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[そして、こう付け足した]
……ふざけんな。
俺はもう、寂しくなんかねぇよ。
[泣き笑いでそう言い終えた後、―――一息に、首にナイフが突き立てられた]
― 処刑後 ―
[衝撃は大きかったが、痛みは思ったよりも少なかった。おそらくシモンの手際が良かったお陰だろう。
ふぅと大きく息を吐き出して、閉じた目を開く。足元には地面に横たわるもう一人の自分に気付いた。
立体的鏡とでも表現したらいいか。初めて見る光景が面白くて、思わず興味津々な視線を向ける。
その直後、シモンの”オットーは人間”>>0という宣言が聞こえた。]
やっぱりバレていたか。ちぇっ。
[つまらなさそうに舌打ちをする。シモンがアルビンに答えるときの言葉使いから、薄々察していたものの、自分の演技が下手だったと思うと面白くなかった。]
[白い風景の中に、風が吹き抜ける音が響く。今の自分は全ての感覚を失ってしまったはずなのに、とても寒いと思った。]
ごめん…。
[アルビン>>49に向かって、何度目になるか分からない謝罪の言葉が口をついて出る。]
僕は多くの罪を犯した。
だから赤に濡れたこの両手で、今までと同じ顔をして生きていくことが怖くなってしまったんだ。お前が言うように、誰かを庇って死んだことは事実だけど、な。
[伝わらないと分かっているからこそ、アルビンの呟きに対して正直に思いを告白する。]
”ヨアヒムとだけじゃなくて、アルビンともいつすれ違ってしまったんだろうな。”
[決して答えが見つからない問いを、白い吐息と共に吐き出した。**]
―――っ…!!
[体に異物が入り込んでくる感覚。
特に痛みは感じなかった。急速に意識が冷え、気が遠くなっていくのが分かる。血を流し、シモンに抱きしめられたまま冷たくなっていく。
…かつて人と生きようとした一匹の人狼が、命を落とした瞬間だった]
[意識が完全に消える間際。一つ伝え忘れていたことがあるな、とぼんやり思い返した]
(なあ。カミサマってのがただ存在を肯定し、
受け入れてくれるだけのものなら。
俺にとってはきっとお前らと過ごした時間が、
それそのものだったんだ。
――――あばよ、親友。)
[それは、屍人の聲を聞くことが出来る彼に、最期の言葉として届いただろうか**]
…あーあ。
私の命なんてシモンさんに庇われてなかったら、あの場所でママと一緒に無くなってたんだから、背負わなくていいのに。
もともと、無かったはずの命なんだから、忘れちゃえばいいのになぁ…。
[ぼそっと呟く。
…まだ赤毛の男は隣にいただろうか。
聞こえたならば、あの乱戦の子供と、思い至るだろうか。]
ほら、ジムゾンにまで言われてるぞ。
[まああっちはあっちで泣いているけど通常運転だろう。>>57
続いた言葉に、男は口角をゆるくあげて笑う。]
……そうか、もう寂しくないなら、良かった。
[獣の姿をしているのに、ジムゾンが人の顔で
泣きながら笑ってる表情が手に取るように見える。]
”主よ、みもとに召された人々に、永遠の安らぎを与え、
あなたの光の中で憩わせてください。アーメン。 ”
[そしてシモンの腕の中で絶命するジムゾンに、祈りを捧げた。*]
―朝―
[今日もまた、悲鳴や騒ぎとは無縁の静かな朝が訪れる。
柔らかく差し込む朝日に照らされる宿の中は、けれど妙に現実感を欠いていた。
泣きはらしてはれぼったい目を擦りながら、身支度を整えて部屋を出る。
談話室には人の気配はなく、宿の中で誰か新たな犠牲者を見つける事もなかった。
代わりに発見したのは、外へ向かう少し古い足跡――おそらくは昨晩のもの――に被さる、真新しい足跡]
……アルビン兄ちゃん、きちんと弔おう。
[泣き出しそうな衝動に何とか耐え切ってから、佇む商人へ向けてそう切り出した。
このまま、こんな場所にディーターを置き去りにするのは気が引ける。
ペーターひとりの力では大人を運ぶのは難しいけれど、アルビンの力を借りることができれば、遺体を宿まで運ぶ事はできるはずだ]
それで、他の二人を探そう。
[失われたたくさんの命に振り回されて、呆然としているだけなんてもう嫌だ。
ペーターの力では、何もする事なんてできないかもしれない。
けれど、はじめから諦めて何もしないよりは、何かしようとして無理だったほうがずっとマシだ。
現実にただ押しつぶされているのではなく、きちんと未来を見据えていきたい。
例え、進む道の先が暗く重たいものであったとしても]
ふぅん、嬢ちゃんもあいつに何かある……って、
[隣で呟くリーザの声に、うん?と男は首を傾げる>>+82]
シモンに庇われたって?
あいつ、そんなにほいほい助けるほど子供好きだったか…?
[しかもリーザの口ぶりではまるで、命を救われたかのような事を言っている。
しかもママと一緒にいた。どこかで見た、聞いたような。
じっと、リーザの顔を見つめ。
よく見るとなんとなくうっすらと見覚えがあるような。
ないような。]
もしかして、あの時のか。
………………神っつーのがいれば、絶対サディストだよなぁ。
さっきの俺の言葉きいていたら忘れてくれ。
[男の醜い感情に巻き込んだ者が、ここにも一人。
いや、ねえよなと思いながらも、こういった勘は外れない。]
[――教会で、親友同士の決着に幕が下ろされるその頃に。
雲の切れ目から眩しい朝日が射し込んで、残された者の心には不釣合いなほど澄み渡った青空が顔を覗かせた**]
………なんだァ?
子守唄かこりゃ。
[>>+70どこからか少女の声で子守唄が聞こえてきた。
まるで、目を閉じればすべてが終わることを知らせるように優しく響く。
歌の出所は隣にいるリーザではない。]
これ聞いてジムゾンもシモンも眠れりゃいいなァ。
[祭壇の前で抱き合う2人を見ながら、小さく呟いた。*]
[宿へ、とうまく伝わったかは定かではないが、カタリナは生家を離れる決心をしてくれたようだ。
この選択は言葉持たない自分の逃げでしかないから、頭を撫でたり、手を繋いだりするのは少し気が引ける。
代わりに着ていたストールを、そっと彼女に羽織らせた。]
(誰かいてくれればいいんだが)
[宿の方面へ向かいはするが、宿の中で起きていることをあまりカタリナに見せたくはないという矛盾を抱えて、一歩一歩の足取りは重くなる。
聴力乏しい耳にも、ぱあんと銃声が届いたのは、その時だった。]
[シモンの腕の中で動かなくなったジムゾンに、心の中で、祈る。]
(せめて、安らかな眠りを。
もう、十分に苦しんだのだから。)
[敬虔な信徒ではないが、神様というものがいるのならば…と祈らずにはいられなかった。]
[そして、もうひとり。]
(シモンさんが心安らかに暮らせますように。
私のいた記憶が消えますように。
あと…コブがいなくなったし、可愛いお嫁さんもらえるといいね。)
[…いろいろ付け足した。**]
(教会――!!)
[宿に戻る道を行くのに、ちょうど経由するその十字架。
銃声は、誰かの命の終わりを意味し。
そうして、運命の終わりも意味していたか。
弾道が正しくとも過ちでも、もう議論を続けるだけの人間は、いない。]
[歌が聞こえた。歌詞は聞き取れないが、歌声の主は上にいた。
子守唄のようなメロディに思わず足を止め、そのまま十字架に座するパメラを見上げる。
このまま聖堂に入れば、似つかわしくない赤と鉛と哀しい熱気の中に、答えがあるのだろうが――結果は、見ないことを選んだ。
脳裏に過ぎるのは、あの日酌み交わした酒の事。
軍人より先立つのは不義理だったかもしれない。
願わくば叱りには来なくていいと祈るが、それは転じて他の死を願うことでもあり。
思考を払うようにしてゆるく頭を振り、他の魂を探しに宿の方へと改めて歩き出した**]
─ 村内 ─
[ どこかから聞こえる子守唄に耳をすませる。
ああ、
ばあさんも良く歌っておった。
……そう思ってから、傍に居るべき人が居ないことに、
やっと気付いた。 ]
どこじゃ。
わしを一人にしないでくれ。
[ 透き通った体は、もうとても軽くて、
風にふわふわ流されながら、村内をさまよう。 ]**
[ジムゾンが死んだのなら。
彼の魂も、そのうち見ることが出来るのだろうか。
もしそうなら、最初に自分たちのところに現れて欲しいものだと男はささやかに願う。]
また皆で酒でも飲みてぇなぁ。
[もしかしたらそこにはリーザの姿もあるかもしれない。
シモンにダメだと止められるか、それともジムゾンにまたもったいない>>2:425といわれるか。
シモンが来るのはいつになるかわからないが>>52
それまでは地獄に行くのは待っててやろう。]
──ああ、夜が明けるな。
[いつになるかわからない未来を想像していると、
夜が終わって朝が来たことを知る。>>65
陽光を受けた美しいステンドグラスが、
光に赤や青、緑と様々な色をつけて内部を優しく照らしていた**]
[他の二人を捜そうと言われればこくりと頷く。
大切な幼馴染み達は死んでしまったが見す見す死ぬ気も無かった。そして全てが終わった後で、]
モリス爺やカタリナの事もちゃんとまだ弔ってやってないんだ。
ゲルトやヨアヒム、パメラや村長。オットーも今は従業員室へ安置しているけれどあのままじゃ可哀想だ。
クララだって…、村の仲間だったんだからきちんと弔ってやりたい。
[薄く目を伏せて小さく祈祷の言葉を紡いだ。顔を上げて見渡せば、すっかり雪に覆われた村の様子が窺えた。今度は、空を見上げる。灰色の空。白い雪がゆっくりと落ちて来ると思えば、雲の切れ目から朝日が差し込んで来て、
教会で最後の人狼が死に絶えて全てが終わった。]
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