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[甘えそうになる気持ちを堪えて。
視線を逸らすと須藤くんの姿が見える。]
ごめん、小津宮くん。
今、須藤くんに会いたくないから。
[すっと彼の後ろに回り込み。
盾になって欲しいと口にする。]
そんな風に?
どういう風にでしょう?
今も昔も私が見る先輩は変わりませんよ?
[しれっと曰いながらも、手慣れた様子で餌をつける様子には口が半開きにもなったか]
この完璧人間め…これだから…
[感情に任せて力を込めて仕掛けを放り込む]
……お、お?
[強い手応え。引いている。……待て落ち着け深呼吸だ。
ここで慌てて餌だけ取られるのがいつものパターンなんですよ、
……いや、これは本当に……アタってる?]
…―――
[森下のの様子を見て、うん、あれだ。
どんくさいな、なんて思ったけど。
口には出さないよ、男にはプライドもあるからな。]
おし、貸せ
つけてやっから
[頼まれれば、素直に付けてやって。]
ほれ、これを垂らすんだよ
知ってる…。
逃げてばかりじゃいけないって…。
だけど――…
えっ…俺みたいになって欲しくない?
[不思議そうに尋ねるも、その問いかけは頭を撫ぜる感触によって一蹴されるだろう。]
お、丈二、あたってんじゃねぇか
もう少し待てよ、待てよ
ほれ、今あげれ
[自分の釣りはそっちのけで。
周りの様子ばかり見ている。]
[言われて勢いよく、竿を上げて。
……何がどうしてそうなったのかは不明だが、
ヒラメが夜の空を舞った]
……おおう。
[手を降り返してくる留弗夫。留弗夫の陰に隠れる直。
一歩。また一歩。歩を進める。
逃げ出したいのなら、逃げ出せるように。
歩く速度はゆっくりで、それでも二人の立つ場所まで、歩みを進めて行く]
声は届いてるぞ、たぶん。
[同学年がゆえに、ある程度は理解している。そりゃ昴たちほどではないのは違いないが。
先ほどので感覚はつかめた、きっと次からはアタリさえくれば釣れるはずだ、と思ってまた餌を投げ込む]
こ、こんばんは…。
[今逃げ出したらあからさま過ぎるだろうと。
小津宮くんの背に隠れては、彼の上着を握りしめ。
消えるような声で挨拶を交わした。]
俺は九州の港街出身なんだよ
言わなかったか、森下
[まぁ、そんな話をすることはあまりないか。
そう思っていれば、水面を舞う大きなヒラメ。
それが、海の中へと帰っていくのを見届けて。]
丈二、残念だ
あれが釣れれば、今日は全員でヒラメパーティーだったのに
……ほんと吸い込まれそう。
そうしてお姫さまは泡となって
渦を巻きながら、大きく小さく広がって
境目もなく、恨みもなく消えてしまいましたとさ……か。
[仕掛けと昏い海を見ながら
報われず消えていった人魚姫の話を思い出し独りごちた。]
別に疲れません。もう慣れましたから。
関西でだって普通に敬語くらい使いますよ?
[九州と言われればああなるほど…確かにイントネーションはこちらとも関西とも違う。東北の方の訛りもない。]
九州と言われたら、昨日の話とかなんとなく得心がいきました。ふぅん…先輩の生まれの方では漁も盛んなのですね。
随分お詳しいですし、港縁なのかしら?
え? ああ…方言は…別に恥ずかしいわけではないのですが、こちらでは目立ってしまいますから。
それに……いえ、なんでもありません。
[『可愛い』と言われれば、握った竿が不規則に揺れてしまう。
心許さぬままに自身を晒せるまでには勇敢でもなく…そうやって壁を作ってしまってることも自分でよくわかってはいたけれど]
先輩こそ、地の方が親しみある思いますよ?
ええ響や思います。
[竿の先を凝視しながら小声で繋げた言葉は、生まれ育った言葉で紡いだ]
そ、そうなんですね。
[本当に聞こえてるのだろうか。いや、先輩が言うのだからおそらくそうなのだろう。]
どう見ても寝てるようにしか・・・
[そう言ってるところで糸に反応がありそちらに集中する。]
直。……僕は少し妬いても良いかな?
[くすりと笑いながら、握りしめる上着を指さす]
話をしたいんだけれど、ダメかな?
君ときちんと向き合いたいんだ。
逃げ出さないで。
約束してくれたよね。自分を卑下しない。大事にするって。
お
[そう言っていると、自分の竿にもあたりが来て。
なれた様子で合わせて、釣り上げて見れば。
結構大きなヒラメが、一匹。]
うん、これで坊主はなくなった
面目躍如、あとは指導係ができるな
[とか言ってたら、また来た。
今度はあんなことにならないように、慎重にアワセる。
周りを見れば、ぼちぼち他にもアタリが着始めている模様]
少しずつ、少しずつ……焦るな俺。
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