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[第2エリアにある資料館から第1エリアのNルームまでの道のりはそこそこある。
Nルームへと続く通路を進むノトカーの歩みは相変わらずゆっくりとしたもので、追うだけの己は他に何ができるわけでもない。
届かない返事をするのは、暇つぶしも兼ねてのことだった。]
何日前でしたっけ、随分前の事に感じますね。
もう数カ月、数年も昔のようですよ。
[まだ『人間』だった時、ほんの数日前を思うと不思議な気持ちになる。
"記憶"としては確かに残っているのに、自分が違う生き物になってしまった感覚。]
[『ガルー』に寄生されなければ、もしかしたら己も彼のように(>>5:80)人間らしくいられたのだろうか。
「そんなのは夢物語だよ(>>5:+26)」と言った彼女の言葉を思い出して、首を横に振る。]
この顔も、身体も、私のものではありません。
そのせいかもしれませんね、
自分の過去を全部忘れてしまったのは……。
ダンカン様は、私によく仰いました。
お前は騙されている、もっとしっかり確認しろ、と。
でも、私、ちゃんとインフォームド・コンセントを受けて
いますよ?
自分のことですから。
日々のメンテナンスは自分でしなければいけませんから…。
[バァン!と、大きな銃声が響いたかと思えば、押えこまれていた手が若干緩む。
逃げ出そうと、そして、何より空気を吸い込もうと、盛大にむせた。]
っ、げほっ……
[そう咳き込んだのもつかの間、再びぎりぎりと込められる力に、再度息を詰める羽目に。
もうだめだと、思った瞬間、彼の目の色が……揺れた。]
げほっ……げほっ……
"貴方"は、……
[首への重みが無くなって、"シメオンではない彼"が飛び退くのに、咳き込みながら、声を出す。]
人狼さんも一緒に仲良く出来たら良かったのぜ
人狼さんも人間なのぜ
いつかそうしてくれる人間が出てくるといいのぜ
[人間に作られた人間が大好きな兎なりの願い
叶う叶わないはそんな人間の選択と行動次第
兎にそこまで考える思考回路はなく、ただそう願うのみ
側にスノウが居たかは分からないが…その白い姿を見付けられたなら、ペチペチと近付き小さな前足でぎゅっと顔を埋めて抱きついた事だろう*]
[駆け寄ったカークに大丈夫だと返し、"彼"に向き直る。
さてね、と半ば、諦めたような、それでいて、状況を静かに見守るような声色に、ぐっと眉を寄せた。
"彼"が語る言葉は、カークに向けてのことだったのだろうか。
それとも、"シメオン"に向けての言葉だったのだろうか。
エレとダーフィトを殺したと告白する"彼"は、まるで、カークに殺されるのを望むような響きだった。
カークに"シメオン"を殺させようとするかの響き。
それに気づいた瞬間、ぎゅうっと、心臓が、張り裂けそうに痛む。]
……それだけは……ダメだ!
[考えている間も無かった。
おおきく一歩、シメオンに、近づいて、にこりと笑う。
引き攣るような、不格好な笑みだったかもしれないが、それでも。]
ばかだなぁ……そう言ったって、心配するんだって、言ったじゃないですか。
自分にどういう脳内物質が必要で、
脳に何を補給されているか、ちゃんと知っています。
だって、自走機能の付いた戦車にバグのありそうな危ないAIを搭載するわけがないでしょう?
私は安定していました。
行動の管理も確認も、記録装置を持たない一般の人よりはずっと細かくなされていたと思います。
このシルバー・メリー号に乗るまでは……。
だから、『ガルー』の寄生はこの船内で、だと考えているのです。
[微笑みながら説明する...に、カークからはどんな反応が返ってきただろう?]**
……やはり、お前が『人狼』か…シメオン。
”還りたい”?
もう、『ガルー』には、還れる場所はない
ネオ・カナンは…俺達が奪って変えてしまったから。
還れるところは…もう、たったひとつだけ、だろ?
[トールが違うとなれば。
人工皮膚と爪だったハダリーに”爪痕”を残すのが無理ならば。
残る可能性は…と薄々は脳裡にあったが。
信じたくなかったというような声音で、そう呟いて]
―― 第一エリア・デッキ ――
[白猫から強請り取った近道を通り、どれほど進んだことだろう。
“シメオン”は知らずとも、共鳴の囁きがどこから消えて行ったのか、彼は知っている。]
真似して悪いな。
[くすり、と笑い、ドンとパネルを叩き、船の内部に通じる扉を下ろす。
昨日、あの男は、ここからどのように去って行ったのだったか。
知る由はないけれど、きっと、真っ当で静かな方法だったのだろうと思う。
外に通じる、此方の扉を開ければどうなる?
大丈夫、知らない。身体が肉塊に成り果てようと。
歩いていくだけ。
約束をしただろう、瞬かぬ星の中を、歩くと。]
[還してやれる場所は、かつてのネオ・カナンの穏やかな夢の中だけ
7つの月と紅い大地の幻を懐いて、
安らかに眠れるところ以外にないと…
ひたりと銃口を見据える、赤い瞳を見つめたまま。
一瞬だけぎゅっと瞼を瞑って、気持ちの中の何かを振り払い。
その心臓めがめて……もう躊躇わず、引き金を引いた]
[その言葉は、"彼"ではなくて"シメオン"に……いや、それは"彼"なのだろうか。]
記憶は、音を鳴らすと、蘇るんですよ?
[ギターを鳴らし、もう一歩。
優しい音色に、別れを告げたとは知らず、ニコリと笑って指を動かす。
そうすれば、"忘れっぽいな、お前"と、ポロリと零れる言葉。
それに彼自身、驚いたような、困ったようにくしゃりと笑う。]
シメオン……
[そう"二人"を呼んだ。
視線が合ったと思ったときには、通路の入り口まで跳躍し……。
一瞬で姿が見えなくなる。]
──── 医務室 ────
[ダーフィトを探してふわりふわり。
次は、医務室を覗いてみようと。
思えばこの姿になってからたくさんの時間が過ぎた。
だんだんと増えていく人。
同時に実体を持った人間は減って行った。
この世界が何なのか未だにわからない。
私が作ったのかもしれないという疑念は晴らせない。
────この世界に、終わりがないのなら。私はこの先もずっと世界を彷徨い続けるのかな?
医務室に入る。
もうそこには誰もいなかっただろう。少なくとも、実体のある人間は。
────ここでカークとハダリーさんと3人でいたんだよなぁ…
数日前の事だけど、大昔のようだ。
ベッドに横たわるように体を横にする。]
[どれだけその場に居ただろう。
半透明の躰が煙草に飽きる頃、
ダーフィトはふと、思い立って
自室の外へと咥え煙草で踏み出す。
何処へ行こうかというアテはないが、唯。
置いてきた彼らはどうなっただろうかと、
脳裡に過ぎったのだ。
自室から出れば、
自分を呼ぶ知らぬ声>>+64が聞こえて
ぽろりと口から煙草を落とす羽目になったが。]
[落とした煙草は床へ焦げ目をつけることもなく
空気の中へ溶け消えるように静かに形を失くし
自分の身が虚ろのものであることを
今一度再確認させたのだったが、
辺りを見渡しても、声の主は見つけられず
もう一度新しい煙草を口に咥えて眉を寄せた。]
なんだったんだ…?
[訝しむ声を投げても、返事はない。
自分を探しているものがいるとは
気づけないまま、ダーフィトは先へと歩を進めた。]
―メイン・サロン―
[恐らくは久しぶりに訪れたその場所で
ダーフィトは自らを殺したと口にする
人狼――シメオン>>132の告白を聞いた。
自らを殺したと宣う相手に対して
今となっては何の感傷も持つことはできず
メイン・サロンの中の椅子の一つに腰掛けて
何を口にするでもなく、行動するでもなく。
唯、サロン内の様子を見遣りながら
気を揉むように、時折奥歯を固く噛み締めていた。
シメオンが出て行った>>141のを見れば
後を追おうと立ち上がって、そこで。]
― 5d/Nルーム ―
そう、ですね。
ここまでありがとうございました。
[人工睡眠装置に横たわる己の死骸を見下ろし、
ノトカ―へと感謝の言葉を告げる。
もっとも、己の言葉など相手には伝わらないが。]
人を襲って、人に撃ち殺されて
『人狼』として死んだ俺ですが、
貴方のおかげで『人間』らしく終われますよ。
[こうして『人狼』としての意識がある以上、
やはり俺は『人間』には戻れないのだろうが
それでも人と同じように眠る己の亡骸を見ると
確かに、俺も『人間』だったのだと、感じた。]
滅びゆくものたちを ただ哀惜と郷愁の念を以て
追憶の額縁に飾りたてることをせず
その権利など、ないのだから
悔恨と憐憫に 溺れることもなく
消え去るものたちがおこなった たゆまぬ闘争への敬意を
つぎへの歩みと かえてゆけ
目に焼き付けて、罪を思え
忘れ去る資格など、ないのだから
持ち去ることもなく すがることもなく
朽ちたものたちを 眠るべき地に 葬り
触れることは、赦されないのだから
その身一つで
ただ ただ 進みゆけ
命尽きる さいごの刻まで
地の果てまで、還る場所もなく、呪われ続けよと。
あれ……なんか眠くなってきた…………
あはは、この姿でも眠くなるんだ……………
[ゆっくりと目を閉じる。
ここで起こったことを思い出しながら。
いつの間にか意識は────]*
今はもうない目で。
一番右の月に、灯る明りを見る。
暗闇に光る、美しい銀の船の姿。
それは、最期に見えた、幻だったのかもしれないけれど。
――どうか……
その船に残る者たちに。
生きる者達に。
安らかな夢と朝が訪れることが、あるようにと。
青年は、振り払うように、
歩みを
**
―第一エリア・デッキ―
[船内のなりゆきを見守っていた白い猫は、
もう今日は、誰が一番人狼の可能性が高いか、
と問うことはなかった]
……ごめんなさいにゃ、シメオン。
[白い猫は、ただただ悲し気に碧い瞳を揺らして、
最後のガルーと人狼を、見守る。
最後の『ガルー』の観察を終えるまでが、
”ガーディアン”の役割だから]
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