情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 6日目 エピローグ 終了 / 最新
[1] [2] [3] [4] [5] [6] [7] [8] [9] [10] [メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
[再会の挨拶は、無事を言祝ぐ言葉だった。
その純真さは、いささかも穢されていない。
ギィが愛するその資質が、眩しくさえある。]
長時間、様子を確認しに戻りもせず、失礼しました。
[彼が無事かどうかは自らの目で見極めることにして、ジークムントへと歩み寄る。]
[二つの気配が、こちら側で目覚め始めたことに気づく。
もう一つ気配はあるようだが、その姿はどこにあるか分からない。
魔力も
しかし城を見通して、まだ目にしていない、見知った影は三つ。]
前庭の彼とシメオン、レディ・シュトラウス。
レディはきっと、彼が守ったでしょうね。
あれは、心を許したからこそ向けられる目だと思いますから。
[既に遠い過去になりつつある日常の一片>>0:237を思い出して、小さく笑みを零す。
今はただ、新たにやってくる命を、あの時と同じ形容し難い感情と共に待っていた。]
あなたの血親から、これを──
[血の赤を誇る薔薇を差し出し、ジークムントの腰を抱き寄せんとする。
ギィなら、これを渡すときにそうしそうな気がして。]
[同時に距離を詰める悪魔の像のような形をする影。振り下ろす拳を半身を反らして避けた。]
はは…馬鹿力だな
[伸ばされた腕に刃を突き立てる。それを軸にして逸らした半身を今度は逆にして捻りながら、顔面めがけてガントレットから生える刃できりあげる]
[生まれたばかりの幼子を殺した聖将も、
それを助ける教会のものたちも、
全ては敵に変わりなかった。
だから、飛び込んでくるものがあろうと足は止まらない。]
それが望みなら、もろともに死ね。
[聖将を守ろうとする男の剣ごと、身体ごと、
全てを貫き通してしまえと、紅い剣を突き出す。]
[もう一つの行方知れぬ気配が、もう一人だとしたら、そんな不安に襲われていたところに、踊る赤>>205が映る。]
ギィ。
[阻むもののなくなった唇は、ただ彼の名を呼ぶ。
責める響きは欠片もなく、柔らかく見守るような声で。]
[視界に赤が散る。
野茨公の怒りの焔ではない、
――――自らの聖剣が、砕ける音。]
―――ッ、……クレステッド!!
[息を呑み、熱に焼けた喉から声が迸る。]
[斬り、突き。裂いて。
それをするほどに、飢えが満たされていくのを覚える。なくしていたものを取り戻す。
死して活力を覚えるという不可思議さを覚えながら]
あっ……!!
[ 頼れる「盾」であるバルタザールは、一握りの灰になってしまった。
聖将軍は戦える状態ではない。
「剣」であるクレステッドの背を見て、アデルを見た。
野茨公はどのくらいの強さなのだろうか?
少なくとも、あの氷の魔物よりは強いに違いない。
自分とソマリを背に庇ったまま、
クレステッドは戦えるのか……? ]
――いえ。
野茨公の不在をアレクシス殿より聞きました。
ヴィンセント様が野茨公の分も客人をもてなしておられたのでしょう。
謝られる事はありません。
むしろ、何の手伝いも出来ず――…
[謝罪するように頭を下げてからヴィンセントに視線を戻す。
距離は先ほどより近く薔薇の香りが一層深く感じられた。]
……お戻りになられたのですね。
よかった。
[血親から、の言葉に帰還を確信し安堵する。
差し出された薔薇に引き寄せられるように利き手を添えれば
腰へと回る公弟の腕に、また距離が縮まり途惑うように眸が伏せられる。]
[命を捨てた男にはもう、敵は存在しない。
残ったのはただ、生者への――己の心に生きている者たちへの祈りだけだ。]
な、んだ、この程度、かっ・・・?
[腹部に迸る熱い痛み。
だけど、阻止すべく力を集中する。]
よ、計な事はやめてもらおうか。
主が、消えたら闘いを私はうしな、う……。
い、まこの時を楽しもうでは、な、いかっ!!
[走る激痛を無視して手に持った剣を振り切る。
その首を取らんとして――]
……くそ。
[血親の姿を見て向き合う事になった気持ちに戸惑う。
そう出来るようになったのは、男が死んだからか。
それとも他人には聞こえぬ聲で幼馴染と束の間語らったからか。]
……反抗期かっつーの。26にもなって。
[憎しみのみだと思っていた血親に対する感情は、いつしか別の感情も混じっていて。
――それらを分かつことは不可能で。]
…死ぬな。
死ぬんじゃねぇぞ。
[守る事が出来ないのが悔しい。]
[幾重にも突き立て斬り重ねた刃は、影を浸食しつくす。]
どうせもう終わりなんだ。最後ぐらいは仲良く……なんて柄じゃないな。
[自分は役に立っていないと、ジークムントが気落ちしている様が伝わってくる。
抱き寄せた腕の中、目を伏せる様は聖女のごとく。
無理に顔をあげさせることはせず、身体を傾けて、その耳朶にふれんばかりに唇を寄せた。]
[貫かれたのはソマリではなく、彼の剣だった。
黒の瞳が見開かれ、そしてそっと伏せられる。]
最期まで違わぬ姿勢に敬意を表します。
[命の灯火が消え行く様子が見えた。
これ以上憎しみの連鎖が生まれぬよう、音を止めた胸元を強く握り締める。]
ちっ。
[主を守ろうという意思は、鎧よりも固く刃を拒む。
一撃を阻まれ、なおも反撃されて、
舌打ちをしながら飛び下がった。
防御に掲げた左腕の鎖鎧がはじけ飛び、
血と共に飛び散る。]
― 一階・外 ―
[左腕を指先まで真紅に染め上げる血は、止まる気配を見せない。
息子に守られたこの身を、自分も守らなければ。
そう思うのに、じくじくと孕む熱は視界を眩ませ、瞼を酷く重くする]
もう誰にも、死んで欲しくはないのです。
[誰が為でもなく、己がそう思うから。
声は誰にも届くことなく、意識の世界へ溶けて行く。]
[手ごたえはあった。
放っておいても、あの男は倒れるだろう。
だが、復讐の刃を阻まれた怒りが再度向かう。]
ならば貴様から先に逝け。
それなら文句は無かろう。
[確実にとどめを刺すべく、心臓を狙いすまして再度剣を突き出す。]
是も非もなく。滅しろ
[横薙ぎに振るった刃は、首を斬り落とし、振り上げた刃で胴体を真っ二つにする。
祈りではない十字をきって――自身に絡みついていた因縁を中に入れ込んだ]
[1] [2] [3] [4] [5] [6] [7] [8] [9] [10] [メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 6日目 エピローグ 終了 / 最新