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あ、そしたら…服とか、どうしよ?
流石に一回家に戻って取りに帰らないと、だよね?
[そして突然明るい声を出して喋るアイリ。一応、アイリの家族は父母が海外出張が多い共働きの家族である為、アイリがフレデリカの家に泊まりこみになった所でアイリ自身の家族に迷惑がかかる事は余り無い。知られなければいいだけの話なのだから。
…だが、今のアイリには一人で家に帰る事が出来ない。
――その証拠に、そんな事を言いながら…アイリはいまだフレデリカの身体にしがみ付いたままなのだから。]
―――大学、帰り道。
[お腹がすいている中の授業は、最悪だった。
周りの生徒も、教師も、全てが肉袋に見える。
授業の内容なんて当然入ってこない。肉、肉、肉。頭の中はそればっかりだ]
(…そろそろ本格的にヤバイな)
[…狩りの準備が必要かもしれない。
薄暗い夜道で、物騒な事を考えた]
ーーよし。
[泣きはらしながらもここに暮らすことを了解した>>15アイリの頭をぽんと一つ叩く。
迷惑を掛けたくないなどと言って、これ以上私に心配させようものなら縛り付けてでも引き留めるつもりだったから、ちょっぴり安堵した。]
そうね。だけどアイリが家に帰ってまたここに来るまでに能力者と遭遇しないとは言い切れないわ。
別に服ぐらいなら私のを着ればいいと思うけど‥。
[ちょっと言葉を詰まらせて]
さすがに生活用品や肌着まで共有してもいい、なんて言っても逆に困るでしょ?
[苦笑いを浮かべながら言う。]
ふぃーおーんー!!
[尋ね人の後姿を見つけ、こそ〜っと近寄ってから、呑気な声と同時に背中に向けてダイブした]
よう!
一緒に夕飯食べない?
[にこーっと笑顔を向けてみる]
…っ!
ハンス、なんで…
[こんな時に会うんだと、心の中で毒づく。心の中のナニカがぶるりと震えた。「思い入れのある人程食べたくなる」そのせいで、今のハンスは随分魅力的な「肉」に見える。
後ろに飛びついてきたこの無邪気な男を食べたら、どれほど美味な事だろう?
そんな最悪の想いすら湧いてくる。人間としてどころか…フィオンという個人として、それだけは嫌なのに]
あ、あぁ…
…えっとさ、今あんまり腹減ってないんだ。
悪ぃけど、また今度な。
[事実人間のご飯を食べる気なんてなかった。人間のご飯じゃなくて、今は人間を食べたいのだ。
そして今後ろにいるおいしそうな友人と人目につかない所へ行ったら、僕は何をしでかすかわからなかったから。
今は、別れたかった]
な、なんで…?そこにフィオンがいたからさ!
[聞こえてきた呟きの意味を全く理解せず、びしぃっとかっこよく決めてみせた]
あ、あるぇ〜?
そーなの?
おかしいなぁ…。オレの料理人センサーはフィオンも腹が減ってるって告げてるんだけどなぁ…壊れてるのかなぁ…。
[意味不明なセンサーの名を持ち出して首を傾げている]
体調でも、悪いのか?
…そういえば、なんか顔色悪いな…。
大丈夫?
[また今度な、と言われたくらいでおせっかい魂が消える訳がなく、
心配そうに顔を覗き込んだ。珍しく、笑顔が消えている]
僕は山か何かか!
[こんな時でも、ちゃんとツッコミは出せる。…いや違うか。こんな時だからこそ、こうやって気を紛らわせないとやってられないのかもしれない]
………っ!
…心配すんなって…!
[なんて感度のいいセンサーだろうか?それだけ察する事ができるなら、いっそ何が食べたいかすら察してくれればいいのに。そんな破滅的な思考を。
顔を覗きこまれると、ふっと目をそらした。
なんで笑顔じゃないんだ。僕はそんな心配に見えるのだろうか?]
本当に、大丈夫だから…
…僕は…
僕は…全然大丈夫…!
[顔を逸らして、後ずさり]
ふふふ…山があったから登ったんだぜ!
[ダイブの理由らしい]
いや、心配するだろ。友達じゃんか。
[ぜーったい大丈夫じゃない。
友達センサーがそう言ってると新たなセンサーを持ち出して]
あーのーなー!
フィオンが遠慮がちなのは知ってるけど、こういう時は素直に友達に頼っていいの!そういうの、さみしいぜ?
[ちょっと怒ったように言った後に、すぐ諭すような口調で語りかける]
どっか、休憩できる場所でも探そう。なんだったら、その辺に座りこんじゃってもいいしさ。
ほら。逃げなくていいって。大丈夫だから。肩ぐらい貸すから。
[な?と言う言葉と同時に微笑んだ。
ハンスはこういう時、相手に安心感を与える術を、無意識にだがよく知っている。それをその通りに実行しただけ。
それは、通常時なら効果があっただろうが、今はどうだろう]
そ、そりゃ私だってがさつだけど女の子だし…
さすがにそんなデリカシーのない事は言わないよ…
[フレデリカに苦笑いをされながら言われた事には(>>18)、アイリも苦笑いをしてあたふたと言葉を返した。
…そして、少しだけ間を置いてから]
うん…それなら…
今日はもう暗くなりそうだから…その…
明日、荷物を一緒に取りに行く、でいいかな…?
[そうアイリは提案した。すでに陽は傾き始め、淡い夕焼けが窓から見える時間帯になっていた。
アイリの言うとおり、今からアイリの家に行って荷物を整理していれば帰りは夜になるだろう。
…そうなれば、間違いなく危険度は跳ね上がる。その程度の危機感は流石のアイリも持ち合わせていた。]
そりゃあ、そうよね。さすがにアイリもちゃんと女の子よね。
[変なことを聞いてしまったと、置かれた間にちょっとだけ後悔しながら>>24アイリから提案がなされれば。]
ええ、わかった。
今日はちょっと不便かけるかもしれないけど我慢してね。
[もう一度抱き合う背をぽんと優しく撫でてから、立ち上がる。]
じゃ、寛いでて。母さんに話、つけてくるから。
[そう言うとアイリを残して、部屋を出て階下へと降りていくだろう。]
(これで本当に良かったのかな…?
私は、フレデリカを危険な目に巻き込んじゃった
疫病神じゃないの…?
でも…フレデリカに相談してなかったら…
きっと私は、心が死んでた気がする…
だから、うん。そうだよ。
後悔ばかりしてたって、意味ない。
今出来る事を考えて、もう一度幸せを探すのが―
―私の為に尽くしてくれたフレデリカへの恩返しだよね…)
[そう考えながら、アイリはうとうととして…
やがて目を閉じて、意識を手放した。
―だがこの時のアイリは知らない。
――アイリが危惧した"危険"が、すぐ側に迫っている事を…]
――>>25のしばらく後/フレデリカ宅の玄関前
――見つけた。
[時は少しさかのぼり、唄いながら町を歩いていたゾフィヤは一人の能力者を発見した――それがエレオでなかった安堵感からか、逆に殺す事を躊躇う気持ちは全く沸いてこなかった。復讐鬼の役に入り込んでいたせいもあるだろう。
前フィオンやエレオノーラを襲った時がそうであるように、ゾフィヤは相手を見つけたら即殺す、といった事に向いた能力者ではない。一旦家まで跡をつけ、その後しばらく準備をする。
今、ゾフィヤの後方には家からは見えないようにゾフィヤが操ったただの人間が控えている。ちゃんと意識を保ち続けていればそれなりの時間操る事は出来た。
表面上は一人を装い、無理やり鍵を開けてしまうのではなく、素直にインターホンを押す。恐らく全員が寝たわけではなさそうだが……?]
はい、どちら様でしょうか?
[丁度お手洗いを済ますために一階へと降りてきていた際に、>>28来訪者を知らせるチャイムが鳴る。
日付も既に切り替わり、両親もとうに床に着いている。アイリも眠ってしまっていただろうか。
そしてこんな時間に我が家を訪れる人物に心当たりはない。イタズラか、はたまた何か急を要する事態に巻き込まれた通りすがりの人物が偶々うちを訪ねたのだろうか?
どちらにせよ、非常識で不審な来客である
ことに変わりなく、インターホン越しにそう問うただろう。]
>>29
[インターホン越しに来た返事。内心にやりとして、話しかける。既に役は作りこみ、舞台の準備は万全だ]
あの……私、今日そちらに泊まっているアイリさんの友達のゾフィヤと言います。こんな夜分遅くにすみません。ですがどうしても、こちらの家の方にお伝えしたい事があって……
[十年以上何かを演じてきたが故の、心から心配するような声。あまり警戒されたくはない]
もしよろしければ、私の話を聞いていただけませんか?
もう時間も遅いので、なんでしたらこのままでも構いませんから……
[あらかじめそう譲歩しておく。玄関にでも出て来てもらえればよし。このままインターホン越しだとしても、手はあった]
■深夜 フレデリカの家/フレデリカの部屋
……んっ…?
[目をゆっくりと開け、身体を起こすアイリ。
ふと周りを見れば、部屋の中は暗く、すっかり夜の帳が落ちていた。
…どうやら心が安堵した事により、今まで溜まっていた疲労が一気に噴出し眠りについてしまった…
…と、アイリは思った。]
(…あれ、フレデリカは何処に行ったのかな…?
飲み物でも取りに行ったの…?)
[ぐるりと部屋の中を見渡すアイリであったが、部屋の中にフレデリカがいない事に気付く。
何処へ行ったのだろう、と考えている内に…]
(…一階の方で声がする?こんな時間に?)
[フレデリカの声が一階から木霊する(>>29)。その事にアイリ自身もまた不審に思いながら。
―フレデリカの部屋を出て、一階へと降りていくだろう。]
[インターホンから響いてきたのは>>30少女の声。私やアイリとそう変わらないか、もう少し若いくらいだろうか。]
アイリの‥‥友達?
[確かに懐っこいアイリには友達が多い。それこそ旧知の友人ならば私の至り知らぬところであるし、それ自体は不思議ではない。]
‥‥‥。
[ソフィヤと名乗るその少女。どう考えたって怪しいのは間違いない。
本来ならば「明日にでもまたお話を」と、取り付く島もなく追い返していたかもしれない。
だけど、私が言葉をつぐみ躊躇う様子を見せたのはソフィヤの演技が実に真に迫っていたためか。それだけ彼女の言葉には"淀み"が感じられなかった。]
‥‥分かりました。この場で良ければ。
[そして彼女の持ちかけた言葉にまんまと了承をしてしまう。
ーー私はこの時、気が付くべきだったのだ。致命的で決定的な不自然さに。何故この少女がここにアイリが匿われているのかを知っていたことを。]
>>32
ありがとうございます。ちょっとおかしなことを言うようで申し訳ありませんが……
[ほっ、と安堵の息をついてみせる。とりあえず相手が話を聞いてくれる体勢は整った。
機械ごしに誰かを操るのは不確定な要素が多くてやりづらいのだが無理やり鍵をこじ開けるよりはマシだ。インターホンを通して、能力を行使する]
『今から少しだけ、私の言うことを聞いていただきたいのです』
[そう宣言した瞬間。フレデリカの体が勝手に動き出そうとするだろう。玄関の方に歩き、鍵を開けるように。
ゾフィヤの能力では遠くにいる何処かの誰か、のような何の情報もない人間を操る事は出来ないが……家の中、それもほぼ一階にいるであろうとわかる相手で直接話も出来ているとなれば行使の範囲内に収める事は可能だった。
――ただし。完全には位置が把握できず、また機械ごしである以上強制力は落ちる。
本当にただの人間ならなぜ自分の体が動いているかもわからず戸惑うだけの状態を好きに出来るが、それについて心当たりがあったり、非常に強い精神力を持っていれば抗う事は可能だろう]
あれ、フレデリカ。起きてたんだ。
…って、あはは…私が寝ちゃっただけだよね。
ごめんごめん。つい、ソファーがふかふかふわふわ
だったからさ…えへへ。
[アイリが階段から降りて来た所で、フレデリカがアイリの方に顔が向いたのを(>>33)確認する。どうやらフレデリカは玄関越しに誰かと会話をしているようだと把握した。]
(こんな遅い時間なのに…フレデリカも断ればいいのに…)
[…二人にとって運が悪かったのは、アイリが聞こえていた部分は"‥‥分かりました。この場で良ければ"という部分からだったのだ。だから、玄関越しの相手の罠を未然に回避する事が叶わなかったのだ。その結果―]
―――っ!!
[アイリは背筋にぞわりとした悪寒を感じる事になる。
そして玄関越しにいる相手の声を聞き、アイリはすぐに理解した。
―――玄関越しにいるのは、能力者だと。]
フレデリカ!離れて!
玄関の先にいるのは、能力者だよっ!
[だからアイリはまず心の底から湧き上がる破壊衝動を荒い息を吐きながら抑え付けつつ、フレデリカに大声で警告した。
…だが、アイリは知らない。自身が能力者故に。
目の前の相手が、フレデリカの精神を操ろうとしている事に…気付いてはいなかったのだから。]
[深夜の来客に応対しながら、いかにうちのソファが心地よかったかを笑いながら語る>>35アイリにくすりと笑顔を向けるがー]
『今から少しだけ、私の言うことを聞いていただきたいのです』
‥っ!?
[>>34ソフィヤの言葉が内に入り込んできたと同時に、くるりと自分の足が玄関の方へと一人でに歩き出す。
勿論、自分の意思などではない。
足が動いたとほぼ同じくして、アイリの叫び>>35。]
なに、これ‥勝手に足が‥!?
能力者‥‥?能力者なの!?
ーーアイリ!逃げてっ!
[突如として訪れた事態に動転し、いくら強制力が薄いとはいえ抗うことにまで頭は回らない。ただ一つ、アイリを殺されたくないーー誰かを殺させたくない。
その一心で、叫ぶアイリに向かって叫び返す。ーーそして、私の意に反して玄関へと辿り着くと鍵に私の手が掛けられ、カチャリと闇夜を貫いた。]
>>35>>36>>37
(……能力者が起きてる?)
[インターホン越しで聞こえづらいが、何かの叫び声。その内容は恐らく警告だった]
(だけど、操りさえできれば何でもいいわ)
[何とか操る事には成功したようだ。程なくして鍵の開く音がする。素早くドアを開け、待機させていた操っている人達を家の中に押し入らせる。
――そこで、ゾフィヤは不覚にもフレデリカを操るのは止めた。理由は、彼女の友達を直接殺させることを心のそこで拒否したからだろうか。
フレデリカの方には目もくれず、アイリを見て冷たく酷薄な微笑を湛えて言う]
初めまして、大事に匿われるお姫様。
――その運命を悔いて、死んで頂戴?
[操られる人々の手には、それぞれが持っていても不自然でない程度の鈍器。それを振り上げ、能力者の少女に振り下ろさせようとするだろうか]
…っ?!出来るわけないじゃん!
フレデリカを見捨てて逃げるくらいなら、死んだ方がマシっ!
[フレデリカの身体がまるでロボットの様にぎこちない動きでドアの方へと向かう(>>37)のにようやく気付いたアイリ。だがもうフレデリカを静止する時間もなく、ただ嘆きの叫びを上げるだけしか出来ず…
…そして、扉は開かれた。
二人にとっては、災厄を降り注ぐパンドラの箱が開かれた。その瞬間フレデリカを押しのけて入ってくる人の波。そのそれぞれが、日常品であり…同時に、人の命を奪う事が出来る"武器"を携えていた。その人の波の奥には…
…アイリの命を奪おうとする、狩猟者。
真っ直ぐアイリの姿だけを見て、ただ冷酷な眼を向けていた(>>38)。
そのまま彼女はアイリにたった二言呟き、そしてアイリに"死ね"と言った。その瞬間に人の波がアイリの元へと押し寄せる。
―アイリを蹂躙せんと、襲い掛かる。]
――っく!
[それを黙って受け入れる程アイリは諦めが良いわけがない。ましてや目の前にはフレデリカがいる。何故かはわからないが、フレデリカには誰も襲いかかろうとはしてはいなかったが…それでも、危険な状態には変わりない。故に―]
…勝手に、殺すなっ!
[アイリは右手に黒い影を集め…昼間フレデリカに見せたあの湾曲刀を作り上げ、振り下ろされた鈍器を斬った。
アイリの能力は武器を作るだけである。そして武器を作れるだけであり―アイリの身体能力が上がるわけでもない。だが、その武器の鋭さは名刀にも劣らない。それと同時に、身体能力そのものは上がらないが―作った武器の使い方は、頭の中で理解出来るのだ。故にどうすれば上手く武器を振るう事が出来るのかを、アイリは知っていた。だからこそ、とっさの攻撃にも対応が出来た。
だが、身体能力は上がらない以上。
……多数との戦いは、アイリの身体を疲弊させる。
しかもアイリは可能な限り武器を破壊するだけに留めており、相手をむやみに傷付けようとはしなかった。
このままでは、いずれ限界は訪れる。
その事を理解しているアイリは内心冷や汗をかきながら、それでもただ耐え忍んでいた。]
…っ!
…なんだよ友達センサーって…
[そのセンサーがあるなら、いっそ苦しい事もわかってくれよ。そんな思いが湧くと同時に、少しだけその心配が嬉しくもなるのだった]
……おせっかいすぎるぜ、本当…
[諭すような口調に流されそうになる。
でも、それに流されちゃ駄目なんだ。
死体漁りの手伝いなんてさせられないし――…ハンスをエサにするなんてもってのほか。
こんな時でも、彼の言葉には安心できた。だけど、それで救われはしない。悲しい狼男の性だ]
(…休憩くらいなら、いいか…)
………そこまで心配されたら、無為にしちゃ駄目だな。
………助かる…ありがとな。
[距離が縮まると何をしでかすか分からないから肩は借りずに、そのあたりの公園へと歩みを進めようか。
――近くに、今戦いが起ころうとしている家(>>38>>39>>40)があるとは気が付いていなかった]
だからってアイリが傷つく必要なんか‥!
[>>39私の警告を聞き入れずに逃げることをしないアイリ。そうこしていれば>>38扉は開かれーー]
きゃっ‥!!
[怒濤の押し寄せる人の波に突き飛ばされ、玄関先で勢いよく尻餅をつく。
まるで人形のように、覇気の感じられない人の群れが流れていった後、玄関先に在る人の気配にキッと顔を向けた。アイリに向けて明確な殺意を露にする、これがーー能力者。]
アイリ!?アイリっ!?
戦っちゃダメ!
貴女が狙いなら‥とにかく逃げなさいっ!
[私には目もくれず、縛り付ける術さえと解かれたことで能力者は能力者に刃を向けることを優先しているのだということを認識する。
それでも上階からは飛び交う殺意と、つばぜり合う喧騒は止まない。]
くっ‥‥。
[靴箱の縁を支えにして立ち上がる。痛みよりも何よりも、この状況を打開するために至った考えを実行に移すために。
靴箱の上の花瓶を両手で抱え持ち上げると、直感とごく僅かな時間で導き出した拙い仮定を便りに、ソフィヤへと目掛けて振りかぶる。
私を操っていたのが彼女ならばまた、アイリを襲う彼らを操っているのもこの少女だ、と。]
ふふふ、いいだろ。
百均で買ったんだ。
[友達センサーってなんだよと突っ込まれればにやりと笑ってそう返して]
にゃっはっは、ひと手間かけるの大好きだぜ。
料理人だけにな!
[今度はどや顔で告げた。その後に小さくまだ見習いだけど、と呟いて]
そうだぞ。遠慮なんてする必要ないんだ。
面倒かけられたって嫌いになったりしねーぞ。
ふふん、どういたしましてー。
[自力で歩き出すのを見れば、意地っ張りめとからかって、隣で歩き出す。
倒れてもまぁすぐに支えれば、セーフ。セーフだから]
どっかで飲み物とか買えればいいんだけどな。
自販機ねーかなー。
そういえばこの辺フレデリカの家があったようななかったような。さすがに飲み物くれとはいえねーけど。
[はっはっはと冗談めかして笑った。
盲目だなんだをよくもわるくも気にするようなタイプではなかった為、普通に交流を持っていた。当然のように店になんか食いに来いよーとも誘ったし。
まぁ、背に腹は代えられないしいざとなったら助けてもらおう。
今現在、彼女の方が窮地に陥ってるとは露知らずそんなことを考えていた]
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