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『離せよ!! 終わりなんだよお!! もう俺達助からないんだあ!!』
誘いに乗ってはいけません!
今飛び出したら――その瞬間に狙われます!
[叫ぶように怒鳴る青年を落ち着かせようとする。そう――今逃げ出せば、間違いなく吸血鬼は彼の背から襲い掛かるだろう。それが分かっていて行かせはしない]
『じゃあどうすればいいんだよお!! アンタらが行ってくれるのか!!
どうせ行かないだろう!! だが俺達は』
――わかりました。
[青年は呆気に取られた顔で叫んでいた言葉を止め。侍者達は絶句してこちらを振り向く。教会の長椅子に長杖を立てかけると、彼らを振り向くことなく入り口へと歩いていき]
――聞け、吸血鬼よ!
汝の求めに応じ、今この度我が身を捧ぐ!
なれば汝らは盟約を以て、彼らを見逃すと誓え!
[聖女様、と制止する声は後ろから聞こえてきた。だが今は振り返らない。それよりも――彼らを護る事の方が重要だったからだ*]
……
[無音の管楽が途切れる。
ふ、と脚を止めて手を離せば、体を重ねて踊っていた少年の躰がドレスの足下へ崩れ落ちた。
晒された白い喉は深く広く裂けて、溢れ出るものももう、枯れるところ。
既にほとんど息が残っていないと知れる。
聖堂から飛び来た鴉が愛らしい侍童の上を翼で覆い、そのまま影へ溶けるように消え去れば、残るのは広場一面に散った夥しい流血の残滓]
あらあら、まあ
自ら身を擲ってしまうの? うつくしいひと
[ミリアムは指をそっと口元に宛てがって、くるくると微笑った>>147]
他の子たちは、是としたかしら?
だめだよ、一夜の間を自分が生き延びるために他人を差し出すのだ、と
そう、きちんと理解させてあげなければ躾にならぬのだから
[胸の前で両手を合わせ、]
ええ……誓うとも
今この時、お前ひとつの犠牲によって
この教会の建物と人間には手を出さないと──
街から出ることは叶わないよ。
少なくとも明日、日が昇るまでは。
[漏れ聞いた計画の一端を明かす。
楽しいことを思いついたという顔で。]
街も城も、絢爛公と公の一族の狩り場となるだろうね。
人間が逃げる場所は、どこにもなくなる。
けれども、私なら匿えるとも。
おまえが私に従う限り、その子は守られる。
――― どうする?月桂樹の君。
[謳うように告げ、誘いの手を伸ばした。*]
……ならば良かった。
[>>104応じるダルメシアンはまだ余裕はありそうだが、若者の表情は強張っているように見えた。
夜の街──それも魔物が来襲している最中なのだからそれも仕方のない事か。]
そうして欲しい
……遅れを取った分、務めは果たす心算だ。
[いとし子を奪い返すどころか、他の吸血鬼らまで招待するとは青年も予想もしていなかった。
尋常ならざる力を持つ吸血鬼達を相手に、聖騎士でもない己達が何処まで出来るかは分からないが
朝まで少しでも多くの民を護ってみせようと。
また無意識に左手の拳に力を入れていたが、ダルメシアンに頭を撫でられて青年は薄花色の目を瞬いた。
──そのように触れられた記憶は滅多になかった故に。]
……長いが、終わりは来る。
[>>105希望、というのには頷きを返し。
まだ陽が昇っている空を眷属によって闇に染め上げられた。
まるで空が侵されていくかのような光景を思い出す。
あの闇は明けて朝が来る。そうすれば──
それは因縁はあるものの、本職程の知識を持っているわけではない男の願望でもあった。]
それも聞く話だな。
愛しい者に化けて扉を開けるように唆すかもしれないが。
それに家では火球は避けられまい。
[閂では侵入は阻めても、火球は拒めない。
頑丈な地下施設でもあればよいのだが、本来、一番頑丈である筈の城が敵の手に落ちてしまった。]
分かった。
[>>109彼の申し出に頷くと、つつかれた若者に視線を向ける。
ぎりぎりで精神が持っているように見える彼を一人で教会には行かせられない。
もう一人の仕立て屋の主人にも、無理はしないように、と告げて。]
……楽しみにしている。
とっておきの葡萄酒を土産に持って行こう。
[夜が明けた後の約束には口の端を上げてみせ、言葉を重ねる。
騎士達の住居も何処まで無事かは分からないが、彼等に明日に希望を持たさなければと思った。
ワインの瓶が割れてしまっていたとしても、朝が来れば次の約束も出来ると信じて。
その後はパン屋の跡取り息子を連れて、教会の方角へと足を進めようか。*]
ほおっ、いいなあ
葡萄酒
朝から酔っぱらうほど呑みたいもんだ
[パン屋の倅の背を掌で叩いて、騎士様にはとびきりのいい酒をな、と念押しの別れ*]
おや、聖女様と言った?
[莞爾と笑み、手をやわく広げたまま>>159]
人間は、群れてこそ更に弱いもの
聖女なればお前は精神的な支柱、目の前で無惨に喪っても、今宵正気を保てようかしら
いいの?彼らの心は、護らなくても?
[ふと、開いたままの入り口の方へ視線を流した。
僅かに左の眉を上げる]
……おい、
[>>161窘めるような響きを伴った短い言葉を紡ぎ。
そういえば、彼の家族を見た事がない事を思い出す。
亡くしてしまったのか、或いは遠い地で暮らしているのかは分からないが、逢いたがっている事は感じられて。]
そうだな。石造りの建物ならば。
図書館、は思い浮かばなかったが、多少の人数なら避難できるだろうか。
[倉庫も住むには厳しいが、一夜を明かすくらいならば問題ないだろうと。]
たまには朝から飲んでも許されるだろう。
[>>162葡萄酒は士気を上げる事が出来たようだ。
念押しには頷いてみせ、明日への約束を胸にダルメシアンと別れる。*]
― 図書館 ―
[周囲になにもいないことを確認して、その扉を押す。
重い扉を開けて滑り込んだそこは、外の喧騒と切り離された静寂の世界。
扉が閉まったあともしばらく耳を澄ませ、だれも追ってくるものがいないのを確認したのち、壁際で一息つく。]
はぁぁ。ひどいことになったなぁ。
[やれやれとついたため息が、静かな空間に思いのほか響いてしまい、慌てて口をつぐんだ。]
ここは……図書館ってやつか?
[とりあえず壁の厚そうなところ、と逃げ込んでみたけれど、こういうところで吸血鬼とやり合う羽目になったら、少々気が引けるなあと、居並ぶ本の群れを見回しながら物見高く歩いていく。*]
村の設定が変更されました。
失礼、レディ。
素敵なドレスが血で汚れては大変です。
そこからは離れた方が良いのでは?
……それとも、それは貴女が?
[淑女への礼節を最低限守りながら、声をかける。
青年に人間と吸血鬼とを見分ける術などない。
間違いであってくれ、と願いつつも、鎧の下の銀のペンダントと腰の長剣に意識を向けた。*]
[ 騎士たる者の有り様について、紅の魔性はそれなりの知識は持っているようだった。>>152
だが、その口調にはどこか他人事めいた響きを感じる。
「日が昇るまで」「狩り場」── 魔性はタルボシュを襲った天変地異の実情を明かした。
瓏たけた魔性の紡ぐ言葉に、シェットラントの腕の中で姫が震えた。
街ぐるみで被害にあっていると聞かされ、声も出せないほど心を痛めているのだろう。
シェットラントは姫を抱える腕にそっと力を込めた。]
[ 脅すようなことを告げておきながら、紅の魔性は狂乱とは一線を画すかの態度だった。
檳榔卿と名乗るこの魔は、災厄を引き起こした絢爛公とやらに比する力を持っているらしい。]
…そんな勝手な真似をしてよいのか?
[ 絢爛公はおそらく、街中の人間を報復対象としているはずだ。
匿うなど、裏切りではないのか。]
ともあれ、貴君にそれが可能として、
「わたしが」貴君に従うのではない。
「貴君が」我々を日が昇るまで護衛してくれるというのなら、先ほどの約束をしよう。
[ シェットラントが言い返すと、姫が、「魔物と取引をしてはダメ」と目で訴えてしがみついてくる。
それはもっともな見解なのだけれど、シェットランドにとっては、どうあっても姫を無事に逃すことが最優先事項なのだった。*]
― 城のテラス ―
オトヴァルトの子、アデルムンド、御前に。
[仕え奉じる公の御前に罷り越したは、かの貴婦人の訪問より前であったか後であったか。
ともあれ、二人寸分のずれもなく深々と一礼し、つつがなく制圧が終わった旨を報告する。
実のところ、配下の眷属を通じ、つぶさに状況を把握しているであろうから、これは形式に過ぎない。]
……優しいこと。ありがとう聖女
けれど交渉事は苦手なのかしら
[魔物との取引は忌むように躾けられているの?と囁いて。
指し示す形の指を再び開いて、掌を差し伸べた]
盟約
契るならばこの手を──
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