ヤコブと一緒に作ってる野菜…
そのどれが欠けても、僕のパンは完成しない。
ありがとう、いつも。
…僕が美味しいパンを焼くことができるのは、君のおかげなんだ。
[パメラに褒められて>>53>>54、少々饒舌になり過ぎてしまった。
はっと我に返って、余計なことを口走ったと後悔した。顔が火照っている気がする…。
どこか思考はふわふわと浮いたようで、彼女の口から紡がれる言葉の半分は、意味をほとんど解せず聞き流してしまった。
――あぁ、ふわりと微笑むパメラが可愛い…>>54]
─アルビンとの会話─
[探りを入れた男からの反応>>46、>>47をひっそりと凝視すれば、何となくアルビンと自分は過去に関わりがあったのではと思えた]
そうですか。やはり行商人さんですものね、どこにでも出入りしていますよね。
すみません、変な事を訊いて。
[苦笑しながら、耳に拾った男の名前を思い返す。
アルビン。その名前に聞き覚えは1(2x1)
1.ある 2.行商人の名前なんていちいち覚えてられないっつーの!]
― パン屋 ―
[黒雲から注ぐ水滴は、ぽつぽつとぼとぼとと、緩やかに確実に、嵐となり行く。
気掛かりは、そう、村と街とを繋ぐ、あの強度的に心許無い橋]
これほどの水は、咲誇る花達のお腹も飲み膨れでたぷたぷになるんでしょうね。
限界を越えて、溢れる程に降らなければ良いんですが……。
[言葉では花を労わりながら、心は橋と、それの掛けられる川をじっと見つめていた。
元々、不安と危機感、この村で花開くふたつの種を携えて訪れた身。
余り良い予感と云い難い嵐の訪れは、ふたつの花の種を健やかに育てていた]
[然し、人間は寝床を必要とする種族。当面はまず今日の宿の心配をしよう]
そう、宿は遠いのですか……。
この様子ですと、そこまで遠ければ、宿に到着する頃は、まず服の下までずぶ濡れのぼと鼠になる事請け合いでしょうね。
[話は早い、そう遠くなければ教会でお世話になるのが尤も良いだろう。
教会とは全ての者に開かれた家。パン屋の御厚意に甘えるよりそちらの方が気も楽で――]
ええ、それでは。教会へ。
シスター ―――。
["シスター"。聖職者。
この村に住んでいる、イコール。
ご住所は当然、世界何千件と用意されております神様のお家......]
― 回想、とある不良神父の話 ―
[後の自分はこう述懐した。
『あの女を前にするのは、本物の悪魔祓いより緊張したかもしれん』。
元々喧嘩早く好戦的、物怖じもしない反面、信徒に説法などと厳かで繊細な事など、豚に空を飛べ、馬に逆立ちしろ、と云う様な物に等しい。
そんな不良神父の役目が、実践的な悪魔祓いに割り振られたのは、当時の教会人事を褒めちぎって良い事だと思われる]
[性格は無礼、普段は人を選ぶ粗暴な性格でこそあれ、悪魔祓いを依頼する様な人間に対しては、例え相手が悪魔であろうが魔女であろうが、変わらずの態度を貫く不敵さは、人次第でなかなか痛快に映えていた。
本当に、悪魔や化物が存在する事例など稀。
毅然とした態度で、聖水をぶちまけ、教典を読み、銀や十字など、素人目にも御利益のありそうな物品を鏤めるだけで、普通の"悪魔祓い"は済む。
そんな普通の仕事の折、暑苦しく着苦しい礼服を着せられ赴かされた屋敷で、彼女はいた]
[年齢は自分とそう変わらない。然し年齢以上に少女の瑞々しさを感じさせる振る舞いを見せる彼女は、身体の商売をしている部類の人間だった。
名前は確かリーディア。街ではそれなりの評判を得て、こうして礼服を着せる様な屋敷の人間が目をつける以上は、それ程の人気はその頃あったのだろう。
彼女が噂の、程度には名前を聞いて理解した]
『結局、以前のおっさん、女絡みで恨みを買い漁ってたんだと。
お前もそうならねえ様に気をつ……あ、いえ。何でもありませんはい』
[その後、街で姿を見かけた時、彼女に声を掛けられる様になったが。
それは押しは決して弱くない彼女の性格故か、相手の心を擽りつつも、辛辣にあげて落としもしちゃう処に振り回された故か。
彼女との相手はどうにも、此方の調子を狂わされていたのだ。
それはやがて数年後、何かの修羅場に巻き込まれたらしく、忽然と街から姿を消すまでの間の関係だったが。
年月が経過しても変わらないらしい、当時の軽快ながら艶やかさを感じさせる笑いを、後に再び見る事になろうとは、当時は考えなかった>>35]
[その後、帰宅すると告げた人を送り出して。
宿のない者、家の遠い者はどうしただろうか。
幸い、父と母の部屋は綺麗に掃除してある。
…使う人は誰もいないけれども。
家に帰れない者がいるならば、ベッドを提供することができるだろう。]
[しっかりと雨戸を閉めて、嵐に備える。
――時々来る夏の嵐だろう…少し、時期が早いかもしれないけれど。
客人がいれば世話を焼き、全てを終えてから床についた。]
― 現在 パン屋 ―
……あ〜〜……。
もう雨足が近づいてますね。教会でも濡れてしまいそうですね。
[『この状況、もしかしなくとも、恐ろしく気まずく無いかい?俺』
少しだけ、このパン屋の席で夜を明かす事が魅力的にも感じられたが。
そうは行かない、この村にいる間は、最低限、ひとりになれる部屋が必要なのだ]
……で、では。
せめて、ご飯を頂いてから。
[気まずい、が結局は教会に案内される事を選んだだろう。
煮込まれたビーフシチューやサラダがテーブルに並べられるのを見ながら、せめて宿を確保した後に嵐が来て欲しかったと胸中で呟いたのだった]
(うげ……っ! 思い出した……!)
[聞き覚えがあった名前だなと記憶を探れば、存外掘り起こせた。
孫の様だと言いながらしっかりと金の払った分は仕事をさせてくれた老いぼれの聖職者や、何でか妹として呼べと迫ってハイハイと言うことを聞いてやっていたどこかの貴族サマ。
他にも諸々といた気はするが、彼らはよくアルビンという名の行商人を連れてリーディアのご機嫌取りをしてくれたものだ]
世間って狭いものですね。
[小さく呟いた言葉は、アルビンに思い出した事を告げる。
もっとも、彼なら自分の事は黙っていてくれそうかなと、淡い期待はあるのだが]
(でも、まぁ……)
[他人の心や考えなんてあっけなく変わる。
それを知っているからこそ、アルビンには用心しようと女はひっそりと思った*]
― そして、現在。 ―
[突然にゲルトが「嵐が来る」と言う。釣られて窓の外を見れば確かに雲行きが怪しい。
「あんなに昼間は天気が良かったのにな。」と聞こえて来たオットーの言葉に相槌を打った。>>22
夕飯をご馳走になるばかりか>>57、オットーに酒を強請りアルビンは少し酔っていた。
パメラが家に帰ると言えばアルビンも緩慢な動きで首を動かす。傍目からは船を漕いで居る様にでも見えただろう。]
んー…、そうだなあ。俺も家に帰るわ。
嵐が来るとなれば折角の村の化粧が勿体ないが、夏至祭の準備は明日にでも手伝うさ。
[パン屋に来るまでに見た広場に飾られた花時計。花に彩られて花に塗れた村の光景を思い出してはほうと息を付く。]
─それから夕食まで─
[用意して貰えたカフェオレに口をつけて、店にいた人々と会話をしたり、交わされる話に耳を傾けていたりもした。そうして時間を過ごしていると、オットー特製のシフォンケーキが運ばれてくる>>21]
[生クリームを添えられたそれは、売られる直前に最後に父とカフェの様な店で食べたものと同じ代物。
シスターらしくゆるりと祈る仕種をしてから、小さく苦笑してフォークでそれをすくった]
美味しいですね。
[いつもと変わらない微笑みで、素直な感想を洩らす。
>>57の夕食を摂る時も、女の仕種や表情は変わらないだろう]
― 帰り道 ―
[店を出て、来た道を戻り、家を目指すアルビンとパメラ。
昼間とは違い湿気を含んだ空気は重たく、
夜空に星が見えないのは淋しく感じたが、
夏の夜の醸す濃厚で爽かで多少腕白なところもある雰囲気にアルビンは浸っていた。
今夜は良い晩だった。
素直に口にはしないが、オットーの作った夕飯は相変わらず美味かった。カタリナの穏やかで控えめな声が酔っているアルビンの鼓膜を心地よく揺すったのを覚えている。
それに他の客にも居て賑やかな晩餐だった。]
[幼児から行商人の親に連れられ各地を転々として花盛りの村へと流れ着いた。
此処に越して来たばかりのアルビンは年の近いオットーを連れ回しては遊んでいた。
村近くの森にオットーを誘っては樹に登ったり小川で水遊びをしたものだ。
どの季節にも関わらず、森の中は様々な生き物が隠れ潜んでいる。厚く茂った葉によって日差しが遮られる為、森の奥は夏の間も暗く湿っていた。
森から射上げられるやうな鳥の影に声を上げて驚いたのは子供のオットーだったか。
「馬鹿だな、あれは梟だよ。」
そう言ってアルビンは笑った。
オットーに教えたのはそれだけではない、他の皆も連れて蛍の居る湖へと案内した事もある。
それら全てが何もかもが懐かしい。]
ああ、それならご案内しますよ。
濡れても文句言わないでくださいね。ふふっ、ちゃーんと夕飯食べ終わるまで待っててあげますから。
[どうやらジムゾンが自分の事を覚えている事に気がつき、そうして気まずかろう、そうだろう、それはこっちもだ。という気分を笑みに変えて、>>70の言葉に返した。
にこにこと、敢えて昔街で顔を合わせた時の様に笑って]
[子供時代に送った美しい日々の事を思い返しては、
何か歎かずにはゐられない気持ちになって、アルビンは哀れな優しい溜息をした。
そう、自分の一生のうち二度と来ない夢の世界の恍惚に浸っていた。
こんな素晴らしい日々がずっと続けばいいのにと願ってしまう。
けれども、今夜の嵐に、折角摘み集めた抒情の香りも堤の花も散らされてしまうのだろう。*]
[そうして食事を終え、ジムゾンを連れて教会へと向かうだろう]
お久しぶり、神父サマ。よく黙っていてくれたわね、あたしは嬉しいよ。
雨が降って身体冷えたっつーなら、あたしが人肌であっためてやるから、取り合えず文句言わずについて来なさい。
[いらんと言われるであろう事を言いつつ、久々に素で話せる人に会えたせいか、嵐が来るというのに女の足取りは軽かった]
[人の考えや言葉なんて二度と信用してはいけない。
聖職者に属したというのに、女の考えはこんなものだ。
けれども、ジムゾンなら何となく大丈夫じゃないかと、それは淡い期待にも似た様な事を女はひっそりと考え、教会までの帰路へと向う]
業務連絡です。
皆様、ご協力感謝致します。
22:00、5分前となりました。
カタリナさんの姿が見えませんが、予定通りコミットさせて頂きたいと思っています。
あらーら、ツレないのー。
あたしだって、一人寝が淋しい時もあるのにー。
[>>81の返しに、少しばかり弱い女みたいな声を出してみる。
客ならころっと騙されてくれるが、さすがに昔馴染み相手にだと笑いしか出てこない。
堪らず噴き出して、星空なんて見えない暗い空の下、ジムゾンを振り返る]
─ 帰り道 ─
[アルビンを伴って家路へと向かう。カタリナがどうするかはわからなかったが、呼ぶにしても少しばかり片付けをしなければならないだろう。散らかってるとまではいかないまでも、見られたら恥ずかしい物くらいはあったかもしれない。
『来るなら雨が降る前にね』とでも告げてから出たことだろう。
道すがら酔っているのもあったのだろうが、傍らのアルビンはいつに増して機嫌がよさそうだった。>>75
機嫌といえばオットーもそうだったか?>>62
自分のおかげと言われた時は少しびっくりして……少し気恥ずかしかった。内心あわあわしたせいか彼の顔はちょっと覚えていなかったけれど……うん、きっとご機嫌さんだった]
変わんない、か。けっこー変わったんだよ、これでも。
街から逃げる前は、やっぱガキだったからさ。カンタンに、ちょーカンタンに人の甘い言葉信じちゃったりしたし。
……今はそんな事、しないよ。つーか出来ない。
ま、アンタの言葉なら信じられる気はするけどね。
[街で商売をしていた頃に流行った、愛しい誰かを想う歌なんて小さく口ずさみながら、踊る様な足取りでジムゾンを教会まで案内しただろう]
ちゃんとした寝床作りますね、神父様。
[そうして協会に辿りついた時、強い風に阻まれながらも木製の扉を開けて、ジムゾンを中へと案内する。
リーディアと呼ばれた娼婦の顔から、この村の修道女フリーデルの顔に戻って]
業務連絡です。
大変お手数をお掛けして申し訳ありませんでした。
無事、全員が「時間を進める」を選択している状態となりました。
2013/09/16(Mon) 22:30:00更新される予定です。(暫くの間お待ち下さい。)
― 深夜 教会の一室 ―
[今はフリーデルと云う名。彼女が用意してくれた寝床の部屋で、蝋燭がか細く揺らめく。
天は黒雲、花は嵐の中儚く散り往く、絶え間なく矢の降り注ぐ様な雨夜の音。
絶え間なく涙を流し続ける様な窓辺の近くで、バロック調を思わせる様古めかしいタロットが、十字を描く様な形で、五枚伏せられていた。
胸中で思い浮かべるは、年月を経ても若かりし頃を忘れてはいないらしき、馴染みの女性。
正直、アタリだと思わない。命懸けの役目に何をしていると云う気がしなくもなかったが。
彼女が本当に、あの頃の彼女のままなら良い。
そう思い、視やる真実は、期待や信頼から来るのか、或いはその逆なのか]
[十字を描かれた、本来並べるべきタロットの用法とは異なる、特別な配列を齎すそれらを視るべく、指先が動く]
Padre...(我らが父と)
Figlio...(其が神子と)
e Spirito...(聖霊の元に)
[上下、左右。中央に伏せられたカードを縛る、十字架を、ひとつひとつ剥がしていく。
そこから現れる真実。心に描く人物を示す、占術の視]
...... Santo ......(其の魂を示し給え)
[十字架に貼り付けられた、中央。最後のカードを開く時。
指先が何故か震え、開くのに微か時間が掛かった事を、知る者は誰もいなかった**]
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