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6人目、海の魔物 シメオン が参加しました。
― 深海 ―
[ 青い砂漠とはよく評したものだ。
海の真ん中というものは、うんざりするほど単調だった。
海溝の深みまでくれば、色さえない。 ]
好奇心は猫を殺すらしいが、
退屈で魔物は死ぬかも。
[ 知的な(?)呟きを漏らしたところで、どこからも反応はなかった。 ]
[ と、何やら沈んできて、頭上に乗った。
そのままグリグリと回転してのめり込んでくる。 ]
お゛お゛お゛お゛
[ なんだこの強制目覚まし。いつセットしたんだっけか。
いっこうに思い出せなかったが、なんか止め方がわからないし、海面に出てブリーチングしてくれよう。
そう決断するや、海の魔物は急浮上した。
海面に謎の竜巻を生じさせ、空に白い虹をかける。
塩の霧が紗幕となって放浪者の立つ海岸まで押し寄せた。* ]
[誘いに対する返答は隔意を感じさせるもので、名指しされた称号は微笑みに苦味をもたらすものだった。
不死の絶対者を戴くゆえに、帝位を継ぐことなどあり得ない地位。
数ある皇帝の子らの中で、最も執着されていると示すだけの呼び名。
その明らかな例が目の前の彼だ。
彼がすぐに頷かない理由もわかる。だから]
無論。
手は尽くすとも。
[足元から闇が噴き出す。
ただの闇ではない。質量を兼ね備えた粘体のような闇が、無数の触腕を鞭のように撓らせながら、彼に向かって殺到した。*]
― 海岸 ―
[なんか出た。>>16
竜巻やら虹やら、なかなかの見ものだ。]
よおシメオン。
久しいな。
[竜巻の中心に向かって声を掛けてみる。
これで別人というか別魔物だったら笑い事だが、その時はその時だ。*]
[ 玲瓏たる顔にわずかに過ぎる苦味。
彼にそんな仕打ちをする権利が自分にあるのか、という自問を封じて唇を引き結んだ。
吸血鬼社会の勢力争いの中で、互いが互いに憎しみを抱く理由はいくらでもあったが、それを覆すだけのものもまた鮮烈だ。
届かぬことはないと実証してきた永世の皇太子は、今このときも怯みはしなかった。
瞬きひとつしたとも思えぬうちに、足元から呼び出した闇を操って仕掛けてくる。
応える方も逡巡はなかった。]
[ 迫り来る暗黒触手の届かぬ先に手にした剣を一閃。
切り裂いたのは空間そのものだ。
見えない狭間に飛び込み、自らの存在を消す。
再度、出現したのは、彼のすぐ脇。
体当たりするようにぶつけてゆく。
刹那に、囁いた。]
― 海岸 ―
[ 呼びかける声があった。
よく通るいい声だ。
記憶の糸がビンビン響くから過去に会ったことがあるのは間違いないが、如何せんズボラで名前は忘れた。
だが、それを認めるのも癪だから、せいぜい重々しく言ってみる。]
約定によって我を呼ぶ者よ、汝が名を告れ。
[ 水面に鎌首をもたげた姿は、今は
見下ろすのに便利だ。*]
[闇が腕を伸ばすより先に、彼の姿が掻き失せた。
剣風の名残と共に現れた気配の方へ身体を向ける。
ぶつかってくるのを逸らそうとして、囁かれた言葉に固まった。
それはなんと甘美な響きだろう。
血濡れた果てに迎えるよろこびの園よ。]
私は───
[彼を胸の中央で受け止めて息を吐く。
伸ばした手で、檻のように、彼を鎖そうとした。]
[竜巻の中心から首が出た。
銀の鱗に蒼い鰭。
流れ落ちる水が滝のようで、先ほどの虹よりもよほど見ごたえがある。
牙並ぶ口のあたりから、なかなか重厚な声が降ってきた。]
なんだ、忘れたのか。クレステッドだ。
50年ほど前であったか、そちらが喰いついてきただろう。
覚えていないか?
[ほんの昨日か一昨日くらいのことのように言う。]
[ 華奢に見えてその実、上背のある彼は、よろめくことなく身体と言葉を受け止めてみせた。
返された囁きは刹那と永劫を交錯させる。
この闘技宴に勝とうが負けようが、変わらぬ望み。
手を尽くすと、その言葉に嘘はあるまい。
彼を刺し貫くための刃は未だ繰り出さず、彼の腕が背後を鎖すに任せる。]
[ かつて彼との仲を妬まれ、罪に問われて皇帝に片腕を捧げさせられた。
吸血鬼としての再生能力の効かぬように呪詛を施された傷はいまだに疼く。
この闘技宴で勝ち抜けば恩赦があると言われ、戦って取り戻せるならそれも是と思って参加したが、]
…いずれにせよ、
立ちふさがる者すべてを排除する必要がある。
[ 彼が覚悟を決めているのであれば、皇帝の機嫌を伺って耐え忍ぶ以外の方法もあるのだ。]
闘技者同士が協力してはいけないというルールにはなっていなかったな。
では…アレが自力でおれの元に戻ってくるまでの間、力を借りたい。
[ 今度は、こちらから申し出てみる。**]
おお、クレステッドか。
忘れたとか言うな。人間はどれも同じに見えて仕方ないだけのことよ。
[ 人間じゃなかった気もするが。まいっか。]
ふむ、人型になれば、おまえも話しやすかろう。
[ 見下ろしているのもちょっと疲れたので、変身した。
落ちた。濡れた。ええい面倒な。
岸に上がって、ひっかかっていた海藻をポイとクレステッドに投げてやる。土産だ。]
面白い話とやら、聞かせてもらおう。
つまらなかったら、手間賃代わりにおまえを喰う。
[ 別に腹は減ってないし、コイツといるとなんか退屈しなかったのは思い出してきた。
早く早くと急かす眼差しで波打ち際に座っている。*]
[肉体の接触は心の距離もゼロにする。
身体の奥に抱く熱は、今も同じ温度だった。
会うことも許されず、想いを示すことさえはばかられようと、繋いだ絆が途切れぬ限りは必ず引き寄せてみせよう。]
もとより、そのつもりだよ。
[立ちふさがる者はすべて排除する。
幾重もの律に縛られた身は皇帝に逆らうこともできないけれど、意志さえあれば道はいくらでも見出せるのだ。
この闘技宴は、そんな道のひとつになり得る。]
[申し出は、共闘を求めるものだった。
本来の連れを切り捨てない姿勢に、彼の義心を見る。
どれほど安逸な路を示されようと、為すべきこと信じるものを揺るがせにしない彼の剛毅こそ、我が魂を震わせるものだ。]
よろこんで、共に。
私とあなたとで、頂を目指そう。
[腕をほどき、身体は離さずに胸を寄せる。
右手の薬指を口に含んで牙を立てた。]
[ 不意に芳醇な血の香りが肺を満たす。
己が唇を彩る濃い赤。
彼の血を味わうためならすべてかなぐり捨てて押し寄せる連中をごまんと知っている。
この一事だけでその全てを敵に回したといってもいい。]
── 愉快。
[ 濡れた唇で不敵に笑い、答礼に自分も同じく右の薬指に牙をあて、ふつと湧いた血を彼の眦に刷いた。
艶めく戦化粧。]
[ 新たな連れとともに、雲を従えてそびえ立つ宮城を見やる。]
まずは、門を突破するとしよう。
[ 閉ざされた向こうに何がしかの気配を感じる。
挑戦者か、あるいは皇帝の衛士らか。*]
[見分けがつかないと言うが、やっぱり忘れていただけだろうこいつめ。
人間じゃない、の下りは前にもやった気がするので今回は省略だ。
変身するとかいうのを見ていたら面白いことになったので、そのまま暫く眺めていたら海藻が飛んできた。
せっかくなので首に巻いた。]
実はな。
我らの間で闘技の宴が開かれているのだ。
吸血鬼を喰い放題だぞ。良いだろう。
[波打ち際に座った人型シメオンに向かって大股で近づく。]
誰か連れてこいというので、おまえを呼んだ。
始祖の顔を拝みに行くついでに、なにかねだってやろうと思っている。
共に来い。
滅多にない大いくさだぞ。
我らでひとつ、派手に暴れてみようではないか。
[目の前に立って手を伸ばす。
一つ、首根っこでも掴んで引き上げてやろうとしていた。**]
[ プレゼントは気に入ってもらえたようだ。
気前がいいところを見せられて気分は上々である。
で、面白い話というのは、吸血鬼喰い放題の宴会への誘い(意訳)だった。]
ほほう?
[ 飢えていなくても、○○放題というのは、そそる響きだ。
なんかこう奔放で無礼講の匂いがする。]
ダンスタイムがあるわけじゃあるまいな?
[ なんで同伴者が必要なんだろうと疑問に思ったが、発想したのはそんな程度だった。
むしろ、クレステッドが顔も知らない(?)始祖に何をねだるつもりか興味がある。
面白そうなら便乗してやろう。]
よしよし、滅多にないことだからな。
[ うなづけば、手が延びてきた。
えーとこれは、キスする場面かな?
引っ掴まれたらのしかかってみよう。**]
村の設定が変更されました。
ダンスタイムは知らんが、踊る相手には事欠かぬさ。
切り刻むもよし、丸のみにするもよし、
死ぬことは無いから好きにしろとよ。
[つまりは喰い放題でも腹には溜まらないんだろうか。
そんな些細なことはさておき、掴んで引き上げようとしたら圧し掛かられた。]
なんだ?
人を押し倒すような趣味が立ったのか?
[顔が近い。
というか押さえこもうとするな。]
[仰向けに倒された体の下から、大きな翼が伸びる。
だけではなく、身体そのものが質量を増しながら形を変えた。
最終的に、海魔の本体ほども大きな鳥となって空へと羽ばたく。]
悪いな。
エントリーの締め切りが迫っているのだ。
今は急ぐぞ。
[巨体を空中に持ち上げて、足でシメオンを攫おうとした。
蛇を掴むならやっぱり鳥の姿でしょうという謎のこだわり。*]
[ 踊ったり切り刻んだりするのを喜ぶ本能は持ち合わせていなかったが、クレステッドが言うとなんだか好いことのようだ。]
ゆくぞゆくぞ。
[ のすーっと、もたれ掛かったらクレステッドから、なんかはみ出た。
身体そのものも変形してしまう。
潰れたと思ったらデカくなっていた。アバサーかこいつ。]
???
[ しかも飛んだ。
シメオンの水面ジャンプ記録よりもはるかに高いところだ。
ひゅうひゅう抜ける風が痛い。しかも乾く。]
だああ…
[ 事情説明はまるっと聞かずに、こちらもじわじわと巨大化してのたくった。*]
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