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― 先王が眠る静かな部屋で一人 ―
[軍靴を鳴らし、誰にも会う事も無く一人廊下を颯爽と歩いていく。
一際豪華な造りをしている扉を開けば躊躇いも無く入って行った。
其処は崩御された王が寛げる数少ない部屋、即ち私室である。
永久の眠りに就いている父の周りには白い花が添えられており、身の回りを世話する侍女達がその死を悼み、さめざめと涙を流し悲しみに更けていた。]
先王陛下と話がしたい、皆下がってくれ。
[此方の存在に気付き驚いた矢先に下がれと命令されてしまった侍女達。
慌てながらも頭を垂れさせ私室を後にする彼女らに一瞥もくべずに寝台の傍らまで歩み寄り、眠る父親を見下ろし堪える様な一言を漏らす。]
――……如何してですか、父上。
[胸を穿たれこの世を去った父に問うても、答えは返ってこない。]
― 時は遡って一月半 ―
[その時は夜明け近い時間帯だったのだろう。
父と息子が二人で見晴台で空を見上げ、二つ輝く暁の星を眺めていた。
近々に隣国の視察に行くという報告を父にすれば、珍しく「一緒に星を見ないか」と誘われ、共に見晴台までやって来たのだ。
自分と父と二人っきりで親子の会話をするの何時方振りか。
されど、父子との会話は固く親しみの薄いものであり距離を感じさせる得ない。]
父上、何故此処に私を誘ったのでしょうか?
[ごく自然な疑問を投げ掛け父に問う。
二つ並んで輝く星を眺めながら返ってくる答えは、時期に後継者発表を告示する、というもの。
周囲には薄っすらと次期国王候補の話が出ているのは耳にしていたが、実際父からその話を持ち出されれば驚きを隠せられなかった。
その理由は人の上に立つ大事さ恐ろしさを早めに学ばせようとしてるとしている事。
父が健在である内ならば、王太子が失敗してもフォローは出来る事を踏まえたうえでの考えだと聞けば恭しく頭を垂れさせ感謝の言葉を継げる。]
私達兄弟に厚い顧慮を頂き有り難き幸せで御座います。
[ピシっとした動きで腰を曲げ頭を下げ、すぐにもとの体勢へと戻し父の話に耳を傾ける。]
[話の流れで、父は御名玉璽を作成する旨を此方に伝え、尚書官長にその手続きを踏ませるように命じたと。
何れ大将の方に話が届き、報告も有るだろうと言われたら此方とて反論をする事は無かった。
その時は大将に話を通さなかった事に疑問を抱かず、了承の態を示す。]
では、報告の方をお待ちしております。
[あの時、自分は如何して大将にも話を通してなかった事に疑問を抱かなかったのだろう?
あの時、父は如何して大将にも話を通してくれなかったのか。
一月以上時間が経ったのに、王は尚書官長に追求もせず此方にも話してくれなかったのか。
何故だ、如何してだ。如何して。如何して、如何して*]
[ 本当に何もなかった?と尋ねる顔には
一瞬眉間西班を寄せて、考える。
そして続く、小さなつぶやきにも。
彼女の心の裡は知らない。
ただ奇しくも似たようなことを思う
王の死ひとつでここまでの混乱を生んだ
暁の国は本当に平和だったのだろうか、と]
……あなたがその言葉に含ませた本質は
あたしには、わからないけれど。
だけど、
「何もない」ことは無いはずよ。
現に、貧富の差だってある
平民と貴族の身分差別だってある
きっと、軍部と文官との不和もある
そして暁の国の繁栄の影に、
衰退してしまった国も有るでしょう
[ 彼女の国がそうであるとは知らない ]
だけど。
それでもラメールは今まで平和だった
そして、これからも。
そうでなくてはならないの。
[ それは、民にも聴こえるように。 ]
[ そしてそこまで伝えてから。
ローレルの言葉にため息を吐く。 ]
…………そうね。
真実がラメールの害悪にしかならいのなら
国の為に曲げられる真実も、
時には、必要なのかもしれない。
それは、信念と同じ。
我を通すだけじゃない。
時には受け入れる事も必要なの、かも。
だけど
それで得た平和は、
本当に平和、なのかしら……って
ごめんなさい、わからなくなったわ。
[ 首を振り。
そして結局は為せない者の絵空事、には
同意したように縦に首をまた、振って。
── が ]
……………え?
[ 風のようにさらりと 淡く
ローレルの口から紡がれた言葉に ぱちり
ひとつだけ、瞬きをする。
だけど、それには言葉を返せぬまま
心のなかにちいさく、影を落としたのみで。]
― 外務長官・執務室 ―
[執務室での対話は続く。
アイリ総督から他にも何か聞くことがあるかと思いきや、あくまでウェルシュ王子の評価についてのみらしい。>>236
外務長官の評価が客観的で公正なようで、信用に足ると思ったのだろう。
(わたしもそう思ってしまった)
また、フェリクス王子が遺書が本物であれば決定に従うともあるので、可能性が残されている以上、現段階では国の内部の人間とは、積極的に対立したいものではないのだと察する。
(でも、当の王子サマは遺言の存在を知らされなかったことを重く見ている>>254、つまり現時点で不信が高まっているのだと思うのだけども)]
[ 彼女の忠告と、不穏な噂 >>249
それには怪訝そうな顔をしながら頷いた
決して彼女を疑うとかではなくて、
そういう噂が流れてしまっていることに。
そしてそれを今
自分は誰にも確かめようがないことに。]
ええ、また。
[ 宮廷の人間に心を許すな
その言葉が がり と心の奥を掻く
淡い色が ゆるり 喧騒に熔けてゆく *]
[そうして、出してもらいたくなかったものが遂に出されてしまう。>>237
感情が顔に出ないように繕うと、口元を隠していたカップを下ろして図面に目を向けた。
どうやら、書き換えた事には気づかれていない様子で、内心そっと安堵する。
アマ地方はかの国の中でも、唯一といっていい生産性のある地方だ。
しかし、はじめから収穫があったわけではない。
先人たちが荒野を切り開き、耕し、作物が育つように土地を作って来た。
ゾネス地方も地形的条件が異なるにせよ、隣接するアマ地方と同じ産業が行えるはず。
そうなっていないのは、要塞の運営と国境の守りが中心で、産業に人員を費やしていないからに他ならない。
ラメールがそれをしないのは、わざわざ痩せた土地を切り開かなくても、現時点で既に足りているからではないか]
(もう十分持ってるじゃない)
(それなのに、他人が一から頑張って作り上げてきたものを奪おうだなんて)
[先王が侵略に積極的でなかったのも、わざわざ国力を割いてまでして手に入れる必要なしと判断したからではないか?
あちらの唯一の宝物に攻め入れば、その土地に住む民の反感を買う。
民を生かしたままだと、不穏分子を領土内に抱え込むことになる。
ならば殺すか。その場合、うまくやらないと、せっかくの土地が戦火に焦土と化してしまうだろう。
なんて、あくまで一軍人にすぎないわたしの妄想だけれども。
目の前の外交長官なら、そのくらい考えてくれないかな…なんて淡い期待を抱きつつ]
[わたしが思考に意識を囚われている間に、図面は受領されてしまった。
何ともないふりをしながら、お茶を飲み干したカップをソーサーに戻す。その際に、何かあるかと問われてしまった。>>258]
…は、あの…。
[本当はたった今考えていた内容の一部をぶつけてみたいけど、思想の片鱗を見せるのは得策ではないと、急ぎ頭の中を切り替える]
恐れながら、フィオン長官は随分若くていらっしゃるので。
大変有能な方でいらっしゃるのだなぁ、と思っていたのです。
そして、ウェルシュ殿下の御身の周りには、わが国の叡智が集まっているのだなぁ、とつくづく。
そのような噂はかねがね聞いておりましたが、ようやく実感を伴った所です。
[と、先ほど感じたことにすり替え、ごくありきたりな回答を返しておいた。*]
[>>257>>258 地図はどうやら受け取って貰えるようだ。一先ずのところ状況がどうなるかはわからないが、しかと自分の目で見た外務官フィオン、思ったよりも王宮が腐った官僚ばかりで無いことに安堵した]
うむ、
結果どうであれ我等臣下はこの国を良くしていかねばならぬ。
よろしくたのむ。
[一つの懸念が過ぎてさてと椅子より立ち上がる前にドロシーに話かける様子に私も横目で彼女を見る。]
??
[少し緊張でもしたかとアイリは思い。彼女が落とす感想>>274を静かに聞く。]
うむ、そうだな。
紹介が遅れたが彼女はドロシー・ブライアンと言う。
中々見所ある部下でな。親衛隊として私につかせている。
[彼女が順当に任務をこなし、経験も多くなればいつか右腕となって働いて貰おう。そうアイリは考えている。感想も同じことに感心しながらしばらく二人の様子を見ていようか*]
[その上唐突過ぎる父親の死はより不条理さを感じさせる。
胸を穿たれて死んでしまった父親。
如何して父は死ななければならなかったのか、自分でも分からない。
死因は明らかに射殺されたものである上、一撃で致命傷を負わせている故に素人の犯行ではないのは自分も理解できる事。
されど、先王の暗殺を命じた覚えもなければ、その命を殺めようとも思わなかった。
なのに父は逝去し、永久の眠りに就いているのだ。]
……如何して亡くなりあらせられたんだ。
[亡骸となった父に詰っても答えは返ってこず、奥歯を噛み締め沈黙の会話を暫しし。
何も言葉を発さず翻し、父の私室から立ち去っていった*]
── 参謀本部にて ──
[監査局が少数精鋭だという話、おそらく嫌味が混じっているのであろう。にこやかな表情の奥で、楽しいお人やなぁと思いつつ]
へぇ〜そうなんやぁ。
我々は国防ゆうでかい仕事しとるから
そういう細々したことに疎うてすんまへん。
国璽が押されとったとして、何らかの原因で
それが盗まれたんなら何も書面に信頼性はないん違います?
盗まれたのに、何故大事になれへんか。
それは“見えざる意志”っちゅーもんが働いとった。
そうとも考えられるんとちゃいます?
ま、あくまで可能性の話。
これから調査を進めて、正当な文書やったら
それは間違いなく棄却される思いますわ。
せやから安心してください。
[正当な文書ならね。]
[という言葉は飲み込んで。
己の例え話に呆れた様子の相手>>259>>260に
仰々しいくらいに頭を垂れて、パフォーマンスが如く
唇は揚々と弁解を紡ぐ。]
はぁー、なんや誤解させたみたいでえらいすんまへん。
なんせ参謀言うても脳筋やから、言葉が足りんのんですわ。
個人的な家臣、ねえ。
強いて言うなら私は国に従属する身。
正直こんな騒ぎ、早う収めたいだけです。
有能な監査局長殿にお考え頂きたい。
この争い、国の内部の消耗にどれほどの国益があるのか。
そしてラメールの国力の低下をもっとも喜ぶのは誰か。
この処理は政治面軍事面どちらの顔も立てつつ
内乱なく治める最善手。
少なくとも俺はそう思てます。
監査局長もそう思わはったから、この提案
のんで下さったもんか思てましたけど…。
[張り付いた笑顔の対面もまた絶やさぬ笑顔でそう応えたのだった。]
責務は果たしますけど、外敵に向かう前に
お互い消耗しきらんようにしはりません?
[にこやかに放つ牽制。
何だか周囲の部下も監査局の部下も顔色が悪そうだ。
楽しいお茶会なのになあ、とティーカップをずずりと啜った*]
── それから ──
[対面する軽薄な笑み>>239と、脳裏に浮かんだ能面のように張り付いた笑顔を交互に合わせて。
笑いの絶えへん職場ってこういうんを言うんやな、などとよそ事を考えながら。
婚約の話には]
へぇー。
[やっぱり、アイリちゃん抜け目ないなあ。]
なるほど、その話があればラバルが乗り気なんも頷けるなあ。
[でもそんな話聞いてへんけどな。]
[猫が王を讃えるその言葉>>242に笑顔のまま、首を傾げる。
王は公文書を書いているそぶりを見せなかった。
王が鷹匠としてこの諜報員を気に入っていたのは
記憶の片隅にある。秘匿にしていた公文書。
そもそもその公文書の事実がなければ隠す以前の話ではあろうが。
そんな風に思いながら特に考えは口にしない。
促されれば
ほんまにそんな話、寝耳に水やったわ、俺も。
などと加えたかもしれない。
続けて、どちらの王が立とうがお構いなしの様子の相手は
軍の人間とはいえ末端ということか、などと思い]
猫のような気まぐれさ。
ホンマ、見習いたいわあ。
[にこりと微笑みかけて
そんな風に称賛の言葉を述べた。]
ーー尚書官長執務室ーー
[騒ぎが落ち着けば官長のおじさんと一緒に執務室へと戻った。この騒動、一番最初に矢面に挙げられるのは自分たちだろうと思ったからの待機であった。
執務室に入るや否や、彼は自分の上司をキツく睨みつけた]
何も言わずともわかっております。
[調査を命じられた二人はそれなりに知る人物だからだろう。どこで誰が聞いてるかもわからないと思ったのかもしれない。
それでも官長のおじさんは口を開き、彼を驚かせた]
私が官長に……?
それは今言う必要の話だったのでしょうか。
[こんな騒動の前なら喜んだかもしれないけど、彼はただただ険しい顔をするだけだった。
すると、長官のおじさんは他の様子を見てくると外に出かけて行った。
彼は出ない方がいいと声をかけたが、聞き入れなかったようだ]
― 外務長官・執務室 ―
[アイリ総督から自分を紹介されると>>275、少しだけ胸を張ってから、深々と頭を下げた]
白狼騎士団所属の尉官、ドロシー・ブライアンです。
よろしくお願いいたします。
[以前どこに居たか、などは言わない。簡潔に挨拶をしてから、後に続けるとしたら、そう、例えば]
…紅茶、美味しかったです。
ごちそうさまでした。
[こんな風に。少しだけ微笑んで、そう結んだ。*]
[意味ありげに呟かれた言葉>>243]
宮内のもん…かあ。
おおきに。その言葉留めおくわ。
[俺も君も宮内のもんやけどね。
立ち去る前に思い出したかのような言葉>>244に
不覚にもしばし絶句してしまった。
ただ、男に刺さったこの言葉。
きっと彼が伝えたかったこととは全く違う受け取り方をしていた。]
[彼は閉まった扉を見つめて、胸元にしか届かないような声をだした]
嵌められましたか……。
[官長のおじさんは何かあれば逃げるつもりなんだろう。そう簡単にはコケないだろうけど、彼をラバル家を陥れる目的もあったのかもしれない。
考えてもキリがないだろうから、元気づけるためにも声をいくつもかけた。残念なことに彼には届かなかったみたいだ。
誰かがくればそれには対応をしただろう*]
[立ち去った、猫の尻尾を掴み損ねたと惜しみながら]
せやな…。
……、良家の出…ね。
わかっとるよ、そんなん。
あー…芝生は今日も青い。
[そう言って思い出すのは一か月前の話か。]
― 先刻/王の間 ―
[リヒャルトがフォールデンに言及する>>168には頷きを返し。
そうして人々が散る中、ウェルシュがその場を立ち去ったのは人も随分と疎らになってからのことだった。
遠くからの視線>>179に気付くことはない。
兄が此方に目を向けずに立ち去ること>>255、それを痛いほどに感じながら、ウェルシュもまた兄に目を向けることはしなかった。
顔色は未だやや白く、だが頭は毅然として上げている。
大丈夫だ。信じている。
一度、何かをなぞるかのように自らの手を肩に重ねた*]
― 海の見える教会 ―
おや、懐かしい名だ。
そうか、ここに眠っていたんだね。
[墓碑に記された名はデズモンド・チェンバレン。
自分がまだルーウェン家のディルドレだった頃。
商人の青年を捕まえては叱責していた憲兵に、よく似た面影を持つ御仁だった。
王城のサロンで時折王や王子の側に立ち、厳しげな顔を崩さずに歌を聞いていた。
一度だけ、その横顔に深い陰りを落としていたことがある。
その理由を尋ねる程の間柄ではなかったけれど。少しは慰めになればと願って歌を捧げたのを覚えていた。
その後、ほどなくして軍を退役したと聞く。
供える花はあいにくと持ち合わせてはおらず、代わりにリュートの音色を捧げる。]
…ありがとうございます。
この任に就いてからというもの、私なりに最善を尽くしているつもりですので。
そういったお言葉は素直に嬉しいです。
[思わぬ言葉を受けてしまった>>274。以前は「若いくせに偉そうにしやがって」やら、「何か裏で取引でもしたに違いない」やら、立場を認めてもらうことが殆ど無かったので好意的な言葉にはなかなか耐性がなかった。]
なるほど、指揮官に認められるとは中々優秀なようだ。
将来が楽しみですね。
[白狼騎士団の厳しさは噂に聞いている。そこの指揮官に認められることは本当に難しいことだろう。]
― 二つの明星 ―
闇が覆いし 東の空
黎明に
篤実にたけし 雄々しき王子
守るべく もののためにと 剣をとり
傷つくことも 厭わぬと
叡智を深めし 優しき王子
寄り添いし もののためにと 声をあげ
支えることを 望まんと
どちらも眩い 輝きなれど
二つの導に 惑う民
囁かれし 暗き翳りに 惑う民
[…本来なら私が聞くべきでないことだろうが。
念のため聞いておこうか。何が得られるものがあれば報告もできる。]
…つかぬ事をお聞きしますが、ブライアンさん。
玉座の間にて…先程のことですね。
文書が偽装かもしれない…と仰ったのは何か理由があってのことでしょうか?理由があるのならば捜査にあたって役立つかもしれませんので、一応お聞きしておこうかと。
[単純な疑問ではあったが、普通は聞かない話。
当人がいるのだから聞いておこうと思っただけであった。
さて、どのように返答が返ってきただろうか。*]
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