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[シュテラの突き立てたナイフはローレルの背中に向かってまっすぐに振り下ろされ、突き刺さ…らなかった。
突き刺さったのはリエヴルの腕。どれほど刺さったのか、どれくらいの傷かは分からない。
驚きつつも、ローレルは体勢を立て直しシュテラに飛びかかる。]
…誰が、温室育ちの甘ちゃん。だって…?
――撃て!
[大尉に命じられたのもあるが、何としても彼を生き伸びさせねば、と。
その思いのみで動いていた。
――その結果、銃を使う事もなく。
あっけなく敵に隙を見せる。]
[今はいないローレルを案じた意識をが目の前の敵に戻ったのは、ライナーが己に声をかけたから>>111]
くっ、そ! 何でテメェほんと、敵なんだろうな!
そのナイフを血に染める以外の事、させたかったぜ!
[圧される肺、首を押さえられているせいで喉もわずかに圧迫されるが、それでも懸命に息を吸い込み、ライナーの言葉を弾みにして無理やり銃口をつきける。
上手く吸えない息で、その右腕はわずかに震える]
謝るべきなのは、お前じゃない。
お前じゃないんだ――――…。
[そうと掠れた声で告げ。
手を伸ばすベリアンを、自らの身体へと引き寄せ、抱きしめた。]
――づっ……!!
[灼けるような痛み。だが、いかに工作員といえども。
女の力で、男の腕を貫通して尚、その先の標的に致命傷を与えるなんてことは出来っこない]
――刃物ってのは困るよなァ!
深く刺さったら、簡単には抜けないからな!
[至近に迫った、この一瞬を逃すかと。
そのまま、ぶつかるように脇腹めがけて膝をカチ上げる。
得物の回収に少しでも躊躇すれば、それは小柄な身体を捉えるだろう]
[飛びつきが成功していればそのまま、失敗していれば、体勢を立て直しシュテラと対峙する形になる。]
そして、ふう、と嘆息を漏らした後、彼女に向かって]
…このっ、大馬鹿ヤローッ!
[それは、誰の口調を真似したものだっただろうか。]
軍のせいですべてを失った!?それで復讐をしただって!?ふざけないでよ!?
…貴女が軍を憎むのは道理かもしれない、それで復讐心を抱いたとして、それだけを責めるつもりはない、けど、貴女は自分だけが不幸だとでも思ってるの!?
[ひたすら、感情に任せて言葉を紡ぐ]
多かれ少なかれ、みんな何かを抱えて生きているんだよ!?新聞でも見てごらん、貴女と同じ境遇の人、貴女より大きな何かを背負って生きている人なんて沢山いる!
それを、まるで自分は世界で一番不幸な女ですー、みたいな不景気な顔しちゃってさあ!馬ッ鹿じゃないの!?"魔女"なんて呼ばれて舞い上がっちゃって、悲劇のヒロインにでもなったつもり!?
この道を選ぶ以外ないなんて言い訳ばっかり並べちゃって、そんなの自分でそう思い込んでるだけじゃない!
[今まで出したこともないくらい、大きな声で]
そんな貴女の、たかだが"ありふれた不幸自慢"で、沢山の人を悲しませて、殺して、ほら満足?それともまだ足りないの?
貴女にそんな沢山の人の気持ちがわかる?分かるよね!?分からないなら、それは目をそらしてるだけだよ!?我儘を言う子供みたいにねえ!
[言葉は激しいが、不思議と怒りはない。言葉に乗せて吐き出しているのは――そう、憐れみだ。]
中尉、あんた……!
[声を上げるライナーを見やれば、銃は携帯しておらず隙のある様に見えた。
甘いのだろう、指摘されるがままに。
ライナーを案じるままに、やはり俺も隙を見せてしまっていた]
[交戦するローレル、リエヴル、シュテラ達が立てる音が耳に入る余裕はなかった]
[ 零れる涙も結局夢幻の物でしかなく、すり抜ける前に消える。
こんな手では、死んでは救いにならない。
そう思って泥土の生を生きてたはずなのに ]
ばかだ……わたしは……
[ 引き寄せられ>>+174、視線を上げる ]
[ ここに来て初めて『オズワルドの姿が視界に入った』 ]
……何が、出来たかな……あの子たちに
――少佐!
説得するつもりなら、無駄だ!!
[これだけのことをやったあとだ。
仮に投降したところで、その扱いは、国際法違反の工作員。
そうでなくても反乱兵で、いずれにしても、待っているのは極刑だけだ]
――悪いが、少佐!
あなたが俺の命令に従うってのは、まだ有効だったはずだ!
いいから殺れ!
俺ごとでもいい――あの人の銃で、あの人の仇を!!
[撃って、討ってくれと]
[ちらっとリエヴルの姿が見える。
最悪の場所に出たらしい…。相手も突然の乱入に驚いたようだが、ナイフを刺そうとした動きを察しての動きが早く、結局ナイフはリエヴルの腕を貫くことになる。
リエヴルの腕が邪魔してローレルの体勢を立て直すのは、そう簡単にはいかないだろ。
そのためにとびかかるように押さえつけるようにしたので、上に載っているローレルが邪魔で動きようがない。
ナイフから手は離したものの、動きがとりようがないため、リエヴルの膝はもろ脇腹に入り、顔をしかめる。
そこにローレルの大演説が聞こえる。
本当に温室育ちだなと苦笑いを浮かべ]
自分だけが不幸?そんな風に思っていないけど、なに勘違いしているの?
それに何か勘違いをしているけど、魔女と呼ばれることを選んだのは私なんだけど…
それに私に説教垂れるなら、他の人はどおなの?
殺して満足?とかきいてみたらどお?
………………それにな。
お前がそうと気付いてくれただけで……
それだけでも、俺は――…。
[彼の魂が閉ざされたままで終わることがなく。
言葉が少しでも届いた。
それだけで、僅かながら救われた気がして。]
……お前一人で苦しむことはない。
俺も、馬鹿だったんだ。
なぁ、ベリアン――……
迎えに行ってやれなくて、すまなかった……。
[弟を抱きしめたまま、どこか涙声で呟いた。]
[果たして答えは返ってきただろうか。]
その身体で、気力だけで、ここまで来た事には敬意を示そうか。
…せめて安らかな眠りを。
[そう言って、引鉄を一度。焦点は逸らさずに。おやすみ、と唇を動かして。]
[>>129自分に掛けられた言葉に意識は向かう。]
――彼らの死は自分の望むものではないので。
自分には、家族くらいしかいませんが。
その時に正しいと思った事をします。
それが裏切りであったとしても。…その結果、仲間に命を狙われる事になったとしても。
自分に嘘はつきたくないのです。
[焼いた血管は再び破れ、血を流す。
命の火は消えかけていた。
敵に銃を突きつける気力もない。]
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