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[この複葉機の支援が2番艦に届かなかったのが第一の不幸だろう。
新たに現れた4隻の水雷艇への対応に手を取られるうちに、後方の水雷艇に接近する隙を与えてしまう。
背後より近づいた水雷艇は2番艦の船尾付近に攻撃を敢行する。
撃ち当てられた水雷が炸裂した───その場所が石炭庫であったのが不幸の第二。
爆発で起きた火災は、海水の流入よりも早く船尾を包み、やがてボイラーにまで延焼して轟と天高く爆炎を噴き上げた。]++
[この時上がった黒煙を隠れ蓑に、飛び出した船がある。
旗艦から3番艦まで、寄り添うように並走していた水雷艇である。>>269
2番艦が炎と煙を吐きながら沈んでいくのを背にして、もうもうと立ち込める煙の中を相手水雷艦の包囲を抜けて、一路ヴァイへと駆ける。
バディを沈められた怒りが、小さな船から立ち昇るようだった。]//
[獲物を追い詰める猟犬のごとく、ウルケルの戦艦二隻と巡洋艦が帝国の四番戦艦に砲撃を重ねる。
彼らとて、同胞艦をやられていた。
不規則な地形が艦底を擦る。
浅瀬にはまり、身動きのとれなくなった四番艦は固定砲台と腹をくくって応射を続けた。
帝国旗艦が波を蹴立てて進んだ航跡は、東へと続いている。*]
[ 男の思った通り、シュヴァイベの主砲が火を噴くと同時に、皇帝旗艦からも主砲が撃ち込まれる。>>365同時に切った取り舵のおかげで、艦橋直撃こそ免れたが ]
右船腹に着弾!
[ 大きな爆音と共に、戦艦はシェーカーを振るかのように激しく揺れた。男は、咄嗟に羅針盤の縁を掴んで身を支えつつ、休まず声をあげる ]
面舵いっぱい!動きを止めるな!五戦速を維持!
砲士長!被害状況は!?
『副砲台一基損傷。まだいけます』
砲術士は?
『二名死亡、一名重傷』
[ 男は唇を噛み、東へと進もうとする皇帝旗艦へと睨むような視線を向ける ]//
― 南海域 ―
[一度の反航戦の後、ヴァイスメーヴェは敵艦の合間を縫いヴァイと合流する心算だったのだが。
敵旗艦>>369単独の接近により敢え無く阻まれてしまう。
背後を追うように舵を切る相手に、ヴァイスメーヴェもまた同じように相手の後ろを追うように舵を切った。
大回りな旋回になるために多少のラグはあれど、くるりくるりと旋回する数を重ねる。
その度に砲弾は降り注ぎ、副砲並ぶ舷側や、応急処置の外装しか取り付けられていない艦首付近が被弾により損害を受けた。
元のダメージが残っているために、敵旗艦よりも艦の傷みは早い]
[ヴァイスメーヴェとの合流を阻まれたヴァイは、尚も包囲せんとする敵艦3隻に対し、反航戦の進路を取りながら急旋回。
砲弾が一時でも途切れるタイミングを狙い、東へと舵を切った。
主砲と左舷副砲から艦隊目掛け斉射した後、更に舵を切り南へと転進する。
左舷にはいくつもの砲弾の跡が残り、副砲がまた2基沈黙した。
その間に飛来する、8機の敵複葉機。
狙いは水雷艇らしく、ヴァイにまでは仕掛けてこないが、果敢にも敵艦へと向かった水雷艇の乗員が撃たれて幾人か海へと落ちた]
くっそ…!
[離れてしまっている上、ヴァイには対空装備が無い。
水雷艇の乗員達の手腕に任せるより無かった]
[南進から再び舵を切り、西側へと至らんとする敵艦隊に艦首を向ける。
視界の先で上がる、爆発音>>371。
黒煙と共に炎が見えて、味方水雷艇が功を上げたのが分かった]
乗り遅れんな!
[これに乗じて反撃に入ろうと、ヴァイが速度を上げ始める。
敵艦隊先頭で黒煙を上げる2番艦を右手に迂回しようと舵を切り、後方の2隻に砲弾を撃ち込まんとして]
[特攻にも近い動き。
迷い無いそれは、ヴァイの右舷中央へと到達する]
────っぁ!!
[艦を震わせる破裂音。
轟音と共にヴァイの艦体に大穴が開いた]
[衝撃で落ちる船足。
そこを狙い済ましたかのような砲弾の雨が降り注ぐ。
甲板や艦首を叩き付ける中]
しまっ…────!
[そのうちの一つが、操舵室の下部を掠めながら艦を貫いた。
ガラスが飛び散り、足場が抜け。
ヴィクトリアの身体は瓦礫と共に船底へと落ちて行く。
どこかで、ボン!と何かが破裂する音を聞いた。
艦の後部から轟と火の手が上がっている。
消火急げ!と慌しくなるヴァイはやがて、失速しながら海洋上に停止した^]
―水路西方/水雷母艦アストラ―
[艦橋から見ゆる、第一艦隊の方角からは黒煙が上がる>>340。
砲弾の音は先程よりも大分近い。
第一艦隊の隊列が前後に分かれ、片方がウルケル艦隊を抑えるべく北を向いた。
今はまだ、第三艦隊の位置から直接支援するには距離がある。
けれど前が進んだ分、通る視界は増えた。
艦隊を前に出せるスペースも。
此方を警戒する風の敵巡洋艦>>353が、
そしてその向こうには威風放つ戦艦が……確かに、見える。]
[敵艦隊は、第一艦隊の戦艦との交戦に意識を向けたようだった。少なくとも、西方に迫り来る気配はない。]
なに、別に構わん。
おれたちが前進するだけだ。
全艦、第二戦速前進。
[襲い掛かる、という速度ではなく。
だが着実に駒を進めてゆくような水雷母艦らの動き。
それは皇帝の信>>351にも通ずるもので――…
ゲオルグ率いる巡洋艦との距離が縮まる。]
アストラ、砲撃準備。
狙いを定めろ。
射程に入ってこないようなら、無駄撃ちはいい。
[じわり。背後から圧力を掛ける。今はそれだけでもいい*]
―水路南方/巡洋艦&水雷艇―
[それは――猛獣が獲物を定める仕草に似た動き。
仕留めんとするひとつに、ひたと意識を据えて。
静かに…牙が研がれてゆく。
護衛巡洋艦の片方に、砲撃が集まる>>361>>363。
その分だけ避け切れぬ被弾が増えた。
蒸気機関室が唸りをあげて、なんとか回避せんと奮闘するが…限度というものがある。
鉄の装甲が貫かれて弾け飛んだ。
艦首の傍にいた兵が、直撃を受け、船の一部ごと海の藻屑に消える。
避けつつ副砲で返礼をしようとするものの、2隻に狙われていては難しく。
狙いの甘い砲弾は敵艦の傍で水柱を作るに留まる。]
『僚艦をやらせるな! 砲撃用意。』
[主導で砲撃をしている敵巡洋艦目掛けて――
狙いから免れた方の護衛巡洋艦が、速度を上げて近づき、相手艦の側面狙って砲撃の嵐を浴びせかける。]
[一方。水雷艇にも、迫り来る巡洋艦>>363があった。]
『…ッ、向かってくるか。 それなら――!』
[突撃は本来、水雷艇の十八番の動き。
故に判断は早かった。
寧ろ、狙われた水雷艇も、これをチャンスとばかりに速度を上げる。
突撃に似た速度同士の交差は、
あたかも抜き身の刀を鍔迫り合うかのごとく。
…だが口惜しむべきは、片方が日本刀であるのに対し、
もう片方は小太刀であるということだった。
リーチの差――すなわち、砲弾の飛距離。]
[副砲を間近で浴び、水雷艇の舳先で爆音と炎が上がった。
あと一歩距離が足りなかった水雷が、
その砲撃に誘発して、水面下で大きな爆発を引き起こす。
周囲の海がぐらぐらと揺れた。
その中を、突撃姿勢のナハティガルが進み行き、――――離れる。
大破し、水雷を失った水雷艇1隻が沈んでゆく。
不敵を浮かべたナハティガルに対し、残る水雷艇は、
じり。と、未だ突撃のチャンスを狙って*いる*]
― 南海域 ―
[ヴァイへと突進した水雷艇は、速度を上げすぎたあまりに回避行動を取るのが遅れた。
自らが起こした爆発に、斜め前から頭を突っ込む形になってもろともに吹き飛ばされ、船首をほぼ失って停止する。
残る3番艦、4番艦の巡洋艦は、推力を失った艦をそれ以上攻撃するのを止め、水雷艇を振り払いながら旗艦の援護へと向かった。
今は一刻も早く北の戦場に向かうべき時である。
残る1艦を停止させるか振り切れるようになれば、すぐにでも北へと舵を切るだろう]**
……あ……マズ……
[崩れた瓦礫の上に強かに身体を打った。
投げ出された腕の横に、舵が割れて転がっている]
…動かねぇ、な…
[身体と、艦と。
その両方を示す言葉。
顔にはガラスによる擦過傷が散り、どうも足は折れているよう。
うつ伏せで落ちた時に腹部も打撲を受けたらしい。
下手をすると内臓に影響が出ているかもしれない。
そして脇腹がいやに、熱い]
[船底にはじわりとした熱と、冷やりとした海水が迫りつつある]
はは……沈むのが早いか、焼けるのが早いか、か。
[どっちもイヤだな、なんて笑ってしまうのは、死を身近に感じ始めたが故]
[「いきて」。
幼馴染の声が甦る]
……あぁくそ……
[「いきて」。
幼馴染の最期の願い]
…寝てる場合じゃ、無いってのに…
[どうにか動いた右手が拳を握り込んだ]
………?
[遠くで誰かが名を呼ぶ声がする。
首を巡らそうとするが、やはり動かず。
声を返すにも掠れて、何も反応を返すことが出来なかった]
[やがて、複数の声と共に後方──艦の天井、大穴が空いている箇所からいくつかの気配が降り立つ。
呼ばれる名。
声には聞き覚えがあった]
…は……なにしに、きてんだ、おまえら…
さっ…さと、だっしゅつ しろよ
[そこに居たのは、決戦前に話をしたと年若い乗員達。
助けに来た、と口々に言う彼らにヴィクトリアは苦笑を零した]
…ば っか、んなこと、してた ら、にげおくれる ぞ
[火の手が回るのが早いか、水没するのが早いかと言う状況。
それでも彼らはヴィクトリアを背負ってでも船底から脱出しようとする]
……ばかだねぇ……
[そう呟いてヴィクトリアは意識を失った。
今のところまだ息はあるようだが、乗員達はヴィクトリアの身体を起こして驚いた。
左脇腹から大量に出血していたのである。
慌てて圧迫止血をして、一人の背中にヴィクトリアを括りつけた時]
― 巡洋艦ヴァイスメーヴェ ―
『艦長!ヴァイが!!』
[ 傷んだ艦首を庇うように細かな回頭を繰り返しながら、帝国巡洋艦からの砲撃と喰い着いてくるかのような水雷艇を躱し続けてきたヴァイスメーヴェの艦橋に、悲鳴のような声が響く ]
「......ここまでか」
[ ヴァイスメーヴェ艦長は、タクマ・ナギからひとつの命令を受けている。それは、彼がかつてタクマの副長として傍らにあった時から、変わらぬ命で ]
「敵巡洋艦の動きは?」
『針路北寄りに移動しつつあります。振り切って皇帝旗艦の援護に向かうつもりかと』
「よし、減速のうえ、取り舵、敵巡洋艦には威嚇砲撃を続けながら距離を取れ...ヴァイの乗員救難に向かう」
[ タクマの乗った戦艦シュヴァルベが皇帝旗艦まで届いたことを、ヴァイスメーヴェ艦長は確信している。ならば、ヴァイとヴァイスメーヴェの役割は八割型終わりだ。敵を殲滅する事が目的の戦ではない以上... ]
『生きられる限りは生きろ、無駄死にはするな』
[ ただひとつ置いていかれた命令を守り、白いカモメは、救うべき僚友の方へと舵を切った** ]
― 南海域 ―
[ヴァイがその快足を止めたころ、二つの艦が形作る巴は示し合わせたようにゆるくほどかれる。
一方は北へ、一方は南へ。
砲撃の間隔も間遠になり、距離も次第に開いて
やがては完全に離れていった。
満身創痍のザイヴァルの艦橋で、扶翼官は遠くなる二つの艦を見つめる。]
……見事なものですね。
[忌々しい、と感心する、の中間ほどの口調で呟く。
完全にしてやられたと思う。
相手は足止めの役割を見事に果たし、
こちらは巡洋艦1隻と、貴重な時間を失った。
引き際も良く心得ているのが、また心憎い。]
[艦列を整えながら、第二艦隊は北へと速度を上げる。
その途上、一度だけザイヴァルの主砲が響いた。
それは、沈んだ者への弔歌であり、
優れた敵手への賞賛であり、
命を救う作業に向かう艦へのエールでもあった。]**
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