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待たせましたね。
良く──…、ここまで来てくれました。
[語りかける声色に、
慈しみと共に純粋な喜びの色が、確かに乗った。*]
[待つ、というほどのことはなかった。
天の高みより、眩く限りなく清らかな光が降り来る。
雲間より注ぐ聖なる徴は、教会と箱舟を周囲から切り取って、
神聖なる空間へと書き換えた。]
大天使…ナネッテさま───
[ざわめき空を見上げる人々の中心、
マレンマは至福の笑みで、尊き名を唇に乗せた。]
[天の光を浴びて、天の子は両手を高く高く差し伸べる。
光を求めて伸ばされた手は、そのまま祈りの形となり、
地に跪いて、あたたかなひかりを呼び求める祈りを口にした。
信仰深き人々はそれに倣い、首を深く垂れて祈りを唱える。
それほどでもない者達も、翼舞う荘厳なる景色に目を奪われていた。
人々の意識が向かわぬ地の面から、
清らかにして力強い意思が届く。
息を吞み、吐いて、声のある方へと顔を向けた。]
あ───……
[声にならない息が零れる。
胸を満たす歓びが、喉を押し開いて溢れる。
幾度か、口を開き、閉じた後、
殆ど泣き出しそうな顔で笑った。]
― 戦闘機部隊 ―
いつでも行けるぜ、大将
[ 通信機から聞こえるマチスの声に威勢良く応じ、後続の機に見えるように左手を高く掲げる ]
Take off!!
[ 蒸気エンジンのタービンの音が辺りの空気を震わせる中、さっと腕を振り下ろすと同時に、機体は滑走路を滑り出した]
乱暴者の天使に一泡吹かせて、とっとと戻ってきますよ!
[ 飛び立つ翼は蒸気の雲を軌道に残しながら、あの日、地を離れる事なく破壊された宇宙船の残骸の上を旋回し、空へと駆け上がった* ]
― 天の階の下る刻 ―
[黙示天使は配下の者らと共に、箱舟上空の天にあった。
大天使は翼の威容を見せることなく、静かに地に降り立った>>95。
真なる奇跡の降りる厳かなる場を、徒に騒がせることは本意ではない。
故に地上への警戒は怠らぬままなれど、人目引く眩き光の中に身を置いていた]
嗚呼、ついに訪れたのか、この時が。
[光の中心に、聖職者然として佇む我が主上と、跪き対峙する救世主が見て取れた。
導き手は歓びと共に、大天使へと手を伸べる]
…………。
[邂逅に挟むべき言葉は見付からず、黙示天使は視線を地から、地平を望む方向へ向ける。
この場を邪魔立てする無粋なる者があらば、見逃さぬよう*]
― 天使の翼教会 ―
[人の子らが、敬虔に天に祈りを捧げている。>>100
ここでは…この場においては、
正しきことが全て正しく為されているのだ。
その中心にいるのは、一人の青年。
清らかに降り注ぐ天の光に一際明るく照らされて、
あたかも彼自身が光り輝くかのような、天の愛し子。]
そう。私も待っていたよ。
この刻が訪れるのを。
お前が──、お前自身が正しき道を歩み、
ついには天の階を呼ぶに足る者となることを。
………
[祈りの形のまま、地に跪いた子の傍らへと歩み寄る。
両の手は、掌を差し出すようにして彼へ伸ばされた。
それは幼子を抱き寄せんとするかのように。
或いは古き聖像をなぞるかのように、慈悲深き形で。]
天の祝福を受けなさい、天の子よ。
神の愛は汝の上にあり、我が祝福は汝と共にある。
マレンマよ。聖なる種子、天の愛し子よ。
全て人の子は、汝の下で祝福を得るだろう。
汝はこれより全ての人の子の祝福の泉、その源。
人の子を救う、正しき光となるのですよ。
その為の力を与えましょう…我が愛し子よ。
[そうして腕を伸ばし、彼を抱き寄せるように頬に手を添え。
幼き日>>0:124をなぞるように、
そっとその額に祝福の口付けを落とした。*]
[空中戦の主力たる戦闘機は機銃等で、竜騎兵はワイバーンのブレスと各々の武器にて天使共へと迫る。
地上からは第二部隊の攻撃だけでなく、第三部隊>>93による射撃や榴弾が空を彩った]
頃合だな。
[各攻撃により宇宙船の周囲から天使の姿が一時的に排された頃。
部下達に指示を出し、離陸の準備に取り掛かる]
魔力炉、ブースター起動。
システムチェック開始。
[ブースターであるタービンに燃料が投入され、動力部ではタービンが回転する音が鳴り響く。
蓄積した魔力タンクから魔力炉へとエネルギーが流れる途中に設置されたそれは、魔力を効率よく使えるようエネルギーを増幅させた上で動力となる魔力炉へと移された。
急速に活性化して行く魔力炉から更に各所へとエネルギーが伝わり、計器によるチェックが始まる]
「エンジン始動、異常なし」
「エネルギー回路、異常なし」
「────………」
[設置した装置は完成度が高いとはいえ試作品だ。
安定した出力が確認出来るまでに多少時間がかかる。
一つ一つ報告があがる内容を耳にしながら、準備が整うのを待った。
しばらく後、オールグリーンの報告が届く]
よし。
トラオムング、離陸!
[指示を出すとパイロットが離陸の操作に入る。
船体が軽く振動に覆われ、ゆっくりと地面から垂直上昇を始めた。
その頃には隠遁の魔法は効果が切れ、上昇するにつれて宇宙船の姿が露になっていく]
見つかっても初弾くらいは避けろよ。
行くぞ!
[部下に軽口を叩いたの後、轟音と共にトラオムングは空へと舞い上がった*]
− 北方の空 −
[黒い帆のガレオン船が空を進む。
連続航行時間が限られているオーニソプターはまだ出さない。]
よーそろー
ミロワール湖から第一報だ。
このまま川沿いに南下する。
首都方向、やたらにまぶしいが、大丈夫か。
おまえは空? それとも地上にいる?
望むなら、また《シャドー・パレス》に乗せてやってもいいぞ。
おまえの場所は、いつも用意してある。
[3年前の出会いを引き合いに出しつつ、現在位置を知らせる。]
[先に接近を確認したのは、天使ではなく各地の駐屯陣地から出撃する共和国軍の航空機隊だった。>>103
敬礼を送りかけて止め、投げキッスに変える。]
GOOD LUCK!
― 天使の翼教会 ―
[刻の訪れの際、影もまた教会にあった。
ひとの子の間に身を置きつつ、時に姿眩ますは教会へ敵意向けるものを制するため。
刻訪れるまでにいとし子の身に何かあっては、という思いからのもの]
…………。
[荘厳たる六翼は潜め、人の姿にて現れし光。
向けられたその眼差し>>96に、影は礼を持って応じた後、邂逅を見守る。
邂逅を望む在り様を目の当たりにしたが故に、見やる光景には思う所が多い]
……感慨深い……というのは、こういう事か。
[小さなちいさな呟きは、他者には届かぬ小声によるもの]
[天のいとし子に、祝福が授けられる。>>106
その様子を見届けた後、影はその手の上に月白色の煌きを集める。
生み出されしは、月白色の羽一片]
……あまり、性に合わんのだけどねぇ。
[そんな呟きを漏らした後。
主たる光へ一礼した後、天の祝福を授かりし子へと向け]
……天の祝福を受けし者、光の導き手。
きみが正しく光導くための支えを。
……影の祝福を、ここに。
[短き宣と共に、月白色をふわりと渡す]
多少なりとも、護りとなろうよ。
[そんな、短い言葉を残して、すい、と後方へと下がる。
表立つのは、性分ではないが故に。*]
[
また湖の上に信義の帆が広げられた頃。
老いたる将の姿は、多脚戦車に付き従う指揮車の中にある。]
まだまだ若造には負けんよ。
[上部ハッチから半分ほど身を乗り出し、双眼鏡を片手にくかかと笑っていた。*]
[歩み寄る、そのひとが通っただけで、世界に清浄の気が満たされるようだった。
眩い天の階の上に"光り輝く者"を、人々の間に"影の裡の光"を控えさせた偉大なる天軍の長は、慈悲深くも神威を隠した姿でありながら、己の目には直視も叶わない光として映る。]
あなたの、御期待に違わずいられたことを、嬉しく思います。
[震える声で応え、伸ばされた手に身を寄せる。]
[指先ひとつ、触れられれば全身が浮き立った。
唇が額に触れれば、魂が燃えた。
激しく、熱い光が内側に注がれる。
体を構成する粒子のひとつひとつが潅がれる心地がする。]
私、 は、
私の身を通して、
あなたの祝福が、湧き出でるのを、──感じます。
[吐息が零れた。]
あなたは私の師、
私の父にして母。
───ああ。ようやく、今、
あなたの一端に繋がったのを感じます。
主を、 …あなたを信じ、お慕いし、
私の全てを捧げます。
[改めて、誓いと信仰告白を為して、頬に添えられた光の指先にそっと己の指先を触れさせんとした。*]
― 天使の翼教会 ―
[声が、共に祝福をと黙示天使に告げる。
高空に舞う配下の者らはそのままに、黙示天使は真っ直ぐに地上へと降りた。
地に在る人の子らのどよめきは意に介さず、救世主――マレンマの前へと進み出る]
天の子よ。
[初めて間近に見た救世主へ、白翼の天使は微笑みかける]
我が名はアディリエル。傲慢なる人の子らへ裁きを齎す光翼の天使だ。
――なれど、そなたは人の子らへ許しを、救いを与える役目を担うのだな。
[周囲に集う信仰深き者らを、黙示天使は見回す。
彼らに救いの道を示したのは、他ならぬ救世主マレンマであろう]
おお、見たこともない兵器がある。
[地上に湧き出した多脚戦車や鳥脚自走砲を望遠鏡で眺めて、感嘆の声をあげる。]
どんだけイノベーディブなんだ。
[しかし、天使は無数に降下してくるかに思われた。]
…遠いな。
[第二の太陽のような、輝ける船。天使たちの母艦。
直視するのも躊躇われて、手庇をする。
どんな砲弾も、飛行艇も、あの場所までは届かない。
破壊された宇宙船以外は ── ]
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