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[微か、口の端を上げながらの宣に、『支配者』は呆れたような色を視線に織り込むものの。
『蒼神』──否、『孤狼』はそれすら笑って受け止める]
『……お前は、本当に。
『
『褒め言葉としてもらっとく。
……それが、俺の在り方だからな』
[どこまでもさらり、と返した後、『孤狼』は『支配者』に向けてひら、と手を振り。
たん、と地を蹴り、ふわり、空へと舞い上がる。
その姿が遠のいた所で、『支配者』は、視線をす、と横に流し]
……やれやれ。
彼は相変わらずの過保護だな。
[流れた視線を受け止めたのは、天地逆さまに空中に立つ『紡ぎ手』。
その背には既に翼は、ない]
『……あれは、『ひと』として生まれた『甘さ』を捨ててはいないからな』
そこが、我らとも、彼らとも違う所。
特異点たる『神種』の内の特異点たる所以。
[吟ずるような言葉に『支配者』はひとつ頷き。
それから、組んでいた腕を解いて『紡ぎ手』を見た]
『……それで?』
それで、とは?
『動く事を是とせぬ『天』は動きて何を見た』
ああ……それか。
……多くを見た。
それを聞きたいというならば……。
『……茶会に付き合う時間ならば、存分に』
[『紡ぎ手』の言いかけた言葉をさらり遮り、『支配者』はそう告げる。
この返答に、『紡ぎ手』は、薄く、笑った]
それでは、行くとしよう。
……あまり長く留守にすると、クローディアに殴られる。
[冗談めかした口調で告げた後、『紡ぎ手』は、とりかごの都市へと視線を向けてすぐ逸らし。
直後、霞色と深紫の光が弾け、力ある者たちの姿はその場から消え失せた。**]
― とりかごの外 ―
ゾフィヤ……。
[告げられた単純明快な答え>>216に、きょと、と瞬いて]
あ、待って!
[手を強く引かれれば、慌てたように背の翅を動かす。
自身の前を飛ぶ黒の翼を、刹那眩しそうに見詰めた後、競走の言葉>>217に応えるように速度上げ、隣に並んで]
うん。……一緒に、ね。
[風に溶けそうな声で呟いて、それから視線は真っ直ぐに前へ。
二つの翼は、遮るもののない空を翔ける**]
― いつかの物語 ―
――30万。それ以上はまけられないね。
[黒髪を後頭部にアップにまとめ上げた女商人は、
不敵な笑みを浮かべる。
エメラルドの指輪が納められたケースを前に、
年配のバイヤーは眉を一度顰め、あれこれ石の欠点を連ね
値下げ交渉を繰り返すが――]
生憎、わたしはこの石の価値を理解しない人に……
売るつもりはないんだ。
残念だけど、この話なかったことに……
[ケースを引き戻しながら、告げる。
その手に焦った様に商人の手が掛かれば、内心ほくそ笑んだ]
[若い頃は一々宜を告げねば使えなかった力も、
今では完全なる手中にある。
交渉の中でさり気なく発動させるのも訳はない。
たまに効きにくい相手はいるけれど……今回は易く効いたようだ。
素知らぬふりで優勢に交渉をまとめ上げ、
ぴったり提示金額でお買い上げ頂いた]
グレーテル。
急いで貰った甲斐はあったみたいだよ。
伯が碧の貴石をかき集めてる話は本当だったみたいだ。
賄賂か婚礼か……また、時代が動くかもしれないね。
[親愛なる親友にして仕事のパートナーである彼女は
今、どこの空を飛んでいるのか。
窓辺に手を掛けて高くどこまで広がる青空を見上げていた*]
― とりかごを飛び立ってからすぐの話 ―
つ、疲れた……!
[普段全く羽を使っていない鴉が遠くに見える山までなんて
そんな長距離飛べる訳もなく。
グレートヒェンを巻き込んで途中で降りて休憩していた。
他にも、この一団に居なかった友人や家族を探したい者は
一団を離れ、皆思い思いの場所を目指していく]
……あれ、パメラ?
[地を駆けて脱出してきた者たち>>179の中に、見知った顔を見つける。
声を掛けて、それから他の人の行方は知っているか尋ねただろう。
あの『檻』の中で話していた、もう一人の姿も
探せば見つかっただろうか?*]
― 都市上空 ―
[月の刃の文字通りの乱舞は、信徒兵にダメ押しのダメージを与え。
黒の抵抗が下火になると、『飛焔』が穿たれた穴を見やる]
『俺らもそろそろ、行く?
『翡水』ちゃんと『鳴無』のにーさん、先に一緒に出たみたいだし』
『……ちょ、何それっ!?』
『なんだ、気付いてなかったのか』
[さらりと告げる『白鴎』はどう見ても、素。
その横の『飛焔』は、面白そうににやにやしていたが]
『どうやら、争奪戦の傷が癒えていなかったようだからな、彼は……先に離脱するのも已む無しだろう』
『いや、そーじゃなくてっ……』
『はいはーい、ここで駄弁ってないで、とにかく外でよーよ。
せっかく空が近いんだから、さくっとさくっと!』
[更に言い募ろうとするのを遮り、『飛焔』は強引に、『山翡翠』を穿たれた穴へと向き直らせる。
そこから吹き込む風の感触に、黒白斑の翼がぴくり、と揺れて]
『……うん。
『風』……呼んでる、し』
[小さく小さく呟いたのは、吹き込む風に何かを感じたがため。
ともあれ、騒々しく立ち回っていた三人組も、穿たれた穴から外へ、そして空へと飛び立っていく。**]
― いつかの物語 ―
碧の石の件は、そろそろ動く頃かしらね……。
[街外れの樹の上。
びっしりと書き込みの入った地図を眺めながら、花緑青の翅持つ運び屋は独り言ちる]
[とりかごの都市を出た後。
数年間は、商人を志すゾフィヤと時に一緒に、時には別れて、様々な街を見て回った。
細かな仕事を請け負っての資金稼ぎと、見聞を広めることを兼ねたその時期は、何も知らぬままとりかごで育った少女には苦労も多かったけれど、同時に刺激的で楽しい毎日でもあった]
[今では一端の商人となった親友は、宝石類を中心に、より巨額の商談を動かすようになっていた。
運び屋の仕事も、ただ広くを見て回るだけでなく、手に入れた情報をより効率的に活かすことに変化している]
次の街への最短ルートは、と。
[地図の上を指でなぞれば、その中に小さな小さな、今はもうない都市の痕跡を見つける。
かつてはここが、自分にとって世界の全てだった。
しかし指先は一瞬にしてその上を通り過ぎ、目的の街まで滑っていく。
行く先々の周囲に躍る文字は、そのまま親友との旅の足跡でもあった]
さ、そろそろ行かないと。
鴉に
[ブン、と花緑青が唸り。
淡いオーロラの光残して、蟷螂は今日も空を翔ける*]
[ ローレルの残した霧が、目眩しとなって、飛べぬ者達の脱出の猶予を稼ぐ。
男は、追いすがる者を斬り倒しながら、最後の一人がその脱出口を抜けて行くのを確かめ、バサリと蝙蝠の羽根を広げて再び宙へと舞い上がった ]
それでは、また、な。
[ ざくり、とシャムシールが、男自身の左腕を裂き、大きく振った刃と、濡れた鉤爪が流れる血を眼下の黒衣の群れに散らす ]
『だから、無闇に毒を撒き散らすなと言っただろうっ!』
[ 悲鳴と怒号が更なる混乱を醸し出す様を笑って眺めていた男の襟首を後ろから、ぐい、と掴んだのは、黄金の男 ]
まだ、ぐずぐずしていたのか?
[ 呆れた口調で言った男に『王言』は思い切り白い目を向けた ]
『ぐずぐずしていたのは貴様だ馬鹿者!とっとと出ろ!』
[ 半ば引きずり出されるようにして『王言』と共に男はとりかごの外へと抜け出した ]
王言…
『うるさい、文句は後に…』
礼を言っておく。無事に逃げ延びろよ。
『んなっ?!?』
[ 告げられた思わぬ言葉に虚を衝かれて狼狽える黄金の男の腕を、振りほどき、男は笑いながら、身を翻す ]
Break out!
[ すでにカードの力は使い果たした筈の男の手から、シャムシールが、崩れかけた、とりかごの壁目がけて投じられる。
丁度、グレートヒェンとゾフィヤが開けた大穴の近くに突き立った血塗れた刃は、そこに残った亀裂を広げ、とりかごの天井を、がらがらと崩落に導き、脱出した者達を追おうとしていた信徒兵の足を止めた ]
― その後の一幕 ―
[鳥篭からの大量脱出。
怪我のために真っ先に出ることになったオズワルド達の下にも、ちらほらと脱出した者達が現れ始めた頃]
『鳴無てめっ!』
るせぇ、嫌なもんは嫌だ。
[今後についてを聞いた『山翡翠』がオズワルドに突っかかった。
一緒に行くと言った彼に対し、オズワルドは拒否を返したと言う]
『んだよ、別に何か減るもんじゃねーだろ!』
……………
[尚も食い下がる『山翡翠』を見上げながら、オズワルドはしばしの思考。
瞳を細めて言い放ったのは]
……お前ぇが居ると静寂が減る。
[言外に「煩い」と言う意味を込めたもの。
音の無い翼を持つ男は静寂を好む性質なのであった*]
― 旅の最中の閑話 ―
[路銀を稼ぎながら、行きたい場所へと翼を向ける、根無し草の旅。
苦労もあるが、連れ立ちがあることは少なからず楽しさを齎していた。
そんな生活が続いたある日、ローレルを起こしに行くと、寝惚けているのか抱きついて来るのを何度か体験する]
………警戒心のねぇ奴。
[その度に笑って、「襲われたいのか?」なんて揶揄ったりしたが、ローレルは理解していないのだろう。
オズワルド自身そんなことをする心算は無かったが、重なる事象に無意識下で変化は起きていた]
[更に別の日のこと。
前日、路銀稼ぎの肉体労働でその日は朝になってもオズワルドは起きて来なかった。
ローレルが起こしに来ると]
………も…しばらく、寝かせ………
[寝言めいた声を零し、起こそうとするローレルを腕の中に引き込む。
静かにさせるという意味と、眠るに恋しい人肌を求めてのこと。
ローレルが大騒ぎしない限りは、そのまましばらく寝そうな勢いだった*]
― その後の一幕 ―
[その後、追いついて来た面々との再会にほっとしたのも束の間。
不意に上がった声に、きょとん、としながら振り返れば、そこにはオズワルドに突っかかる『山翡翠』の姿]
……あれ?
どしたん……だろ。
『あー……無駄な努力してるとこ?』
[ぽろ、と零した呟きに『飛焔』が処置なし、と言わんばかりに肩を竦め]
『まあ、アイツが煩いのは真理だな』
[『白鴎』は、真顔でこんな事を呟いていた。
当の『山翡翠』は、取り付く島もない一言にうううー、と低く唸っていたが。
その内ちら、と翡翠を振り返り、不思議そうな様子にがっくり肩を落とし、それから]
『……ぜったい、諦めねぇ……!』
[ぽそ、と低くこう呟いた。
それに、『飛焔』がふー、やれやれ、とまた肩を竦めていたり、『白鴎』が何をだ? と素で呟いている横で]
……なに、諦めないんだろ。
[当の少女も、素でこんな呟きを落としていたとか。*]
― 旅の最中の閑話 ―
[慣れない旅の暮らしは、苦労も少なからずあるものの。
ずっと抑え込まれていた好奇心が文字通り翼を広げた状態は、それすらも楽しみと受け止めて。
共に旅する者には都市にいた頃から信を寄せていたから、特に警戒心を抱く事もなく、無邪気なまま。
寝惚けて抱き着く、というのもわりとよくある事で]
……ふにぇ?
[襲う、という揶揄の意味も理解する事はないまま、惚けた反応を返すのが常の事──だったのだが]
[その日は珍しく、自分の方が先に起きた。
いつも起きている時間に起きてこないから、何かあったのか、と心配して。
前日の疲労が原因の寝過ごしなんて、中々気づけなかったから]
……ねー、朝だよー。
起きないと、ご飯冷めちゃうよー。
[ゆさゆさ、ゆすりながら声をかける。
それに対する寝言めいた声に、更に言い募ろうとした時──予想外の事態が発生した]
……え? え?
ふに? ふにぇ?
[唐突過ぎて、うっかり妙な声が出た。
自分がどうなっているのか、すぐには理解できなくて。
できたらできたで──声が、出せなくなった]
……ふ……にぃぃぃ……。
[か細い声を上げつつ、結局、大人しく腕の内に捕らわれる。
心拍がやけに上がっているし、頭の中がぐるぐるするしで、どうにも動きようがない、けれど。
妙に居心地がいいような、そんな気もするから。
結局、オズワルドが目覚めるまでは、そのまま、大人しくしている、ものの。
解放されてすぐ、「びっくりしたー! ばかー!」とか。
真っ赤になってぽかぽかしつつ主張する事になるとかならないとか。**]
― いつかどこかの話 ―
[その日も蝙蝠の男は『獣神』を追い、
アジトの一つを壊滅させていただろうか。
アジトに囚われていた有翼種の一人が、男に声をかけ――]
娘をずーっと放っておくなんて酷いね、パパ?
[在りし日の図太さに、ふてぶてしさを加えた笑みを向け、
鴉は起ちあがった。
それから、隠し持っていた内線で連絡を入れてから]
足取りは追えるのに中々捕まらないから、
彼らに誘拐して貰ったよ。元気してた?
[へらへらした笑みを向け、男へ語り掛けた。
それから、隠し持ってたキーを包んだ紙ごと投げ渡す]
それ、うちの隠し金庫の鍵だから。
ギィが助けた人たちが恩返ししたいってずっと溜めてた奴だから
――――使ってよ。
[断っちゃ駄目だよ、とマイペースに背を向け。
またどこかで会おうね、後ろ手に振った。
きっと、縁ある限り交差するのだから、余計な言葉は要らないと信じて**]
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